ソニー・インタラクティブエンタテインメントが、2018年9月7日に発売予定のPS4用ソフト「Marvel’s Spider-Man」のメディア先行体験会が開催。冒頭部分を試遊できたほか、制作スタジオメンバーによるタイトルプレゼンテーションやQ&Aセッションも実施されたので、その模様をお届けしよう。
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| このように多数の試遊台が用意されていたので、じっくりとプレイすることができた。 |
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| 通訳を務めたローカライズ・プロデュサーの石立大介氏(左)とインソムニアック・ゲームズのコミュティ・ディレクターであるジェームズ・スティーヴンソン氏(右)。 |
まず、開発元であるインソムニアック・ゲームズのジェームズ・スティーヴンソン氏によるタイトルプレゼンテーションが行われた。ゲームの内容について、かなり詳しく説明してくれたので、こちらからチェックしてほしい。
本作の開発の話が持ち上がったのは数年前で、「私たちにとって、これは夢のプロジェクトでした」、「私たちが独自のスパイダーマン・ユニバースを作れるというのは本当に素晴らしい体験でした」とスティーヴンソン氏は振り返る。
ストーリーは完全オリジナルで、コミックシリーズのひとつである「アルティメット・スパイダーマン」をお手本のひとつにしたという。この作品は「スパイダーマン」らしさを守りつつ物語を再編成して、新たな「スパイダーマン」の物語を語ることに成功していると開発陣は高く評価しており、「今回自分たちが目指したものである」とスティーヴンソン氏は述べた。
おなじみの主人公 ピーター・パーカーだが、今回の彼は大学を卒業したばかりの23歳。科学者としてキャリアをスタートさせたところで社会人としては新人だが、ヒーローとしては8年間戦い続いけてきた熟練のヒーローでもあるという。
つまり、本作で描かれるのは大人のピーターの物語で、いろいろな意味での「師弟関係」がテーマになっているとスティーヴンソン氏は言う。さらに、ピーターはヒーローとしてではなく、科学者として世界の役に立てるかもしれないと思い始めており、そうした彼の心の動きも注目すべきポイントになっているとのことだ。
それゆえに、ピーターとしてプレイするパートもあり、そこでは彼の生活を感じることができるという。仲間や友人たちとの関係も見どころになっていて、たとえば本作でのメリー・ジェーン・ワトソンことMJは調査報道専門のジャーナリストとして登場。本作ではピーターと別れていたが、物語を進める中で再開するという形になるそうだ。さらに、彼女もプレイアブルキャラクターのひとりで、専用のシステムやシーンもあるとスティーヴンソン氏は語った。
気になる戦闘システムだが、ジャンプして敵を飛び越えたり、周りのものをウェブで振り回して攻撃したり、空中に敵を打ち上げてタコ殴りにしたりと、アクションの種類は非常に豊富。これらを組み合わせることで、アクロバティックかつ即興的なアクションを楽しめるという。
特に、ニューヨークの街中をウェブスイングで移動していくのは、素晴らしく気持ちのいい経験になると強調。インソムニアック・ゲームズは「Sunset Overdrive(サンセット・オーバードライブ)」や「ラチェット&クランク」で移動の楽しさを追求してきたという自負があり、誰でも簡単に熟練したスパイダーマンの動きを行うことができると、その出来ばえに自信を見せた。また、ウォールランやパルクール(※)といった要素も取り入れており、熟練者は、よりアクロバティックな面白いアクションを楽しめるとのことだ。
※町の建物や壁、自然の地形などを障害物に見立て、道具を使わずに飛び越えたり、駆け抜けたりしながら素早く移動していくスポーツ。
スパイダーマンの能力のアップグレードもポイントのひとつ。科学者であるピーターは、戦闘を有利にする様々なガジェットを発明することが可能だ。そのガジェットをさらにパワーアップしたり、スキルツリーを解放していくことで、スパイダーマンの能力を強化していくことができる。さらに、新しいスパイダースーツを作ることもできるそうなので、どんなスーツが登場するのかも気になるポイントだ。
ミッションの合間には、いつでもニューヨーク・マンハッタン島を好きなように移動して、ランダムなイベントを楽しめるようになっている。もちろん、エンパイアステートビルやグランドセントラル駅のような名所もバッチリ再現。マーベル作品の名所も登場するとのことなので、こちらも注目だ。
最後にスティーヴンソン氏は本作を開発するにあたってMarvel Gamesと深いコラボレーションを行ったことを挙げ、マーベルファンにはおなじみのクリエイティブディレクター・ビル・ローズマン氏の「最高の『スパイダーマン』の物語はピーターの世界とスパイダーマンの世界が衝突したときに起きる」という言葉を紹介。自分たちもそこに最大の注意を払ったと語り、プレゼンテーションを締めくくった。
爽快なウェブアクションとスリリングなバトル、そして多彩なミッションを満喫
それでは今回プレイした本作冒頭部のプレイレビューをお届けしていこう。前述したとおり、ゲームを始めると、最初の敵であるウィルソン・フィスクの本拠地であるフィスク・タワーに向かうことになる。
いきなりウェブスイングで移動していくことになるのだが、これがとにかく気持ちいいのだ! ニューヨークの摩天楼を高速ですり抜けていくスピーディーなアクションは爽快のひとこと。操作も簡単で、最初は慣れずに低いところを飛んでいったり、うまくできずに地面をトロトロ走ったりしていたのだが、すぐにスイスイ飛び回れるようになった。もちろん、どのルートを進んでいくかはプレイヤーの自由。画面には目的地の方向と距離が示されているので、それを目安に進んでいけば迷う心配もなしだ。
目的地であるフィスク・タワーに到着すると、フィスクの手下とのバトルがスタート。操作はシンプルで□ボタンで攻撃、×ボタンでジャンプ、〇ボタンで回避、そして△ボタンでおなじみのウェブ(クモの糸)を発射して敵の動きを止めたり、こちらに引き寄せたりすることができる。
もちろん、これらのボタンを組み合わせることでコンボを繰り出すことも可能。強烈なアッパーで敵を空中に打ち上げたり、素早く背後に回って後方から攻撃したり、壁を利用して三角飛びを繰り出したりと、かっこいいアクションがてんこ盛りだ。適当にボタンを押すだけでも攻撃がつながっていくので、爽快感抜群のアクションを楽しめる。
さらに面白いのが周囲にあるオブジェクトを利用できることだ。たとえばフロアに設置されているゴミ箱などにウェブを飛ばしてブンブン振り回し、遠心力を利用してブン殴ることができる。これが威力抜群で、かなり気持ちいいのだ。また、△ボタンと◯ボタンの同時押しで、強力なフィニッシュ・ムーブを繰り出すことも可能になっている。
このように多彩なアクションが本作の特徴なのだが、意外と敵は手ごわく、攻撃を受けるとすぐに体力が減ってしまう。特に、銃などの飛び道具による攻撃には弱く、あっという間にやられてしまうのだ。実際、筆者は序盤のバトルの際、攻撃一辺倒でゴリ押ししようとため、何度も倒されてやり直すハメになった。ロケットランチャーやマシンガンのような強力な武器を使ってくる場合もあるので、しっかり回避しながら戦う必要があることを覚えておいてほしい。
敵を倒しながら進んでいくと、いよいよボスであるフィスクとのバトルになる。フィスクはタックルが強力で、一撃で体力を大きく削られてしまう。そこで、ウェブ・ストライクで動きを止めて、そのスキに攻撃を仕掛けていくことで、なんとか倒すことができた。ボスとのバトルでは、こうした攻略法を踏まえて戦うことが重要になるのだろう。最初のバトルからフィスクとの決戦まで、息もつかせぬスピーディーな展開の連続で、この時点で筆者はスパイダーマンワールドにどっぷりハマってしまった。
フィスクを倒し研究所に戻ると、スパイダースーツを脱いだピーターを操作するパートになる。研究所では、研究中の部品を修理することになるのだが、これがちょっとしたパズルになっていて、アタマの体操にもなるのでアクションの息抜きにはちょうどよいと感じた。
また、メイおばさんが働いているホームレスのためのシェルターを訪ねるパートもあった。このように本作はピーター・パーカーとしてプレイする部分もかなりあって、彼のパートも物語のカギを握る大きな要素と言えそうだ。
こうしてメインのミッションを進めていくことが本作の最大の目的になるが、街ではあちこちで犯罪が発生しており、それらを解決していくサイドミッションにチャレンジすることも可能だ。サイドミッションの種類は様々で、強盗の阻止、襲われている女性の救助、行方不明になっている人の捜索など、バラエティに富んだ内容を楽しめる。また、街のあちこちに隠されているピーターのバックパックを探す、エンパイアステートビルをはじめとするニューヨークのランドマークの写真を撮る、といった活動も用意されており、オープンワールドならではの自由な楽しみ方が可能だ。
さらに、こうしたサイドミッションをクリアして犯罪トークンなど各種の“トークン”を集めていくと、新たなスーツを入手できたり、スパイダーマンの武器となるガジェットがアンロックされる。ミッションで得た経験値でレベルを上げ、新たなスキルを入手することも可能になっていて、スパイダーマンを様々な要素で強化できるわけだ。
ちなみに、今回のプレイでは「インパクトウェブ」という新ガジェットを入手することができた。これは敵にウェブを発射して壁などに貼りつけ、行動不能にしてしまうというもの。非常に強力かつ便利なので、敵に気づかれずに進みたいときに役に立ちそうだ。
さて、ストーリーを進めていくと“デーモン”という不気味な仮面の男たちと戦うミッションがスタート。このミッションはウェブを飛ばして敵を天井に吊り上げたり、空中から不意打ちを食らわせて瞬時に倒したりして、敵に気づかれないように進んでいくことが目的となっていた。すでに公開されているトレーラーにもあったが、このようなステルスミッションも大いに楽しめそうだ。
また、ストーリーの中でジャーナリストになったMJをプレイするパートもあった。MJを操作するパートでは、とある建物の内部を探索していくことになる。職員の目を盗んで部屋に忍び込んだり、仕掛けを動かして道を切り開いたりする謎解きは楽しく、これらの要素も見どころのひとつと言えそうだ。
ちなみに、ここまでのプレイ時間は約3時間。筆者はけっこう寄り道をしたのだが、それでも今回見つけられなかった要素はかなりあると思われる。気になる難易度だが、敵とのバトルはなかなか歯応えがあり、アクションゲームが得意な人でも多少の慣れが必要になりそうだ。とはいえ、設定画面からいつでも難易度変更が可能で、万人が楽しめるレベルに落とし込まれている。序盤のチュートリアルに従ってプレイを進めていけば、豊富なアクションを誰でも自在に使いこなせるようになるだろう。
以上のように非常にボリュームのある体験会だったが、スティーヴンソン氏によると、今回プレイできたのはゲーム全体のほんの一部で、さらにおなじみのキャラクターたちも続々登場予定とのこと。スパイダーマンの宿敵のひとりでニューヨーク市長として再選を目指す“ノーマン・オズボーン”、コミックスでは2代目スパイダーマンとして活躍する“マイルズ・モラレス”も登場し物語の中でピーターと友達になるという。そのほか、“シルバーセーブル”率いる傭兵団や“シニスター・シックス”なども登場するとのことなので、大いに楽しみにしておこう。
スティーヴンソン氏へのQ&Aセッションも実施
体験プレイのあとジェームズ・スティーヴンソン氏へのグループインタビューも行われた、そちらの内容もあわせて紹介しよう。
――DLCとして追加ストーリーのリリースがすでに発表されていますが、どのようなものになるのでしょうか。
スティーヴンソン氏:「摩天楼は眠らない」というタイトルの3部作になります。それぞれに新しいキャラクター、ストーリー、サイドミッションが入っており、新たなスーツも入手できます。発売後のある一定期間内に配信する予定ですので、今後の情報をお待ちください。
――これまでの「スパイダーマン」のゲームにはない、本作の特別な部分はどこになりますか。
スティーヴンソン氏:最終的な判断はプレイヤーの方にお任せしたいと思います。ただ、開発当初からピーター・パーカーの物語をお伝えすることが非常に重要だと私たちは考えていました。映画でもコミックでも「スパイダーマン」の物語は常にピーターの側面が深く掘り下げられていたと思います。ですので、この作品でもスパイダーマンとピーターの両方を非常に深く掘り下げました。そのふたつが出会ったことで生まれる葛藤などを楽しんでいただきたいですね。
――ピーター・パーカーとMJのプレイのポイントはどこになりますか。
スティーヴンソン氏:ピーター・パーカーとMJのふたりでプレイしていただくことが、この世界をいろんな視点から見ていただくという部分で非常に大切かなと思います。MJのプレイですが、今回体験していただいたのはごく一部でストーリーが進むにつれて、さらにいろいろなMJのプレイを楽しんでいただくことができます。
――ゲーム中にスパイダーマンが開設しているSNSのアカウントがありましたが、プレイにどのような影響があるのでしょうか。
スティーヴンソン氏:SNSで街の様子が分かるようになっています。ニューヨークの市民やゲーム内に登場するほかのキャラクターのアカウントもあって、最近ニューヨークで起こった色々な事件について、彼らがSNS上で話している様子を確認できます。つまり、街が今どんな状態にあるのか、彼らがスパイダーマンの活躍にどう反応しているのかなどを、知ることができるわけです。
――すごく色々なアクションが楽しめますが、おすすめのコンボなどがありましたら教えてください。
スティーヴンソン氏:□ボタンの長押しで出る「エアランチャー」という敵を空中高く打ち上げる技があるのですが、あるスキルをアンロックすると、この状態からいろんなコンボを繋げられるようになります。たとえば、高く打ち上げた敵にウェブを引っかけて地面にたたきつけ、さらに空中に引き上げて……、といった空中戦を楽しむことができます。
――ガジェットも非常に面白い要素になっていると思いました。おすすめのガジェットがありましたら教えてください。
スティーヴンソン氏:私が一番好きなのは「ウェブトリップワイヤー」というものです。壁などに発射して付けておくとレーザーが射出され、そのレーザーに反応した敵を壁にベチャッとくっつけて行動不能にできます。敵に直接付けることも可能で、これを付けた敵とレーザーに反応した敵をふたりいっぺんに倒せるんですね。天井に付けておいて、さきほどご説明した「エアランチャー」でレーザーが反応するところまで打ち上げることで、天井高くに貼り付けるといったことも可能です。プレゼンテーションで、熟練プレイヤーはかっこいい戦い方、面白い戦い方ができると話しましたが、これもそのひとつで、私は非常に気に入っています。
――ショッカー、スコーピオン、バルチャーなどのヴィランも出てくるようですが、ヴィランの注目ポイントを聞かせてください。
スティーヴンソン氏:すでに公開したヴィランのうち、“ライノ”、“バルチャー”、“スコーピオン”、“エレクトロ”は、ゲーム開始時点ではスパイダーマンがすでに逮捕しており、ラフトという厳重な刑務所に閉じ込められています。マーベルには「ヴィランは彼自身の物語においてはヒーローである」という言葉がありますが、我々もヴィランは単なる悪役と思ってはいません。彼らもまた、複雑な目的を持っていますので、どういう動機を持って、もう一度街に出てきて暴れるのかというところに、ご注目いただければと思います。
公式サイト
https://www.jp.playstation.com/games/marvels-spider-man/
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※画面は開発中のものです。
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