バーテンダーになりすまして毒を盛る!?待望の日本語ローカライズ版「ヒットマン」のパリステージをプレイしてきた

プレイレビュー
0コメント 御簾納直彦

スクウェア・エニックスがPS4/Xbox One/PC向けに2017年8月10日にリリースする「ヒットマン」。同作でプレイ可能な、パリステージのインプレッションをお届けする。

「ヒットマン」は、伝説の暗殺者「47」を操り、ターゲットを暗殺することを目的とした人気ステルスアクションのシリーズ最新作だ。「Hitman」のタイトルで一足先に海外で発売されていた本作が、この度、いよいよ日本にも上陸するというわけだ。

順次エピソードを配信していくエピソディック形式で配信されていた本作だが、国内版は、1~6章までのエピソードとボーナスエピソードを収録した完全版「ヒットマン ザ・コンプリート ファーストシーズン」となる。今回は、一足先にゲーム内容を体験させてもらうことができたので、そのインプレッションをお届けしよう。

今回プレイできたのは、パリのステージだ。筆者は「ヒットマン」シリーズをプレイするのが数年ぶりで、だいぶブランクがあったのだが、基本的な操作方法はオーソドックスなTPSスタイルを踏襲しているため操作面でのハードルはほとんど感じなかった。

パリステージのミッションは、裏社会で暗躍するファッション業界の重鎮二人を暗殺するというもの。ステージは厳重な警備が敷かれているファッションショーの会場だ。そのため、少しでも目立った行動をすれば怪しまれてしまう。

そこで役に立つのが変装だ。ヒットマンシリーズ共通の要素である変装を上手く利用することで、今まで通過できなかった場所を通れたり、怪しまれずに会場内を移動することができるのだ。

ではどうやって変装するのか。答えは簡単。相手を気絶もしくは殺して服を奪えばいいのだ。筆者はレンチを投げつけて気絶させたり、後ろからステルスで忍び寄り首を締めて気絶させる方法を取ったが、方法はまだまだ用意されているだろう。

服を奪ったあとは死体をクローゼットや箱の中に隠すことも忘れてはいけない。さもないと、あっという間に気づかれて警備を呼ばれてしまう。さらに、特定のキャラクターには変装を見破られてしまうこともあるため、変装に成功したからといって油断はできない。

ターゲットをクローゼットに隠すことも重要だ。

初めて服を奪う時はドキドキしたものだが、このスリルがプレイヤーに心地よい刺激を与えてくれる。慣れてくると、相手の服を奪うことにも躊躇がなくなってくる。それは、プレイヤーも一人前の暗殺者へと近づいていることの証でもあるのだ。

ちなみに服を奪うと、奪われた相手がパンツ一丁で横たわるシュールな画が出来上がる。ストーリー上のおふざけ要素はほぼ皆無なだけに、ギャップを感じて思わず笑ってしまう。このあたりのウィットに富んだ一幕も、ヒットマンシリーズの魅力なのだろう。

会場内は人で溢れており、その中からターゲットを探すことはなかなか骨が折れそうだが、システムがこの問題を上手く解決している。ターゲットを赤くハイライトされるインスティンクトを使えば一目瞭然。ミッションを遂行するために、上手くこのシステムを使っていこう。

47の容赦なき暗殺シーン

暗殺を成功させるためには、ターゲットの情報を得ることも大切だ。ミッションでは、ターゲットの情報を立ち聞きすることができるのだが、そこから暗殺に向けたガイドがオンになることもある。これが、暗殺への近道となるのかそうでないのかは時と場合によるが、攻略をフォローするシステムであることは間違いない。攻略に行き詰まった時は、一旦思考を情報収集に寄せてみるのも一興である。

苦労してターゲットを捉えたら、あとはもう殺るタイミングを伺うのみ。筆者の場合はステルスで一気に近づき、ワイヤーで首を締めて暗殺することに成功した。

もちろん、銃を使って殺すことも可能だが、銃声によって警備が集まってしまうこともあるうえ、血痕から怪しまれてしまうこともある。サイレンサー付きの銃やワイヤーなどは、静かに殺る際の必須アイテムとなる。仕事道具選びも、重要なファクターなのだ。

暗殺の瞬間!

体験プレイではこのほか、バーテンダーになりすまし、ターゲットに毒を盛るシーンも体験できた。青酸カリで殺すか、殺鼠剤で腹痛を起こさせトイレに誘導させるかといったところにまで、プレイヤーの選択は及ぶ。筆者は後者を選択して、トイレの水でターゲットを窒息死させた。本作は非常に自由度が高く、プレイヤーのやり方次第で暗殺手段は無限大。残虐表現にも容赦がないため、CEROはもちろん「Z」。

バーテンダーのふりをして酒に毒を盛る47。

さらに、ミッション遂行ばかりが本作の楽しみ方じゃない。ステージは緻密にデザインされているため、ステージを眺めているだけでも楽しかったりする。特に筆者がプレイしたパリステージの舞台はファッションショーの会場なので、小道具の一つ一つまで作り込まれていて興味をそそる。

パリステージをクリアして感じたことは、とにかく半端じゃない情報量の多さだ。キャラクター同士の会話やオブジェクトから読み取れるターゲットの身辺や行動パターンなど、全ては密接に繋がっている。

決して簡単にクリアできるゲームではないが、やりごたえは十分にあるので、じっくりと腰を据えて遊べるタイトルを探していたというかた、ハードボイルドな殺し屋ものを求めていた人などは、購入リストに本作を加えてみてはいかがだろうか。

そして、試遊に同席していただいた本作のローカライズプロデューサー 赤石沢賢氏へ気になることをぶつけてみたので、締めとしてその内容を掲載しよう。

――ローカライズでこだわった部分を教えてください。

赤石沢氏:ローカライズの面でいうと、今回は英語以外に日本語も収録しています。この物量は、弊社のローカライズタイトルでは史上最大の規模になっています。収録は非常に時間をかけて行いました。

セリフの物量が大きくなると、当然ながらその確認や収録にかかる時間も長くなります。なので結果的に、日本語版のリリースまでにお時間をいただくことになってしまいました。ですがその分、よりお客様にお楽しみいただける内容に仕上がったと思います。

――具体的にどの部分が難しかったのでしょうか。

赤石沢氏:例えば、英語では使いまわせるセリフが日本語では使いまわせなかったりするので、両方の意味に取れるようなニュアンスのセリフを考えなくちゃいけないとか、ですね。セリフの構造として、一つのセリフが複数の音声ファイルでつなぎ合わされているケースが結構あるんですよ。

――といいますと?

赤石沢氏:これは翻訳を担当していただいた協力会社さんが発見してくださったのですが、例えば、「Hey! Put the GUN,DOWN」つまり「おい、銃を置け」というセリフですと、前半の「Put the」と「Gun Down」が別々の音声ファイルをつなぎ合わせて再生されていました。セリフの後半が「Gun」の代わりに「Wrench」になっていたりするんです。

なので声優さんには「おい、お前。その……」まで言ってもらって、その後に「銃を置け」というセリフをつなぎ合わせられるような演技をしていただきました。

前半と後半を同じテンションで喋らなければならないので、大変だったと思います。ここだけの話、メインキャラクターよりもNPCの方がセリフが多いくらいですから(笑)。

――長い歴史を持つ「ヒットマン」ですが、本作からプレイしても問題はないのでしょうか。

赤石沢氏:おっしゃる通り、本作は「ヒットマン」シリーズの6作目となる最新作ですが、サブタイトルはなく、シンプルに「ヒットマン」となっているんですね。今回は47の誕生から現代までを駆け足で描くようなシナリオになっています。なので予備知識は必要ないですし、初プレイの方でも十分に楽しめます。キャラクターも、過去作から引き続いて登場する人物はほとんどいないです。ダイアナという唯一無二のパートナーがいるんですけど、彼女くらいですかね。なので、シリーズ未経験の方でも安心してプレイしていただけます。

――わかりました。ありがとうござます。

※画面は開発中のものです。

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