バンダイナムコエンターテインメントは、2025年7月27日に「テイルズ オブ」シリーズのファンイベント「TALES OF LEGENDIA ~20th Anniversary party~」を松戸 森のホール21で開催した。

本イベントは「テイルズ オブ レジェンディア」発売20周年を記念し、声優陣による特別な朗読劇やトークコーナー、ミニライブなどを実施。朗読劇台本はゲームシナリオを手掛けた田中豪氏が担当し、ゲーム本編の内容とその少し先の未来が語られるものになっていた。

現地での有観客に加えてASOBI STAGEでの配信も実施し、アーカイブ配信期間は7月28日(月)18時から8月4日(月)23時59分(購入は8月4日(月)18時)までを予定。チケットを友人などにプレゼントできるプレゼント用視聴チケットも販売中だ。配信チケットには電子書籍版イベント朗読台本(通常の配信チケットのみ)と、公演オリジナルデジタルチケット画像も含まれている。詳細は公式サイトやASOBI STAGE券売ページで確認してほしい。
出演者
鈴村健一さん(セネル・クーリッジ役)
広橋涼さん(シャーリィ・フェンネス役)
千葉進歩さん(ウィル・レイナード役)
浅野真澄さん(クロエ・ヴァレンス役)
水橋かおりさん(ノーマ・ビアッティ役)
白石涼子さん(ジェイ役)
川澄綾子さん(グリューネ役)
園崎未恵さん(ステラ・テルメス役)
中井和哉さん(モーゼス・シャンドル役)※音声のみ
アーティスト
須藤まゆみさん
カノンさん
開演前には、各キャラクターが諸注意アナウンスなどで登場。ちょっとしたハプニングもユーモアたっぷりに語り、ファンの笑いを誘っていたのもリアルタイムのイベントならではだ。



オープニングムービーが上映された後は「レジェンディア」での旅をナレーションやゲーム映像も交えて振り返りつつ、その後を描いていく朗読劇がスタート。不思議な空間で邂逅したグリューネとステラは、セネルたちがどうしているのか知りたいと願い、そっと様子を覗き見ることに。



灯台の街は、モーゼスが冒険に旅立ってしまったとノーマが騒ぎ立てていた。しかしセネルやウィルたちは意に介さず、ノーマはひとりで飛び出してしまう。そんなやり取りの後、眠っていたセネルをシャーリィが無理やりトラクタービームで起こし、謎の異変が起きたと伝える。
ウィルやクロエたちも情報収集していたが、モーゼスとノーマの姿は見えない。2人が何らかの理由で関わっていると推測し、全員で探しに向かうことになる。訪れた遺跡船の艦橋では、セネルがステラのことを思い返していた。ファンの涙を誘うイベントと共に、須藤まゆみさんが生歌唱で「蛍火」を披露。当時と遜色ない、繊細ながら力強い歌声が会場を包み込む。




艦橋に異変はなかったが、ノーマたちの姿もない。望海の祭壇で謎の現象が起きたことを知り、パーティはさらに移動。ステラはグリューネに「2人を助けられてよかった」と穏やかに語り、そんなステラへグリューネもお礼を伝える。
望海の祭壇では、シャーリィが託宣の儀式で起きた悲劇を思い返していた。クロエやウィルは過去の出来事に複雑な感情を見せるが、シャーリィは今は亡きフェニモールとの温かな思い出を語り始める。

一方、今度は光跡翼に異変があり、灯台内にあったはずの機関車も消えていたという。滄我に異常がなさそうであることに安堵しつつ、機関車はノーマが乗っていったらしいと目撃情報もあり、ひとまず一行は光跡翼を目指す。
ステラはメルネスとなったシャーリィや、追い詰められていったセネルたちの置かれた過去の事情を知り胸を痛める。そんなステラにグリューネは、水の民と陸の民が手を取り合うことを誰も諦めなかったと語っていく。
当時シャーリィと決裂したセネルたちは、静の大地へ足を踏み入れていた。世界の真実を知ってなお絶望せず、シャーリィたちとの和解を目指していく。セネルの呼びかけでシャーリィは自分の意思を取り戻し、激しい戦いの後に彼らの前には青く輝く海が広がっていた。

顛末を見届けたステラは、もしもシャーリィがメルネスではなかったら……と思いを馳せる。シャーリィに課せられた過酷な運命を憂いていたステラだったが、彼女だったからこそ今があるのだと語る。
海を見つめるセネルたちは、ワルターを思い返していた。道を違えたものの、もしかしたら彼と語り合う未来があったかもしれない……と追憶する。ジェイはノーマの行き先が静の大地だと推測するが、ウィルは寄り道を提案。行先は娘のハリエット、亡き妻アメリアとの思い出の地だった。併せてステージ上では静の大地に向かいながら、ノーマ、クロエ、ジェイ、モーゼスの過去も振り返っていく。




滄我の件が落ち着いた後、遺跡船では謎の黒い霧が発生する現象が起きていた。これを調査するうちに、仲間たちの抱えていた過去が明らかになっていった……と話すグリューネ。種の歌をステラにも歌うよう強要する場面を挟み、ほどなくセネルたちはノーマと再会する。
ノーマが言うには機関車が勝手に動き出してしまい、このままだと走行装置が破壊されるかもしれない危機に。とにかく押さえつけるべく各々が奥義を繰り出し、どうにか止めることに成功。実はノーマが何をしていたかというと、ひそかに古刻語の文献を調べて機関車を発掘して回っていたという。ウィルにはしっかり怒られたが、いくつもの機関車を前に男性陣はワクワクしてたまらない様子だ。機関車に乗り込んだ面々は、グリューネに伝わる気がするからと望海の祭壇を目指す。
グリューネのあっけらかんとした様子をステラは心配するが、望海の祭壇ではノーマたちがグリューネとの思い出を振り返る。記憶を失っていたグリューネのことを知っていて、黒い霧の原因でもあった謎の存在・シュヴァルツ。すべてを思い出したグリューネは仲間たちと共にシュヴァルツとの最終決戦に臨み、世界は救われたが、同時にそれはグリューネとの別れでもあった。

モーゼスのメッセージを受け取ったセネルたちは、新たな冒険へと旅立っていく。そんな彼らを、これからもグリューネとステラは見守っていくのだった。こうして朗読劇は、カノンさんの歌う「鳥は鳴き、僕は歌う」で締めくくられる。



MCを担当した松澤ネキさんもファン目線で生歌唱や朗読劇のストーリーを振り返り、感無量といった様子を見せる。改めて登場したキャスト陣も、発売から20年経過したとは思えないくらい熱量の高いファンを前に感動した様子を見せていた。プロデューサーの豊田淳氏も20年前のTシャツを着用して登場し、シリーズ初の試みも多かった本作を振り返っていく。




ゲームのアフレコ当時も複数人で収録していたそうだが、ここまで集まったことはなかったと振り返る鈴村さん。当時は「テイルズオブX(エックス)」という仮名で、キャスト陣はタイミング的に「10周年作品かも?!」とソワソワしていたそうだ(※シリーズ10周年タイトルは「テイルズ オブ ジ アビス」)。
収録は何カ月にも渡ったという思い出話に、浅野さんは部活のようだったと振り返る。時期は7~8月を中心としつつも、調整も含めて10月まで伸びたと豊田氏。現在はタブレットなどでコンパクトに収まることも増えたが、20年前は台本がすさまじい量だったうえ、どこまで収録するか不明だったため膨大な台本を全部持っていくことになったそう。さらにシナリオは2部構成であることも把握できておらず、メインシナリオのエンディング後にキャラクターへスポットを当てた「キャラクタークエスト」が始まったため非常に驚いたそうだ。
広橋さんは「お兄ちゃん」というセリフにバリエーションを生み出しながら収録した思い出を話し、白石さんは新人だったためオーディションも不慣れで受かった時は非常に嬉しかったとコメント。ちなみに本作のオーディションには何故か自己PRの時間が設けられていたが、実は白石さんが発端だったことが判明。まだ当時の音声データも残っていると、豊田氏から爆弾発言も飛び出す。
園崎さんは、ステラを思わせる髪型で登場。これは本日も含めて白石さんが「テイルズ オブ フェスティバル」でもジェイに寄せた髪型で参加している姿を見て、オファーを貰った段階でずっと髪を伸ばしていたことを明かす。なお園崎さんと川澄さんはオーディションではなく、抜擢されたそうだ。
朗読劇の中でも披露された種の歌は、原曲はあったものの川澄さんが独自に歌ったものの方がいいと判断されたという。園崎さんも今日に備えたが、あまりの難しさに悩んだそうで、川澄さんからも「(当時)なんで止めてくれなかったんですか?!」というコメントが飛び出していた。

思い出のシーンを聞かれると、鈴村さんは当時、別の「ステラ」を呼んでいたこともあり、とても運命を感じたというややギリギリのトークで場をわかせる。収録時には絵がなかったため、実際にゲームをプレイしてからステラとのシーンに感動したそうだ。
浅野さんは、クロエは強そうなキャラクターに思えたが「本当は可愛い女の子が頑張っているだけ」と言われたことが印象に残っていると話す。白石さんも当時は演技というより実際に泣いてたので、こうした新人特有のナチュラルな芝居は再現するのが難しい部分もあると振り返る。
須藤さん、カノンさんもステージへ再登場し、トークの話題は音楽面へ。主題歌だけではなく挿入歌もある「レジェンディア」だが、スーパーファミコンのタイトルだった「ファンタジア」でも主題歌があったため、本作ではBGMにもボーカルを入れるという挑戦を行ったと豊田氏が語る。

当時はデビュー前で、非常に緊張したというカノンさん。須藤さんはデモ音源を聞いた時はキーが高く感じたが、本作のサウンドを担当した椎名豪さんとも相談しながら歌っていったそうだ。園崎さんが「本物だ~~!!」と感動した様子を見せ、鈴村さんも改めて歌詞に驚いたそう。なお、豊田氏が手掛けた「エターニア」にもメルニクス語という架空言語が登場したが、「レジェンディア」にも古刻語という言語があり、こちらは象形文字を参考に歌詞へ取り入れたそうだ。
さらにキャスト陣は、プレイヤーから寄せられた質問にも答えていく。鈴村さんはシリーズタイトルもプレイしていたため、キャラクターデザインが中澤一登氏だったことにファン目線で驚いたそうだ。この時期はオリジナルタイトルを集中して制作していた状態だったこともあり、チーム内のアイデアやアンケートで中澤氏に決まったと豊田氏が語る。
当時と今でのキャラクターへの目線や心境の変化、約20年前の自分の演技について、ユニークな武器が多いタイトルだったことなどを語りながら、サブキャラクターへの思い入れなどにも回答。実は浅野さんがノーマ、水橋さんがクロエでオーディションを受けていたことや、園崎さんはテレビCMで自身の声が流れていても周囲へ言えなかった思い出なども話していた。また、キャスト陣からモフモフ族のキュッポ(CV:高橋美佳子)、ピッポ(CV:中山さら)、ポッポ(CV:羽多野渉)はどういう基準でキャスティングしたのかという質問が出ると、豊田氏は「可愛い、可愛い、アレッ?!っていうオチにしたかったのかも」と答えていた。

「テイルズ オブ」シリーズでは現在リマスタープロジェクトが順次進行中で、今夏には続報があると発表されている。なかでも「レジェンディア」はプレイステーション2で発売されてから20年が経過し、現在の環境下ではなかなかプレイしにくいためリマスター版を熱望されているタイトルのひとつだ。これにキャスト陣やファンから期待をぶつけられた豊田氏は現時点では何もないとしながら、大陸を舞台とした構想や、クロエに義理の姉がいる、モーゼスに許嫁がいるといった設定もあったと明かす。
鈴村さんの元にも熱心なアピールが届いてるそうで、ファンの熱意がこの20周年記念イベント開催に繋がったはずだと希望を覗かせる。今後も語尾に「レジェンディア」と付ける活動を続けながら熱量を届けていこうと強く訴え、最後は「ありがとうございましたレジェンディア」で締めくくる。エンドロールにはファンから寄せられたお祝いコメントや、イラストが掲載されていた。




本イベントの開催を記念したグッズの受注販売も実施中で、2025年12月開催の「テイルズ オブ オーケストラコンサート 30th Anniversary」のゲストに桜庭統さん、椎名豪さんを迎えることも発表された。詳細は公式サイトやSNSなどを確認してほしい。



「TALES OF LEGENDIA ~20th Anniversary party~」公式サイト
https://tol20th-anniversary-party.tales-ch.jp/
「テイルズ オブ オーケストラコンサート 30th Anniversary」公式サイト
https://to-orchestra.tales-ch.jp/
TALES OF LEGENDIA(TM)& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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