バンダイナムコエンターテインメントが2025年10月2日(Steam版は10月3日)に発売予定のPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)用ソフト「デジモンストーリー タイムストレンジャー」。本作の先行体験会とプロデューサーへのインタビューの模様をお届けする。
「デジモンストーリー」シリーズの最新作となる「デジモンストーリー タイムストレンジャー」。本作は、世界崩壊の謎を追う中で、人間世界と異世界を跨ぐ冒険、多種多様なデジモンの収集と育成を楽しめるRPGとなっている。
先行体験会では、本作で訪れることになる異世界「デジタルワールド・イリアス」に存在する“セントラルタウン”の探索、そしてその後のダンジョンで登場するボスとのバトルをプレイすることができた。

はじめに、主人公・結城カナンと御園イノリ、そしてアイギオモンたちがたどり着いたのは「デジタルワールド・イリアス」の中央都市“セントラルタウン”。都市ということもあり、そこに住むデジモンも多く、住居のような建物がひしめき合っているのが印象的だった。
またセントラルタウンには、数多くのデジモンがおり、それを眺めているだけでも、一ファンとしては楽しめるポイントとなっていた。中には「デジモンアドベンチャー」といったアニメ作品を彷彿とさせる組み合わせで、デジモンたちが配置されているような場所もあるので、気になる人はそういった点も含めて、この都市を散策してみてほしい。
ゲーム内における移動は、主人公を動かして歩くのはもちろん、パーティとして連れているデジモンに乗って移動する“デジライド”も可能。すべてのデジモンに乗れるというわけではないものの、自分の好きなデジモンに乗って移動ができるというのはファンとしても非常に嬉しいポイントであろう。
それこそ今回の体験の中では、ガルルモンの背に乗ることができたのだが、アニメ「デジモンアドベンチャー」を彷彿とさせる光景を、実際にゲーム内で行動として起こせるというのは、思わずテンションが上がってしまった。また、PV内でもあったベルゼブモンとともにベヒーモスに乗ることは今回叶わなかったので、発売後に絶対すると心に決めた瞬間でもあった。


セントラルタウンを進んでいくと、バトルできるデジモンの姿が。さっそくバトル…の前に、フィールドで“アナライズ”をしてみることに。アナライズでフィールドの地形を把握したり、オブジェクトを分かりやすく表示してくれる機能となっている。もちろん、敵となるデジモンも表示されるが、近くで行えば相手のステータスをチェックすることができる。
そのまま“デジアタック”というコマンドを行うと、敵のデジモンへ攻撃が可能。こちらのステータスが大幅に上回っていれば、バトルが発生せずにそのまま倒すことも可能となっていた。
「これは便利な機能だ!」と感動していたのもつかの間、背後から近づく他のデジモンに気が付かず、先制攻撃を仕掛けられてしまったのであった。


本作のバトルでは、ターン制のコマンドバトルを採用。「デジモンストーリー サイバースルゥース」をプレイしたことがあればすんなり理解できるのはもちろん、未プレイという人でも分かりやすい仕様となっているので、安心できるつくりとなっている。
見た目上の大きな変化として、まず気になったのがバトルのメンバーについて。「デジモンストーリー サイバースルゥース」であれば、スターティングに設定した3体、時にはリザーブにいるデジモンと入れ替えてバトルに挑むのだが、本作ではスターティングの3体に加えて、アイギオモン、ミネルヴァモンというゲストデジモンの姿も。この仕様については、後のプロデューサーへのインタビューで詳細をうかがうことができたので、追って紹介する。
そのほかにも、バトル中のバトルスピード変更、アイテム使用やメンバーチェンジでのターン消費がなくなるといったシリーズ経験者であれば嬉しい改善も行われている。
セントラルタウン周辺を探索した後には、パロットモンとのボス戦に挑むことに。個人的には「デジモン」シリーズに登場するボスといえば、パロットモンも必ず思いつくデジモンなので、本作でもボスとして登場するのは嬉しいポイントであった。
今回は体験会用に用意されたデータであったことはもちろん、筆者がシリーズ経験者でバトルの仕様をある程度は理解していたため、そこまで苦戦することはなかった。ただ、本編のストーリーを普通にプレイしていく中では苦戦を強いられるかもしれないとのことだった。
それこそ、ボス戦用の特別なギミックも用意されているため、なかなかに歯ごたえのあるバトルが楽しめそうだと感じた。通常のデジモンのバトル以上に、デジモン同士の属性相性や技の相性などを気にしていくのがキーポイントとなってくる。
先にも触れたが、筆者は「デジモンストーリー サイバースルゥース」といった過去の作品もプレイ済み。そういった身からすると、本作では過去作で少し改善してくれると嬉しいと感じていた部分が軒並み解消されており、非常に遊びやすくなっていることに驚くとともに、とても好印象を抱くことができた。
上記では触れられなかったが、デジモンのコンバートや進化/退化を専用の施設に行かずとも、その場で行えるような改修などはもちろん、その他にもさまざまな新要素があるので、ぜひとも楽しみにしておいてほしい。
「デジモンストーリー タイムストレンジャー」プロデューサー・原氏へのインタビュー

――改めてにはなりますが、本作の概要についての紹介をお願いします。
「デジモンストーリー タイムストレンジャー」は、PS Vita版「デジモンストーリー サイバースルゥース」からすると、約10年ぶりのデジモンストーリー」シリーズ最新作となります。本作は、超常現象を調査する秘密組織のエージェントの1人となり、デジタルワールドと人間世界、未来と過去を行き来しながら、世界崩壊の阻止、そして謎の追求をしていくというストーリーとなっています。
また、前作からデジモンの数も100体以上増えているので、より幅広い育成体験、そして冒険を楽しむことができます。
――「デジモンストーリー」シリーズとしては約10年ぶりの新作を出すに至った経緯をお聞かせください。
2017年に発売された「デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー」あたりから構想はありました。物語としては、ロイヤルナイツに匹敵する力を持つ“オリンポス十二神”にスポットを当てつつ、不動のテーマであるデジモンとの絆をより際立たせるよう追及したのが本作となります。
――過去作で言うと探偵やハッカーなど、主人公サイドはユニークな立場のものが多いと思います。その中で今作はエージェントに決めた理由があればお聞かせください。
主人公の立場を明らかにしているのは、プレイヤーが何をするべきか明確にするためでもあります。今回はエージェントとしていますが、何故この設定なのかはお話しすることはできないので、ぜひゲームをプレイしていただければと思います。
――プレイした中でもデジタルワールドの光景が印象に残っています。本作ではさまざまなデジタルワールドを旅することができるのでしょうか?
今回遊んでいただいた中で登場した“セントラルタウン”は、「デジタルワールド・イリアス」内でも中心となる場所となっています。そこを拠点として、美しい海が広がるエリアや木々が生い茂る森林エリアなどさまざまなエリアに行くことになります。
――本作で「デジモンストーリー」シリーズを始めて遊ぶという人でもプレイしやすい設計になっているのでしょうか?
そこは大前提であるかなとは思っています。そもそも「デジモンストーリー」シリーズ自体が、誰もが楽しめるようなRPGとして設計しているので。
また今回の主人公は、デジモンという存在を認知していない状態からスタートします。なので、「デジモンとはなんぞや」「デジモンってこうだよね」といったお決まりのルールを一切知らない状態でも楽しめるようになっています。
――シリーズを通して進化した点、パワーアップしたポイントが多々あると思いますが、ここは見てほしい一番のポイントがあればお聞かせください。
色々ありますが、デジモンにとって不動のテーマである“人とデジモンの絆”は1番重視している要素なので、しっかりと見てもらいたい部分です。
それを際立たせるような設定として、人間世界とデジタルワールド、大勢の人間とデジモンの対立、未来と過去など、相反する要素が複雑に絡み合うところから生まれるドラマというのが、本作の推しポイントだと思っています。
――新要素の中では個人的に“デジライド”が印象に残っています。本作では450体以上のデジモンが登場しますが、デジライドできるデジモンというのは限られるのでしょうか?
デジライドできる/できないデジモンは明確に分かれています。ステータス画面にライド可能なアイコンが付いており、登場するデジモンすべてに乗れるというわけではありません。ただ、しっかりと“デジライド”可能なデジモンの数は用意しています。
――成熟期あたりから乗れるようになるイメージでしょうか?
そうですね。成長期までで乗れるデジモンはいません。
――PVでは肩に乗っているものもいましたが、ベルゼブモンは一緒にベヒーモスに乗っているのがとても印象的でした。
過去のアニメシリーズにおいて、こういう乗り方をしていたというデジモンについては、なるべく踏襲する形で実装しています。モーションはもちろん、速度の調整も1体ごとに異なっており、デジモンが大好きな開発チームとはいえ、プロデューサーの私から見ても狂気を感じさせるくらいの作り込みをしていますね(笑)。
――デジモンによって速度が変化するとのことでしたが、特定のデジライドでなければいけない場所などの要素は存在するのでしょうか?
悩んだポイントではありましたが、そういったものはあえて入れないようにしています。攻略のための要素になってしまうと、ユーザーの自由なプレイを阻害する形になってしまうので。
――開発のこだわりがあるデジライドとのことですが、現在公開されているのを含めてお気に入りのものはありますか?
先日公開されたPVにも登場していましたが、まずはベルゼブモンですね。単純に速いというのもあり、乗る気持ちよさも味わえるものとなっています。もう一つはメカノリモンでしょうか。見ているだけでも非常にユニークなので。
――シリーズをプレイしている身からすると、登場人物の中に“暮海”という名字のキャラクターがいることにかなり興味をそそられたのですが、彼は…?
ちょっと分からないですね(笑)。その部分についてはお楽しみにということで。
少なくとも「サイバースルゥース」をプレイしていないと、本作を楽しめないという要素は特に用意していないので、あくまで別の作品であると考えていただければと思います。
――今回プレイした中ではスターティングのデジモン3体にゲストデジモン2体が加わった状態でのバトルとなっていましたが、基本的には4もしくは5体で戦っていくのが基本となるのでしょうか?
そうですね。ゲストのデジモンも大きくて分けて2種類存在し、1体がアイギオモンです。アイギオモンはゲストでもあり、自分でカスタマイズもできる非常に特殊な立ち位置のデジモンになっています。御園イノリのパートナーデジモンということで、物語の大半を彼と一緒に過ごすことにはなると思います。
もう1つは、今回のミネルヴァモンのような参戦したり抜けたりという立ち位置のデジモンも結構な数を用意しています。
――最後に発売を楽しみに待つファンへメッセージをお願いします。
デジモンを好きな方はもちろん、好きだったけど離れてしまった方や、初めてデジモンに触れる方、皆が楽しめるような作品となっています。
特に、デジモンと人の絆というのは、デジモンでしか描けない一番の魅力だと思っています。改めて「デジモンっていいよね」と感じてもらえるような作品になっているので、発売まで楽しみにお待ちいただければと思います。
(C)本郷あきよし・東映アニメーション (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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