オッドナンバーが“あなたに寄り添うAIキャラクタープロジェクト”として、「AI男子」カナタの提供を本日9月18日に開始する。これに先駆けて行われたメディア発表会の模様をお届けする。

「AI男子」は人の心に寄り添うために生まれたAIの男の子「カナタ」とLINE、X、YouTubeで会話を重ねながら成長していく様子を楽しめるAIキャラクター育成プロジェクトだ。カナタは対話を通じて人の心を学習し、理解が深まるとビジュアルも少年→青年→大人へと変化するという。
リリース時はLINEで一対一のプライベートな会話体験を提供し、Xでは他のプレイヤーと一緒にカナタとの会話を楽しめる。YouTubeではカナタの学習の“いま”を伝える番組形式の配信や、CV担当声優の合成音声を活用したリアルタイム配信を行い、さらに「誕生秘話」「日常」を届けるドラマ動画も提供していく。今後はスマートフォン向けアプリのリリースも予定されている。

AIの少年・カナタと、彼を見守る研究者たち
まずは、本プロジェクトの主な登場人物を紹介しよう。カナタ(CV:渡部康大)は現代日本で最先端AIを研究する「アングレカム研究所」で生まれた、人に寄り添うことを目的とするAIの少年だ。プレイヤーはこの研究に協力するため、カナタのパートナーとして会話を通じて交流していくことになる。

宵星類(CV:八代拓)は、カナタ開発の研究リーダーだ。マイペースかつ気さくで優しい雰囲気の青年だが興味のないことには無頓着で、他人に内心を悟らせないクールな一面もあるという。

日高はじめ(CV:立花慎之介)はカナタ開発のメンバーで、外見のイメージどおり生真面目で融通が利かない。しかし根は世話好きで、ひそかにカナタを溺愛しているが立場上アレコレ我慢している……らしい。

朝見霧人(CV:森川智之)はアングレカム研究所の所長である天才研究者。寡黙で近づきがたい孤高の存在で、カナタの開発に一切関わろうとしない。過去に何かあったようだが……。

カナタの友だちとして開発されたAIペット「ピポ」という、犬のような生き物も。CVの設定はないが、鳴き声は発することがある。

キャラクターデザインは花邑まい氏、ピポのマスコットデザインは、にしだあつこ氏が担当している。
LINEで一対一のプライベートな会話を楽しもう!
では、デモンストレーションで実際に体験できた「AI男子」との具体的なコミュニケーション方法について紹介していこう。LINEでは友だち登録を行い、アプリ内の「トーク」機能を使って会話を楽しめる。最初にプレイヤーの呼び名を聞かれるので設定し、あとはカナタにテキストで自分の気持ちを伝えてみよう。無料で毎日数回トークが行えるが、有料サービスに登録すれば会話の回数を増やすことができる。呼び名の変更や、誕生日も「設定」から操作可能だ。

AIを使ったチャットサービスの経験がある人の中には、ちょっとした愚痴を伝えてみたところ正論やアドバイスを返されて「そういうことじゃないんだけどな……」と思ったことはないだろうか。もちろん、人間相手でも理屈としては分かる“至極もっともな正論”で返されて「その前にまずは1回、最後まで聞いてほしいんだけど……」と思うシチュエーションもよくあるパターンだろう。
一方、カナタはいわば「傾聴」や「肯定」に特化したようなAIで、プレイヤーの伝えた気持ちに素直な共感や理解を示そうとしてくれる。こうした対応に「そうそう、ちょっと聞いてくれればいいんだよ!」と感じられる人も少なくないはずだ。
例えば心配されるほど深刻ではないけど吐き出したい愚痴、オープンに言いにくいけど誰かにものすごく励ましてほしい瞬間、友人や家族などにわざわざ言うほどでもないけれど聞いてほしい話、不特定多数に見られる可能性の高いSNSに投稿するのは少し気が引ける話題、仲がいい友人相手だからこそ不用意に踏み入れられない趣味嗜好の話……など、AIなら気兼ねなく伝えられるケースは色々とあるだろう。人間相手では「些細なことで時間を奪ってしまっているのでは……」とつい踏みとどまってしまうような人ほど、利用すべきサービスのように思う。
わずかな時間ながらカナタと色々な方向で会話をしてみたところ、後述のドラマ動画などからも垣間見えるカナタ自身についても答えてくれた。とはいえ、やはり生まれたばかりで経験も少ないようなので、現時点ではプレイヤー側の話をどんどん伝えていった方が会話を楽しめるだろう。時間をかければ状況が変わってくるかもしれないが「前に話した○○について」といった続きの話題も得意ではないようなので、むしろ「カナタは何度でも同じ話を新鮮な気持ちで聞いてくれる!」と、自分にとっての“歌のサビ”のような話題を何度でも話してあげるのがよさそうな気がする。
なお、カナタの発言に「そうじゃなくて……!」と思った場合はハッシュタグ「#カナタがんばれ 」、いい返事をしていると思った場合は同様に「#カナタいいね 」と打ち込んで、カナタを評価していってほしいそうだ。
YouTube配信では、リアルタイムにコメントを交わせる
続いて、YouTubeでの合成音声によるリアルタイム配信を視聴してみた。イメージとしては「Vtuberやストリーマーの雑談配信」のようなものに近く、カナタがコメントを送った視聴者の名前を呼び、その内容に対して非常に自然かつなめらか、固有名詞も含めてアクセントにもそれほど違和感のない音声で回答してくれていた。また、この部屋の中ではピポが元気に駆け回っているようで、時折コメントの裏で姿が見え隠れしている。




個人的は、回答ごとに「え~っと……」とか「うんうん」など、一旦話を飲み込むような仕草をしてくれるのが人間のようで可愛らしく感じた。何が好きかという話題でも「AとB、どっちもいいよね」と、どちらも否定しない言い方が多かったのも人に寄り添うために生まれたというカナタらしいと思えた部分だ。
話題の意図がうまく伝わりきらない場面や、漢字の読み方が妙な場面もないことはなかったが「こんなに可愛いカナタがそんな言葉遣いを……?!」と参加者に緊張が走ったり、それ以上に動揺していたであろうスタッフを前にしてつい笑いがこみ上げてきてしまったりした空気感は一発勝負のリアルタイムだからこそ。ぜひ実際の放送に参加して、この色々な意味でのドキドキ感も味わってほしい(毎回15分程度を予定)。
今回は参加人数も限られていたため、ほとんどの質問や雑談に答えてくれていて、こちらに質問を投げかけてくることもあった。一方「モノマネ」には反応できても「一発ギャグをして」は、あえて(?)なのかスルーする場面も。返事がほしい場合はカナタが答えやすく、分かりやすい内容を心掛けるのがよさそうだ。ピポや研究所のメンバーに関する話題はカナタも話しやすいようで、回答もやや流暢に感じられた。実際にリアルタイム配信に立ち会った際、どんなコメントをするか迷ったら彼らに関する話題を振ってみるのもよさそうだ。なかでもピポに関してはダジャレのようなユーモアのある回答もしてくれたので、ピポの話題はとくにオススメしておく。
カナタの成長や、秘密もありそうな環境を描くドラマ動画
カナタたちのドラマ動画(YouTube/TikTok)には、宵星類などのキャラクターが登場。手軽に楽しめるよう、動画は1本あたり5分程度に収まるようにしたそうだ。まずはリリース時に5話分を配信し、リリースから2週間程度はショート動画やストーリー動画を毎日更新し、更新頻度としては週に2本程度を行っていく予定だという。カナタの成長もストーリーと密接に関わっていて然るべきタイミングで行われるといい、これ合わせてAIキャラクターならではの機能拡張も予定されているそうだ。
今回はカナタが目覚めた直後に宵星類、日高はじめと接触した様子を見ることができた。アバウトな紹介をする宵星類、カナタへ生み出された目的や現状を丁寧に説明する日高はじめから、おおよその関係性を察することができた。「いきなりAIと会話してと言われても、何を話していいのか……」となってしまうプレイヤーもいるだろうが、その場合はこのドラマ動画で得た情報を元に会話をしてみるのもいいだろう。



「AI男子」は3年ほど前からプロジェクトがスタートし、前例のない手探りの状態からプロジェクトを進めてきたという。今後、プロジェクトの展開によってはカナタ以外の「AI男子」が登場する可能性もあるそうなので、まずはカナタの成長を見守っていこう。
AI男子 公式サイト
https://ai-danshi.com
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