バンダイナムコゲームスより9月8日に発売されたPS3用ソフト「テイルズ オブ エクリシア」の発売記念プレミアムトークショーが、9月10日、東京・アクアシティお台場にて開催された。同作のプロデューサー・馬場英雄氏に加え、ジュード・マティス役の代永翼さんも駆けつけ、発売を迎えた心境や発売後だからこそ語れる話など、当日の模様をお届けする。
馬場氏は、登場キャラクターのひとり、ローエンの衣装に身を包んで登場。普段は緊張しないという馬場氏だが、さすがにキャラクターの衣装を着て人前に立つことは初めてだそうで、本人も口に出していたとおり、目に見えて緊張している様子が伺えた。
公式サイトでも公開中のプロモーションムービーを流し、ゲームの内容を紹介した後、当日のスペシャルゲストとして、こちらもジュードの衣装に身を包んだ代永さんが登場。なお、今回二人が着ている衣装を含めたパーティーメンバー6人分の衣装は、新宿マルイワンとのコラボレーションとして“PUTOMAYO”で販売予定となっている。この機会に入手してみてはいかがだろうか。
そして、司会の方のムチャぶりにより、それぞれの衣装のキャラクターにあわせてポーズをとることに。馬場氏は全力で回避しようとしたものの最終的には折れて、代永さんとともにしっかりとポーズを決めてくれた。
発売を迎えた感想について聞かれた代永さんは、1年という長い時間をかけて収録した上で今回発売を迎え、プレイした感想などを見て「おもしろいです」と書かれていると「あ、僕ジュードやってるんだな」と思い、嬉しくも不思議な感覚であると語った。また、ゲームとしては珍しくキャストが集合してのアフレコ収録だったことに触れ、それだけじっくりとゲーム制作に取り組んでいることが伺えた。
そして、馬場氏は3年とさらに長い時間をかけての発売に喜びもひとしおのようで、実際に買っている人をみると、思わず涙がこらえられなくなってしまうほどに嬉しいと語った。
と、またここで司会の方から続編を制作しているかという突然の質問が。馬場氏はしどろもどろになりながらも、今作が15周年の集大成でありながらも、今後20年、25年に向けて、一歩一歩進んでいきたいと述べ、続編の制作についても視野に入れていることを明かした。
次に、本作のみどころについてトークが展開。代永さんは本作が歴代シリーズの集大成としてやりたかったことが詰め込まれていると収録時に感じ、発売を迎えプレイして改めて、メッセージ性が強く、また、今までで一番近くに感じる作品と感じたそうだ。そして、ジュードが今を生きている男の子たちの等身大の姿に近いキャラクターとして作り上げられており、同じような心情でジュードを演じさせてもらったことで、物語に入り込みやすく、なおかつ世界観が作りこまれていて、加えて、ジュードとミラのダブル主人公というのもそれぞれの楽しみ方ができるということで、2倍、3倍、4倍といろいろと楽しめるのではないかと語った。
馬場氏によると、ジュードはこれから大人になっていく、感受性豊かな若い男の子としての成長、ミラは大人になり始めている女性をそれぞれ描いており、同じ物語をそれぞれの視点で見ることにより、また違った角度で物事の受け取り方の違いを感じることができるという。そのたとえとして、馬場氏はスタッフへよく話すアイディアの話として、リンゴを正面から見たときに、表側はもちろん見えるが、裏側については想像でしかないと述べ、今作では、表がジュードだとすると裏がミラといったように、一方の見えない範囲をもう一方の視点が補う作り方をしているそうだ。そういった意味でも通常の2倍の労力がかかっていて苦労はしたが、両方の視点でぜひ本作を楽しんでほしいと述べた。
そして、何より「テイルズ オブ」シリーズとして、等身が上がっても、世界観を変えたりしても、プレイヤーが遊ぶときに「あ、これは『テイルズ』だ」と思ってもらえる要素をきちっと抑えることで、シリーズの集大成として感じてもらえる作品にしなければいけないという意識はもっていたそうだ。
その熱意はアフレコ収録についても及んでいたようで、代永さんは収録時、さまざまなオーダーを受けたことに言及。例えば、「あ」という表現ひとつにしてもさまざまな状況下での演技を要求され、馬場氏の感覚に合わせるまでに時間がかかったそう。それでも、いい作品をつくろうという思いが伝わってくることで、役者陣としてはすごくやりがいのある仕事であり、スタッフの熱意に負けない演技を心がけたとのことだ。
そして、そういった人と人との関わりあいが作品に反映され、そしてまたチークワークが良くなっていくという流れは、今までの「テイルズ オブ」シリーズで培われてきたものではないかと述べた。
加えて、馬場氏は、「テイルズ オブ」シリーズは、作品ごとのテーマ性がはっきりしているとともに、勧善懲悪ではなく、お互いの正義や考えがぶつかり合うことで剣を交えることになる展開が多いことを挙げ、それらは日常の人間関係についても同様であり、そのことをゲームを通して気づき、お互いを理解し合うことにつながればいいと語った。
続いて、代永さんの演じたジュードの役柄に関する話へ。代永さんは、ジュードを“「テイルズ オブ」史上最も真面目な男”と評し、何に対しても一直線で自分の信念を曲げないでいける、自分の意見を持って一人の男へと成長していくストーリーになっていると述べた。加えて、馬場氏は頭がいいことにも触れ、吸収力や判断力があり、15歳という若い男の子なりにいいこと、悪いことを自分の中で見つけていこう、そして自分のやるべきことを考えていくのがジュードの魅力ではないかと語った。
また、好きなキャラクターについても触れられると、代永さんはレイアと回答。その理由として、レイアは天真爛漫な女の子ではあるものの、それが裏目に出てしまうことも多く、男性として守ってあげたくなると思ったそう。また、馬場氏からは“気づいてやれよ”という発言も飛び出し、ジュードとレイアの関係性についても示唆していた。
次に、もうひとりの主人公であるミラの魅力について聞かれた馬場氏は、自分の中での行動原理、“揺るぎなき信念”をしっかりと持っていて、それが故にジュードの迷っている姿を見るとハッパをかけたりする姿がみられるという。そういった点でもかっこいいキャラクターになっているとのことだ。
そして浜崎あゆみさんの歌うテーマソング「progress」の制作秘話も。お願いすることに至った経緯として、浜崎さんの書く詞には「ボク」「キミ」というワードが多く、それが若い世代へ向けたメッセージとして伝わってきて、本作のイメージとマッチすることからオファーを出したという。当初はすんなり行かなかったものの、粘り強く何度もプレゼンをし、最終的には浜崎さん側も「そこまで仰っていただけるなら、ぜひやりましょう」となり、楽曲の制作が始まったそう。そして、楽曲制作の際も何回もゲームのメッセージ性などについて説明し、最初のオファーから1年以上という時間をかけて今回のテーマソングが完成したと語った。
代永さんも「テイルズ オブ フェスティバル」の際に初めて曲と一緒になったムービーを見て、ずっと頑張ってきたという思いが歌と共にこみ上げてきたそう。本作とリンクした曲になっていることはもちろん、聴いているだけでとても元気になれる曲だと話した。
ここで再度オープニングムービーを上映し、その後、馬場氏が歌でできてゲームでできないことについて言及した。歌は月日がたってもその曲を聴くだけで、当時のことを思い出すことができ、今回の浜崎さんの歌もそういったエネルギーを持った曲になっていると熱い気持ちを述べていた。
ここで、馬場氏おすすめのシーンを紹介することに。そのシーンとは、ジュードがものすごく落ち込んでいるときに、アルヴィンとレイアが掛け合いをする場面。すごく泥臭い人間ドラマが描かれており、それを踏まえてエンディングを見てもらうと「あ~」となるのではないか述べていた。
代永さんはそのシーンでは、レイアの頑張りに「ジュードのバカ!」と思いながら演じたそう。しかし、どちらもそれぞれの立場から正しい行動を起こしているので、少しうるっとするシーンでもあり、レイアの健気さに救われるシーンだと語った。
最後に、代永さん、馬場氏からの挨拶をもって本イベントは幕を閉じた。
代永さん:こうやってみなさんにお会いできるのも、本当に「テイルズ オブ エクシリア」に関わらせていただいたおかげだと思っていますし、これからもまだまだ広がっていきますので、僕ら自身もみなさんといろんなところでお会いしたいと思っています。ラジオもスタートしましたので、ぜひぜひそちらの方でも応援していただければいいと思いますし、馬場さんの集大成がここに詰まっていることを感じる作品なので、プレイしたあとには「面白かったです!」とか「馬場さん王子最高!」(笑)と書いていただいたり、キャストのみなさんにもメッセージを送っていただけると励みになります。まだまだ先は長いかと思いますが、「テイルズ オブ エクシリア」をぜひ最後まで遊んでもらえればと思います。
馬場氏:15周年の集大成、とにかくやりつくしました。まずは「テイルズ オブ エクリシア」、シリーズファンも初めてという方も遊んでいただいて、「ゲームなのにすごいな」というところを感じていただきたいです。また、3年間歯を食いしばりながら完成させてくれたスタッフの思いが詰まっている作品なので、ぜひその思いをみなさんに伝えたいし、みなさんにも感じてもらえればと思います。今後とも「テイルズ オブ」シリーズをよろしくお願いします!
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