スクウェア・エニックスは、「KILLER INN」のメディア体験会を実施した。
「KILLER INN」は、ゲームイベント「Summer Game Fest 2025」にて発表されたマーダーミステリーアクションゲームだ。TBSテレビのゲーム事業ブランド“TBS GAMES”と、スクウェア・エニックスの共同プロジェクトとして開発されているPC(Steam)向けタイトルで、7月26日よりクローズドβテストが開催予定となっている。
体験会では、本作のゲームプレイを数マッチほど体験することができたので、本記事ではゲームの詳細や実際にプレイしてみた所感などをお届けする。

「KILLER INN」はどんなゲーム?
本作は、いわゆる“人狼ゲーム”と呼ばれるジャンルに近い作品だ。プレイヤーは”狼”と”羊”に分かれ、狼はバレないように羊の全滅を狙い、羊は紛れ込んだ狼を全て排除することが目的だ。誰が本物で誰が嘘をついているのかを見抜く、欺瞞と推理に満ちた独特の緊張感が魅力のゲームジャンルとなっている。
最大24人での対戦が繰り広げられる
実際のゲームプレイに触れる前に、まずは本作の基本ルールを簡単に紹介しよう。本作では、最大24人のプレイヤーが“人狼”と“羊”に分かれて対戦を行う。今回のプレイでは、人狼が8人、羊が16人という編成となっており、一般的な人狼ゲームよりも大人数でプレイする点が特徴だ。

勝利条件は陣営ごとに多少異なるが、基本的には”相手チームを全滅”させることで勝利となる。
ただし、羊チームはハーバーエリアに停泊する船を使って脱出することでも勝利できる。マップ内に点在する“ガーディアン”を倒して“黄金の鍵”を入手し、それをゲートへ運ぶことでハーバーエリアへの進路を切り開くことができる仕組みだ。
ゲートを解放するには4つの鍵が必要となるほか、時間経過によっても解放される。解放後は、船についたすべての錨を上げることで脱出成功となる。

議論なし、即バトル
多くの人狼ゲームでは、死体の発見や怪しい動きなど、証拠をもとに議論フェーズが始まるが、本作では議論なしで即座に戦闘へと突入する。
TPS視点で展開されるバトルでは、銃撃や爆弾を用いた派手なアクションはもちろん、ナイフや近接武器によるスニークキル、ステルス行動も可能。戦い方は全てプレイヤーの裁量に委ねられている。

本作はアクション要素が強く、最終的な勝敗はプレイヤーの腕前に大きく左右される。たとえ証拠を集めて狼を追い詰めたとしても、戦闘で敗れればすべてが水の泡、まさに実力主義のゲームだ。

証拠を集めて真犯人を特定
ゲーム中は、狼に倒された羊の死体や現場に残された痕跡から、証拠を集めることができる。髪の毛や衣服の切れ端といった証拠品を手がかりに、犯人の候補を絞り込んでいく仕組みだ。

集めた証拠は画面左上に表示され、該当する可能性のあるプレイヤーが表示される。これをもとに、怪しいと感じた相手に目星をつけ、慎重に行動を進めることが求められる。

また、証拠は一定数集めることで、犯人を完全に特定することが可能だ。十分な証拠を揃える前に自己判断で攻撃に出るか、全ての証拠を揃えてから確実に仕留めるか、プレイヤーの判断が問われるゲーム性となっている。
そのほか、拾った証拠はNPCであるホテルスタッフと共有することも可能だ。共有された証拠はショップで販売されるようになり、他のプレイヤーがそれを購入して犯人の特定に役立てることができる。

プレイヤーキルは慎重に
ゲーム中は、他プレイヤーに対していつでも攻撃を行えるが、羊チームは誤って味方をキルしてしまうと、その場で石化しゲームオーバーとなるため注意が必要だ。
ちなみに、同士討ちを喰らったプレイヤーはダメージを負ってしまうものの、ゲームを続行することができる。いくらアクション寄りのゲームと言えど、単純な勘や衝動でキルに走ることができない、人狼ゲームらしい絶妙なルールバランスとなっている。

ショップを活用することが生存の鍵
マップ各所に存在するショップでは、アイテムの購入やクエストの受注が可能。クエストは何度でも受注可能で、報酬としてアイテム購入に使えるゴールドが得られる。

クエスト内容に関しては、特定の場所に向かうものや、指定された場所で簡単なアクションをするといった簡易的なものになっているので、ゲームテンポを崩すことなく、サクサクと進めていくことが可能だ。
クエストでは「トークン」というアイテムも入手でき、これを用いて宝箱を開けることで、より強力な装備を手に入れられる。

多彩なアイテムを使って相手を出し抜け
本作には、銃や近接武器、グレネード、バフ系アイテムなど、多数のアイテムが用意されている。ナイフによる即時キル、バールでの扉破壊など、アイテムごとの用途も多彩だ。

武器に関しても、サブマシンガンやスナイパーライフルといった遠距離武器から、ガスグレネードや設置型の爆弾など、様々な戦略に対応するものが存在する。

ほかにも、装備することでダメージを大幅に軽減する防具や、所持しているだけで足音を90%軽減する「猫のチャーム」など、キャラクターを強化することができるアイテムも用意されている。

固有のパッシブを持つ個性豊かなキャラクターたち
本作には複数のキャラクターが用意されており、それぞれ固有のパッシブスキルを持つ。スキルはマッチ中の行動で得られる経験値によりアンロックされ、クエスト達成や証拠の提出、キルなどでレベルアップが可能だ。
使用可能なキャラクターは両陣営で共通しており、スキルはどちらの陣営でも有効となるようバランスが調整されている。



コミュニケーションが重要な要素に
本作では、ボイスチャットやテキストチャットを通じて他プレイヤーとのコミュニケーションをとることができる。体験会では、実際にボイスチャットを使ったプレイを体験することができた。
ボイスチャットは近接式で、自分の近くにいるプレイヤーとだけ会話ができる仕様となっている。そのため、たまたま遭遇したプレイヤーとその場で情報を交換したり、即興でチームを組んだりといった駆け引きが生まれることも。

もちろん、嘘を吹き込んで相手を騙すことも戦略の一つ。コミュニケーションがそのまま駆け引きになる、まさに“話す”ことがゲームにおいて重要な要素となっている。
さらに、エモートやスタンプを使った簡易的なやり取りも可能で、今後はピンシステムのような情報共有機能の実装も予定されているという。

疑心暗鬼のハラハラ感が楽しめる羊チームでのプレイ
ここからは羊チームでプレイした際の様子をお届けしていく。ゲーム開始前にはキャラクターの選択画面へ移行する。今回のプレイでは、クエストが容易になる”特権”と、ホテルスタッフのサービスを無料で受けられる”VIPパス”をパッシブに持つ絵本作家のデブラを選択。

ゲームが始まると、プレイヤーたちはそれぞれ異なる客室からスタートする。最初は部屋の引き出しを開けてアイテムを集めながら、クエストの受注できるホテルスタッフの元へと移動した。
クエストは1回あたり50ゴールドを獲得することができるため、3回ほどこなすことで銃火器等の高価な武器も購入することが可能だ。

クエストをこなしていると、死体が発見されたとの通知が。早速発見場所へ向かって証拠を回収すると”黄色の布片”を獲得することができた。ただ、黄色の衣服を身に着けているプレイヤーは現時点で5人いるため、犯人を特定するにはまだ早い。

その後はひたすらクエストをこなしてゴールドを集めつつ、他プレイヤーと共にガーディアンと戦って黄金の鍵を入手したり、次々とキルされていくプレイヤーから証拠を集めたりしながら、ゲームが進行していく。

そして、ショップの前に狼の痕跡を発見。証拠を拾ってようやく犯人が確定したと思ったら、その正体はなんと真横にいたプレイヤーだった。そこからは戦闘に突入し、両者で激しい銃撃戦が展開される事態に。

なんとか狼を地下まで追いやり、とどめの一撃を刺そうとしたタイミングで、なんと他のプレイヤーから突如攻撃を受けてしまった。どうやら狼を攻撃していた際に、他のプレイヤーが筆者のことを狼と勘違いしたそう。しかし、筆者は羊なので、残念ながら攻撃してきたプレイヤーは石化してゲームオーバーになってしまった。
そのまま狼の追跡を続け、最後にガスグレネードでキルすることでなんとか狼を全滅させることができた。

多彩な方法で羊を追い詰めることができる狼チーム
続いて狼チームでのプレイの様子もお届けする。このマッチではゲーマーのサニーを使用してプレイを行った。サニーは獲得XPが35%増加する”急成長”と、ダメージを受けると一定時間攻撃力と移動速度が上がる”ゲーマーの意地”をパッシブスキルとして保持している。

狼チームはお互いに仲間を把握できるので、狼同士で固まって孤立した羊を狙うという戦法がなかなかに強い。タスクをしたり、アイテムを集めたりしながら羊に紛れ、孤立した一瞬でキルを狙うのは、まさに人狼ゲームならではの体験だ。
最初に孤立していた羊プレイヤーは、背後から掴みかかる”グラップル”でキルを狙った。グラップルは何も持っていなくても仕掛けられる反面、タイミングよくボタンを押して防御されたり、相手のパッシブによっては無効化されたり、時間がかかることで他のプレイヤーに目撃されるリスクがある攻撃方法だ。

なんとか羊プレイヤーをキルした後は、大急ぎで現場から去って羊に紛れることで、疑われることなくゲームを続行。
その後はナイフを購入し、マップに徘徊する羊を探し回った。ナイフは背後から攻撃することで、一撃でキルをすることができる強力なアイテムで、なおかつ静かに事を済ませることもできる。ここでは、クエスト中の無防備なプレイヤーを背後から一撃で仕留めることができた。

その後は狼が羊の人数を上回ったため、正体を隠すことなく正面から羊プレイヤーを追い詰め、仲間の狼プレイヤーと共に人数差で敵を排除していくことでゲームクリアとなった。

対戦ゲームのような感覚で楽しめる新感覚の人狼ゲーム
人狼ゲームと聞くと、議論や心理戦が重視される難しいジャンルという印象を持つ人も多いだろう。筆者もそうした複雑さに苦手意識を抱いていたが、本作はそういった層にも遊びやすく設計されている点が印象的だった。
たとえ正体がバレてもプレイスキルで巻き返せたり、証拠を集めることでゲーム側が自動で犯人を特定してくれるなど、アクション要素を強めた設計が大きな特徴だ。
本作は、チーム対戦形式のゲームに人狼ゲームの要素を自然に融合させた、新しいスタイルのPvPゲームと言えるだろう。
「KILLER INN」は7月26日よりSteamにてクローズドベータテストが実施予定となっている。本作のゲームプレイに興味を持った人はぜひ体験してみよう。

Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/1598230/KILLER_INN
また、Gamer公式チャンネル(YouTube)では、体験会でのプレイ映像を公開中。こちらも合わせてチェックしてみてほしい。
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