コーエーテクモゲームスが2015年10月1日に発売を予定しているPS4/PS3/PS Vita用ソフト「よるのないくに」。その発売に先駆け、本作のプレイインプレッションをお届けする。

ガストとしては久しぶりとなる完全新作として、いよいよ発売される美少女従魔RPG「よるのないくに」。「アトリエ」シリーズ、「サージュ・コンチェルト」など、コマンド型のRPGを展開してきた同ブランドとしては異色となる、アクション性の強いRPGに仕上がっている。
アクション要素があるということで身構える人もいるかもしれないが、操作はシンプルで従魔(セルヴァン)を使った戦闘はこちらが思っていた以上にわかりやすい。ここではPS4版でゲーム序盤をプレイしてみて、筆者なりに感じたポイントをお届けしていくので、プレイする上での参考にしてもらえればと思う。
シンプルに繰り出せるアーナスのアクションと従魔の活用がバトルのカギ!
まずユーザーにとって気になるのは、アーナスでどういった操作ができるかという点だろう。アーナスに用意されているコマンドは、□ボタンで弱攻撃、△ボタンで強攻撃、○ボタンで特殊攻撃という3つのみ。弱攻撃で細かく刻み、合間には強攻撃で強力な攻撃を繰り出すことで”チェイン”をつなげるというのが基本的なアクションで、SPを消費する特殊攻撃はここぞという時に使うこととなる。シンプルな操作に落とし込んだこと、またアーナス自身のアクションにクセがないことでかなり触りやすい印象だ。
攻撃の手段としてはオーソドックスな剣に加え、後述する“血の奉納(デスダン)”を行うことで、新たな武器が使えるようになる。そのバリエーションとしては、手数で切り込む短剣、遠距離から攻撃を繰り出す銃、周囲の敵を巻き込む戦槌、長いリーチを活かして攻撃する長剣が用意されており、戦闘中は十字キーで変更可能。武器固有の付加効果もあり、スキルのひとつ“ウェポンチェイン”を覚えることで、武器を変えながら攻撃を続けることもできるので、ぜひとも活用したいところだ。
今回は序盤ということで、触ることのできた武器は短剣と銃の2つ。短剣は手数の多さはもちろんのこと、強攻撃では空中から攻撃を繰り出したりとアグレッシブに動ける楽しさが、銃は攻撃する毎にSPを消費するものの、遠くから敵のHPを削りとって、そのまま剣や短剣に切り替えて切り込むといった、戦略性の高さがそれぞれ魅力となっていた。
また、アーナスは多くの邪妖に対して1人で立ち向かうこととなるが、その助けになってくれるのが最大4体まで設定できるパートナーの”従魔”だ。“依代”と呼ばれるアイテムと、邪妖を倒すことで手に入るBloodを使って契約した従魔は、戦闘に向かう前にデッキとしてセットすることで、戦闘に参加させることが可能だ。
“依代”と呼ばれるアイテムを使って契約した従魔は、アタッカー、サポート、トリッキーなどさまざまなタイプが存在し、アーナスの特性に応じて戦略的にデッキを組んでいく必要がある。また、従魔はリーダーの1体のみ最初から召喚され、以降はR1+◯×□△ボタンのいずれかを押すことで、アーナスのSPを消費して召喚される。SPは行動していない時に自動的に回復する他、敵を攻撃したり、ステージ上に点在する箱などを壊して回復アイテムを手に入れたりといった手段でも回復できるので、始めの内に一気に召喚してしまうといいだろう。
従魔は、その従魔に対応した◯×□△ボタンとR1をもう一度押すことでSPを消費する“従魔バースト”が発動可能だ。単に攻撃するだけにとどまらず、味方を回復したり、敵を1カ所に集めたりと従魔ごとに異なる特徴をもっているため、こちらも活用していくと戦闘を有利に進められるはずだ。
また、従魔への命令は十字キーとの組み合わせで出すことができるなど、従魔に関する操作は基本的にR1を押しながらの操作で完結していて、アーナスの操作とは独立したシンプルな構成となっている。従魔たちを従えて邪妖を撃破していく、本作ならではのアクションをすぐに楽しめることだろう。
なお、従魔たちは敵を倒した経験値をステージ終了後に獲得、レベルアップすることでステータスの上昇はもちろんのこと、さまざまなアビリティを覚えていく。その際は覚えたいアビリティを選択することもできるので、連れていく組み合わせなどを考慮の上、成長させていこう。
バトル前の準備も忘れずに!
本作は教皇庁からの指令とアーナスによる邪妖討伐、そしてストーリーが連動しており、拠点となるホテル「エンデ」から開放されたエリアに向かい、目的を達成して帰還すると、次のストーリーに進むようになっている。ストーリーを楽しむためには邪妖の討伐は欠かせないものとなっているが、合間にはさまざまな要素が用意されている。昼夜の依頼やキャラクター・従魔とのイベントなどが楽しめるが、ここではゲームを進める上で特に重要な2つの要素に触れておこう。
まずひとつが、異世界で行うことのできる“血の奉納(デスダン)”だ。こちらでは手に入れたBloodを魔剣ヨルドに奉納することで、アーナスを成長させることができる。レベルが上昇すると、先ほど紹介した武器の開放や新たなスキルの習得ができるほか、異世界に姿を現すリュリーティスに良く似たヨルドの巫女から、さまざまな情報を得ることができる。ヨルドの巫女への質問は、リュリーティスの親密度などにも影響するので、慎重に選ぼう。
そして、エンデの地下に存在する闘技場では、指定の従魔で特定の条件をクリアしたり、巨大な従魔に挑んだりと、さまざまな課題が課せられる。腕に覚えのあるプレイヤーは難易度の高い課題にいきなり挑んでみるのもいいだろうし、逆に操作に慣れないという人は、該当する課題でテクニックを磨くこともできる。もちろんクリアすれば、その内容に応じた報酬も手に入るので、積極的に活用していきたいところだ。
大型邪妖は“変身”を活用して挑め!
これらの要素を理解した上で挑むことになるのが、ステージの最後で待ち受ける大型邪妖だ。ここでは、従魔たちをフルに活用してのバトルが求められるが、苦戦は必至。そんな時に活用したいのが、アーナス最大の切り札である“変身”だ。変身はアーナスの従魔の攻撃によって、画面左下にある変身ゲージが溜まってMAXになると発動可能で、まさにとっておきとなっている。
変身する形態は、従魔の編成の組み合わせによって変わり、最初に使用できるデモンフォームをはじめ、ラビットフォーム、ファントムフォーム、アーマーフォーム、そして特別な条件を満たすことで使用できるナイトメアフォームが用意されている。今回はデモンフォームをプレイすることができたのだが、炎で焼き尽くすその攻撃は強力の一言で、大型邪妖が相手であっても一気にHPを削り取ることができる。
それだけの威力を誇るだけに、変身の時間はゲージが無くなるまでの間のみ。デモンフォームは炎による攻撃主体だが、ラビッドフォームはスピーディな接近戦、ファントムフォームは遠距離からの攻撃やSP・HP回復といった具合に、それぞれに特性がある。大型邪妖をどうしても倒せない場合は、変身の形態も含めて、従魔の編成を考えてみよう。
時にコミカルに、時にシリアスに進行するストーリーにも注目
本作では、妖魔の長である“夜の君”の血に触れて“半妖”となってしまった教皇庁の聖騎士であるアーナスと、“夜の君”を封じることを義務付けられた今代の聖女・リュリーティスを中心に物語が進行していく。ルースワール島という世界を舞台にストーリーの本筋としてはシリアスな展開が続くが、ホテルの支配人であるサイモン、妖魔研究家を自称する有角教授、旅の商人であるロイドといったキャラクターも加わり、コミカルなイベントも多分に盛り込まれている。
そして何といっても気になるのが、アーナスとリュリーティスの関係だ。イラストレーター・四々九氏のデザインが表情豊かで肉感のある3Dモデルに起こされており、シーンごとに見せるアーナスやリュリーティスの表情や仕草に思わずドキッとするはずだ。彼女たちに待ち受ける運命を、ぜひその目で見届けてほしい。
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