2017年6月22日に発売が決定したPS VR専用ソフト「Farpoint」のプレイレポートを掲載。眼前に広がる、未知なる惑星の空気が感じさせるものとは――。
PS VRで楽しめる、リアル体感型シューティングゲーム「Farpoint」。東京ゲームショウ2016にも出展され、ガン型コントローラーを使って試遊したのを覚えている人もいるだろう。
当時、このコントローラーには「PlayStation VR Aim Controller」と仮称が付いていたが、正式名称は「PlayStation VR シューティングコントローラー」に決定。「Farpoint」と同じ6月22日に発売され、ソフトとこのコントローラーがセットになった同梱版もラインナップされる。
PS VRを装着して飛び込むのは、地球とは異なる未知の惑星だ。プレイヤーは襲いくる生命体と戦いながら仲間を探し出し、惑星からの脱出を目指す。
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| これが「PlayStation VR シューティングコントローラー」。片方の手でトリガーと後方のアナログスティック、4つのボタンを、もう片方の手で前方のアナログスティックと方向キー、その裏にあるL1、L2ボタンを操作する。 | |
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木星が怖い
宇宙で発見された無限のエネルギーを研究するために造られた宇宙ステーション「ピルグリム」。「Farpoint」のストーリーは、このエネルギーの研究に勤しんでいたエヴァ・タイソンとグラント・ムーンが、地球へのビデオメッセージを配信する場面から始まる。
プレイヤーはピルグリムの連絡船・ワンダラー号のコックピットからその様子を見ているのだが、筆者は眼前にそびえるピルグリムの大きさ、そしてそのコックピット頭上に浮かぶ木星の大きさにおののいてしまった。あの、巨大すぎるものに恐怖を覚えながらもつい見てしまう感覚である。
エヴァとグラント、そしてプレイヤーは突如発生したワームホールに飲み込まれ、見知らぬ惑星にたどり着く。未知の惑星からの生還を図るというシチュエーションは、映画など他のエンターテインメントでもよく使われているものだ。しかし、ここまで臨場感たっぷりに見知らぬ星を歩くことができる作品は、なかなかない。この星にも青空があるのかと、つい陳腐でロマンチックな表現をしてしまいたくなる。
VR作品らしいリアルな射撃
しかし、エヴァとグラントを探しているうちに、上を見上げる余裕もなくなってきた。敵が次々に現れるのである。最初に遭遇したのはクモ型の生命体だ。見かけの割にかしこいのか、物陰に隠れるように移動し、隙を見て飛びかかってくる。
筆者は一般的なコントローラーでFPSをプレイするのが苦手だ。アナログスティックの繊細な挙動でエイム(照準)をうまく合わせることができないのである。そこに来て、この「Farpoint」は実に直感的。何しろ、普通の銃のように構えて撃てばいいのである。
現実世界で見るとシンプルな出で立ちのPlayStation VR シューティングコントローラーも、ゲームの中で手に取ればカッコいいアサルトライフルに変わる。男の子ゴコロをくすぐられるポイントだ。リアルな銃型のコントローラーはアーケードゲームを含め以前にも存在していたが、仮想現実での放銃はやはりこれまでになくリアルだ。
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| 移動は前方のアナログスティックで行う。その下に位置する十字キーは武器の切り替えだ。手前側のアナログスティックで視点を数十度ずつ動かすことが可能。その周りにはおなじみの○×△□ボタンがあり、□ボタンでリロードする。もちろんトリガーは射撃である。 | |
銃についているスコープを覗き込むと、ちゃんと照準が表示されることには驚かされた。スコープを覗いて照準を合わせて撃つという動作が“ゲーム的”ではないのだ。これが実現するのも、VR専用FPSならではのものだろう。
かき立てられる生への欲求
プレイヤーに襲い掛かる敵は、クモ型の生命体だけではない。空中を浮遊しながらこちらを狙い撃つマシンや、銃を装備した宇宙人も現れる。特に後者との銃撃戦は凄まじく、緊迫した戦場が体感できる。
レーダーなどは特になく、敵は目視するしかない。この適度な不便さが、未知の惑星で命を狙われる緊張感を演出してくれる。視界の外から宇宙人の声と銃声がすると軽くパニックになりそうになるが、そこはFPSの基本に従い、遮蔽物を使ってうまく倒していこう。
この緊張感と恐怖、敵を倒して生き抜いた安堵と快感、あるいは前述した木星に対する恐れ、これらから強く喚起されるのは“生”である。PS VRとシューティングコントローラーによって形作られた、未知なる惑星で生じる生への欲求は、このゲームでしか体感できないものだ。
何が待ち受けるか予測できない、ヒリヒリとした空気。地球へ戻ることができるかもわからない中、それでも生還を目指して前に進む。ここはファー・ポイント、地球から80万光年離れた星だ。
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