バンダイナムコエンターテインメントが7月1日に開催した、「PROJECT IM@S vα-liv」(ヴイアライヴ)によるオンラインライブイベント「灯里愛夏 BIRTHDAY ONLINE LIVE 2025」の模様をお届けする。

目次
  1. 愛夏さんの歩みを振り返るストーリーと楽曲で進行
  2. バラエティコーナーで強運を発揮。終盤では新曲「Berry Berry Lady」を初披露
  3. マッチしすぎて“泣ける「Flyers!!!」”(余談)
「ヴイアライヴ」灯里愛夏さんのバースデーオンラインライブレポ――4thシングル「Berry Berry Lady」を初披露の画像

「ヴイアライヴ」は、「アイドルマスター」シリーズにおけるメディアミックス推進プロジェクトの一環として展開している、アイドル育成プロジェクト。灯里愛夏さんは、876(バンナム)プロダクション所属のライバーアイドルとして活動している。

今回のイベントは、19歳を迎えた愛夏さんの誕生日を記念して行われたもので、愛夏さんのほか、ゲストとして、同プロジェクトに参加し876プロのライバーアイドルとして活動している上水流宇宙さんとレトラさんも登場。ライブステージのほか、トークやバラエティコーナーも行われた。

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オンラインライブイベントということで、配信はASOBI STAGEを通じて行われたが、現地ライブビューイング会場として池袋にあるアニメイトシアターでも上映が行われ、多くのプロデューサー(※ヴイアライヴのファン)も詰めかけたという。

愛夏さんの歩みを振り返るストーリーと楽曲で進行

まずは前半となる第1部がスタート。冒頭では愛夏さん自ら前説を行うなかでは、“ミュージカルショー”という公演内容を示すような言葉を口にしつつ、イベントの幕開けに。オープニングムービーを経て、「第1章 バレエとの出会い、始まり」とのタイトルが表示。愛夏さんのこれまでの歩みを振り返るような内容を、自らナレーションして説明する映像が流れていく。

「ヴイアライヴ」灯里愛夏さんのバースデーオンラインライブレポ――4thシングル「Berry Berry Lady」を初披露の画像
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3歳のころに出会ったバレエのあこがれについて触れつつ、オープニングナンバーとして歌ったのはソロ曲の「虹の王国の物語~エトワールを目指して~」。“歌劇”をイメージしたミュージカルの曲調で紡がれる楽曲であり、王子とお姫様をイメージするようなひとり二役としての歌声やセリフも盛り込まれ、伸びやかに響く歌声とバレエで培ったと思われるしなやかな手足の動きも交えながら、華麗に歌っていた。

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第2章ではバレエを諦めざるを得なかったところから、アイドルに憧れを持つお話が語られ、ここで歌われたのが「恋のHamburg♪」。愛夏さんが憧れているアイドルである五十嵐響子のソロ曲であり、家事全般が趣味で料理も得意という響子を表すようなポップソング。ステージでもハートマークが多数浮かび、愛夏さんもハートマークを描くような振り付けをしながら、笑顔全開で楽しそうなパフォーマンスで魅了した。

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第3章ではヴイアライヴとしてのプロジェクトが始動し、顔合わせを行うというシチュエーションのなかで、宇宙さんとレトラさんがステージに姿を見せる。ここでは3人での歌唱となり、歌ったのは765 MILLION ALLSTARSの楽曲「夢にかけるRainbow」。3人が決意に満ちた表情で、夢を諦めない気持ちとともに、アイドルとして力強く進んでいく姿を示すように歌う。

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MCパートに移り、3人が自己紹介をしつつ挨拶。仲の良さを感じさせる軽妙なトークや披露した楽曲の振り返りをしつつ、3人によるスクショタイムでハートマークのポーズを決めたりと、自由な雰囲気で進行した。

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バラエティコーナーで強運を発揮。終盤では新曲「Berry Berry Lady」を初披露

後半となる第2部では、まずバラエティコーナーを実施。5つのプレゼントボックスが用意され、アタリを引き当てると、誕生日プレゼントしてアイスクリーム1万円分のチケットが贈られるというもの。そして用意されたミッションをクリアすると、ハズレの箱を減らすことができ、アタリを引く確率が高くなるという内容に。

「わん」だけでお題を伝えるミッションや、福岡出身の愛夏さんにちなんだ、福岡の地名の読み方を当てるミッション、30秒で何回腹筋できるのかというミッションが用意され、体当たりで挑んだり頭を悩ませたり、見ているプロデューサーに頭を下げたり……と、ミッションをこなしていく。

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最終的には2つのミッションが成功し、3分の1の確率からボックスを選ぶこととなったが、見事にアタリを引き当てて、愛夏さんが持つ運の強さを発揮していた。

「ヴイアライヴ」灯里愛夏さんのバースデーオンラインライブレポ――4thシングル「Berry Berry Lady」を初披露の画像

バラエティーコーナーが終わり、ここで宇宙さんとレトラさんもプロデューサーに向けて挨拶をしつつ降壇。愛夏さんによるライブパートが再開となった。

第4章では、3人でアイドルデビューを果たしたこと、そして愛夏さんからプロデューサーに向けたメッセージを読みつつ、歌ったのは「ラブレター」。オリジナルは島村卯月、小日向美穂、五十嵐響子のユニット「P.C.S」(ピンクチェックスクール)の楽曲で、ポップなラブソング。感謝の気持ちを込めたお手紙を送るように、随所にかわいらしさも出しながら歌っていた。

「ヴイアライヴ」灯里愛夏さんのバースデーオンラインライブレポ――4thシングル「Berry Berry Lady」を初披露の画像

第5章では、愛夏さんがかわいいものが大好きで、かわいい女の子になりたかった気持ちがありつつも、周りにあわせたり嫌われないように封印をしてきた過去があることや、今はプロデューサーとの出会いを通じて、かわいいを貫くことが一番カッコイイことに気づいたことなどに触れ、歌ったのはソロ曲の「あっちこっちプリンセス」。“かわちいアイドル”を目指す愛夏さんにマッチしているような、王道アイドルソング。コールにもある“まなカワイイ”をそのまま示すような、とにかくかわいい愛夏さんを全編にわたって存分に醸し出す。

「ヴイアライヴ」灯里愛夏さんのバースデーオンラインライブレポ――4thシングル「Berry Berry Lady」を初披露の画像

第6章では、かわちいアイドルを目指していたはずが、どこか面白枠としての立ち位置にたってしまうことに戸惑いの気持ちがある心境を話しつつ、みんなと楽しい気持ちを共有していきたいこと、そして世界中の人たちを全力で笑顔にしていきたいという気持ちを示す。そして歌ったのは、初めてのソロ曲である「ともすれば、(中略)アイドル」。にぎやかな同曲のPVがスクリーンに流れるなかで、愛夏さんのいろいろな一面をのぞかせる自己紹介も兼ねているような楽曲を披露。曲調もころころ変わるなかでも、表現力豊かに歌い進め、最後は盛り上げに盛り上げて、おなじみの爆発オチで締めくくるというインパクト抜群のステージとなった。

「ヴイアライヴ」灯里愛夏さんのバースデーオンラインライブレポ――4thシングル「Berry Berry Lady」を初披露の画像
「ヴイアライヴ」灯里愛夏さんのバースデーオンラインライブレポ――4thシングル「Berry Berry Lady」を初披露の画像

終章では、大好きなものに“幕が上がるこの瞬間”をあげ、どこまでも高く飛んでみせるという意気込みを示すナレーションと、ステージに立った愛夏さんはたくさんの人の心を灯していくこと、さらに登録者数100万人という目標を口にして、歌ったのは765 MILLION ALLSTARSの楽曲「Flyers!!!」。たくさんの星が描かれていたスクリーンを背景に、飛躍を誓うように高らかと歌っていた。

「ヴイアライヴ」灯里愛夏さんのバースデーオンラインライブレポ――4thシングル「Berry Berry Lady」を初披露の画像

歌いきった感のある様子の愛夏さんではあったが、切りかえてバースデー記念グッズなどを告知。そして、この日のラストソングとして歌ったのは、初披露となる4thシングルの「Berry Berry Lady」。これまでも披露してきたいろいろな愛夏さんのかわちいの色のなかでも、少し背伸びして大人っぽさも感じられるような方向性でのキュートなアイドルソングで、随所にウィスパーボイスなども盛り込まれ、柔らかい雰囲気を出しつつも目と耳を引きつけて放さない歌声であり、ステージとなっていた。

「ヴイアライヴ」灯里愛夏さんのバースデーオンラインライブレポ――4thシングル「Berry Berry Lady」を初披露の画像

歌い終わると挨拶をしつつ幕が下り、自らのナレーションで終演を告知。最後の最後にお礼の「やっぴー!」を言って締めくくった。

ストーリー仕立てて、まだ愛夏さんのことを詳しく知らなくても人となりが伝わる内容であり、なおかつライブとしても愛夏さんのかわちい部分がいろいろな角度から現れていたうえ、歌いたかったであろう曲も歌えて存分に楽しんでいる様子が伝わるもの。配信でのコメントもあたたかく感じられるもので、プロデューサーと一緒になって楽しむバースデーライブというのが存分に伝わるものと思えた次第だ。

マッチしすぎて“泣ける「Flyers!!!」”(余談)

また余談ではあるが筆者としても印象的な場面はあり、前半パート終了時に愛夏さんおしりをついて座ってまで手足をジタバタさせて駄々をこねるところがかわちいと感じたり、どういうわけか宇宙さんまで駄々をこねているところが目を引いたところであり、その様子については後述するYouTubeでの無料配信パートでも映し出されているので、見てみるのもいいだろうというのがまずある。

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もちろん新曲の「Berry Berry Lady」も魅力的ではあるのだが、筆者が最も印象的だったのは「Flyers!!!」を歌ったところ。前述のように765 MILLION ALLSTARSの楽曲で、スマートフォン向けアプリ「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」(ミリシタ)の2周年記念曲にもなっている。

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ファンやプロデューサーの応援が力になるということ、そしてミリオンライブ!のブランドマークは蝶をイメージしていることもあってか、その応援を受けてアイドルは高みを目指して羽ばたくことを歌う楽曲。歌うなかで、プロデューサーに向けての呼びかけを行ったり、振り付けには愛夏さんの得意としているバレエのダンスを取り入れたり、オリジナルを尊重しつつ愛夏さんらしさも感じさせるパフォーマンスをみせる。

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何より曲の内容、そして歌詞のなかにある一部では、挫折を乗り越えて新たな夢を目指しステージに立っている愛夏さんにも当てはまるところがあり、本当にグッとくるところがあった。何より、終盤では声が少し震えるところもあり、きれいには歌えなかったかもしれないが、フルコーラスをひとりで気持ちを込めて歌いきっていることが伝わるもので、元気になれる明るい曲にもかかわらず涙腺を刺激するもので、より応援したくなるステージと思えた次第だ。

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本オンラインライブイベントは、ASOBI STAGEにて期間限定でアーカイブ配信を実施。期間は7月31日23時59分(販売は7月31日18時)までを予定。詳細はイベント特設サイトまで。

イベント特設サイト
https://idolmaster-official.jp/live_events/va-liv_manaka_bd2025

また前半(第1部)は、灯里愛夏公式YouTubeチャンネルで無料アーカイブ配信を実施。またイベント後の実施したアフタートークについても、同チャンネルでアーカイブを配信している。

イベント中に告知していたバースデー記念グッズセットは、期間限定による受注販売を実施中。初披露した「Berry Berry Lady」については、サブスクとダウンロード販売でのリリースを行っている。

本業はお堅い会社の会社員。かつてはテクノロジー&ビジネス情報メディアの硬派(自称)なIT系編集記者であったにもかかわらず、ゲームエンタメ担当としてこれまで特定のキャラにスポットをあてたゲーム記事や、キャラコンテンツのライブイベント記事を書き続け、特に「アイドルマスター」と「ラブライブ!」シリーズは、10年以上にわたってあわせて100本以上を執筆。諸般の事情により、副業ゲームエンタメライターとして寄稿も行うことに。 アイマス歴は、アーケード版ロケテスト1回目からのプレーヤー。

X(旧Twitter):https://x.com/310kazuya

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