Epic Gamesは、Appleを相手に提起していた訴訟について、カリフォルニア州の米連邦地方裁判所がAppleが裁判所命令に故意に違反したと認定したことを明らかにした。
Epic Gamesでは「フォートナイト」の開発者向け手数料をめぐり、アプリ外での購入方法を顧客に提供できるようにすることを求めた訴訟を数年にわたって続けてきたが、今回2021年にAppleに下された裁判所の差止命令を意図的に違反したとするEpic Gamesの訴えが認められた形だ。
これを受けて、Epic GamesのCEO兼創業者であるTim Sweeney氏はX(旧Twitter)にて、「フォートナイト」を来週、App Storeに復帰させると発言しており、Appleの対応次第で関連訴訟も取り下げるとしている。
Tim Sweeney氏のX投稿
https://x.com/TimSweeneyEpic/status/1917716512347152499
https://x.com/TimSweeneyEpic/status/1917706848251134055
また、Epic Games Storeにおいて収益分配モデルをアップデートし、新機能「ウェブショップ」を導入することが発表された。Epic Games Store経由での決済にて、アプリごとの年間収益が100万ドルに達するまでは、開発者に対するストア手数料は0%となり、100万ドルを超えた場合でも、従来通り88%/12%の分配率が適用されるとのことだ。
Epic Games Storeの収益分配モデルのアップデートおよび「ウェブショップ」の導入について
Epic Gamesは本日、Epic Games Storeの収益分配モデルのアップデートと、新機能「ウェブショップ」の導入を発表しました。
これらは2025年6月より開始されます。詳細は以下のEpic Games公式ブログおよび、Epic Games CEO兼創業者Tim SweeneyによるX(旧Twitter)の投稿をご参照ください。
Epic Games Store公式ブログ
https://store.epicgames.com/ja/news/new-epic-games-store-webshops-and-revenue-share-update?lang=ja
Tim Sweeney氏のX投稿
https://x.com/TimSweeneyEpic/status/1917973199309987970
アプリごとの年間収益100万ドルまでのストア手数料0%
Epic Games Store経由での決済において、アプリごとの年間収益が100万ドルに達するまでは、開発者に対するストア手数料が0%となります。100万ドルを超えた場合は、従来通り88%/12%の分配率が適用されます。
Epic Games Store Webshops
2025年6月より、Epic Games Storeを通じて、開発者が独自の「Webshops(ウェブショップ)」を開設できる機能を提供開始します。
これにより、AppleやGoogleなどが高額な手数料を課す従来のアプリ内課金に代わる、よりコスト効率の高い「アプリ外課金」が可能になります。新たな法的規制の施行を背景に、開発者はユーザーをゲーム内からウェブショップへ誘導し、各プラットフォーム(EUおよび米国のiOSなど)上でのデジタルアイテムの購入を促進することが可能になります。
さらに、ウェブショップでのすべての購入に対して、ユーザーには5%のEpic報酬が付与される特典も用意されています。
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