東宝東和による配給のもと、2026年4月24日より全国公開される映画「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」の日本語版プレミアム試写会が4月21日に開催された。ここではその模様をレポートしていく。
舞台挨拶には、宮野真守さん(マリオ役)、志田有彩さん(ピーチ姫役)、畠中祐さん(ルイージ役)、三宅健太さん(クッパ役)、関智一さん(キノピオ役)、山下大輝さん(クッパJr. 役)、坂本真綾さん(ロゼッタ役)といったキャスト陣に加え、アンバサダーを務める西野七瀬さん、HIKAKINさん、お笑いコンビ・チョコレートプラネット(長田庄平さん、松尾駿さん)が登壇した。
さらにサプライズで本作の共同プロデューサーを務める宮本茂氏(任天堂代表取締役フェロー)も登壇し、さまざまな秘話も語られた。

前作を経て成長したマリオブラザーズを観てほしい
舞台挨拶は前作の大ヒットの反響についてから。マリオ役の宮野さんは自分自身がマリオになれたようで誇らしかったこと、周囲からマリオ役を演じたことを喜んでもらえたことが嬉しかったと語った。

ピーチ姫役の志田さんは、素敵な作品に携われたことを感謝するとともに、たくさんの友人から連絡が来たことを報告し、とても大きな反響があったことを振り返った。

ルイージ役の畠中さんは、スタッフさんのお子さんが累計100回以上観るほど夢中になっていることを話し、この映画が家族で楽しめる作品であると告げた。

クッパ役の三宅さんも親戚の子どもたちからの反響がすごく、まだ生えていないヒゲをクッパのようにむしり取ってほしいとリクエストされたというエピソードを披露。

キノピオ役の関さんは、田舎の親戚から大量のキノコが送られてきたと会場を笑わせた。

クッパJr.役の山下さんは前作をひとりのファンとして映画館で観たそうで、ポップコーンを食べながら童心に帰るような気持ちで楽しんだという。そして、そんな作品の続編に出演が決まったときは非常にうれしかったそうだ。

坂本さんはピーチ姫役の声がかかるのを待っていたが、残念ながら声が掛からなかったので、悔しかったとおどけてみせた。本作でロゼッタ役が決まったことで悔しかった気持ちも無くなり、誠心誠意演じたと振り返った。

前作に引き続きアンバサダーを務める西野さんは、前作もすごく話題となったが、本作もニュースになったときに楽しみにしているという声が届いていたので、とてもうれしかったと述べた。

HIKAKINさんは、マリオの楽曲をビートボックスで披露したことで話題となった過去を振り返り、YouTube活動のターニングポイントにいつもマリオがいたことを語った。また、誕生日がゲームボーイ用ソフト「スーパーマリオランド」の発売日と同じということで、マリオに運命を感じているそうだ。

本作からアンバサダーを務めるチョコレートプラネットの長田庄平さん、松尾駿さん。長田さんが「新作は『ザ・スーパーマリオギャラクT』とのことで」とボケると、宮野さんが「Tじゃないです!」とツッコミ。さらに舞台が宇宙であることに絡めて、松尾さんも「これを機にチョコレートプラネットじゃなくて改名しようかなと」と続け、長田さんが「チョコレートギャラクシーに」と重ねて笑いを誘った。

すでに本作を鑑賞しているアンバサダー陣が感想を聞かれると、西野さんはシリーズで聞き覚えのある効果音が登場していたり、レアなキャラクターがたくさん登場していたりするので、そういった散りばめられた小ネタを探してみて欲しいと述べた。

HIKAKINさんは、ネタバレしないようにどう話そうか悩みつつ、ファンが見ると驚かされる場面がたくさんあり、全編見どころだと伝えた。HIKAKINさんは本作を観てボロボロ泣いてしまったそうだ。

チョコレートプラネットの長田さんは、自身が好きな「スターフォックス」シリーズからフォックス・マクラウドがゲスト出演している点にテンションが上がったそうだ。また、ゲームのなかにいるような臨場感を味わえるので、ぜひ大画面で見届けてほしいと呼びかけた。松尾さんも世代関係なく楽しめる作品になっていると興奮気味に語った。

続いて、西野さんからキャスト陣へキャラクターを演じる際に意識したことについての質問。宮野さんは、前作はマリオの成長ストーリーで、どう生きていくか悩む青年がヒーローへと成長していく過程が描かれていたと振り返った。そして本作ではマリオが頼もしく成長した状態からスタートすることを語った。頼もしくもあり、心根のやさしい部分が随所で見られるので楽しみにしていて欲しいとのことで、とくにピーチ姫との関係性に注目してほしいと伝えた。

志田さんは前作に続き本作でもしっかりと芯のある守られるだけではないピーチ姫が見られると語り、かわいいだけでなく強くてかっこいいピーチ姫になれるように頑張ったと話した。

畠中さんは、お兄さんであるマリオへの気持ちを大切にしたそうだ。マリオをいじったりしながらも明るく愛のある関係性を描けるように意識したとのことだ。

三宅さんは、王としての強さや器の大きさはもちろん、ガキ大将のようなやんちゃな感じも意識したそう。また、本作ではクッパJr.との親子の関係性を山下さんと作り上げたそうで、親としてのクッパも観れると話した。

関さんはヨッシーというかわいいライバルが現れたので、ヨッシーに負けないぐらい、かわいさを表現することを大事にしたと語られた。

山下さんは、クッパJr.はカリスマ性や自信満々なところもある一方で、無邪気な子どもらしい一面を出すことを意識したそうだ。そして、マリオたちの前に立ちはだかる姿と、父親であるクッパの前で見せる姿は印象が異なるので、その点に注目してほしいと告げた。

坂本さんは、母性的な存在である部分と、どんな場面でも折れない強い心を持つ部分を全編通して感じられるように演じたそうだ。

宮本茂氏が語る制作秘話
ここで、スペシャルゲストとして、任天堂代表取締役フェローであり、本作の共同プロデューサーを務める宮本茂氏が登壇。


日本での公開を控えた心境について、プレッシャーを感じつつも、豪華な制作陣に集ってもらい、かつ日本で公開されるのはローカライズではなく日本語版であることを強調し、脚本が最初から日本語で書かれているため、日本人になじみのあるフレーズも登場するとアピール。こだわりの込められた日本語版でさらに盛り上げたいとの意気込みを語った。なお、宮本氏はアフレコにも立ち会ったことを明かし、マリオとルイージの兄弟感やクッパ親子の掛け合いが深まっていくのを楽しんで聞いていたそうだ。

また、本作への想いについて聞かれると、一作目は自己紹介のような形だったものの、今回はキャラクターが定着してきており、それぞれのキャラクターをどんな風に広げていけるかに挑戦できたことを伝えた。
その後は、クリス・メレダンドリ氏からのビデオメッセージも。クリス氏は、本作は任天堂とイルミネーションの才能あふれる作家たちによるすばらしいコラボレーションが生み出した結晶であり、マリオ40周年という節目に本作を分かち合えることに特別な意味を感じていると語った。

クリス氏と本作の制作において意識した点について聞かれた宮本氏は、クリス氏たちは作品を劇場で見てもらうことの価値や、ゲーム画面のマリオとスクリーンのマリオの姿が異なる点などを大事に考えながら制作してくれたため、彼らがハリウッドに連れて行ってくれたと回想した。

さらに制作メンバーはロサンゼルス、パリ、日本にいるが、海外のスタッフも“自分よりもマリオについて詳しいんじゃないか”と思うぐらいのマリオファンであり、数多くのアイディアを提案をしてくれたため、本当に頼もしかったと制作時の思い出を振り返った。
そうして制作された本作におけるマリオとルイージの変化について宮野さんは、前作があるからこそ、迷いなく進むことができたと語った。ルイージがマリオをサポートするシーンもあり、頼もしく成長して冒険しているマリオブラザーズの姿が楽しんでもらえるのではないかと魅力を話した。

畠中さんも「アドリブで掛け合うことが結構あったんですが、そこのタイミングだったりテンポ感が前作よりもできている気がして楽しかったですね」と振り返った。

その後はアンバサダーのHIKAKINさんから宮本氏へ、なぜギャラクシーが舞台なのかという質問が。

もともと宮本氏は前作のエンディングがキノコ王国で目覚めるところだったので、これからもキノコ王国を舞台にした物語になると考えていたそうだ。しかし、クリス氏から「ギャラクシーをやってみたい」と言われると、それはピッタリだと感じたという。そこから、ニューヨークの上にあるギャラクシーではなく、キノコ王国の上にあるギャラクシーが想像できたので、今回の物語が生まれたそうだ。

また、松尾さんからヨッシーの登場理由について聞かれると、前回の旅の途中でヨッシーアイランドが出てきたもののヨッシーは少ししか登場しないため、次回作では本格的に登場させようと決めていたそうだ。なお、ヨッシーはドナルド・グローヴァーさんという役者さんが演じており、全世界同じ声優であることを明かした。
イベント終盤には登壇者を代表して宮野さんと宮本氏から来場者へメッセージが贈られた。宮野さんは「この映画には夢が詰まっています。『スーパーマリオ』が全世界の全世代の人に愛されていることが感じられる要素がたくさん組み込まれています。懐かしい姿、新しい姿、制作陣の愛を感じられる作品です。ぜひ最後まで楽しんでください」と伝え、宮本氏は「マリオのファンじゃない人でも楽しめる、あっという間の約90分だと思います。とくにファンの皆さんにとっては、数えきれないぐらい色々なキャラクターが出てくるので存分に楽しんでいただけると思います。楽しんでください!」と語り、舞台挨拶は締めくくられた。

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