コーエーテクモゲームスがMobageにて配信予定の「信長の野望 ~俺たちの戦国~」。同作のプロデューサーを務める藤重和博氏に東京ゲームショウ2016の会場でインタビューを実施した。
1つの戦場で最大50対50のプレイヤー同士がぶつかり合う「リアルタイム大規模合戦」が楽しめる、戦国合戦シミュレーションとして発表された本作。「信長の野望」シリーズとしてもこれまでにない要素が盛り込まれているが、果たしてどのような経緯から本作を開発するに至ったのか、そしてシリーズとしてどのような立ち位置のタイトルをめざすのか、プロデューサーである藤重和博氏に話を伺った。
――まずは「信長の野望 ~俺たちの戦国~」の開発の経緯をお聞かせください。
藤重氏:「信長の野望」は、(最新作の)「信長の野望・創造」も含めて、ナンバリングのタイトルを中心にいろいろなタイトルにチャレンジしています。遡ると「信長の野望Internet」を出したり、「信長の野望 Online」のサービスを行ったり、最近で言いますとソーシャルゲームで「100万人の信長の野望」、アプリで「信長の野望201X」を出しています。
信長自身が時代の改革者ということもあり、コーエーテクモゲームスとして「信長の野望」で新たにチャレンジする時は、いろんなジャンル、いろんなデバイスで挑戦するということをやっています。
今回もその一環で、今まで私たちが「信長の野望」で出したことのないものとして、「スマートフォンで100人の大規模合戦したらどんな感じになるの?」という挑戦をしてみようと思ったのがきっかけです。コンセプトを決めて作り始めたのがちょうど1年前になります。
――今回はMobageでのサービス提供となりますが、こちらはタイトルを立ち上げた頃から考えられていたのでしょうか?
藤重氏:スマートフォン向けにリリースするということで、260万人いらっしゃる「100万人の信長の野望」のお客様の内、今は少し離れているお客様にも新しい遊び方でまた「信長の野望」を届けたいという思いがありました。そう考えた時にID連携ができるというのはすごく大事なことかなと思ったので、初期の段階から大きな選択肢のひとつではありました。
その後、実際に落としこんでいく中で技術的にチャレンジな部分もありましたが、そこもいけるという目処が立ったので、Mobage IDを使おうということになりました。
――ちなみに、Mobageでサービスするにあたって、「100万人の信長の野望」とはどういった連携を行っていくのでしょうか?
藤重氏:そのあたりは追ってみなさんにお伝えしていこうとは思っているのですが、遊び方が違うコンテンツになりますので、その中でゲームを楽しんでいただけるという方にはそれぞれのタイトルにメリットがあるようなかたちにはしていきたいと思っています。
――当初のコンセプトにもあったという100人のプレイヤーによる50対50の大規模合戦ですが、実際にその人数を設定した理由などはありますか?
藤重氏:対戦の中で100名という数字の切りが良いというのはありますが、そもそも8人や4人で協力・対戦する遊び方は私たち以外にもたくさんの会社さんがされていて、一定の認知もあると思っています。それが50対50の100人でやりますということになると、また違った遊び方になるのではないか、それがお客さまにとっても新鮮に捉えていただけるのではないかなというところから入っています。
――実際に50対50を実現するにあたっての技術的に大変なところはどのあたりになるのでしょうか?
藤重氏:言うのは簡単だったんですけど、通信とかを考えた時に大変なことになって。減らすかどうかの話も出ましたが、最後まで諦めずに100人で貫こうよという風にずっと試行錯誤しながらやってきました。エンジニアからは「20対20にできませんか」という話もありましたが、これは挑戦しようとやっていることだから、とメンバーとずっとやり取りをしながら、どうにかかたちにすることができました。
――今回、プレイヤーを一領主に設定したのは合戦を中心とした作りからでしょうか?
藤重氏:ナンバリングタイトルのように神視点で自分が大名になるなどの案もあったのですが、今回はいろいろなプレイヤーと協力や対戦をするということで、全員が大名になるのは世界観的に変かなと。
そして、大名に仕える場合として武将や城主などの選択肢を考えた時に、領主として少し配下もいるという世界観のほうがマッチするかと思い、一領主に設定しました。
――領主というのは史実の武将になるのでしょうか? それとも架空の武将として扱われるのでしょうか?
藤重氏:架空のひとりの武将となります。戦国武将に対する思い入れはみなさん個別にあると思いますので、そういった武将を自分の配下にして活躍してもらいたいという思いは叶えたいと思っています。
――50対50の合戦と言われるとなかなかイメージがしづらいところではあるのですが、実際の戦い方の流れについて説明していただいもよろしいでしょうか。
藤重氏:大きな意味で言うと、ステージの中で陣の取り合いをしていきます。そして、相手の本陣を落としたら勝ちになりますし、制限時間内に落とせない時は取った陣の多いほうがその合戦における勝利者になります。そういう中で敵となる各プレイヤーの部隊もいますので、戦って倒したり、計略を使ったりといったことを行っていきます。「信長の野望」ファンの方ならいろいろなコマンドを用いることについては想像できると思いますが、それを50対50でやっていくかたちになります。
――50対50ということで、戦場が忙しなくなるようなことはないのでしょうか?
藤重氏:ある程度は忙しなくなることもあるとは思いますが、あくせくという感じにはならないようには工夫しています。そのあたりはステージでの実機プレイでお見せできるかと思います。
――ゲーム内にはクエスト・内政なども用意されているということですが、合戦要素とはどのように連動していくのでしょうか?
藤重氏:ストーリーやクエストに関してはクリアして先に進めていくといろいろな報酬が手に入るので、それで自分の部隊や武将を強化してもらったり、内政では施設をレベルアップしていくと、一回で取れる収入が増えたり、部隊自体の力を底上げできます。メインコンテンツとなる合戦で活躍するために、ストーリーやクエスト、内政があるという立ち位置です。
――「信長の野望」の楽しみのひとつである内政に関してですが、今作ではどの程度の自由度になっているのでしょうか?
藤重氏:今回は好きなところに施設を建てる、というよりはある程度建てる場所は決まっていて、そこをレベルアップさせていくかたちで簡易化しています。
――今作で領主という立ち位置ということで、扱うのもひとつの領内でということですね。
藤重氏:そうなります。
――それと、「信長の野望」といえば城に関する部分も気になるのですが、例えば合戦において城攻めのようなものは考えていらっしゃるのでしょうか?
藤重氏:今回はまず国盗りというところを中心に考えていて、城にフィーチャーするよりは野戦での戦いにフィーチャーしているので、サービスインの段階では城のモデルを置いて城攻めみたいなものは用意していません。ただ、今後アップデートをしていく中でいろいろな要望もあるでしょうから、城がステージ上にあって、そこをみんなで攻めようということは考えていこうかと思います。
――では、合戦におけるクリアの目的などはサービス後にも広がっていく可能性があるということですね。
藤重氏:そうですね。オンラインゲームやソーシャルゲームに関しては、「信長の野望 Online」で13年、「100万人の信長の野望」で6年とサービスを続けていく中で、お客様のニーズなどを反映させながらコンテンツを膨らませていっています。今回も大規模合戦という中心コンテンツはありますが、楽しんでもらうためにいただく意見もこれからあると思いますので、そういった意見をしっかりと反映させて、アップデートしていこうと思います。
――登場する武将ですが、どのぐらいのボリュームを予定されているのでしょうか?
藤重氏:最初のうちはスマートフォンで気軽に遊びやすい武将数にしたいと考えています。ただ、アップデートをしていく中でいろんなニーズをお客様からいただく機会も出てくると思うんですよ。こういう武将がいればこんな戦い方ができる、こういう武将に能力をもたせたら面白くなる、というご意見はいただくだろうなと。
100人のお客様がワイワイやるところで楽しんでいただくというのは前提にありつつ、生き物みたいな部分もあると思いますので、そういったニーズを踏まえながら、武将を追加していこうかなと思います。
――武将ごとのスキルですが、固有のものも用意されるのでしょうか?
藤重氏:汎用と固有の両方を用意しています。この武将はこういう兵科で槍の特技を持っている、というかたちである程度汎用的に複数の武将が持っているスキルもありますが、その武将をイメージできるような固有のスキルも考えています。
――これまでもスマートフォン向けに多数のタイトルが出てきているリアルタイムバトルというジャンルで考えた時に、本作ではどのあたりをアピールしていきたいと考えていますか?
藤重氏:まず戦国という題材を扱うというところで「信長の野望」が今まで培ってきたノウハウや世界観があるので、こういったところをお客様に伝えていくというのが大前提としてあります。その上で、今回は100人の大規模合戦というところで、みんなが集まって遊ぶという感覚は、きっとお客様に楽しんでいただけると思っています。
熱い合戦をするワイワイガヤガヤ感をこれからしっかりと、いろいろなかたちでお客様に伝えていくことが大事ですので、インターネットで生放送をしたり、すでに1回実施したクローズドβについてももう一度実施したいと思いますので、そういったところで体感していただきたいです。
――「信長の野望」シリーズのひとつとして、サービスを通してどのようなタイトルとして位置づけていきたいか、というビジョンをお聞きできればと思います。
藤重氏:今まで遊んでいない遊び方をしていただくというところで、スマートフォンで戦国気分を味わって、みんなで対戦するというのを気軽にできるというのを私たちはしっかりと伝えて、楽しんでいただける方向に持っていきたいなと思います。
――ちなみに、サービス時期についてはいかがでしょうか?
藤重氏:今は2016年予定としています。次に行うクローズドβテストでどのぐらいのご意見をいただくかでまた時期は変わるかと思いますが、あまり寒くならない内に出したいなと思っています。
――最後に、サービスを楽しみにしている方にメッセージをいただけますでしょうか?
藤重氏:100人の大規模合戦というところでみなさんに全く新しい楽しみ方を提供しようと思っているのですが、17日のステージではその片鱗についてはご説明したいと思っています。この後には2回めのクローズドβテストを実施したり、サービスインに向けていろいろな情報公開をしていきますので、今後の続報もご期待ください。
――ありがとうございました。
なおインタビューでも触れている通り、東京ゲームショウ2016では9月17日の13時に本作のステージが実施され、実機プレイが披露される。出演声優の竹本英史さん、伊藤かな恵さんもゲストとして登場するので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
【TGS2016】コーエーテクモゲームス 生中継(9/17) DAY3
https://www.youtube.com/watch?v=9qez8syjaOQ
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※画面は開発中のものです。
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