Gamerで執筆しているライターに、年末年始に合わせて自由に書いてもらおうという企画。本記事ではツナ缶食べたいがお届けします。
2025年のゲーム史を振り返るにあたって、「Nintendo Switch 2」の発売は欠かせないトピックになるでしょう。私も発売から遅れること三ヶ月、ニンテンドーストアの抽選に当選し、夢の新ハードを手に入れました。
魅力的なソフトラインナップがどんどん充実していくにあたり、どんなゲームを遊ぶか、なんてのは幸せな悩み事ですが、私は近頃「龍が如く」シリーズを重点的に遊んでいます。暴力と陰謀が渦巻く裏社会を題材としたドラマに心底ハマってしまい、一作目のリメイクである「龍が如く 極」と前日譚にあたる「龍が如く0 誓いの場所 Director's Cut」を、この一ヶ月の間にクリア。
そうなれば当然、次に選ぶのは「龍が如く 極2」なのですが、こちらのソフトを購入してからここ数日、メインストーリーの進行は完全にストップしております。なぜかというと……「電脳戦機バーチャロン」と再会してしまったから!!

電脳戦機バーチャロン。セガが90年代にアーケードにて展開し、今なお根強いファンを有する3D対戦アクションゲーム。バーチャロイドとよばれる巨大ロボットを操作して一対一のバトルを行う本作、その魅力は筐体にありました。

コクピットを模した座席に座ると、目の前には二本のスティック。左右のスティックにはダッシュのためのボタンとトリガーがあり、ロボットを操縦し敵を撃つ、この体験こそが幼少期の自分にとっては衝撃でした。
ここで少しだけ自分語り。自営業だった父親の仕事を手伝うと、ご褒美でゲームセンターに連れて行ってもらうのがお決まりでした。その時、渡されたお小遣いを握りしめ向かったのは、いつだってバーチャロン。小学生になる前の男児には大きすぎる座席も、カチカチと独特な音が鳴るスティックも、「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」とメカゴジラが大好きな少年の心をくすぐる、最高の体験だったのです。

というわけで25年ぶりにバーチャロンをプレイ。な、懐かしい……。ダッシュした際のキーンというSEも、体力が残りわずかになった際の警告音も、思い通りに動かせないもどかしさも、何もかもが思い出のままでした。さすがにツインスティックが手元にないので完全再現とはいきませんが、それでも思い出の宝箱を開くには十分な体験です。
バーチャロンの独自性は、その操作方法にあります。今なら左スティックで移動、右スティックでカメラ操作が一般的な3Dアクションの操作になるかと思いますが、バーチャロンは左右のスティックがそれぞれ移動用で、向かいたい方向にスティックを片方だけ倒すか両方倒すかでも、速度が変わってきます。ダッシュボタンで機体はスティックの方向に高速移動しますが、停止時には硬直を晒すので、そこを刺されないよう気を配る必要があります。
他にも、両方のスティックを内側に倒せばガード、外側に倒せばジャンプ、前後に倒せば旋回と、必須のテクニックは全てスティックの倒し方に集約されます。敵味方が激しく疾走するため相手を画面に収めるのは大変ですが、旋回やジャンプをすると自機が相手の方向に振り向くという性質があるため、相手との距離や位置を判断してそれらを的確に操作することを求められるのです。
(注:「龍が如く 極2」ではコントローラーに最適化された操作方法が用意されており、ジャンプなどもワンボタンでできるため初めてでも安心ですよ!)

子どもの頃は1面を突破するのが限界だったと記憶してますが、今や立派なアラサー。これまでのゲーム経験値を活かして1面、2面は難なくクリア。しかし、3面以降は厳しい闘いを強いられます。敵の激しい弾幕は容赦なくこちらのHPを削り、対してこちらの攻撃は華麗にかわされる。作品は違いますが、ニュータイプを相手にするって、こんな気持ちなんでしょうか。連戦連敗、悔しくてたまりません。

ですが、我らが桐生ちゃん(※龍が如くの主人公です)のお財布には、襲いかかってきたチンピラから巻き上げた札束が入っています。それを100円に両替して、無限コンティニューをすれば良いのです。あの頃は限られたお小遣いと時間の中でしか遊べなかったバーチャロンを、気が済むまでプレイできる。大人になるって、こういうことなんですね。
繰り返しプレイすることで、攻略の糸口も見えてきました。敵バーチャロイドはダッシュを駆使してこちらの画面の外へ走り、強力な武装を押し付けてきますが、その終点には必ず硬直が発生します。こちらがすべきことは、相手の攻撃パターンを覚えて、硬直の隙を確実に刺すこと。言うは易く行うは難しですが、コンティニューの度にこちらの機体を変更し試行錯誤を繰り返す中で、敵との相性がハマれば楽に攻略できることもありました。

難しく忍耐が要求されますが、敵の挙動の癖を把握できればパーフェクト(被弾ゼロ)で勝利することもあり、バーチャロイドを自在に操り敵を完封した時の快感はたまりません。出来ることが限られているからこそ、ダッシュやジャンプの後隙を確実に突いていくプレイングは、さながら詰め将棋のよう。当時はロボットをガチャガチャ動かすだけで満足していましたが、今となってはバーチャロンの対戦メカニズムに意識が向いています。う〜ん、めちゃくちゃ楽しい。連コインが止まりません。
目下の目標は、中盤で会敵する巨大バーチャロイド「ヤガランデ」を倒すこと。火力がとんでもないので2〜3回の被弾でこちらがお陀仏ですが、この壁を乗り越えられたら初心者脱却なのでは、と勝手に考えております。というわけで、今日も桐生ちゃんは自分の組の危機を無視して、ゲームセンターに通うのです。

「龍が如く」を経由して任天堂ハードで「バーチャロン」を遊ぶ。パチンコの出玉をお金に替える三店方式みたいなややこしさがありますが、往年の名作に触れる機会が広がったのはありがたいことで、ぜひとも多くの方にこのスピード感と駆け引きの面白さを体験していただきたいと思っております。
「電脳戦機バーチャロン」が収録された「龍が如く 極2」はNintendo Switch 2の他、PS5/Xbox Series X|S/Steamでもリリースされたばかりで、旧世代ハードで購入済みの方に向けた割引販売も用意されております。詳しくはこちらをご確認ください。
もっとバーチャロンを本格的に遊びたい!となった方は、歴代3タイトルが遊べるPS4ソフト「電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995~2001」をダウンロードし、体重計でおなじみタニタさんから販売されている「ツインスティック」を何とか入手できれば、お家で筐体と近い操作感で楽しめるでしょう。
やっぱり、バーチャロンはあのスティックをガチャガチャ動かして遊びたい。というわけでサンタさんにお願いするとしたら、ツインスティックになるでしょうか。再販、お待ちしております。

※画面は開発中のものです。
本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。































