マレーシアのインディースタジオNimbus Gamesが開発した、江戸時代が舞台の和風ホラー「Chiyo」のプレイレポートをお届けする。

本作はマレーシアのゲーム会社のタイトルだが、日本人が見ても違和感のない日本なのがすごいところ。日本について深く調べて制作されていることがわかり嬉しくなった。
脱出ゲームの要素もあるということだが、筆者は脱出や謎解きが得意だと自負しているため、長くても5時間ほどでプレイし終わるだろうと予想してプレイを開始。
主人公は、徳川幕府の魔法秘儀師団に採用されたばかりの超常現象捜査員である伊達千代という女性だ。島根県江津市の海岸沿いの森の奥深くにある廃屋から発生したという奇妙な現象について調査するのが最初の任務となる。
真っ暗な道を進んでいくのだが、驚いたのはグラフィックだ。ひとつひとつの小物も作りこまれており、衣装や指も細かい所まで見事に表現されており、まるでその場にいるような臨場感のある音も相まって、なにも出てきていないのにとにかく怖い。




廃屋の中にはさまざまな仕掛けや謎解きが散りばめられており、脱出ゲームの要素を楽しむこともできた。
この謎解きの難易度が、非常に高いのがこのゲームのポイント。落ちているアイテムが多くどれも作りこまれているのでどれが必要なものなのか精査するのが難しく、アイテムをすべて持つこともできないので廃屋を行ったり来たりする必要がある。術を使用すると落ちているアイテムや重要なアイテムなどが光るので、超常現象捜査員っぽさを感じながら探索することができた。




謎解きだけでなく、ホラーの醍醐味である追いかけっこももちろんあるので安心してほしい。追いかけられるだけで怖いのだが、捕まるとさらに怖い思いをすることになるので注意が必要だ。
しかし、ただ怖いだけでなく手紙などのアイテムを読むことで、物語の背景もだんだんとわかってくる。そのため、追ってくるのが何者で、なにを想っているのかを考察しながらプレイすることができるところも面白い。




最終的に謎解きに自信のあった筆者はクリアまで13時間かかり、少なからず持っていたプライドはズタズタになってしまった。ホラーということも相まって恐怖でスムーズな探索を行うこともできず、夜中にひとり涙を流し「なぜレビューを引き受けてしまったのか」と後悔したのも今ではいい思い出だ。
1,000円という価格でこの高いクオリティとボリュームは、買って損はないだろう。ホラー好きはもちろん、「謎解きが得意だ」という方も満足できる作品となっているので、ぜひじっくりとプレイしてほしい。


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