セガより2025年2月21日に発売予定のPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC用ソフト「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」。新要素となる「航海アドベンチャー」と「ミナト区系女子」のプレイレポートをお届けする。
シリーズの人気キャラクター・真島吾朗が初の単独主人公を務める、「龍が如く8」から約半年後の世界を描いた「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」。今回はその発売に先駆けてメディア向け体験会が開かれ、「航海アドベンチャー」と「ミナト区系女子」といった新要素をプレイすることができた。
海賊映画さながらの演出を作り出せる海賊船のバトル
本作における真島は、記憶を失ってハワイへと流れ着いており、そこで「ゴロー海賊団」を結成し、「ゴロー丸」という船の船長になっている。今回の真島の戦闘スタイルの一つである「パイレーツ」は、カトラスや銃、フックを使った海賊らしいアクションが行えるが、本作における海賊要素はそれだけではなく、実際に真島の船である「ゴロー丸」を操作し、広大な海を冒険していくことが可能だ。

もちろん、ただ船で移動ができるだけのシステムではなく、海上では海賊船と遭遇して船同士の戦闘が発生したり、海賊たちが占拠している島に乗り込んでお宝をゲットしたりと、さまざまな遊びが詰まっている。
船での移動は比較的シンプルな操作で、基本は何もしなくても前進を続け、進行方向を変えたり、ゲージを消費してブーストで高速で移動を行うこともできる。ブースト中にブレーキをかけつつ方向を変えると、減速しながら一気に向きを変えられるドリフトの操作も可能。海の上なので慣性が乗ったりはするが癖はなく、車の操作感にも近いと言えるかもしれない。

海上には、出港のための準備を行ったり、ファストトラベルのポイントにもなる灯台や、マップ上で様々な素材を拾ったりもできる。他の海賊船と遭遇することもあり、その際はシームレスで海賊船同士のバトルに突入するが、個人的にはこの戦闘が非常に楽しかった要素だ。
今回プレイできたゴロー丸には、正面を攻撃できる機銃、左右に大砲などのメイン武装が1門ずつという、主に3つの武器が搭載されていた(これは既にある程度船を拡張した状態とのこと)。それぞれに対応したボタンを押すことで武器が発射されるが、基本的に武器は搭載された側から向かって正面(まっすぐの状態なら機銃は正面、左右の武器はそのまま左右に)に向かって弾が飛んでいく。加えて、左右の武器は一発撃つとしばらくの間クールタイムが挟まるので、連続して使用し続けることはできない。

つまりは、相手の船に向かって交互に側面を向けるようにしながら戦うのがポイントになっており、その際には向きを一気に変えられるドリフトが便利。ブーストで相手の船に突撃しながら、ドリフトで側面を向けつつ大砲を撃って離脱……みたいな動きが決まると非常に爽快だ。

当然相手の船も同じように側面にメインの武器を搭載しているので、船と船がすれ違う瞬間にお互い発砲しあう、海賊映画で見るようなシチュエーションが自然と再現されるようにもなっている。

ブースト中に敵の船と接触するとダメージを与えることもできるので、機銃を撃ちながらブーストで正面に突撃、体当たりでぶつかってトドメ……といった戦い方もでき、こちらも豪快で気持ちいい。

また船に乗っている時は、方向キーの下ボタンで船を操作するか、船内の真島を操作するかを瞬時に切り替えられるようになっているのだが、これは戦闘中にも行える。船内にある機銃で敵の船を自分で撃ったり、ロケットランチャーを取り出して相手の船に撃ち込むこともできる。この間操舵を行う人間がいなくなり船が完全に隙だらけになってしまうリスクもあるが、「煙幕」を使用して攻撃を受けにくくすることも可能。船の消火や負傷した船員の回復など、船内でしか行えない行動もある。
灯台では船のセッティングも可能で、もっともオーソドックスな大砲だけではなく、火炎放射器やフルバースト砲など武装を付け替えることも可能。火炎放射器は、イメージする通り近距離の相手に対して有効な性能になっていて、ブレーキなどを活用しての減速が効果的だったり、武器ごとに当て方に特色がある。

今回はまだ解放されていなかったので実際には使用できなかったのだが、レーザー砲など明らかに詰んだらダメそうなカテゴリも確認できた。最終的に「龍が如く」シリーズらしいぶっとんだ絵面の攻撃も最終的には見られるようになりそうだ。

なお船のカスタマイズは武器だけではなく、全体のカラーリングや帆、船首のモニュメントなど見た目も変えられる。モニュメントの中にはミチオ君などのユニークなものも確認できた。
育てあげた海賊団のメンバーと共に戦う総力戦“船上決戦”も
船には真島だけではなく、海賊団のメンバーが船員として乗り込んでおり、船員の能力が武装の威力など船の強さにも影響する。船員はマサルらメインキャラクターだけではなく、ゲイリー・バスター・ホームズや権田原組長など、シリーズの過去作をプレイしている人にとってはお馴染みのNPCも多数おり、プレイを通して海賊団の仲間を集めるのも大きなモチベーションになりそうだ。

また、船員が活躍するのは船同士の戦闘だけではない。海上には、海賊のリーダーにあたる船も各地に存在しており、リーダー船との戦闘では、船同士の戦いに勝利すると船員と共に敵の船に乗り込んでの総力戦“船上決戦”に移行する。

船員たちを直接操作することはできないのだが、船員たちは真島と共に戦ってくれ、ゲージが貯まると支援部隊がもつスキルを一斉に発動し様々な効果を得られる。船を動かす船員と最後の総力戦“船上決戦”に参加する船員は別なので、それぞれに適した人材を配置しておくのも重要になるだろう。

「宝島」と呼ばれる、海賊たちが占拠している島に上陸することもでき、島の中は海賊たちが待ち受けるダンジョンのような場所になっている。「航海アドベンチャー」におけるバトルは普段と異なり、アイテムによる回復が行えなくなっているので、とくに何度もバトルをこなす必要がある宝島では、船員たちの体力にも気を払う必要がある。途中には回復ポイントが設置されていることもあるので、しっかりと活用したいところ。

最奥部では宝島を守る強敵とのバトルが発生し、勝利すればその島にある宝物を入手できる。各地の宝物をコレクションしていくのも海賊団としての目的の一つになっているようだ。
「パイレーツコロシアム」という、バトルだけを体験できる施設も存在しており、様々なルールが用意されている。こちらは「7外伝」の闘技場をイメージしてもらえるとわかりやすいだろう。

なお、ゴロー号の船内は事実上海上での拠点のようになっており、船員たちを鍛えたり、料理を振る舞ったりできるようになっている。長く航海を続けていると、疲労で船員の調子が落ちてしまうこともあるようで、定期的に食事や贈り物で調子を維持させる必要がある。
甲板の上で望遠鏡を使うと、近くにある灯台や海賊船の強さを確認できる要素もあったり、とにかく「海賊のロールプレイ」にこだわって作られているモードという印象で、とくに海賊映画にロマンを感じる方にはたまらない要素が満載だった。

ミナト区系女子は、真島が主人公だからこそのシュールな面白さが
一方、ミナト区系女子では、ミナト区系女子とのコンパに憧れるマサルのため、5人の女性たちの連絡先集めに奔走することになる。「8」にも登場した、マッチングアプリを開発していたマチコさんもストーリーに関わっていた(マッチングアプリはサービス終了してしまったようだ)。

今回プレイした範囲ではだが、キャバクラのようなプレイスポット的な要素ではなく、女の子たちとの交流シナリオがメインのコンテンツという印象で、恋愛シミュレーションゲーム的なエッセンスが入っている。

キャラクターごとにストーリーの方向性はさまざまで、バトルのようなイベントが発生することも。今回はゲーム実況者として知られるみそしるさんが演じる、「みそしー」のシナリオを少しプレイさせてもらったが、作中のみそしーもみそしるさんと同様にゲーム配信者という設定になっており、真島がコラボ配信に挑戦するという、ユニークな展開にも発展していた。

また、コンパを設定するために女の子の連絡先を聞き出そうとする……というお話を、真島がやっているのも今までになく新鮮だった点。今回の真島は記憶を失っているということもあり、いつもより常識人になってはいるが、桐生や春日とは違った、真島ならではのシュールな面白さも感じられた。ゲーム本編でも、早く真島で暴れまわる日が来るのが待ち遠しい。

(C)SEGA
※画面は開発中のものです。
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