マーベラスは、8月20日~21日に京都劇場、9月3日~9日にEX THEATER ROPPONGIで「超歌劇『幕末Rock』 黒船来航」を上演。今回は9月3日の東京公演に先駆けて行われたゲネプロの模様をお届けする。
原作の「幕末Rock」は2014年2月に発売したゲームで、同年12月に「超歌劇『幕末Rock』」として舞台化。2015年8月には東京・大阪で再演、さらに全国でのライブビューイングも行われた人気作で、若手実力派俳優による熱演やロックライブさながらにペンライトを振って楽しむという演出でも話題を集めている。今回の「超歌劇『幕末Rock』 黒船来航」には新たにペリー・ジュニアや勝海舟といった新キャラクター/キャストを迎え、さらにパワーアップした贔屓(ファン)待望の新作だ。
雷舞(ライブ)会場さながらに楽しめるシーンが満載!
本作の特徴を一言で表すなら「観客が参加してこその舞台」。これまでも歌に合わせてペンライトを振っていたが、今回はシーンにより一緒に歌うのもOK、歓声もOK、スタンディングもOK(1階席のみ)という、もはや雷舞(ライブ)そのままの熱さを体感できる。曲に合わせた振付やペンライトの使用方法・可能なシーンについては開演前に細かく説明されるので、出来る限り早めに会場内で着席しておくといい。
ステージはこれまでのように上下の空間を広く使っているが、さらに舞台装置も大がかりなものになっている。なかでも「黒船来航」を視覚的に表現した演出には注目だ。雷舞(ライブ)シーンも映像やライトアップが従来以上に熱くなっており、主演キャストはもちろんアンサンブルも扇子や傘、旗などの小道具に加えバリエーション豊かな衣装で激しいダンスを繰り広げてくれる。その完成度の高さは目を見張るほどで、会場全体に響き渡る心地よい重低音と相まって言葉にしきれないほどの興奮を味わうことができた。ちなみにドラムセットもかなり動くので、座席によって見えにくいという心配もないだろう。
これぞ「幕末Rock」と思わずうなるストーリー
「超歌劇『幕末Rock』 黒船来航」のストーリーは前作「超歌劇『幕末Rock』」の後、ペリー・ジュニアが日ノ本に来航したところから始まる。彼の圧倒的なロックは瞬く間に女性たちを魅了し、開国に際し不利な条約を結ばざるを得ないという状態に。坂本龍馬、高杉晋作、桂小五郎、土方歳三、沖田総司の「超魂團(ウルトラソウルズ)」は老中・勝海舟に頼まれ、雷舞(ライブ)でペリー・ジュニアに戦いを挑むが、その強さに全く歯が立たない。なんとペリー・ジュニアは、複数の「超魂(ウルトラソウル)」を宿しているというのだ。その裏に、かつて江戸幕府の将軍・徳川慶喜に仕えていた井伊直弼の影が…。前作までの展開については要所ごとに説明が入るので、今回が初めてという人でも問題なく楽しめる。
本作はゲーム内のペリー・ジュニア登場以降の部分を主軸としつつ、アニメやCDのショートストーリーなどの要素も取り入れたオリジナルストーリーとなっている。「幕末Rock」はゲームをはじめ、アニメ、CD、コミカライズ、ノベライズなどマルチに広がりをみせているが、そのどれもが「幕末Rock」そのものであり、ジャンルによる区別はないのだというのを改めて強く感じられた仕上がりとなっている。
筆者のおすすめする見どころは、まずはペリー・ジュニアのビジュアル。出演者の中でも飛びぬけた身長の高さがもたらす迫力、そしてあの際どい衣装の再現ぶりも凄まじい。立ち位置によってはバッチリと見える、セクシーな太ももはぜひチェックを。シーンはそう多くないものの、ペリー・ジュニアに負けず劣らずのインパクトを備えた誠仮面の活躍も要注目。すでにゲームをプレイした人でも思わず驚くような大奮闘が待っているので、大いに期待してほしい。このほか、お登勢や勝海舟にも活躍の場が用意されており、ペリー・ジュニアに欠かせない女性ファンを力強く可憐に演じる男性アンサンブルもポイントだ。
舞台上では主演キャストが全20曲を熱唱しており、セットリストは以下の通り。新たな曲も楽しみだが、これまでに歌われた曲も登場に至るまでの流れが大きく異なる。どういった展開でこの曲が歌われたのか、またソロ曲よりもデュエットや複数人で歌う曲が多いという点からも想像を膨らませてみてはいかがだろうか。
セットリスト
1. 五色絢爛
2. Jack
3. L or R
4. GOD BREATH
5. ×××ing
6. グラデーション
7. What's this? ※ピアノVer.
8. 共鳴進歌
9. 暁のFreebird
10. 不完全パズル
11. 群青を射す光
12. 宙ノ翼
13. Rolling Thunder
14. MASTER COMMUNICATION
15. 絶頂SPIRAL
16. WHITE
17. GOD BREATH -混色様式-
18. LAST SCREAM
19. Crash My Head
20. What's this?
キャストインタビューの模様をお届け
ゲネプロの公演直前に坂本龍馬役の良知真次さん、高杉晋作役の糸川耀士郎さん、桂小五郎役の三津谷亮さん、土方歳三役の輝馬さん、沖田総司役の佐々木喜英さん、マシュー・カルブレイス・ペリー・ジュニア役の兼崎健太郎さんがインタビューに応じてくれたので、その模様をお届けしよう。
――京都公演を終えられた感想をお願いします。
良知さん:2週間ほど前に終えた京都公演はお客様が満員で、東京公演もほぼ完売ということで、東京でもさらに熱く演じて皆様に熱情(パッション)を届けたいと思います。楽しみにしていてください。
糸川さん:僕は地方で公演させていただくのは初めてだったので、板の上から見る景色はすべて「はじめまして」だったんです。素晴らしいキャストとファンの皆さまに温かく迎え入れていただいて、幸せな2日間を過ごすことができました。東京でぶちかましたいと思います!
三津谷さん:今回、僕たち長州組はキャストが変わり、初参加という形です。京都公演の初日は、そんな不安を取っ払うくらいお客様が熱くて温かくて、助けられた公演だったなと改めて思いました。そこで新しく見えた景色もたくさんあったので、それを今度は東京公演で活かせるように、しっかり熱情(パッション)を持って頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
輝馬さん:新しい曲もたくさん増えて、お客様が本当に喜んでいただけたのをすごく感じることができた京都公演でした。それから少し期間はあきましたが、良い意味で京都での反省点や改善点、もっとこうしていきたいと考えられる期間だったと思うので、こうした部分を東京でガンガンお客様見せられたらいいなと思います。
佐々木さん:今回、僕は沖田総司のソロ曲の「共鳴進歌」を歌ったんですが、前作では見れなかった沖田のイメージカラーの紫のペンライト一色で客席が染まっている光景を始めて見ることができたのがすごく嬉しかったです。東京公演でもそれが見れるのを楽しみにしています。よろしくお願いします。
兼崎さん:僕も初参加だったんですが、お客様のノリが予想以上にエネルギッシュでパワフルで圧倒されました。良い意味でお客様にのせてもらったというところもあると思いますし「幕末Rock」ってすごい舞台だなと思ったので、これから東京公演も始まりますが、さらにお客様と一体化できるよう盛り上げていきたいと思います。
――東京公演へ向けての意気込みをお願いします。
兼崎さん:見に来て下さる方はすごく楽しみにしてると思いますし、今回僕がペリー・ジュニアとして参加して、ビジュアルもそうなんですけど色々な意味で期待している方も多いかと思います。その期待を乗り越えて、このステージを盛り上げられるよう全力で集中して頑張っていきたいと思います。
佐々木さん:今回は新しいストーリーに新しいキャスト、そして新曲もたくさんありますので、この生まれ変わったメンバーで新しい「幕末Rock」の世界観を皆様にお届けできるよう頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
輝馬さん:「幕末Rock」はお客様が一緒に参加できる作品だと思っています。一緒に楽しみつつ、僕たちもお客様と一緒に「楽しかった」って言えるように東京公演を一生懸命頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
三津谷さん:とにかくお客様の熱に負けないぐらい、火事になるんじゃないかくらい…それは違うか(笑)。僕たちも熱情(パッション)を持って、熱いものにできるように頑張っていきたいと思います。京都よりもさらに熱く東京公演を頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
糸川さん:今回から初めて高杉晋作を演じさせていただくんですが、誰にも負けないくらい僕自身が高杉晋作を愛してると思います。なので、生意気なことを言いますが…生意気なことを言おうと思ったんですけど忘れちゃったので(笑)、この中で気持ちだけは誰にも負けないロックを舞台の上で歌いたいと思いますので、よろしくお願いします。
良知さん:この「超歌劇『幕末Rock』」は初演、再演に続き今回は続編ということで、初演が好評をいただき再演に繋がったわけですが、お客様がものすごく続演を望んでいらっしゃった中で、1年お待たせしてようやく続編ができました。本当にお客様が熱く応援してくださったおかげで新たなキャストを迎えて、お客様もそうですけど前回演じてくれたキャストもきっと見に来ると思うので、その時に「この続編に出たかったな」と役者自身が思えるような熱い作品にしたいと思います。
そしてお客様にも初演、再演よりも続編が熱かった、面白かった、楽しかったと思ってもらえるようにキャストとスタッフで一生懸命に作り上げました。京都で熱くなったものを東京でも演じますので、この夏に負けない熱さでこれから続編を皆で一生懸命演じていきたいと思います。よろしくお願いします。
――ありがとうございました。
公式サイト
http://bakumatsu.marv.jp/stage/
(C)2014 Marvelous Inc./幕末Rock製作委員会
(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇『幕末Rock』製作委員会
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