毎年盛り上がりが増す「ゲームマーケット2026春」をレポート!会場のボドゲ熱に負けないユニークなゲームを紹介

発表会・イベント取材
0コメント 田中一広

国内最大規模のアナログゲームイベント「ゲームマーケット2026春」をレポート。これまで以上の盛り上がりを感じた今回のイベント会場で、筆者が見つけた魅力的なゲームたちを紹介したい。

「ゲームマーケット2026春」は、ボードゲームやカードゲーム、テーブルトークRPG、シミュレーションゲームといった「電源を使用しない」、アナログゲームのイベントだ。同イベントはアナログゲームイベントとして国内最大の規模を誇っており、回を重ねるごとにその規模を拡大してきた。

筆者はこれまでほとんどの回で会場を訪れてきたのだが、特に盛り上がりを感じたのが今回のイベント。とにかく、人が多い! アナログゲームとはここまで人気なのか……と、あらためて実感した。今回はそんな会場の中で筆者が見つけた、魅力的なボードゲームたち紹介したい。なるべくさまざまなジャンルから選んだつもりだ。

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行列が絶えない!? NoEscape謎解き販売ショップの「異変回遊」シリーズ

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今回真っ先に紹介したいのは、ブース名「NoEscape謎解き販売ショップ」の「異変回遊」シリーズだ。同ブースは、行列ができるほど人気な上、その行列が絶えることなく次から次へと人が集まってきていた。

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「異変回遊」シリーズは、いわゆる「謎解きゲーム」。その特徴は、「取扱説明書」や「中華料理屋のメニュー」など、現実に存在する品をモチーフにしている点。制作にあたっては、「謎解きを使っていかに物語を描くか?」という観点から、我々の住むこの世界に近いモチーフを選んだのだという。こうした趣向によって、「ARG(代替現実ゲーム)」のように、現実とフィクションの境界が揺らぐような感覚が味わえるものとなっている。

1人でもマダミスがプレイしたい!ワンシーンミステリー「仕掛け上手は探偵の愉悦」

人気という点でいえば、取材時点で既に完売していたブース名「TITANHEADS」のワンシーンミステリー「仕掛け上手は探偵の愉悦」も要注目の一作だ。

複数人でプレイするマーダーミステリーを、ソロプレイ用のカードゲームとした作品。カードを並べて事件現場を作り、カードをめくることで捜査を進めていく。制作にあたっては、一般的に「フィクションであること」が明確に表現されてしまうカードゲームというスタイルをとりながらも、いかに捜査の臨場感を出すかという点に力を入れたという。完売も納得の魅力的な作品だった。

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AIとの対話がテーマ!没入型の謎解きゲーム「クランピー ~ザ・リアル~」

今回、マーダーミステリーや謎解きゲーム系は、会場の中でもかなり大きめの区画が用意されていた。その中でも目を引いたのが、ブース名「わくわクリエイターズ」の「クランピー ~ザ・リアル~」!

本作でプレイヤーは、正義のハッカーからの依頼によって、暴走するAIから世界を救うことに挑む。制作陣はもともと、リアル脱出ゲームを作るために集まったのだという。そうした経緯もあってか、紙媒体にLINEで送られてくるメッセージや動画を絡めるなど、複数メディアを駆使した演出によってリアリティのある体験を作り上げている点が魅力だと感じた。

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思わず自分の出身県を叫びたくなる!?ユニークなパーティーゲーム「マウマウ」

ところで、ゲームマーケットの特徴のひとつは、さまざまなクリエイターたちが作ったユニークなゲームと出会えることだ。この点で今回特に魅力を感じたのが、ブース名「センターコート」の「マウマウ」!

マウマウとは「マウンテン・マウス」のことであり、マウンテン・マウスとはすなわち、山口県のこと。つまり、山(マウンテン)と口(マウス)で「マウマウ」! 都道府県名の漢字を英語へと変換したカードを組み合わせ、必殺技のように叫ぶというパーティーゲーム。このゲームを見たら、確実に自分の出身県を英語で叫びたくなってしまう…これは、間違いなくコミュニケーションが盛り上がるでしょ!

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クセ強候補者から運命の相手を見つけ出せ!「異世界結婚相談所」

ユニークで盛り上がりそうという意味では、ブース名「二度あることはサンドボックス」の「異世界結婚相談所」も魅力的だ。その名の通り、異世界を舞台に結婚相談所の相談員として結婚を成立させるというゲーム。プレイヤーのうち1人はイセコン(異世界結婚)希望者、他の人は相談員となってプレイ開始。イセコン希望者は、スマートフォンに表示されたキャラクターの設定に基づく相手を求めることになる……が、理想の条件を直接口にしてはいけない。

一体何がイセコン希望者の理想なのか? 相談者側は条件を探りつつ、クセの強い「候補者カード」の中からお相手を紹介することとなる。直接的なコミュニケーションができないからこそ、「なんで伝わらないんだ!」というもどかしさから、コミュニケーションが活発化。友だちと一緒に盛り上がりたい一作だ。

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大富豪なのに終わらない!? ルール構築型の対戦カードゲーム「ターミネート大富豪」

続いてはルール面でユニークな魅力を感じたブース名「カクテル」の「ターミネート大富豪」を紹介したい。ベースルールは、場に出た数字より大きな数字を捨てていくトランプゲームの「大富豪」。しかし「ターミネート大富豪」ではパスによって手札枚数がリセットされてしまう。だから、ゲームが終わらない。

ここで重要なカギとなるのが「効果カード」。いわゆるデッキ構築型カードゲームのように、手札を用いて「効果カード」を獲得。「効果カード」のコンボによって、一気に手札をなくすための道が切り開かれるのだ。自分の手札に都合のいいルールを構築する戦略的楽しさと、コンボの爽快感、そしてお馴染みのゲームなのに新鮮に楽しめるという3つの魅力を持った一作。

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脱獄か?合法的に出所するか?刑務所最速出所を目指す「アバシール」

ブース名「木木ゲームズ」の「アバシール」も、ユニークなルールに魅力を感じた一作。タイトルにある「アバシール」とは監獄の名前で、プレイヤーたちはこの監獄からの最速出所を目指す。

ユニークなのが、必ずしも脱獄しなくともよいという点。もちろん脱獄を目指すのもOKだが、模範囚として行動し、刑務年数を消化して合法的に出所してもいい。このため、刑務所内の一日がゲームの流れとして組み込まれている。制作にあたっても、一般にはなかなか味わえない「囚人としての体験」を表現することを意識したという。

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ガチのガチで怖い!ババ抜きならぬババ入れゲーム「解呪 KAIJU」

ホラー好きな筆者が最後のとっておきとして紹介したいのが、ブース名「スピカデザイン」の「解呪 KAIJU」だ。筆者は個人的に、アナログゲームで「怖いゲーム」というのは表現が難しいと感じている。というのも「恐怖感」には雰囲気が強く影響を与えるため、「明るい環境で、友だちとワイワイプレイする」という時点で既に「恐怖感」が消えてしまうからだ。

しかし本作は、ガチのガチのガチで「怖い」と感じた。本作の基本ルールは、トランプの「ババ抜き」。ただ、相手の手札からカードを取るのではなく、相手の手札へカードを入れていく。この時、「数字のカード(呪)」が揃ったら捨て札となり、手札がなくなれば勝利。ただ、もし相手の「なにか」カードの横に自分のカードを差し込むと…次の瞬間、差し込まれた側はカードを差し込んだ相手の手を掴むというルールが存在している。

緊張しつつカードを差し込んだら、いきなり自分の手が掴まれてしまう…! いやこれは、明るい環境で、友だちとワイワイプレイしていたとしても、確実に怖いでしょう。聞けば、制作した方もホラー好きとのことなので、このルールを思いついたことにも納得だ。

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一体どこまで盛り上がり続けるのか!?次回も大きく期待ができる「ゲームマーケット」

冒頭で触れた通り、筆者はこれまでほとんどの「ゲームマーケット」を訪れている。そして、訪れる度に「前回より盛り上がっている」と感じてきた。ただ正直なところ、この「毎回、前回より盛り上がっている」という点には、驚きを隠せない。もちろんアナログゲームもアナログゲームイベントも魅力的だが、ここまでの盛り上がりを毎回見せるとは……!

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こうなると、次回以降の「ゲームマーケット」にも、大きく期待せざるを得ない。これまで未参加という人は、次回も楽しめると思うので、ぜひ、参加してみてほしい。

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ホラーに特化してゲームを作るインディゲーム作家。インディゲームデベロッパー株式会社ワーを一人でやってます。クリエイターとしてゲームライターとして講師として、そしてもちろんいちゲーマーとしてゲームとともに生きています。

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