KONAMIより、現在事前登録中のiOS/Android向けアプリ「遊戯王クロスデュエル」。本作はこれまでの「遊戯王」シリーズとは大きく異なり、4人対戦でプレイできるのが大きな特徴となっている。昨年クローズドβテストも行われ話題になったタイトルだが、リリースに先駆けてメディア向けの先行試遊会が実施された。
当日はチュートリアルのプレイをメインに、4人対戦の体験やプロデューサーへのインタビューの時間も設けられていた。本稿では、そこからわかったゲームの魅力をお届けしていく。
事前登録ページ
https://www.konami.com/yugioh/crossduel/ja/preregistration.php
「遊戯王」の要素を引き継ぎつつ4人対戦ならではの駆け引きが楽しめる
「遊戯王クロスデュエル」には、大きく分けて3つの要素が盛り込まれている。ひとつは、「遊戯王」と4人対戦の駆け引きの面白さの融合だ。
「遊戯王」シリーズといえば、ほかの対戦カードゲーム同様に1対1の白熱したターン制のバトルがメインだった。相手の出方に合わせて自分の動きを決めていくといった駆け引きの面白さが楽しめたが、今回は参加している4人のプレイヤー全員が同時に操作を行いながらゲームを進めていくため、毎回「俺のターン!」といった状態になる。
それでありながら、本来「遊戯王」が持つ駆け引きも継承されているのだ。オリジナルの「遊戯王」のルールとは異なる部分もあるが、モンスターカードの効果や罠といった要素については、本作でもある程度再現されている。
「遊戯王クロスデュエル」とタイトルに付けられているように、使用するフィールドが格子形になっているところも本作ならではのポイントだ。フィールドを4人のプレイヤーが取り囲んでゲームが行われるスタイルが採用されている。
この、4人対戦ならではの駆け引きが本作の最大の魅了だ。たとえば自分が3位のときに、ほかのプレイヤーのLP(ライフポイント)が0になると、そのままの順位でゲームが終了してしまう。そこで、あえてライフポイントが残り少ない4位のユーザーを守るといった行動をとることもできるのである。
意図的ではなくとも、ゲームの流れによっては他のプレイヤーと協力して第三のプレイヤーに攻撃するといった場面も出てくる。このように、その状況に応じた4人対戦ならではの駆け引きが出てくるのだ。
リアルな紙製のカードではモンスターに能力を付与することはできないが、本作はデジタルゲームであるため、その利点を活かしてモンスターにスキルを付けて強化するといった要素が加えられている。デッキの構築と同時に、モンスターにどのようにスキルを付けていくかといった楽しさも出てくるのだ。
初心者でも簡単に遊べるように配慮
ふたつ目の要素は、「誰でも遊べる」、「みんなで遊べる」というところだ。本作では、ゲームを始めたばかりでも楽しめるようになっている。既存のカードゲームと比べて、ルールや覚えなくてはいけないことは極力シンプルなものになっており、どんどん難しさの段階を上がっていくような作りになっているのだ。そのため、初めてカードゲームを遊ぶといった人でも、十分に楽しめるようになっているのである。
麻雀のようなゲームにたとえるならば、「ドンジャラ」のような子供向けルールにアレンジされたものからスタートして、最終的には麻雀のような難しさになっていくといったイメージに近い。最初は単純に他のプレイヤーと戦う楽しさからゲームにハマっていき、徐々に相手が出してきたモンスターを見てデッキの内容を予測するなど、プレイヤー間で読み合いができるようになっていくといった感じだ。
モンスターを3D化など「遊戯王」ファンが楽しめる要素も満載
3つ目の要素は、遊戯王ファンが喜べるような要素が詰め込まれているところだ。このゲームでは、すべてのモンスターが3D化されている。中にはカードイラストやアニメなどで動くシーンがまったくないモンスターもいるが、ゲーム内では彼らが3Dで登場しているのだ。
こうした3Dのモンスターをじっくり見られる観察モードも用意されており、お気に入りのモンスターを色々な角度から鑑賞することもできる。
また、今回は「遊戯王」シリーズ7作品に対応しており、歴代のキャラクターたちがゲーム内に登場する。アニメでも声を演じた豪華声優陣が、本作のためにセリフを収録しており、「遊戯王クロスデュエル」ならではのボイスが楽しめるようになっているのである。
3つのゾーンで繰り広げられるアツイ攻防!
本作では序盤にチュートリアルがプレイ出来るようになっている。こちらでは、海馬瀬人とタッグを組んでゲームの基本的な遊ぶ方を学んで行くことができるのだ。最初にプロフィールアイコンを選び、プレイヤー名を入力してゲームを進めていこう。
まずはモンスターの召喚方法から。「遊戯王クロスデュエル」のフィールドは格子状になっているが、それぞれ右と中央、そして左のモンスターゾーンに召喚することで、相手を責めたり攻め込んでくる相手から守ったりすることができるようになっている。
モンスターの召喚方法は簡単で、手札からドラッグしてパッドを出現させておけばOKだ。パッドには「ATK」や「DEF」の文字が書かれているが、「ATK」におけば攻撃表示に、「DEF」におけば守備表示にできる。モンスターを召喚した後は準備完了ボタンを押そう。すべてのプレイヤーが準備完了になるか制限時間が過ぎるとメインフェイズが終了となる。
メインフェイズが終わるとバトルフェイズに変わる。ここでは、お互いが出し合ったモンスターたちが移動し、出会った場面で戦闘が起こる。基本的には、ATKの数値が上回ったほうが相手のモンスターを倒すが、その後戦った相手モンスターのATKの数値が引かれた状態になる。
相手モンスターゾーンまで自分のモンスターがたどり着き、直接攻撃を加えると相手のLP(ライフポイント)を減らすことができる。ちなみに、モンスターは足が速くなるなど特別なスキルが付けられていない場合、1ターンにつきひとマスずつレーンを移動していく。そのため、少なくとも相手のフィールドに到達するには2ターン分必要となる。
このように、メインフェイズとバトルフェイズが終了した時点で1ターンが終わり、次のターンに移っていく。最終的に8ターンまで終わるか、誰かのLP(ライフポイント)が0になったバトルフェイズが終了時点でゲームが終了となる。
局面を大きく作用する魔法カードと罠カード、そして強力なエースカード
バトルフェイズでは、相手の出方に合わせて魔法カードを使うことができる。これらは、バトルフェイズ開始後にモンスターが移動するまでの間に使用することが可能だ。魔法カードでは、レーンを進んでいくモンスターのATKやDEFをアップするなど、様々な効果を与えることができる。
ちなみに本作では魔法カード自体に種別はなく、すべてバトルフェイズのときに手札から発動することができる。逆に、メインフェイズでセットすることはできないようになっている。また、使用回数に制限もないため、連続で何枚も使うことも可能だ。ここぞという場面で戦局を大きく左右するカードでもあるため、使いどころをよく考えて活用していこう。
もうひとつの罠カードは、メインフェイズのときにあらかじめセットしておき、バトルフェイズで条件が満たされたときに自動発動されるというものだ。そのため、発動するタイミング自体はコントロールすることはできない。たとえば罠カードの「城壁」は、守備表示のモンスターが敵のモンスターと戦闘するときにDEFがアップするというものである。
罠カードは裏返しになっているため、ほかのプレイヤーはから内容がわからないようになっている。最大3枚までセットすることができるのだ。
各プレイヤーは最初から必ず、特別なモンスターであるエースモンスターを手札に持った状態でゲームに参加する。エースモンスターは強力だが、モンスターによっては召喚するのにいくつかの条件がある。たとえば「青眼の白龍」ならば、モンスター2体を召喚素材にする必要があるといった感じだ。エースモンスター召喚時には、派手なアニメーションが表示されるなど、かなり凝った演出が楽しめる。
このエースモンスターは、自分が持っているモンスターの中から選ぶことができる。プレイスタイルなどに合わせて、自分好みのエースモンスターを見つけていこう。
対戦では経験者が有利だが必ずしも初心者が負けるわけではない説妙なバランスに
ひと通りチュートリアルをプレイしたあと、1ゲームだけ4人対戦プレイに挑戦することができた。ゲーム序盤に感じたことは、たしかに初心者にも優しく作られてはいるものの、すでに経験豊富なデュエリストたちと戦う場合、その知識や作法については、さすがにかなり大きな差が出るなといった印象であった。
実際に、経験豊富な他のプレイヤーたちは、ゲーム序盤から最適な手を選び、どんどんゲームを有利に進めていく。一方、筆者はどちらかというとまったくド素人であったため、とりあえずチュートルアルで学んだ知識の中でカードを選んでいった。
だが、必ずしもこうした経験の差が最終的なランキングには影響しない場合があるのも、このゲームの面白いところなのだ。
たまたまだが、筆者がプレイした試合では、ほかのプレイヤーたちがバチバチに争っており、結果的に先にLP(ライフポイント)が0になるプレイヤーが出てきた。そのため最下位にはならなかったのだが、このように漁夫の利ではないが1対1のカードゲームとは異なり、必ずしも腕前や知識の差だけで最終的なランキングが決まるというわけではないのである。
「遊戯王クロスデュエル」プロデューサーインタビュー
チュートリアルや対戦などを体験した後で、「遊戯王クロスデュエル」のプロデューサーへの合同インタビューが行われた。こちらではその一部をご紹介していく。
――初期に実装されるカード枚数はどれぐらいでしょうか?
モンスターカードや魔法カード、トラップカードを含めて140~150ぐらいです。
――今回はモンスターが3D化されていますが、すべてのモンスターでモーションも固有なものとなっているのでしょうか?
はい、なっています。
――魔法カードやトラップカードなど、いくつかは「遊戯王クロスデュエル」用の効果になっていました。ゲームに実装する上で、調整したポイントを教えていただけますか?
4人対戦ならではのゲームバランスという意味では、非常に難しくて。逆転要素などを考えながら試行錯誤を繰り返して実装しています。
遊戯王のカードは非常に多いので、その中で特徴的なものや、ユーザーから人気が高いものをピックアップして、それ用にカスタマイズしています。
――フレーバーテキストが本作用のものになっているカードがありましたが、こちらは新たに作ったものなのでしょうか?
元々「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」などで効果モンスターだったものが、今回は通常モンスターから始まっています。そのフレイバーテキストについては、今回書き下ろしています。昨年クローズドβテストを実施したときにも、非常に話題になりました。そのため注目していただきたいポイントのひとつではありますが、細かい部分でもありますね(笑)。
――フルで8ターンプレイした場合、どれぐらいの時間になりますか?
15分から20分ぐらいです。慣れれば慣れるほど、すぐに手を打ってスキップボタンを押したりするので短くなっていきます。プレイ時間が20分を超えることはまれですね。
――本作の開発は、新たなチームで行われたものでしょうか?
はい、新しい開発チームになっています。これまでの「遊戯王」に関わっていた人物も当然いますが、「デュエルリンクス」や「マスターデュエル」のチームではなく、新しいチームです。
――「遊戯王」のゲームといえば、世界大会的などが行われていますが、本作でも最終的に大型大会などの開催が予定されていますか?
具体的な予定は今のところありませんが、プロジェクトとしてはそうしたものを見据えて開発を行っています。観戦モードなど、ライフポイントで順位が決まるということも含めて観ている人がわかりやすい内容になっています。そのため、観戦向きであるというところも、開発では注力しています。それをうまく活かした世界大会はしていきたいですね。ただ4人対戦なので、どのようなルール設定でという部分についてはまだ決まっておりません。僕は団体戦なんかもやりたいなという話はしています。
――システムがかなり完成されている印象ですが、ゲームルールを作り上げるのにどれぐらい掛かりましたか?
最初は僕ひとりから始まりました。色々なカードゲームがある中で、どんな切り口なら新しいものになるか考えました。
そこで視点を変えて複数人の4人対戦は面白いのではないかと考えました。
最初に想定したゲームルールやシステムから、今作ではほぼ変わっていません。そういう意味では、最初に構想した物がブラッシュアップされて今の形になっています。
――色々スキルが付けられて、それが勝敗の鍵になると思いますが、どんな種類があるのでしょうか?
本作では、自分のアタックを上げる、破壊されないなどの汎用的なスキルと、SRとURのカードには特別なスキルがあります。「E・HERO ネオス」や「No.39 希望皇ホープ」、「スターダスト・ドラゴン」などURには、さらに強い特別なスキルが付いています。たとえば、他のユーザーがエースモンスター出してくるなといったタイミングで「青眼の白龍」を出すと、そのエースモンスターを破壊することができます。あと1ターンで相手の喉元に届くといったタイミングで、「青眼の白龍」を出して守るために出したモンスターを排除するといった使い方もできます。
「スターダスト・ドラゴン」のように、レベルの低いモンスターを何体も手札に戻すことにより、有利にゲームを進めていくこともできます。このように、非常に多種多様なスキルがゲーム内には入っています。そのため、基本的には汎用的なスキルと、特徴的なスキルを覚えていくだけで、ゲームとしては楽しむことができるようになっています。
エースモンスターは必ず1枚は入れないといけませんが、それ以外は自由に組み合わせることができます。
――アニメベースのキャラクターやモンスターが登場していましたが、「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」から新たにモンスターが登場したりオリジナルのキャラクターが登場したりといったことはございますか?
モンスターに関しては、「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」オリジナルのものはすでに入っています。キャラクターは今のところは想定していません。
――「遊戯王」初心者に向けてアプローチした部分はどこでしょうか?
戦略性の高さという「遊戯王」の魅力を損なわないようにしつつ、「遊戯王」を遊んだことがない人でも簡単に遊べるように、バランスをものすごく意識して開発しました。そのため、今作に関してはできる限り敷居を低くして、ルールを少し覚えておけば遊べるゲームにしています。
――アニメのキャラクターが多数登場しますが、「遊戯王」の入門として遊んで欲しいという意図もありましたか?
そうですね。今まで「遊戯王」のゲームを遊んだことない人や遊戯王を全く知らない人にも遊んで頂きたいと思っております。
――昨年クローズドβテストを受けて改善されたところはございますか?
非常に好評でしたが、テンポ感が悪いという指摘を多く受けました。慣れていない人に合わせてしまうと、どうしてもゆっくりにしなければいけません。しかし、あまり遅くしてしまうと、慣れているユーザーにはテンポが悪く感じてしまいます。そのバランスをどうするかというところで、演出などを調整しております。
――「遊戯王クロスデュエル」でもタッグがありますが、自分と味方とのレーンはどのような扱いになるのでしょうか?
味方のレーンに自分のモンスターが行くと、ライフポイントが回復します。なので、LP(ライフポイント)がピンチの時はモンスターをそちらのレーンに置くというのもいいかもしれません。回復するライブポイントについては、モンスターの種類に関係なく一律です。
――アップデートはどれぐらいの頻度で追加されていきますか?
今のところ未定ですが、本作の配信時には、「遊☆戯☆王」アニメシリーズ歴代7作品の中から14キャラクターの追加を予定しています。様々なキャラクターを今後追加していきます。それに付随して、モンスターも追加していく予定です。いろいろなモードもあるので、それに紐付いたイベントも随時開催していきます。
――ありがとうございました!
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