KONAMIは、スマートフォン向けブラウザゲーム「レベル上げにすごくちょうどいい島」のサービスを本日6月18日に開始した。本作のプレイレポートとプロデューサーインタビューをお届けする。
本作は、個人クリエイターのKagaya氏が配信していたオリジナルゲームの「レベル上げにちょうどいい島」の後継作となっている作品だ。

オリジナルのゲームは「ゲームアツマール」というサイトで公開されていたものだが、サイト自体が2023年6月28日にサービス終了し、現在は遊べない状況になっている。そのため、KONAMIが後継作として本作をリリースするのは、同作のファンにとっても嬉しいニュースと言えるだろう。
ゲームのリリースに先駆けて、ゲームの序盤をプレイする機会がもらえた。こちらでは、そこからわかった特徴や魅力についてレポートしていく。また、後半ではプロデューサーへのインタビューも実施しているので、そちらもあわせてチェックしていただきたい。
島を開拓して10日間で勇者を育て上げよう!
「レベル上げにすごくちょうどいい島」の目的は、魔王との最終決戦を迎える勇者たちが効率よくレベル上げできる島を開拓していき、彼らの成長に貢献することだ。実はプレイヤーが開拓していくことになる島は、魔王城のすぐ隣に隣接した場所にある。そのため、勇者たちが最終決戦に挑むための場所にもなっているのである。

勇者たちは、この島に訪れる時点ではなぜか全員レベル1の状態だ。つまり、それまでの冒険の経験などはまったくないため、そのままでは魔王に勝つことはできない。そこで、この島で鍛え上げてあげる必要があるのだ。
ゲームのルーチンとしては、プレイヤーは勇者たちが経験値を稼げるような施設を作り上げていく。基本的に、ひとつのコマンドを選ぶと1日が経過し、10日目が過ぎると勇者たちは魔王討伐に出かけて行ってしまう。

ここで魔王に無事勝利することができると11日目に突入し、ふたたび10日後にさらに強い魔王に挑んで行くことになるのだ。
残念ながら勇者達の経験値が足りずに負けてしまうと、再び最初からやり直しになる。ただし、その場合でもモンスターなど一部は引き継ぐことができるため、ゲームとして継続して遊べるような作りになっている。

KONAMIが後継作を制作するにあたり、オリジナルと比較していくつか改善された点がある。プラットフォームをiOSやAndroidのブラウザに限定したことで、SafariやGoogle Chromeなどのブラウザでアクセスすればいつでもどこでも遊ぶことができるだけではなく、手軽に長く遊べるようにしている。
それらに加えて、初めてゲームを遊ぶ人たちのためにチュートリアルやゲームの説明を手厚くしており、迷わずプレイできるようにしている。具体的な例として紹介すると、最初にプレイヤーが挑戦することになる10日間は、実はチュートリアル的な内容になっているのだ。

勇者がノルマの経験値を稼げるように開拓を進めていこう
このゲームでもっとも重要なポイントとなるのが、10日間のうちに勇者たちがノルマとして設定されている経験値を稼げるように島を開拓していくということだ。ノルマは魔王を倒すたびに上がっていく。ゲームとしてのひとつの目標となるのが、100日目の魔王を倒せるようにするということである。

島の開拓はものすごく難しそうなイメージがあるが、本作ではかなり簡略化されており、簡単なコマンドを選ぶだけでできるようになっている。それぞれの1日の始まりに「行動入手」や「モンスター召喚」、「フロア獲得」などのコマンドを選んでいけばOKだ。
例えば「モンスター召喚」では、新たなモンスターを入手することができる。モンスターは入手しただけでは機能せず、「戦闘フロア」に配置することで勇者が経験値を稼げるようになるのだ。「戦闘フロア」には最大3体までのモンスターを配置することができるほか、「戦闘フロア」自体の種類によっても効果が変化する仕組みになっている。

島には「戦闘フロア」以外にも様々なフロアを設置することができる。例えば、「宿屋」では戦闘で傷付いた勇者たちのハートを回復したり、棺桶状態から復活させたりといったことができる。さらに新しい施設フロアを増やしたい場合は、コマンドから「フロア獲得」を選べばOKだ。
手に入れたフロアは、島の好きな場所に設置することが可能。この設置する場所によっても、勇者が得られる経験値に差が出ることがあるので、いろいろと考えながらプレイしていくことになる。また、それぞれの施設には島民を配置することで、お金とEXPを獲得することができる。この島民自体にも、ちょっとしたバフ効果があるところが本作の面白いところだ。

島の作成が少し進んだら、勇者を呼び込んでみよう。島に訪れた勇者たちは、「戦闘フロア」や「道場」などへ自動で移動し経験値を稼ぎ、「宿屋」で勝手に体を癒やして帰っていく。このときに、どれぐらいの経験値が稼げているのかも確認できるので、それを参考にさらなる島の開拓を進めていくのだ。

より強力なモンスターを生み出す「モンスター配合」や配置にも注目!
コマンドで「行動入手」を選び、「モンスター配合」を入手することで、自分が所有している2体のモンスターを配合して新たなモンスターを手に入れることができる。選んだ2体のモンスターは消えてしまうが、より強力なモンスターを手に入れることで勇者が経験値を稼ぎやすくなるのだ。

配合する元のモンスター自体は消えるが、継承値と呼ばれるパラメーターは新しいモンスターに加算されるため、より強いモンスターになる。どんな組み合わせで新しいモンスターが生まれるのか? というところも、本作をプレイしていて楽しく感じる部分だ。ちなみに、モンスターにはレシピがあり、そちらを利用して配合することも可能だ。
この「レシピ配合」では、通常の「モンスター配合」では出現しないモンスターを手に入れることができるので、新たなレシピを入手するというところもこのゲームでは重要なポイントと言えるだろう。

先ほども少し触れたが、自分で設置した施設だけではなく、あらかじめ地形にある効果やモンスター自体が周りに影響を及ぼす場合がある。それぞれのフロアやモンスターを選択すると、どの範囲に効果が発生するのかも確認できるので、そちらを参考にしながら配置を考えていくことも大事だ。

島の作成画面とは別に、ホーム画面も用意されている。こちらは作成の途中でも戻ることが可能だ。
ホーム画面では、さらに島を強くするための「研究」や「ガチャ」などが用意されている。「研究」では、島で召喚可能なモンスターや配合のレシピを増やすことが可能だ。モンスターの種類を増やす場合は「解放の書」が必要だが、こちらは「研究チケット」を使って研究することで入手できる。

もうひとつの「ガチャ」では、新たな島民やフロアの種類を増やすことができる。先ほど触れたように、島民自体にも様々な能力が設定されているので、より能力の高い島民を採用できたほうがベターだ。

育てたモンスターをトレードしよう!
KONAMIが制作した後継作「レベル上げにすごくちょうどいい島」の最大の特徴とも言えるのが、NFTを介してモンスターの売買ができるところだ。NFTと言うと仮想通貨を使った取引をするというイメージがあるが、なんとそれらは使用せずに、日常で使用している銀行口座を登録して現金を使った取引ができるところがポイントである。

ちなみに、ゲームそのものは端末のIDなどを利用することで特に登録をしなくてもプレイすることができるが、モンスターの売買をするには「リセラ(Resella)」に登録する必要がある。モンスターを出品するときの価格を100円から自由に設定できるところも魅力だ。

NFTを利用しているため、ブロックチェーンゲームのひとつとも言えなくはないが、ほかのブロックチェーンゲームと大きく異なる点は、最初に数万円分の仮想通貨を購入する必要がなくすぐにゲームを遊ぶことができるところである。「リセラ(Resella)」自体も、あくまでもユーザー同士が売買するために使われるマーケット的な要素として利用されている。

「レベル上げにすごくちょうどいい島」プロデューサー大竹健太氏インタビュー
ひと通りゲームを体験した後で、本作のプロデューサーである大竹健太氏にお話を伺うことができた。大竹氏は同社に入社して10年で、これまでモバイルゲームを担当してきた。ゲームのプロデューサーとしては、本作が1作目となる。
――本作を企画した経緯から教えていただけますか?
大竹氏:2019年ぐらいに、このゲームのオリジナル版を実況プレイしている動画を見たとき、このゲームの「魔王城近くのレベル上げにちょうどいい島を作る」というコンセプトがキャッチーで面白いなと思ったことが最初のきっかけです。
また、実際に自分でも遊んでみたところ、ゲームとしての奥深さもありめちゃくちゃ面白いなと思いました。ただ、個人で制作されているがゆえの課題も感じました。そこで、原作者のKagayaさんに連絡し「私たちにこのタイトル(「レベル上げにちょうどいい島」)を作らせてもらえませんか?」とお願いしました。
――ゲームの開発が始まったのはいつぐらいですか?
大竹氏:コロナ禍の2020年から開発が始まったので、4年くらい開発をしていました。思ったより時間がかかってしまいましたね……。
――最も時間がかかったのはどの部分ですか?
大竹氏:一番時間がかかったのは、レベルデザインですね。ほかのゲームではあまり例がない、敵を倒すのではなく勇者を育てていくゲームで、気持ちよく遊べるレベルデザインを模索するところに時間と精神を削りながら作っていました。

――リリース後はどのように運営されていくのでしょうか?
大竹氏:月に2回くらいのペースで更新していこうと思っています。そこに新しいモンスターや施設、島民を追加することで、ゲームの中の環境を変えていく予定です。あとは、ランキング機能がありまして、ランキング報酬を変えたり、ランキング用の特殊ルールをお客様に提供したりすることによって、遊びの体験を変化させていこうと考えています。
――ランキングはどれくらいのスパンで集計されますか?
大竹氏:2週間~1ヵ月くらいの長めのスパンで考えています。

――KONAMIからリリースされるゲームということで、KONAMIっぽい要素を盛り込まれていく予定はありますか?
大竹氏:未定ですが、他IPとコラボするなどして世界観をごちゃ混ぜにしても面白くなるゲームだと思っています。
――原作者のKagayaさんは、どのような形で携っているのでしょうか?
大竹氏:監修というのが一番わかりやすいかなと思います。僕たちがこういうゲームにしたいという当初の企画から見ていただき、実装がある程度進んだタイミングで複数回にわたって内容をご確認いただきました。
――最後に、本作に興味を持った読者にメッセージをお願いします!
大竹氏:オリジナル版の「レベル上げにちょうどいい島」を遊んでいた方や、実況動画を見たことがあるよという方に、ぜひ遊んでいただきたいなと思っています。原作者のKagayaさんと、ゲームの面白いところはそのままにしつつ、原作で実現できなかったことを実現しようと頑張っているゲームです。ぜひその変化を楽しんでいただきたいですね。
初めて遊んでいただく方にも、とにかくとっつきやすいゲームだと思いますので、隙間時間などにぜひ触っていただければと思います。
――本日はありがとうございました!

「レベル上げにすごくちょうどいい島」は、本日6月18日からサービスが開始されている。iPhoneやAndroidなどのスマートフォンさえあれば、アプリをダウンロードすることなくサイトにアクセスすれば無料で楽しむことができる。
実際筆者も、今回の試遊では時間を忘れて遊び続けそうになったぐらいに、かなりどハマりするようなタイトルであることは間違いない。ちょっとした隙間時間で気軽に遊べるゲームをお探しならば、ぜひとも挑戦してほしいタイトルだ。
「レベル上げにすごくちょうどいい島」
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