動乱の中世ボヘミア地方の歴史を追体験できる「キングダムカム・デリバランス」日本語版の完成発表会をレポート

発表会・イベント取材
0コメント 仁志睦

2019年5月29日、DMM GAMESはチェコのWarhorse studiosが開発を手がけたオープンワールドRPG「キングダムカム・デリバランス」日本語版の完成発表会を東京・広尾のチェコ共和国大使館にて開催した。

「キングダムカム・デリバランス」は、中世ヨーロッパのボヘミア地方(現在のチェコ共和国西部)を舞台にしたオープンワールドRPGだ。プレイヤーは主人公のヘンリーとなり、さまざまなクエストをこなしながら、動乱の時代を生き抜いていくことになる。主人公は架空のキャラだが、作中の出来事は史実に基づいていて、神聖ローマ帝国時代のボヘミアをリアルに再現した硬派な内容が話題になっている。

今回のイベントではプロデューサーの松本卓也氏、ディレクターの鈴木瑛美瑠(エミール)氏、開発元であるWarhorse studios のPRマネージャーを務めるトビアス シュトルツ ツヴィリング氏によるトークショーのほか、チェコ観光局とのコラボPR、本場チェコ料理を楽しめる立食パーティー、中世ヨーロッパの騎士に扮した模擬戦などが行われた。本稿では本作の見どころが紹介された開発陣のトークを中心に紹介していく。

ゲームの紹介はチェコ共和国大使館のシアターで行われた。
左からトビアス シュトルツ ツヴィリング氏、鈴木瑛美瑠氏、松本卓也氏。

15世紀のボヘミア地方の歴史や当時の出来事を踏まえた、重厚な内容が話題の「キングダムカム・デリバランス」。マップ内の建造物はすべて15世紀当時のものを忠実に再現。現存する建物も登場しているそうで、「興味があったら直接見に行ってみてください」と、トビアス氏はチェコへの聖地巡礼を推奨していた。

トビアス氏によると戦闘も史実を踏襲していて、攻撃時に狙える身体の部位が6カ所もあったり、攻撃や防御をすることでスタミナが減っていったりと、徹底したリアリティが追及されているという。また、勝利すると敵が降参する場合があるのだが、見逃してもいいし、無視してトドメを刺してもいいとのこと。非常に自由度が高く、思うがままに冒険を進めることができる。

闇雲に武器を振るうだけではなかなか勝てない。
背後から近づいて敵の虚をついたり、コンボを駆使したりと、駆け引き満載のスリリングなバトルを楽しめる。

主人公のヘンリーが酒場で酔客から鍵を盗んで建物に忍び込む場面では、番犬にエサを与えて静かにさせたり、見張り役の衛兵を気絶させたりするシーンが紹介された。箱の鍵を開けるシーンでは画面に鍵穴が大きく表示。ここで「スイートスポット」と呼ばれる箇所を探り当てれば静かに開けられるのだが、失敗すると大きな音が響いて周囲の者に気づかれてしまうのだという。

もちろん衛兵と戦ってもよいのだが、主人公のヘンリーには「名声」が設定されており、うかつに衛兵を殺すと、主人公の街での評判が下がってしまう。こうした事態を避けたいなら、鍵開けのスキルを上達させておいたほうがいいとトビアス氏は語っていた。

こちらが鍵を開けているところ。慎重な操作が要求されそうだ。

衛兵に捕まってしまう場合もあるようだが、そうした際にスピーチのスキルを駆使して切り抜けることも可能になっているという。ほかにも「酒を飲む」「狩猟」「メンテナンス」など、さまざまなスキルがあるとのことで、どのスキルを強化していくか、キャラクターメイキングの部分でも大いに楽しめそうだ。

武器や防具を購入する際、商人に交渉をもちかけることも可能。ただし、あまり無理な要求をすると、相手を怒らせてしまい、主人公の評判が下がったりする。

武器や防具もすべて史実を基にしたものだという。防具の装備部位は上半身に6つ、下半身に4つ、頭部に4つと多岐にわたっており、服の下に下着を付けるなど服装もリアルに再現。プレートアーマーは剣には強いが、ハンマーにはとても弱いなど、防具はそれぞれ武器との相性もあるそうで、そうした相性を考えた装備の選択が求められる。また、どのような防具を着ているかによって街の住民の反応も変わるとのことだ。

このように防具や服装の種類は非常に多彩かつ豊富で、いろいろな組み合わせを楽しめそう。

ちなみに、ゲーム中にはチェコのラッタイという実在する街が登場するのだが、実際に現地に行ったことのある松本氏は、動画内であまりにそっくりな街の様子を見て、「震えましたね」と感慨深げにコメント。トビアス氏に日本語版を見せてもらったとき、「ゆっくりやってね」と言われたそうだが、御自身もその通りだと考えているそうで、「ゲームの遊び方は限定しない」とつつ、「休日などにチェコをたっぷり歩いてもらうのが、多分このゲームの一番いい遊び方です」と語っていた。

初回限定盤のケースと同梱されるブックレット、ペーパーマップ、特製コイン、サウンドトラックも披露された。

本作のプロモーションにはチェコ共和国も協力をしており、ゲストとして登壇したチェコ政府観光局のディレクターを務めるマルチナ・ツィールコヴァー氏は「素晴らしいクオリティのゲームを作ってくださり、ありがとうございます」と、Warhorse studiosとDMM GAMESにお礼のコメント。このゲームはチェコそのものが出ていると語り、「ゲームの世界でチェコを体験できるのではないか」と期待を述べた。

PR&マーケティングマネージャーの麻生理子氏による、チェコ共和国とのコラボ内容の紹介も行われた。今回、プレステーション4版にはゲームに出てくる実在のロケーションやチェコの名所などを紹介したフライヤーが封入されていて、チェコがどのような国なのか知ることができるという。

マルチナ・ツィールコヴァー氏(左)と麻生理子氏。

ちなみに、このフライヤーには「プルゼニュのビール風呂に飛び込め」などのゲームテイストのクエストも指定されている。実際にチェコに行って、これらのクエストをすべてクリアし、そのことを証明する写真をチェコ公式ツイッターに送れば素敵なプレゼントがもらえるとのことなので、夏休みにでも挑戦してみてはいかがだろうか。

続いて、ゲームの主要な舞台となるサーザヴァ地域(ゲーム中では「ササウ」)とラッタイの街が紹介。現存する街の建物や構造などがゲーム中で再現されているので、実際に行ってみたらゲームの世界を本当に歩いているような気分が味わえるとのことだ。そのほか、チェコの首都であるプラハ、ピルスナー・ビール発祥の地として知られるプルゼニュ、チェコの食文化の中心地であるブルノなどが紹介され、「こういうところがあるんだなとゲームでイメージしてもらって、実際に行ってみていただければとてもうれしいです」と麻生氏は述べた。

このあと、本場のチェコ料理やピルスナー・ビールなどが楽しめる立食パーティーが開催。会場には本作の試遊台も設置されていて、来場者たちがさっそくプレイを楽しんでいた。また、東京・目白の西洋剣術スクール「キャッスル・ティンタジェル」のメンバーによる甲冑模擬戦も披露。これがゲーム以上の迫力で、武器が甲冑に当たるたびにガツンという音が響き渡り、来場者たちは感嘆の声を上げるなどイベントは終始大盛り上がりだった。

立食パーティーでは豪華なチェコ料理やさまざまなチェコのお酒を楽しむことができた。
会場内にはPC版が7台、PS4版が1台の計8台の試遊台が用意されていた。
本作の主人公・ヘンリーの声を担当した水野駿太郎さんも体験プレイを楽しんでいた。
こちらが西洋甲冑による模擬戦の模様。剣や斧での一撃はかなり重そうで、非常に見応えがあった。

※画面は開発中のものです。

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