「これぞ!」という女性向けコンテンツについて語っていく連載企画「おとめげ!」。今回はNintendo Switch用ソフト「魔女と亡霊のヴォロンテ」についてお届けします!

目次
  1. 「魔女と亡霊のヴォロンテ」ここがポイント!
  2. 「魔女と亡霊のヴォロンテ」とは?
  3. 偽りの“月の魔女”は、惨劇の真実に迫る
  4. 悲劇の中で出会う、秘密を抱えた男性たち
【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像

「おとめげ!」は、イケメンと可愛い女の子をこよなく愛するライターが、さまざまな乙女コンテンツをご紹介する連載企画です。今回はアドベンチャーズが運営するゲームブランド・LocaGamesから2025年5月22日に配信開始されたNintendo Switch DL専用ソフト「魔女と亡霊のヴォロンテ」についてお届けします!

「魔女と亡霊のヴォロンテ」ここがポイント!

・ダークファンタジーの世界を舞台に、政治や信仰などの思惑が複雑に絡み合う壮大な世界観
・さまざまな秘密を抱えた男性たちと迎える「幸福エンド」「悲劇エンド」「略奪エンド」の結末
・惨劇にまつわる多くの謎を、しっかり回収していくシナリオの気持ちよさ

「魔女と亡霊のヴォロンテ」とは?

【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像

本作は全てを失った主人公が、悲劇に立ち向かいながら自分の生き様を見つける、魔法とサスペンスに彩られた女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。さまざまな人々の思惑が交差する中で、誰を信じ、選ぶのか。悲劇の真相を追求することができるのかはプレイヤーの選択次第だ

攻略対象キャラクターはオリヴィエ・パケ(CV:興津和幸)、エマニュエル・ド・ボーモン(CV:梅原裕一郎)、メロディー(CV:鈴木達央)、イスマイール(CV:矢本颯真)。

偽りの“月の魔女”は、惨劇の真実に迫る

本作は大陸に疫病が蔓延し、教会が大きな権力を持っているファンタジーの世界が舞台です。主人公・フィエナ(名前変更可)の住む辺境の貧しい村は、突然「モルロワ王国」の騎士団からの襲撃を受けて壊滅しました。命からがら逃げだすも、ほどなく死を覚悟した主人公の前に現れたのは魔法で所在を隠していた「オンブレール王国」の魔法使いでした。

【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像
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彼らは、主人公こそが「月の魔女」であると告げます。それは、主人公たちが邪教と聞かされていた「シフリーク教」の神である「ルミニス」から神託を受け、民を導く存在。すべてを失った主人公は生きるため、政治的な駆け引きや思惑の元で月の魔女として振る舞うことを余儀なくされます。

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とはいえ飢えや疫病の心配もなく、高度な魔法文明が発達したオンブレール王国は主人公にとって安寧の地そのもの。魔法をはじめ独自の文化など多くのことを学ぶうちに、主人公は自分の生き方を考えるようになりました。

【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像
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しかし穏やかな日々はそう長く続かず、オンブレール王国は立て続けに起きた悲劇を始まりとして未曽有の危機を迎えます。この事態を引き起こしたのは一体誰なのか、原因はどこにあるのか。誰を疑い、誰を信じるのか。事件の真相にたどり着くため、主人公は前に進むしかありません。

【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像
【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像

本作のポイントは、まず丁寧に作りこまれた美しくもダークな世界観です。国や宗教の成り立ちから魔法の構造、人々の暮らしぶりまでが語られるので、物語へ深く没入することができました。聞きなれない固有名詞こそ多いですが辞書機能ですぐ意味は把握できますし、重厚な設定を噛みしめながらキャラクターや物語を堪能したいプレイヤーにうってつけ。最初は気になる謎も多いですが、ストーリーを追っていく間にあらゆる疑問がきちんと解消されるのでスッキリできます。

【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像
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【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像
【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像

また、本作にはどのキャラクターにも「幸福エンド」「悲劇エンド」「略奪エンド」が用意されています。エンディングを迎えたのに「必死に頑張ったけど、救いがなかった……!」と膝から崩れ落ちることにはなりませんし、一部キャラクターにある攻略制限も幸福エンドのクリアだけで達成できるので無理に悲しい結末までコンプリートする必要もありませんよ。

エンディングにたどり着くまでの選択肢は多岐にわたり、危険な世界のため突然のゲームオーバーもありますが、通常のセーブ&ロードだけではなく特定の選択肢の直前にはオートセーブが入るので活用していきましょう。ちなみに「幸福」や「悲劇」はその名の通りのエンディングを迎えますが、多少の覚悟は避けられないものの「略奪」という特別な状況下でしか見られないキャラクターの言動もスパイスとしてオススメです。

悲劇の中で出会う、秘密を抱えた男性たち

続いて、登場するキャラクターについて紹介していきます。主人公は幼い頃、森の中で不可思議な状態で発見され、以降「マートリ村」で育ちました。月の魔女のような神託を受ける力こそありませんが、幼い頃から幽霊を見ることができ、オンブレール王国では魔法の才能も開花させます。生きるために仕方なく背負ったものでしたが徐々に月の魔女という役目を受け入れ、命懸けでさまざまな謎の真実へと迫っていきます。

【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像
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オリヴィエ・パケ(CV:興津和幸)は主人公をオンブレール王国に招き、月の魔女に仕立て上げた張本人。自他ともに認める最強の魔法使いであり、国王に次ぐ権力者でもあります。立場によって自然と顔を使い分け、友人たちの前では気さくに振る舞い、国民の前では聖職者として威厳を放つのもお手の物。どんなことでも成し遂げてしまうような自信に溢れていますが、その圧倒的な力が誰に、どのように振るわれるのかは主人公の行動次第です。

主人公に対しても最初は使い勝手のいい傀儡としての姿を望んでいた様子で、素直に信じるのは難しい関係に。しかし時間をかけて接していくうちに好意のような執着のような、複雑な感情を覗かせるようにもなります。どこまでが本気か掴みどころがありませんが、やがてオリヴィエの抱える深い闇が垣間見え……。もちろん最強の名に恥じない大活躍も見せてくれるので、色々なわだかまりが解けた後をお楽しみに!

【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像
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エマニュエル・ド・ボーモン(CV:梅原裕一郎)はオンブレール王国に忠義を尽くす、仕事熱心な内政官です。昔からの友人であるオリヴィエやイスマイールなどの前ではまた違った表情を見せますが、突然月の魔女として現れた主人公への不信感を隠そうとしません。そのため関係を築こうにも、ほぼマイナスからのスタートと言っていいでしょう。

ストーリーが進むにつれて、エマニュエルが抱えていた国を揺るがす秘密が少しずつ明かされていきます。最初の取っつきにくさはかなりのものですが、だからこそ重い責務を負った彼と心を通わせた後の展開は心にグっとくるものがありました。その真摯な想いには「何があっても、絶対に彼を裏切ってなるものか!」となること間違いなしです。また、個人的にはルートによって行動や印象が大きく変わるキャラクターもいましたが、エマニュエルはどんな時もブレずに真っすぐといったイメージなのがとても彼らしいと思います。

【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像
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メロディー(CV:鈴木達央)は宮廷に仕える、若き才能に溢れた吟遊詩人。貴族にも多くのファンがついていて、現代でいうなら人気シンガーソングライターのようなイメージですね。一方で魔法の素質がない人間「ジェン」で構成された騎士団にも所属していて、主人公とは色々な経緯を経て共に過ごすことになります。

誰が相手だろうが口も態度も悪いメロディーですが、そこに不器用な優しさや気遣いが見え隠れします。同年代の主人公との距離の詰め方はまさに青春といった空気感で、思わず騎士団の仲間たちと同じ気持ちで応援したくなりました。しかし、そんな甘酸っぱさを粉々に打ち砕くような事実が2人を襲い……。彼の物語後半からは「どんな形でもいいから2人が幸せになってくれないと嫌だーー!!」と祈らずにはいられませんでした。

【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像
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イスマイール(CV:矢本颯真)は国王の主治医を務める優秀な魔法医術師で、大怪我を負ったままオンブレール王国に来た主人公を治療し、助けてくれました。優しく穏やかな雰囲気のまま誰に対しても大きく態度を変えることはなく、女性から熱望の視線や国の権力争いにも興味を示しません。主人公に対しても例外ではなく、当初は「職業柄の親切」としっかり線引きをしたうえでの付き合いといった印象でした。

国に起きた事件を追う中で彼と過ごす時間も増えますが、とある危機をきっかけに急接近。何かと遠回しだったり回りくどかったりする男性の多い中、結構ストレートに主人公へ好意を伝えてくれるだけで「よく言った!!偉い!!」となってしまいました。ただしイスマイールにも、主人公相手でもそう簡単には明かせない事情が。「まさか……?」とヒヤヒヤする場面を、どう乗り越えていくのかも見どころですよ。

【おとめげ!】第31回「魔女と亡霊のヴォロンテ」――愛を知った偽りの魔女は、惨劇の真実へと立ち向かうの画像
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重厚な世界の中で語られる悲劇のはじまりと、複雑な立場で紡がれていく男性たちとの恋愛を堪能できる「魔女と亡霊のヴォロンテ」。ぜひ全ルートをクリアして、この世界に隠されたすべての謎を解き明かしてくださいね。

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