名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビュー

プレイレビュー
0コメント 田中一広

「信長の野望・新生」の公式ライセンス作品として作られた戦国シミュレーション×RPG「信長の野望 真戦」のβテスト版をレビュー。実際にプレイして分かった本作の魅力について紹介したい。

「信長の野望 真戦」は、Qookka Gamesからリリース予定の、スマートフォン向け戦国シミュレーション×RPG。「三國志 真戦」に次ぐ「真戦」シリーズの一作となっており、「三國志 真戦」がコーエーテクモゲームスの「三國志13」公式ライセンス作品だったように、本作は「信長の野望・新生」の公式ライセンス作品となっている。

今回、Android端末を対象として、本作のβテストが実施された。そこで、実際にプレイすることで分かった本作の内容と魅力について、この記事で紹介したい。なお、今回プレイしたのはβテスト版だ。このため、正式リリース版では一部仕様やゲームバランスの異なってくる可能性があることを予めお断りしておく。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

「信長の野望・新生」の武将たちが紡ぐ新たな戦国シミュレーション×RPG

「信長の野望・新生」の公式ライセンス作品と書いたが、これは「信長の野望・新生」の移植版といった意味合いではない。「信長の野望・新生」は、ソロ向けのシミュレーションゲームだが、本作のベースはあくまで、スマートフォン向けのマルチプレイ・シミュレーションゲーム。そこにRPGのエッセンスを追加した上で、「信長の野望・新生」に基づくビジュアル・特性の武将たちを登場させたのが本作だ。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

では、ソロ向けのシミュレーションゲームとスマートフォン向けののマルチプレイ・シミュレーションゲームで何が違うのか?最も大きな違いは、「マルチプレイ」からくるプレイ体験の部分だろう。ソロ向けのシミュレーションゲームは、天下統一などの目的を目指し戦略・戦術を楽しむゲームとなっている。これに対しマルチプレイ・シミュレーションゲームでは、天下統一などの目的がある点こそ共通しているものの、最終的に重要となってくるのは、他プレイヤーとのコミュニケーション要素。他プレイヤーと同盟を組み、協力しながら敵対する同盟と戦う…というスタイルになっているのだ。この点は本作、「信長の野望・新生」も同様。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

とはいえ最初から同盟を組んだり、他プレイヤーと戦えたりするわけじゃない。まずは内政によって自分の戦力を増強させつつ、自国周辺の領地を押さえていくこととなる。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

本作には兵糧、木材、石材、鉄鋼といった資源があり、それぞれ田畑、伐採場、採石場、製鉄場といった施設から獲得可能。ゲーム序盤では、まずこれらの施設を建設・アップグレードすることで資源の獲得量を増やしていく。施設の増強は比較的シンプルな形でまとめられており、プレイヤーは建設やアップグレードを選ぶだけでOK。施設の配置を細かくカスタマイズする箱庭的な要素はないものの、拠点となる天守をアップグレードしていけば、領地内のビジュアルがリッチになっていく。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

施設から資源を獲得したら、徴兵を行って兵力アップ。配下の武将に兵を割り当てて部隊を編成し、ワールドマップ上の土地へ派兵。土地を占領することで、その土地の資源を獲得でき、施設のさらなるアップグレードが可能となる。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

部隊へと編成する武将たちというのは、もちろん「信長の野望・新生」のビジュアル・特性をベースとした武将たちだ。武将の獲得は、いわゆる「ガチャ」で行う。武将たちの性能もさることながら、「信長の野望・新生」ベースのビジュアルが非常にカッコいいので、「あの武将が欲しい!」というコレクション欲まで刺激されてしまう。今回はβテストということで、実際に課金して「ガチャ」を回すことはなかったものの、正式サービス後は回し過ぎに注意しないとな…と感じてしまった。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

なお、バトル演出はバトル終了後に受け取る「戦報」というかたちで表現されている。テキストベースで、各武将がどのように行動したかが記載されたものだ。ソロ向けのシミュレーションゲームと比較すると、やや地味に見えるかもしれない。ただ、部隊を派兵したら即座に戦闘が発生するソロ向けのシミュレーションゲームと違い、マルチプレイ・シミュレーションゲームは派兵から戦闘処理まで数分~十数分の時間がかかってしまう。なので、派兵を指示したらアプリを閉じて他の事をしつつ、通知を受け取ったタイミングで結果確認…というのが主なプレイスタイルとなる。

このため、実際にプレイすると、テキストベースの報告を受け取るというかたちでも物足りなさはない。もちろん、ゲームによっては、ゴージャスなバトル演出を持つ作品もあるのだが、プレイを続けて慣れてくると「バトル演出をショートカットして結果だけ知りたい」と感じてしまうことが多い。もしかすると、正式リリース版以降のアップデートなどでバトル演出が豪華になるといったことがあるかもしれないが、個人的には、最初からテキストベースのみという本作のスタイルで十分だと感じた。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

ちなみに、バトル終了後にテキストベースで結果を受け取るというスタイルではあるものの、バトルそのものが単純なわけではない。勝敗には、兵種の相性や戦法の発動などといった要素がどう噛み合ったのか?という点が大きく影響を与えているので、「戦報」をないがしろにしていると、人間プレイヤーと戦う時に、痛い目を見る羽目になってしまう。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

と、ここまでが本作の持つ「マルチプレイ・シミュレーションゲーム」の部分だ。本作は、ここにRPGのエッセンスを加えている。ここからは、本作の持つRPG要素の部分について見ていこう。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

本作でプレイヤーが担当することになる主人公は、織田信長や武田信玄といった戦国大名ではなく、オリジナルのキャラクターだ。ゲームスタート時点でキャラクタークリエイトがあり、性別や髪型、顔など、ある程度自由にカスタマイズできる。このオリジナルキャラクターの「威信」を高めることでゲーム中実行可能なことが増え、また、能力値を高めることも可能。プレイヤーキャラクターの育成という点で、まずRPG的といえる。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

プレイヤーキャラクターを作ったら、関東や北陸、四国紀伊といった日本全国の地域の中から挙兵地を選択する。筆者は「信長の野望」シリーズをプレイする際、攻略のしやすさから、まず九州の島津家を選ぶことが多い。このため、今回のβテストでも九州地方を挙兵地に選んだ。

なお、「信長の野望」シリーズで九州の島津家が強いのは、南端からスタートするため。四方を強力な大名に囲まれていると、全方位的に警戒しなければならない。しかし、南端からスタートする島津家は、警戒すべき方向を1つに絞り込めるのだ。ただ、マルチプレイを前提とした本作では、九州を選んだとしても、周囲に他のプレイヤーが散在している。このため、自分の好きな地域や、混在状況が「快適」となっている地域を選ぶといいだろう。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

挙兵地を選ぶと、プレイヤーが身を寄せていた浅川家の滅亡が描かれる。プレイヤーは浅川盛政の友人の愛娘という茜を連れ浅川家を脱出。小さな村へ避難することとなる。この村こそ、プレイヤーの拠点だ。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

拠点と言っても小さな村なので、大名として戦国の世に挑むための施設があるわけではない。そこで、まず施設の建設を行っていく。本作ではこうしたチュートリアルの流れを、物語仕立てで表現。ただ、単にチュートリアルを物語的に見せているというだけでなく、ゲーム冒頭時点で落ち武者であるプレイヤーが人々の信頼を勝ち得、武将や民を導く指導者として成り上がっていくRPG的展開を楽しむことができるものとなっている。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

テンポもよく快適に戦国を体感できた!正式リリースが楽しみな一作

今回のβテストを通じて筆者が強く感じた本作のポイントは、テンポのよさだ。資源を得て施設を作り、土地を獲得して支配力を増やしていく…という流れは、基本的にどんなマルチプレイ・シミュレーションゲームにも共通している。ただ、ゲームによっては獲得資源量が少なかったり、土地獲得に必要な戦力が大きすぎたり…など、パラメータのバランスによってゲームテンポが遅めに調整されていることが少なくない。この点でβテスト版の本作は非常にテンポがよく、育成も領地獲得もスムーズに行えた。

このため、「戦国に生きる名もなき一人の人間が、戦国大名として成長していく」というRPG的楽しさをダイレクトに体感することができたように思う。今回はβテストということで、この先正式リリースに向けて機能追加やパラメータ調整が行われるのだと思うが、序盤のテンポ感についてはぜひこのままにしてほしい。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

また、本作は「マルチプレイ・シミュレーションゲームの新作リリース」という点でも意味を持った作品だと思う。この記事でも書いた通り、マルチプレイ・シミュレーションゲームは他プレイヤーと一緒にプレイするゲームであるため、リリースから時間が経てば経つほど、古参プレイヤーと新規プレイヤーの差が開いてしまう。

だからこそ、本作のような新作のリリースは、新規プレイヤーが参戦する絶好のタイミングなのだ。このため、「信長の野望・新生」の公式ライセンスを受けた戦国シミュレーション×RPGという意味でも、マルチプレイ・シミュレーションゲームの新作という意味でも、正式リリースが楽しみな一作だと思う。

名もなき一人の人間が戦国の世で成長していくRPG的楽しさが魅力!「信長の野望 真戦」βテストレビューの画像

ホラーに特化してゲームを作るインディゲーム作家。インディゲームデベロッパー株式会社ワーを一人でやってます。クリエイターとしてゲームライターとして講師として、そしてもちろんいちゲーマーとしてゲームとともに生きています。

※画面は開発中のものです。

本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連タグ

関連ニュース

関連ニュースをもっと見る

注目ゲーム記事

ニュースをもっと見る

ゲームニュースランキング