かわいいモンスター娘たちとの異世界ライフが堪能できるRPG!「クローバーシアター」レビュー

プレイレビュー
0コメント 田中一広

クローバーシアター」をレビュー。モンスター娘たちで結成された劇団を率いるスマートフォン向けRPG。モンスター娘のかわいさがたっぷり詰まった本作の魅力を紹介する。

「クローバーシアター」は、NetEase Gamesからリリースされたスマートフォン向けRPG。タイトルにある「クローバーシアター」とは、モンスター娘たちの劇団のこと。この劇団の団長として彼女たちを率いるのが主人公=プレイヤーだ。

モンスター娘たちの育成がメインのスマートフォン向けRPG

プレイヤーは本作において、団長として劇団を運営していく。ゲーム内の機能としても劇を上演したり、劇場を開発したり…といった機能が用意されている。ただ基本的なゲームシステムはあくまでスマートフォン向けRPG。敵とのバトルを繰り返し、ストーリーを進行していく。

メインとなるモードは「ストーリー」。挑戦するステージを選択し、バトルをこなしていくモードだ。ステージによってはバトルパートの前後に会話パートが挿入され、物語が進んでいく。

バトルは非常にシンプルにまとめられている。プレイヤーが行うことは、バトルに参加するパーティーメンバーの編成と、パーティー全体の装備品となる「ポスター」の編成。編成が終わってバトルスタートするとすべてオートで進行するため、結果を見守るだけでいい。スキルを手動で発動する必要もない。

オート進行なので、バトルにおいてその場その場の戦術的判断が求められることはないが、何も考えなくていいわけではない。パーティーをどう編成するかとともに、どんな「ポスター」を装備するかといった戦略的な判断が求められる。「ポスター」は、パーティーに対してバフなどの効果を発動するアイテム。バトルの展開を踏まえた上で、パーティーメンバーと「ポスター」をどう組み合わせるかがポイントとなる。

…ただ基本的に、本作はバトルの戦略や戦術を楽しむ作品ではない。それよりも、モンスター娘たちの戦いっぷりを見るのが楽しい作品だと感じた。

バトル中のキャラクターはリアル頭身ではなくディフォルメされているが、非常によく動く。しかもただ動くだけでなく、ディフォルメであることを前提とした演出なのが楽しい。たとえば、各キャラクターは紙のようにペラペラの2Dスタイルで描かれている。向きを変えるときはウチワのようにくるっと回転するし、敵に倒された時にはぺっしゃんこ。つまり、「ディフォルメ」や「ペラペラ感」をコミカルな演出として押し出しているわけだ。この表現スタイルはコミカルであるとともに、「これは演劇である」というメタファーでもあるように感じた。

またバトルで強敵に勝つためには、実は戦略や戦術以上に「育成」が重要だ。モンスター娘たちの育成は、単純にバトルを繰り返すことでも可能だが、経験値アイテムを使うことでも行える。普通にバトルを進めていくと次第にレベル不足を感じるため、経験値アイテムを使う前提でバトルのバランスをとっているのだろう。というのも、経験値アイテムを使ってレベルアップすることで特定のモンスター娘への愛着が深まるからだ。

実際、バトルを一戦一戦楽しむよりモンスター娘を育成するという前提でプレイしたほうが本作は楽しい。バトルは倍速設定にし、お気に入りのモンスター娘を育成するためと、会話パートを楽しむためにバトルを繰り返す。おそらくこのプレイスタイルこそが、本作の真骨頂。というのも、そう思えるくらい、モンスター娘たちがかわいいからだ。

モンスター娘がかわいい!にぎやかな物語といきいきとしたアニメーション

本作においてモンスター娘のかわいさが最大限発揮されるのが会話パート。ストーリー展開も会話パートでの演出も、いずれもモンスター娘たちの魅力を引き出すにものになっている。

本作のストーリーは、「クローバーシアター」で料理人を務めるキイロが謎の暴走をはじめるところからスタートする。暴走したキイロの力は凄まじく、モンスター娘たちが連携しても食い止めることができない。このため、事態打開の切り札として召喚されたのが主人公=プレイヤーだ。

主人公は召喚の影響からか記憶喪失状態ではあるものの、持ち前の指揮能力によってキイロを撃破する。さらに「クローバーの紋章」の力によってキイロを正常な状態へ戻すことに成功。この結果、丸め込まれるような形で劇団の団長となる。ただ劇団の団長といっても、目的は劇団運営ではなく暴走事件の原因を究明すること。暴走事件について調査を進めるうちに、新たなモンスター娘たちが次々劇団に加入してくる…という流れだ。

ストーリー上の重要なのは、なぜ暴走事件が起きたのか?という謎。しかしゲーム的な楽しさはこうしたストーリー展開そのものより、モンスター娘たちの言動や行動にある。個性豊かなモンスター娘たちは、調査そっちのけで騒ぐ騒ぐ。もちろん軌道修正するまとめ役もいるのだが、とにかくみんなのキャラクター性が立っていて会話が楽しい。

本作の会話パートはボイスなしだが、その代わりにLIVE2Dによるアニメーションが、キャラクターにいきいきとした躍動感を与えている。よく動くだけでなくアニメーションに各キャラクターの個性が反映されており、モンスター娘の魅力を深めていると感じた。

ちなみに、ここまで読んで「劇団の運営要素は?」と思った人もいるかもしれない。本作において劇団運営を担うのは「裏シアター」というモード。このモードは機能的にいうと、放置的ゲーム的に育成が行えるという補助的なものになっている。たとえば「裏シアター」の「上演」機能は、モンスター娘とポスターを設定することで放置的なレベルアップが可能。つまり本作は、完全に「モンスター娘の育成」がメインの作品といえる。

モンスター娘たちとのやり取りを楽しみたい人にオススメのRPG

本作は明確に「モンスター娘の育成」というコンセプトの下作られているので、楽しめるプレイヤー像も明確だ。かわいいモンスター娘との異世界ライフを楽しみたい…そう思うプレイヤーは、確実に本作を楽しむことができるだろう。逆にバトルの戦略・戦術性や劇団運営ゲーム的なところを期待してしまうと、肩透かしをくらったように感じるかもしれない。趣味が一致するなら、間違いなくオススメできる一作だ。

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