Blizzard EntertainmentがPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC向けに配信中の「オーバーウォッチ 2」。日本時間4月23日から開始したシーズン15で新モード“スタジアム”が実装された。この記事では“スタジアム”のプレイレポートをお届けする。

目次
  1. ヒーローをビルドしていくスタジアム独自のルールと遊び方
  2. ビルドによるカウンターをいかに狙うか
ビルドによる戦略性とカウンターがカギになる「オーバーウォッチ 2」新モード“スタジアム”プレイレポートの画像

ヒーローをビルドしていくスタジアム独自のルールと遊び方

新モード“スタジアム”がスタンダードモードと最も大きく異なるのは、三人称視点であること、そしてヒーローのステータスやアビリティを強化していくビルドが楽しめる2点。例えばラインハルトのシールドがバティストのアルティメットと同じ効果を持ったり、リーパーのシャドウ・ステップがワープ後にアルティメットのデス・ブロッサムを発動したりと通常とはガラッと変わるプレイフィールがとても新鮮だ。

ビルドによる戦略性とカウンターがカギになる「オーバーウォッチ 2」新モード“スタジアム”プレイレポートの画像

まずは“スタジアム”のルールから説明しよう。ゲームルールは全7ラウンド4本先取で行われ、毎ラウンド開始時にヒーローを強化するためのキャッシュが配られる。対戦ルールは毎ラウンド変わり、スタンダードルールにも存在するロボットを押すプッシュや拠点制圧を行うコントロールなどがランダムで選出される。プッシュやコントロールの勝敗の決着方法も同じだが、マップ全体が小さくなったり、制圧速度が早くなったりと“スタジアム”用に各ルールが調整されていた。

ビルドによる戦略性とカウンターがカギになる「オーバーウォッチ 2」新モード“スタジアム”プレイレポートの画像

ラウンド中に相手にダメージを与える、倒す。味方を回復するなど活躍によって追加でキャッシュが獲得できるほか、ラウンドで最も活躍したプレイヤーや活躍している相手ヒーローを倒すとボーナスキャッシュを獲得できる。キャッシュはラウンド開始時にも配られ、それと合わせてヒーローを専用のアップグレードを取得してビルドしていく。

ヒーローのビルドには2種類存在し、1つはキャッシュを消費して購入できるアイテム。もう1つは奇数ラウンド時にリソースが配られるパワーの2つ。アイテムはヒーローの基礎的なステータス強化をはじめ、アビリティに少し変化が加えられるもの。コモン、レア、エピックの3段階のレアリティが存在し、当然ながら高レアリティほど効果が強力だが必要キャッシュ量も大きくなる。

ビルドによる戦略性とカウンターがカギになる「オーバーウォッチ 2」新モード“スタジアム”プレイレポートの画像
ビルドによる戦略性とカウンターがカギになる「オーバーウォッチ 2」新モード“スタジアム”プレイレポートの画像

ここで面白いのがアイテムは購入時と同じ金額で売却ができるので、初期に購入したコモンアイテムがムダにならない点だ。むしろ高レアリティの購入を視野に入れてキャッシュを余らすことの方が戦略的にもマイナスになっていた。

一方のパワーは、ヒーローのアビリティがかなり大幅に変更される要素。例えば一部のアビリティの発射数が3つに増えたり、アビリティの使用回数が増加したり、キリコに至っては分身したりと文字通りゲームを大きく動かすパワーを秘めているアップグレード。このアップグレードはアイテムと異なり変更や解除ができないため、かなり慎重にセレクトする必要があった。

ビルドによる戦略性とカウンターがカギになる「オーバーウォッチ 2」新モード“スタジアム”プレイレポートの画像

ビルドによるカウンターをいかに狙うか

実際にプレイして感じたのは、まず三人称視点の感覚に非常に戸惑った。自身の周囲や真後ろなど、周辺状況を一瞬で判断しやすくはなっているのだが、精密性のある攻撃をする際や近接攻撃のヒット感がかなり違うので“スタジアム”用の慣れが必要だと感じた。

ビルドによる戦略性とカウンターがカギになる「オーバーウォッチ 2」新モード“スタジアム”プレイレポートの画像

またヒーローが変更できない点も初めはもどかしさがあった。自分の感覚では「オーバーウォッチ」は相手の戦略に対して、ヒーローを変えることでカウンターをしていく要素が面白いと思っていたので、ヒーローが固定の“スタジアム”で本来は相性不利なヒーローとどう戦えばいいのかの混乱もあった。

プレイを進めていくとビルドによってカウンターが用意されていることに気付いた。例えばゲンジなら木の葉返しでビームも弾けるようになるなど、苦手なザリアやシンメトラといった存在にも強気に戦えるビルドが用意されている。この相性不利なヒーローでも、ビルドによっていかにカウンターを狙うかが面白さ、“スタジアム”における戦略性の醍醐味ではないだろうか。

毎ラウンド、ビルドの手を変え品を変え。相手の編成や戦略に対してパワーとアイテムをどう組み合わせるか。悩む時間がどんどん増えていき、バトルが始まるまでの待機時間が短く思うようにすらなっていた。ゲーム自体はスタンダードモードと同じルールが選出されるが、“スタジアム”用に調整されているのもありかなりテンポ感がいい。早期決着という意味では立ち上がりの早いヒーローが進めやすくも感じたが、ここは慣れに近い部分もあるだろう。

また味方がどんなアップグレードを獲得したかも重要になる。この仲間のアビリティや立ち位置、ラインを意識した連携感は個人的に「オーバーウォッチ」で好きな瞬間だ。アップグレードが進めば、ラインハルトのシールドの耐久値も3000を越えるなど、タンクとしての役割を特化できる遊びは“スタジアム”でしか得られない快感、感覚だなと強く感じた。

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“スタジアム”にもランクシステムが導入されており、7つのリーグでマッチングが仕切られている。下はルーキー、上はレジェンドまで、マッチに勝利する度にポイントを獲得して上位へと駒を進めていく。ライバル・プレイと異なるのは、新シーズン時に“スタジアム”にヒーローが追加される関係上、シーズン毎にランクリセットが行われる点。下位ランク時はポイントが下がらない点などが挙げられる。またスタジアム限定のスキンや称号、ネームカードなど独自の報酬も存在する。

ビルドによる戦略性とカウンターがカギになる「オーバーウォッチ 2」新モード“スタジアム”プレイレポートの画像
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現在“スタジアム”に実装されているのは17人のみ。今後、大きなアップデートごとにヒーローを追加していくと伺っているが、40人超えのヒーローが“スタジアム”に参加したら、どんな戦略性が生まれるのか。そこにも注目していきたい。

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ゲームにメカにロボ、そして映画が人生の中心にある男。気に入ったゲームはトロフィーコンプするまで遊び尽くすやり込み派ライターで、アクションゲームが大のお気に入り。好きなタイトルは「DARK SOULS」シリーズ、「アーマード・コア」シリーズ、「Overwatch」「WARFRAME」「ガンダム」作品全般。好きな映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「オーシャンズ11」

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