【E3 2012】香港シネマの魅力をふんだんに取り入れたオープンワールドアクション「スリーピングドッグス 香港秘密警察」のディレクターにそのこだわりを聞く

インタビュー
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アメリカ・ロサンゼルスのLAコンベンションセンターにて2012年6月5日~7日(現地時間)まで開催された「E3 2012」。スクウェア・エニックスブースでは、日本で2012年秋に発売が予定されているPS3/Xbox 360用ソフト「スリーピングドッグス 香港秘密警察」のインタビューを行うことができた。

「スリーピングドッグス 香港秘密警察」は、流れる様な格闘シーンや迫力のカーチェイスなど、香港アクションムービーのエッセンスを多分に取り入れたオープンワールドタイプのアクションゲーム。プレイヤーは潜入捜査官の主人公ウェイ・シェンとなり、犯罪組織トライアドを内部から壊滅へと追いやっていくのが目的となる。

今回、本作のディレクターを務めるDan Sochan氏に様々なお話を伺うことができたので、その内容をお届けする。

――主人公が秘密警察ということですが、その行動によってストーリーが変化することはあるのでしょうか?

Sochan氏:敵組織のトライアドっぽくプレイするか、もしくは警官っぽくプレイするかプレイヤーは自由に遊ぶことができますが、ウェイが秘密警察だということに対する格好をキチンと描きたかったので、エンディングとストーリーは1つになっています。基本的に、メインのミッションはトライアドに潜入し、彼らを内部から壊滅されるのが目的です。

――本作では香港が舞台になっていますが、ここを舞台に選んだ理由は何でしょうか?

Sochan氏:あまり香港を舞台にしたゲームが出ていないのが理由のひとつですが、かつてはイギリス領だったこともあり、アジアと西洋の文化がいい感じにミックスされているという文化面にも興味がありました。ほかにも、チームのメンバーがジョン・ウーやジェット・リーが好きだったり、香港ムービーも好きなので、そういったアクション要素をゲーム内に入れて、なぜ香港ムービーが人気なのかを知ってもらいたかったのもあります。

――香港の現地取材には行かれたのでしょうか?

Sochan氏:音声収録や、建物のデザインを見たり写真を撮ったりと、何度か取材に行きました。ゲーム内でもキャラクターが広東語喋っていますので、ゲームをプレイしてもらえれば、今までとは違うような場所にいる感覚を味わってもらえると思います。

――音声に広東語が入っているとのことですが、その収録で苦労したことはあるのでしょうか?

Sochan氏:特に収録に際して難しかったことはありませんが、実は香港とロサンゼルス(LA)の両方で収録をしたんです。喋っているのはネイティブの方なので、何かおかしいところがあったわけじゃないんですが、LAで収録するよりも香港で収録したもののほうが自然に感じられたので、LAで収録したものは破棄してしまい、さらにもう一度香港で録り直しました。

――現地取材にも行かれるなどフィールドにこだわりがあると思いますが、広さはどれくらいでしょうか?

Sochan氏:フィールドの端から端までゲーム内の車で走ると、大体実時間で8分ほどかかるぐらい広いですね。本当の香港の街そっくりに作っているわけではありませんが、ケネディタウンや高層ビル、ビクトリアピークといった場所は存在しています。

――建物の中の作り込みはどうなっているのでしょうか?

Sochan氏:内装もすごく凝って作っています。外にいるときは当然外がすごく表現されていますが、いったん中に入ると外の部分が見えなくなるので、建物内部がより細かく表現されるようになっています。

――サンドボックス型のアクションというと人気タイトルはいくつもありますが、ほかの作品を意識したところや、本作ならではの要素などがあれば教えてください。

Sochan氏:オープンワールドのよさは、ドライブやシューティングなど、色んなことができるところにあると思いますが、本作ではその中でも特にファイティングに注力しています。もちろんほかの要素を捨てたわけではなく、ドライブやシューティング、ファイティングといった要素をギュッと凝縮して楽しめるものを作りたかったというのがあります。

――ひとつひとつの要素にこだわっているとのことですが、一番こだわった点はどこでしょうか?

Sochan氏:やっぱり格闘に力を入れて作りました。その理由というのは、香港ムービーのようなアクションを大事にしているので、ガンシューティングよりもハンド・トゥ・ハンド、素手による格闘を重要視していたためです。もちろん銃も出てきますが、ゲームを始めてしばらくは出てきませんので、その間にまずはマーシャルアーツ(武術)のような動きをプレイヤーの皆さんに体験してもらい、覚えてほしかったので、そこを一番大事にしました。

また、格闘要素のひとつですが、単純に相手を殴るだけではなく、敵を掴んだ後に周囲の環境を利用して倒すことができるようになっています。例えばグリルのようなものがあれば、そこに顔を押し付けて敵を倒し、車があればドアのところに顔を挟んで倒すといったように、ステージの様々な環境を使って戦うことができます。

――格闘時など、キャラクターの動きはモーションキャプチャーによるものでしょうか、それとも別の手法を用いたのでしょうか?

Sochan氏:モーションキャプチャーを使っています。有名なマーシャルアーツの方にお願いして、いろんな形のマーシャルアーツの動きも撮りました。あとはジャンプしたり建物を飛び越えたりといったフリーランニングもですね。ジョージ サンピエールという、UFCで有名な方を起用して、彼にもモーションキャプチャーをしてもらったので、より格闘っぽい動きになるよう精度を上げました。

――本作の製作期間はどれくらいでしょうか?

Sochan氏:4年半ぐらいです。開発を始めたときはロンゲでしたよ(笑)。

――こういったサンドボックス型のゲームが好きな方と、アクションが苦手な方、それぞれにアピールするところはどこでしょうか。

Sochan氏:本作には香港シネマのような要素を取り入れたり、ルーシー・リューやウィル・ユン・リー、エディソン・チャンといった有名な方を声優に起用したりと、ユニークな要素が詰まっています。ゲーム的にも箱庭ゲームとして色んなところを探索できたり、レースシーンや女の子とデートするシーンもありますし、主人公を成長させていくRPGの要素も導入しています。そして先を見たくなるような力強いストーリーもありますので、サンドボックス型アクションが好きな方もそうでない方にも遊んでほしいと思います。

――最後にユーザーへのメッセージをお願いします。

Sochan氏:4年以上も制作していたので、みなさんにこのタイトルをお届けできるのが待ち遠しいです。ぜひみなさんに、アクションヒーローのようなコンバットを体験してもらいたいと思いますので、楽しみにしていてください。

※画面は開発中のものです。

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