発売中のPS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Windows/Steam)用ゲーム「RPGタイム!~ライトの伝説~」において8月9日に配信された無償アップデート「RPGタイム!モンスターパーティー」のレビューをお届けする。
ゲームクリエイターを夢見る小学生・ケンタくんの友達として、ケンタくんの手作りRPGをプレイする「RPGタイム!~ライトの伝説~」。その本編に登場した個性豊かな魔物たちになって、最大4人のローカルマルチプレイを楽しめる新モードが「モンスターパーティー」だ。
あくまでおまけモードではあるのだが、「RPGタイム!」本編と同様、ケンタくんのこだわりが詰め込まれたユニークな遊びが体験できた。複数人で集まって遊べる環境にある人はもちろん、ひとりでCPU戦をプレイすることもできるので、「RPGタイム!」を購入した方はぜひ一度触れてみてほしい。
「RPGタイム!」らしい“わんぱくなゲームバランス”と“アイデアの物量”は健在
「モンスターパーティー」は「RPGタイム!」のメニュー画面に「説明ダンジョン」が配置されていれば、アップデート後に「モンスターパーティー」の出現イベントが発生。これから「RPGタイム!」を始める場合は、「説明書ダンジョン」が配置されるところまでゲームを進めよう。魔物の顔とサイコロが描かれたアイコンが目印だ。
すごろくをベースとしたルールになっており、本編でもお馴染みのスロットでランダムに選ばれた3つのコースをめぐる。マス目に止まるごとに入手できる“魔物カード”を駆使して、“魔王バッジ”をより多く集めたプレイヤーの勝利だ。なお、ひとつのコントローラーをまわしながらプレイできるので、人数分を用意する必要はない。
プレイ人数とコースが決まったら、8種類ある“鉛筆サイコロ”から好きなものを選ぶことになる。普通のサイコロと同様、1~6の数字が描かれたものもあれば、1と6しか出ない鉛筆、10の面がある鉛筆などの極端なものも。このわんぱくなバランスも「RPGタイム!」ならではだ。
魔物カードは“獣”、“鳥”、“魚”、“虫”の4タイプが存在する。これらタイプのいずれかが描かれた鉛筆は、そのタイプの魔物カードを手に入れていると、入手したカードの数だけ進めるようになる。カードがないときは1の面扱いなので、基本的には後半になるにつれて機動力が上がる鉛筆と言える。もっとも、より早く進めたから有利とは一概には言えないのが「モンスターパーティー」だったりするのだが……。
これらの準備が終わると、いざ対戦! 各マップでの遊び方はまさにすごろくといった感じで、順番に鉛筆サイコロを転がして、出た目の数だけコマを進めていくことになる。少し特殊なのは、プレイヤーの進捗に関わらず、コースごとに決められたターンが経過した時点で、ゲーム終了でゲーム終了となり、次のマップに進むことになる点だ。
魔王バッジの入手方法はどのマップも複数用意されており、今回プレイしたマップでは「特定のタイプの魔物カードを多く集める」、「“ボスバトルマス”に止まり、一定数の魔物カードと引き換えにボスを倒す」、「いちばん早くゴールにたどり着く」などがあった。
ボスバトルマスがあるマップなら、ここに止まってボスを倒すのが最も多くバッジが手に入る手段になるが、マスに表示されている数字より多くのタイプ一致の魔物カードを持っていなければ、倒すことはできない。状況によっては別の目標の達成を目指す、次以降のマップでのバッジ獲得のためにカード集めに徹するといった戦略を練ることになる。
マップは種類豊富で、そのデザインもかなりバラエティ豊か。新たなマップでプレイするたびに発見も多く、2チームに分かれて鬼ごっこをするマップなどは、ほかのマップと異なる考え方が求められた。アイデアの物量で圧倒する作風とその魅力も、本編に引き続いて健在だ。
すごろくよろしく、かなり運の要素が強いゲーム性になっているが、この運をある程度コントロールできる部分が設けられている点も見逃せない。
まず、多くのマップにはマスとマスの間に引かれた線が矢印になっている場所とそうでない場所があり、矢印の場所は一方通行だが、そうでない場所は1マスごとに進む方向を決められる。これにより、魔物カードがより多く手に入るマスや、ボスバトルマスに止まれるようにコマの進行を微調整できる局面は多い。
転がした鉛筆サイコロがピタリと止まり、進むべきマスの数が確定しそうになったとき、一度だけ「机を揺らす」コマンドで出目を変えられるのもおもしろい。机を揺らしたあとに出る目もランダムではあるのだが「そのままの出目で進むべきか? よりよい出目を狙うか?」を一瞬の判断で決めるちょっとしたスリルが味わえた。
“特別ボーナス”の存在により、勝負の行方は最後まで分からない
3つのコースをめぐり終えると1ゲームが終了。最後に結果発表があるのだが、ここで“特別ボーナス”の発表も行われる。特別ボーナスでは、「移動したマスの数」や「特定のタイプの魔物カードをいちばん多く集めた」などの条件に当てはまるプレイヤーに、追加で魔王バッジが与えられる。
与えられる特別ボーナスの条件は、ゲームごとに毎回ランダムでふたつの項目が選ばれるようで、ここでバッジ数が逆転する状況もあり得る。特別ボーナスで与えられるふたつのバッジも加味したうえで、最終結果を発表。もっとも多く魔王バッジを手に入れたプレイヤーが勝者となるのだ。
1ゲームに掛かるプレイ時間はプレイヤー数にもよるが、だいたい15分〜40分程度。特別ボーナスの条件も含め、勝利には運が大きく絡むので、ゲームにあまり慣れていない人といっしょに遊んでも、不公平を感じることなくサクッと楽しめるだろう。そのうえで、ゲーム慣れした人ならば「どのようにして運の要素をコントロールするか?」といった戦略性も考えられる、ほどよいバランス感だ。
ゲーム中に一度入手した魔物カードは「モンスターパーティー」内のメニュー画面にある図鑑で閲覧できるようになる。ゲーム中における魔物カードは「枚数=強さ」なので、個々のカードの能力に違いはないのが少々寂しいのだが、図鑑で改めて眺めてみると、必殺技の名前も含め、小学生らしい想像力の炸裂が楽しめる。
魔物カードの中には「コロコロコミック」の人気漫画とコラボした「でんぢゃらすじーさん」、「ケシカスくん」、「ブラックチャンネル」や「からめる」のカードもあった。「モンスターパーティー」を夢中で楽しめたのなら、ぜひ図鑑のコンプリートも目指してほしい。
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