「Stray Blade」プレイレポート:多種多様な武器の使い分けが楽しい、軽快なノリのソウルライクゲーム!

プレイレビュー
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505 GamesよりPS5/Xbox Series X|S/PCで発売中の「Stray Blade」のレビューをお届けする。

本作はさまざまな武器を駆使して探索範囲を広げていくアクションRPG。いわゆるソウルライクと呼ばれるタイプの作品で、序盤の敵であろうと気を抜けない緊張感のあるバトルが魅力だ。また、冒険のパートナーとなるボージとの連携など、本作ならではの要素にも注目したい。

本作の物語は、主人公のファレンが神秘に満ちた地“アクシア”を訪れたところから始まる。ファレンは探索中に不慮の事故で意識を失ってしまい、偶然出会った狼人間のボージにより、不死の呪いを受けた状態であることを突き付けられてしまう。この呪いを解き、アクシアから脱出することが本作の目的だ。

アクシアには危険な原生生物のほか、人間の軍隊が駐留しており、彼らとの戦闘をこなしつつ、レベルを上げて装備を整えていくことになる。

ソウルライクだけあって序盤からなかなかハードな戦闘の連続となるが、そんな中でも遊びやすい仕組みがいくつか取り入れられていたため、そういった部分を中心に本作の魅力を紹介していこう。

動きが重いがそれがイイ!一撃の重さが際立つバトルの緊張感がクセになる!

本作の戦闘は、弱攻撃と強攻撃を使い分けて攻撃し、回避やガード、パリィで敵の攻撃をいなすという、ソウルライクとしてオーソドックスなもの。筆者は好きなのだが、モーションは全体的に重量感のあるもっさりとしたタイプなので、この辺は好みが分かれるかもしれない。

基本的には敵の攻撃を避けたら反撃するヒット&アウェイ戦法が有効だ。しかし当然ながら敵によって攻撃パターンや攻撃範囲、攻撃のテンポなどが異なるため、一筋縄ではいかない。この“敵の攻撃パターンを把握して、最適な反撃を決める”というのが、本作の戦闘のキモであり、おもしろいところだ。

ちなみに敵の攻撃は、繰り出される直前に体が赤色か青色に発光する。この色によって、適切な対処法が回避かパリィ(盾を持っていればガードでも可)かを判断できるというのは、この手のゲームが苦手な人にとってはありがたい。

攻撃や回避にはエネルギー(スタミナ)を消費するため、回避を連続で行ってしまい、反撃が難しくなるということも多々あった。そのためごり押しが難しく、パリィやガードを適切に挟んだメリハリのついた立ち回りが重要だと感じた。

加えて、敵の攻撃をジャストなタイミングで回避&パリィを行うとエネルギーが回復するという仕組みもある。自分のプレイスキルが上がるほどエネルギーを維持しつつ立ち回れるようになるため、戦闘の爽快感が増すし、なにより自分の上達を感じられるのがうれしい。

敵には体力のほかに、バランスバーが表示されている。攻撃を当てたり、パリィを成功させるとバランスバーが減っていき、一定以上減らすことで敵をのけぞらせることができるようになる。

さらにバランスバーをゼロにすることで特殊モーションによるフィニッシュブローをお見舞いすることができる。このモーションは武器によって異なり、さまざまな演出で敵を倒すことができるので、非常に爽快だ。

ただしバランスバーは時間経過で回復してしまうため、攻撃を当て続ける必要がある。武器にもよるが、こちらの攻撃で敵がひるむことは少ないため、現実的にフィニッシュブローまでもっていくには、パリィをうまく決める必要がありそうだ。

ゲームが進むと、ボージに援護をさせることもできるように。援護のしかたにはいくつか種類があるが、敵のバランスゲージを奪うアクションは、パリィ成功のあとに発動させることで簡単にフィニッシュブローにつなげることができ、戦闘のテンポが格段に向上した。こういったボージとの連携を駆使して立ち回るのは、本作ならではの魅力といえるだろう。

武器モーションは千差万別!防具の選択やスキルの成長で自分なりのビルドも楽しめる!

本作のこだわりを感じるのが、多種多彩な武器の数々だ。威力、攻撃速度、間合いなどがまったく異なる武器を2種類セットして、戦っていくことになるのだが、それぞれ独自のモーションが用意されており、使い勝手も大きく変わる。

例えば初期から使える大剣はバランスのいい両手武器で、威力、攻撃範囲ともに優秀で扱いやすい。一方でハンマーは威力は高いものの、大きく振りかぶって攻撃するため速度がかなり遅く、一撃は大きいものの敵の攻撃を読まなければそもそも当たらないことすらある。

また、武器によっては盾とセットになっているものも。これらの武器は基本的に片手で扱えるため攻撃速度が速く、使いやすい。盾があるぶんガードが可能で、防御を重視した安定した立ち回りができるのが強みだ。

さらに連続攻撃用のモーションも存在。槍であれば1撃目は突いて、2撃目は薙ぎ払い、といったように大きく攻撃範囲が変化するものもある。好みのプレイスタイルによって扱いやすく感じる武器は変わるだろうが、たくさんの武器の中から自分に合った逸品を探し出す過程はそれだけでおもしろく、プレイ中は新しい武器が手に入るのを終始楽しみにしていた。

武器は使い続けることで習熟度が上昇していき、一定以上の習熟度になるとステータスにボーナスを得たり、特殊攻撃が解放されたりといった特典も。とくに特殊攻撃はダイナミックなアクションが多く、その武器の強みを生かせるようなものばかりだ。

例えば大剣の特殊攻撃は、跳躍して頭上から剣を叩きつけるようなアクションで、跳躍中は敵の下段攻撃をしっかり避けることができる。回避と攻撃を同時に行える強力なアクションだが、発生までに溜めがあるため、敵の攻撃を見てからでは遅いのが難しい。しかし、自らの武器のアクションと敵の攻撃を把握して、カウンター気味に繰り出せたときの快感は、かなりのものだ。

防具にも触れておこう。武器ほどではないものの、防具にも性能差が存在する。防具には防御力とエネルギー効率が設定されており、鎧、兜、肩甲の3部位に装備可能だ。攻撃速度が遅いハンマーなどを使っている場合、そもそも攻撃後の回避が間に合わないことも多々あるため、防御力優先で防具を選ぶ、というように、武器との相性を考えて防具のバランスを考えていくことも重要になるだろう。もちろん、腕に自信があれば見た目を優先して選ぶのもアリだ。

見た目といえば、装備の色をカスタマイズすることも可能だ。装備ごとに染色することもできるうえ、各装備は3つのパーツに分かれており、それぞれ個別で色を指定することもできるので、思ったよりも見た目の印象を変えることができて驚いた。染色できる色の種類は始めは少ないものの、フィールドを探索すると手に入れられるため、探索にもより身が入るというものだ。

武器と防具はそのまま入手することはなく、設計図を手に入れ、鍛冶場で自作する必要がある。当然製作には素材を使うのだが、必要になる素材の数は微妙に多めに感じた。手に入れた設計図を片っ端から作れるほどの素材は手に入らないため、どの装備を優先して作るかはプレイヤーの判断しだいということになるだろう。

余談だが、装備の作製時には、槌を振るうファレンと、横で支持を出すボージのカットシーンが流れる。本作のノリを表しているようなシーンで、とても微笑ましい。

遊びやすい細やかな調整がたくさん!ソウルライク初心者にもおすすめ!

本作をプレイしていて感じたのが、全体的な遊びやすさだ。まず、本作には難易度が設定されており、ノーマルに相当する難易度であれば、アクション慣れしている人ならば比較的サクサクと進めることができるだろう。もちろんこれはまったく死なないというわけではない。ただし、冷静に敵の攻撃パターンを見極めれば、安定してゲームを進行できるはずだ。

死んでしまったときは、最後に訪れた“アクレアの聖堂”と呼ばれるセーブポイントから再出発ということになる。ソウルライクゲームでは、リスタート時には道中の敵も復活する仕組みになっているものが多い。それは本作も同様なのだが、本作はエリアごとに敵の全滅判定が定められており、死ぬ前にそのエリアの敵を全滅させると、“敵を一掃した”という表示が出て、以降死んでも復活しなくなる。

この仕組みにより、エリアを一掃しながら進むことで、仮に死んでしまっても、前線までのルートを無傷で通り抜けられるようになり、進行もラクになっていく。ただしストーリーの進行によって、再び敵が配置されることもあるため、一度一掃すれば最後まで安全というわけではない。

減った体力はハートベリーというアイテムを使って回復することができる。初期状態では1つしか持ち運べないため、非常に心もとない。そのうえ、死亡しても回復アイテムは補充されない。そう聞くとかなりハードに感じるかもしれないが、ハートベリーはフィールドで手に入れることができたり、敵が落としたりすることもある。意外と入手機会は多く感じるが、さりとてそれに頼って気軽に使うと、肝心なところでキツくなることも少なくない。

本作では敵を倒すことで経験値を得られ、一定値に達するとレベルアップするというRPG要素も存在する。このとき手に入るスキルポイントを割り振ることでファレンを強化していくことが可能なのだが、基本的に各強化は1度きりとなっており、何度も同じ項目を強化していくことはできない。

本作のステータスは武器と防具が占める部分がほとんどで、キャラクター自身のステータスを見ることはできない。自分好みにステータスを割り振りたいという人には残念かもしれないが、逆にこのシンプルさが考えることを減らし、アクション部分に集中させてくれるとも言えるだろう。

ソウルライクゲームとしては珍しいディフォルメがきいたビジュアルや、軽いノリが多いストーリーはなかなか斬新。自然とプレイし続けてしまうほどの手触りは、いい意味での“軽さ”を感じさせた。類似ジャンルでは比較的入りやすい難易度なので、この手のゲームを遊んだことがないプレイヤーにはとくにオススメしたい作品だ。

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