KONAMIより、2012年3月29日に発売となったPS3/PS Vita/PSP用ソフト「プロ野球スピリッツ2012」。今回、これまでのシリーズから大きなリニューアルが施された本作のPS3版をプレイする機会を得られたので、そのプレイレポートをお届けしよう。
本作は、リアル系プロ野球ゲームの決定版である「プロ野球スピリッツ」シリーズの最新作。2012年度開幕予想データを収録していることはもちろんのこと、プロ野球選手の人生を体験できる「スタープレイヤーモード」を新搭載。さらに、選手を育成する「スピリッツモード」を大幅にリニューアルするなど、随所にこれまでのシリーズからの進化が感じられる作品となっている。
また、各モードの一新にとどまらず、試合中の演出面も強化されており、中でも「雨天試合」の追加には特に注目してほしい。雨天試合では専用の実況が聞けるほか、ユニフォームの汚れや足跡がよりはっきりと表れるなど、野球ファンならば誰もが見たことのある風景が、ゲームの中でも体験できるようになっている。
筆者も雨天での試合を体験したところ、見た目の変化だけではなく、ピッチャーのコントロールが悪くなり、また、ゴロの球足が不規則になっている印象も受けた。特にゴロの処理には戸惑うことが多く、普段はアウトにできていたゴロを内野安打にしてしまう、というケースもあった。見た目の変化だけでなく、プレイ環境にもしっかりと影響を及ぼしている。
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| 試合開始時には整備されていたバッターボックスも…。 | |
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| 終盤には泥や足跡の汚れが付いている。天候のほか、試合展開によってもグラウンドの様子は変化していく。 | |
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| ピッチャーマウンドの足跡も細かく再現されている。 | |
雨天試合には「小雨」、「雨」、「大雨」の3段階が用意されており、大雨の際には雨天コールドになることも。もちろん、いつコールドが宣告されるかは分からないので、試合展開には十分気を付ける必要がある。
新たな3種類のモードを搭載し、生まれ変わった「スピリッツモード」
本作でリニューアルが施された、オリジナル選手を育成できる「スピリッツモード」には、育成方法も所要時間も異なる「対決チャレンジ」、「チームチャレンジ」、「カードチャレンジ」の3種類が搭載されている。
「対決チャレンジ」は、「塁に出ろ」「三振を奪え」などの課題をクリアすることでポイントを獲得でき、選手能力へ振り分けていくというもの。プレイ感覚は前作「プロ野球スピリッツ2011」に搭載されていた「キャンプ地 ハワイ」に通じるものがあるが、前作では最大8回のチャレンジで終わっていたところが、今回は連続99回までチャレンジ可能になっている。
序盤は「3打席中1回抑える」などの簡単な課題が続くものの、30回目を超えたあたりから難易度が高くなり、1打席で確実に三振を奪うなどの技術が必要になってくる。難しい課題の方が得られるポイントも高くなるが、当然失敗のリスクも高くなるので、どの課題を選ぶかがカギになってくる。筆者としては、簡単な課題を選び長く続ける方が、最終的に良い選手を作れるように感じた。
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| 時には、失敗回数を一つ減らせるスペシャルチャレンジが現れることも。 勝利条件は他の課題よりもさらに難しくなるが、自信があるならば挑戦する価値はあるだろう。 |
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| プレイヤーは、チャレンジ中に好きなタイミングで能力アップできる。 これまでの「スピリッツモード」では、いったんロックを解除しなければ特殊能力は取得できなかったが、 今回は未解除でも取得できるようになったのは嬉しい変更点だ。 |
次に紹介する「チームチャレンジ」は、通常の試合をする中で選手を育成するモードで、育成選手はセ・リーグ、パ・リーグのどちらかのオールスターチームに所属し、他球団と対戦することになる。基本は全3試合だが、全勝すれば4試合目に挑戦することも可能で、チームの勝敗と自身の結果、その双方で獲得ポイントが決まる。
「チームチャレンジ」は、前作の「キャンプ地 本拠地」に通じるものがあるが、大きな変更点として、相手のチームを自由に選べるようになっている。こちらがオールスターチームということもあり、勝利するための難易度は前作より下がっていると言える。
「チームチャレンジ」は最大で4試合行うことになるので他のモードに比べて時間がかかるが、運に左右される部分がある他のモードと違い、プレイヤーの実力のみが結果として表れる。試合に勝つスキルが求められるので上級者向けではあるが、確実に良い選手を作りたいのならばおすすめのモードだ。
最後に紹介するのは「カードチャレンジ」。これは完全新規となるモードで、誰でも短時間で簡単に選手を育成できるモードだ。
まずプレイヤーは、5枚のカードの役をそろえることでポイントを得ていく。役は、トランプの「ポーカー」の要領で、数字、またはマークを揃えるだけでいい。「ポーカー」のルールを知らない方でも、プレイ中いつでも役の解説を見れるので、迷うことはないだろう。
役を揃えポイントを獲得したら「ダブルアップ」に挑戦できる。こちらは、やはりトランプでおなじみのゲーム「ハイ&ロウ」の要領で、出てくる数字が提示された数字より大きいか小さいかを予想するというものだ。完全に運に左右されてしまうものの、上手く行けば他のモードよりも遥かに良い選手が生まれる可能性も秘めているので、挑戦の価値はあるだろう。ちなみに、「ダブルアップ」を行える回数は限られている(基本は2回で、ボーナスカードで増えることもある)ので、どのタイミングで挑戦するかを考えるのも、育成する上で重要になってくる。
「ポーカー」による練習は全10回行うことになり、その後はシャッフルされた中から好きなカードを選択することでカードに表示されている能力を取得できる「特訓」を行う。プラスになる能力ばかりでなく、中にはマイナスの特殊能力も混ざっているので、シャッフルされる前に充分カードを記憶することが大切だ。
カードを記憶する時間は20秒。○ボタンですぐにシャッフルすることも可能なので、自分のベストのタイミングで始めよう。目当ての能力がなければ、「配りなおし」のカードを狙い再度挑戦するのも有効だ。記憶する段階で、ほしい能力のカードを1枚に絞っておいた方が効率が良いだろう。
筆者としては、これまでのシリーズにない遊び方で、手軽に選手を作れる「カードチャレンジ」は特におすすめしたいモードだ。運が絡むとはいえ、気軽に何度でも挑戦できるうえ、「特訓」でわざとマイナスの特殊能力をつけることも可能なので、ただ強力なだけではない、個性的な選手の育成にも使える。
また、オリジナルの選手をさらに強化する「覚醒チャレンジ」が、「プロ野球スピリッツ2010」以来、2年ぶりに復活している点も見逃せない要素だ。この「覚醒チャレンジ」のおかげもあって、前作よりも優秀な選手を作りやすくなった印象だ。
プロ野球選手の20年間を体験できる「スタープレイヤー」モード
本作で新しく搭載された「スタープレイヤー」モードは、プレイヤーが1人のプロ野球選手となり、選手生活を送るというものだ。一見、前作に搭載されていた「スターダム」モードと同じ内容に見えるが、「スターダム」モードはルーキー時代の1年間を体験するのに対し、今回の「スタープレイヤー」モードは、入団から引退までの、最大20年間がプレイできる。プレイ感覚は、「プロ野球スピリッツ」シリーズと同じくKONAMIから発売されている「実況パワフルプロ野球」シリーズではおなじみの「マイライフ」モードに近い。しかし、「マイライフ」ほどイベントは多くないので、ストイックに選手育成を楽しむことになる。
まずは名前などの基本的な情報を入力した後、アピールポイントを設定することになる。アピールポイントは「怪力」や「スピードスター」など、全20項目が用意されており、自由な組み合わせを選ぶことが可能。走攻守をバランスよく取り入れるもよし、自分のプレイスタイルに合った設定をしよう。
「スタープレイヤー」モードは、打撃はもちろん、守備、走塁もプレイやキャラクターのみを操作することになる。独特の視点での操作になるので、実際にプレイしてコツを掴んでいこう。特に帰塁まで自分の判断で行う走塁は難しく、筆者もフライの判断を誤ってアウトになる場面が何度もあった。
また、本モード独自の要素として、実際の能力とは別に「首脳陣が査定した選手能力」が見れる点がある。これは、例え自分の能力が低くても、試合で結果を出せば首脳陣からみた能力は上がっていく。練習を繰り返し能力を上げるだけではなく、試合でしっかりと結果を残すことが一軍昇格への近道となるのだ。
今回は「スピリッツ」モードと、「スタープレイヤー」モードを中心に紹介したが、「ペナントレース」や「グランプリ」といったシリーズでは恒例のモードも装いも新しくなり搭載されている。特に「ペナントレース」では、これまでは毎年3人までしか指名できなかったドラフトの人数制限がなくなり、よりリアルなチーム運営ができるようになっている。「カードチャレンジ」に代表される手軽さ、遊びやすさを追求したモードと同時に、長く遊べるモードもあるのでユーザーによって全く違った楽しみ方ができる。
また、今回のプレイレポートではPS3版を使用したものの、PS Vita、PSPでも同時発売される。グラフィックの質に違いはあるものの、収録されているゲームモードは同じ内容となっている。さらに、PS Vita版では「near」機能を使った育成選手の交換など、独自の機能も意欲的に取り入れているので、所持しているハードやプレイスタイルによって、どのバージョンを購入するか決めるといいだろう。
(社)日本野球機構承認 NPB BIS プロ野球公式記録使用 プロ野球フランチャイズ球場公認
ゲーム内に再現された球場内看板は、原則として2011年プロ野球ペナントシーズン中のデータを基に制作しています。
(C)SoftBank HAWKS (C)HOKKAIDO NIPPON-HAM FIGHTERS (C)SEIBU Lions
(C)ORIX Buffaloes (C)Rakuten Eagles (C)CHIBA LOTTE MARINES
(C)中日ドラゴンズ (C)ヤクルト球団 (C)YOMIURI GIANTS (C)阪神タイガース
(C)広島東洋カープ (C)横浜DeNAベイスターズ
「魂」はバンダイの商標です。
(C)Konami Digital Entertainment
※画面は開発中のものです。
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