花王のホラーゲーム「しずかなおそうじ」、YouTubeで高い効果を獲得した動画広告を表彰する「YouTube Works Awards Japan 2026」でグランプリに広告をエンタメコンテンツへと昇華させるアプローチが高評価

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Googleは、YouTubeで高い効果を獲得した動画広告を表彰する「YouTube Works Awards Japan 2026」の受賞作品を発表した。

グランプリは、花王の開発した3Dホラーゲーム「しずかなおそうじ」のYouTube広告。今回のアワードでは、日用品、製薬、インフラといった「非エンタメ企業」が、ゲームやアニメ、eスポーツといったカルチャーを取り入れ、「広告」を「エンタメコンテンツ」へと昇華させるアプローチが高く評価された。

花王のホラーゲーム「しずかなおそうじ」、YouTubeで高い効果を獲得した動画広告を表彰する「YouTube Works Awards Japan 2026」でグランプリにの画像

以下、発表情報をもとに掲載しています

YouTube Works Awards Japan 2026に見る、広告のゲーム・エンタメ化

商品の機能を「ゲームの攻略法・ルール」に変換

花王は掃除用具を「ホラーゲームの攻略ヒント」として、エスエス製薬は睡眠改善薬の意義を「eスポーツの減点ルール」として提示。ゲーム内のアイテムやルールとして組み込むことで、ユーザーの自発的な理解を促すことに成功しました

コンテクスト理解による「同じ目線」の関係構築

エンタメコンテンツを文脈に合わせて届けることができて初めて、信頼関係を築くことができます。各カルチャーの価値観を深く理解し、ファンと同じ目線でコンテンツを制作するアプローチこそが、好意度獲得の鍵となっています

広告の枠を超えた「花王」のグランプリ獲得

若年層に人気の「ゲーム実況動画」を逆算し、実況者がプレイしたくなるゲームそのものを企業が開発しました。クリエイターが実況を通じて自然に商品の特性を解説するような緻密な設計が、広告の新しい可能性としてグランプリの評価に繋がりました

受賞4作品の概要

実際に受賞した4作品を詳しく見ていくと、YouTubeというプラットフォームがいかに「ゲーム・エンタメ化」のアプローチと相性がよいかがわかります。

YouTubeは単なる動画視聴メディアにとどまらず、ゲーム実況やボーカロイド、アニメといったカルチャーが日々熱狂を生み出しています。さらに、コメント欄や投票機能を通じて視聴者が「インタラクティブ(双方向)に参加できる」という強みがあります。以下の事例は、その特性とカルチャーを深く理解したアプローチの結晶です。

花王(しずかなおそうじ)

YouTube Works Awards Japan 2026 グランプリ
部門:YouTube Creator Collaboration、受賞:Gold

掃除に関心の低いZ世代へ向けて、自社で3D探索型ホラーアクションゲームを開発。掃除製品を「ゲームをクリアするための攻略ヒント」として組み込む設計により、人気クリエイターの実況を通じて自然に効果が伝わる仕組みを構築しました。数百万人の登録者を持つ実況者たちがこぞってプレイし、「広告の枠を超えた新しい可能性」として全業界の頂点(グランプリ)に輝きました。

エスエス製薬(睡眠計量e-SPORTS CUP「SLEEP FIGHTER II」)

部門:Best Brand Fandom、受賞:Gold

睡眠改善薬「ドリエル」において、睡眠を軽視しがちなゲーマー層の意識改革に挑んだ施策です。eスポーツの大会に「睡眠の計量」を導入し、睡眠不足のプレイヤーに減点を課すという斬新なルールを設定。商品の意義をゲーム内のルールに変換することで視聴者の自発的な理解を促し、最大同時接続数は約11.8万人を記録。広告認知者の購入率が非認知者の約46.9倍という成果を上げました。

明電舎(明電舎Pixel Singer Project)

部門:Best Brand Fandom、受賞:Silver

電気設備を中心とするインフラメーカーが、自社の主要事業を3人のボーカロイドシンガーとして擬人化。既存の文化・文脈へのリスペクトのもと、企業メッセージを押し付けるのではなく、視聴者の投票で結末が変わるキャンペーンを展開しました。負ければ消滅するというシビアな体験を通じてキャラクターへの愛着を高め、普段見逃されがちなインフラの存在意義を意識させることで高い好意度を獲得することに成功しました。

サントリー(深夜ラーメンの誘惑)

部門:Best Offline Sales Lift、受賞:Bronze

機能性ノンアルコール飲料の「罪悪感」を、「食事をもっと楽しめる」というポジティブな価値へ転換させた事例です。ラーメン好きのYouTubeクリエイターSUSURU氏をアニメ化し、声優の山寺宏一氏が全ての擬音を再現。アニメや実況文化のファン心理を尊重し、健康訴求を押し付けずに没入感ある「飯テロ」エンタメへ振り切ることで商品シェアと、実店舗での売上拡大に大きく貢献しました。

「YouTube Works Awards Japan 2026」受賞作品一覧
https://services.google.com/fh/files/events/ytwaj_2026_casestudy.pdf

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