ネットマーブルが日本での正式リリースを予定しているダークファンタジーMMORPG「レイヴン2」の先行プレイレポートをお届け。本格的なダークファンタジーとお手軽な操作性という、本作の持つ魅力を紹介する。

目次
  1. 超・本格的なダークファンタジーをお手軽に味わえる!「レイヴン2」
  2. 極上にビターな物語!これぞダークファンタジー

「レイヴン2」は、韓国や台湾、香港などで提供中のダークファンタジーMMOPRG。日本では、PC、iOS、Androidといったプラットフォーム向けに2025年上期にリリース予定だ。

本作は、2015年に韓国ゲーム大賞を席巻した『レイヴン』の続編であり、Unreal Engineで構築されたハイクオリティなグラフィックと壮大なストーリー、そして爽快なアクションが魅力となっている。今回はそんな本作を、先行プレイする機会に恵まれた。そこでこの記事では、本作の魅力について詳しくお伝えしたい。

なお、筆者がプレイしたのはPC向けの開発中バージョンだ。このため、スクリーンショットには開発中であることを示す透かしが入っている。また、リリース版とは異なる部分がある可能性もあわせてお伝えしておく。

ハイクオリティなグラフィックで味わう極上のダークファンタジー!「レイヴン2」先行プレイレポートの画像

超・本格的なダークファンタジーをお手軽に味わえる!「レイヴン2」

「レイヴン2」の舞台となるのは、神と悪魔が実在し、天界、魔界、人間界から構成されるダークファンタジーの世界。人間たちの間には「烙印」を持つ者たちが出現、彼らは通常の人間を大きくしのぐ力を有しているが、「烙印」は悪魔の証とされ、虐げられる原因ともなっている。プレイヤーが担当するキャラクターも、この「烙印」を持つ者だ。

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一般的なMMOPRGと同様、本作もキャラクターメイキングからスタートする。まずはクラスを選択。本作には、敵の隙を伺い一瞬にして命を刈り取るアサシン、戦場のあらゆる場所から射手としてターゲットを狙うナイトレンジャー、重厚な大剣を振り回すバーサーカー、神聖力によって味方のサポートを行うディヴァインキャスター、攻撃と防御に優れた盾騎士・ヴァンガード、マナを巧みに操る魔法使い・エレメンタリスト、巨大なクロスボウや投擲武器を巧みに操るデストロイヤーといった7つのクラスが用意されている。また、23日に公開された特別番組では、日本での正式サービスを記念し、サービス開始と同時に8番目の新クラス「デスブリンガー」が登場することが発表された。

ハイクオリティなグラフィックで味わう極上のダークファンタジー!「レイヴン2」先行プレイレポートの画像

今回筆者が選んだのはアサシン。選んだ理由は完全に見た目。セクシーかつカッコいい!「もっと性能とか、他プレイヤーとの連携とか考えた方がいいのでは?」という考えも頭をよぎったが、そうはいっても、ゲームは自分の好みでプレイするのが一番だ。しかも、本作はUnreal Engineによるハイクオリティなグラフィックが魅力のひとつ。ならば、外見でキャラクターを選ぶのはそう間違ったことではない…ハズ!

ハイクオリティなグラフィックで味わう極上のダークファンタジー!「レイヴン2」先行プレイレポートの画像

本作のゲームシステムの基本部分は、一般的なMMORPGと大きく変わらない。特定の敵を倒すだとか、アイテムを手に入れるだとかいったクエストをNPCから受注し、目的地に行ってクエストを達成する。この繰り返しで進んでいく。

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戦闘では、敵キャラクターをクリックすることで自動的に攻撃やスキルが発動。ただオート戦闘機能も用意されており、オート戦闘をオンにすればキャラクターが自動的に敵を見つけて攻撃を行ってくれる。なので、プレイヤーは眺めているだけでもOKだ。

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眺めているだけであっても、本作のバトルは爽快感が味わえる。その理由のひとつが育成だ。本作の敵は、ザコ敵であっても倒すまでにそれなりの攻撃回数を必要とする。そしてこの攻撃回数が、新たな装備の獲得や育成によって減少していく。ただ減少していくのではなく、実感できるレベルで減少していくのが気持ちイイ。ハクスラ系RPGで強力アイテムを手に入れた時の快感に近い。

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また、これは筆者が選んだアサシンの特性によるものかもしれないが、スキル攻撃を繰り出すとザコ敵を一瞬で倒すことができる。これがなんとも気持ちイイ!単純に一撃で倒すというだけでなく、瞬間的に姿を消し、一気に間合いを詰めて殺す…というモーションがカッコよく、爽快。まさに、「敵の隙を伺い一瞬にして命を刈り取る」アサシン。筆者にとってアサシンという選択は正解だった。

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なお、最近のスマートフォン向けMMORPGでは標準的に実装されているクエストのオート実行機能も、バッチリ用意されている。クエスト表示をクリックすることでキャラクタ-は自動的にクエストを受注。その後は、目的地へ行ってクエストを達成してくれる。プレイヤーは見ているだけでOK。本作は、ハイクオリティなグラフィックで描かれた超本格派ダークファンタジーMMORPGだが、放置RPG的レベルのお手軽さでプレイできてしまうのだ。

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極上にビターな物語!これぞダークファンタジー

本作はマルチプレイを前提としたMMORPGだが、今回は先行プレイということもあって筆者はソロで本作をプレイし、この記事を書いている。だからこそ、本作のダークファンタジー的ストーリーを存分に体験することができた。その上で本作の謳う「壮大なストーリー」は、確かに本作の魅力になっていたと思う。

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本作に登場する悪魔や敵モンスターは、非常にグロテスク。それが、Unreal Engineによるハイクオリティなビジュアルによって表現されているのだから、見た目におけるダークファンタジーらしさは完璧といっていい。だが、陰鬱なマップにグロテスクな敵が登場したら、それでだけダークファンタジーといえるのだろうか?いや、やはりストーリーにおいても一般的な剣と魔法のファンタジーとの差があってしかるべきだろう。この点で本作は、神、悪魔、烙印という宗教的なモチーフを使い、ストーリー的にも見事にダークファンタジーを表現している。

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そもそもダークファンタジーのダークとは何だろう?今回プレイして本作から感じたのは、人間の心が持つ「闇(ダーク)」。ここでいう「闇」は、「悪」という単純な意味ではなく、「裏側」と言った方が正確かもしれない。神と悪魔の実在する本作の世界において、人々は圧倒的な力を持つ神・エルを崇める一方、悪魔を恐れている。

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だが敬虔に神を崇めているからといって、決して正義とはいえない。エルを唯一神として崇めるエリアン教の人々は、時に高圧的にふるまっている。その姿はまるで、神の威光を利用しているかのようだ。

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また、一般の人々も、決して純粋な弱者というわけではない。「烙印」を持つ者を差別し虐げている。その原因はもちろん、自分たちの能力を大きく超える者への恐れ、悪魔への恐怖心といった、ある意味仕方のないもの。だがその姿は、自分の恐怖心を和らげるため、社会的弱者を利用しているかのようだ。

ハイクオリティなグラフィックで味わう極上のダークファンタジー!「レイヴン2」先行プレイレポートの画像

本作は、ストーリーを通してこうした人々の闇をストレートに描いていく。だからこそ、物語の味わいがこの上なくビター。異端審問や魔女狩りといった行為が行われた、現実の中世暗黒時代の物語を見ているかのような苦さがある。この苦みがハイクオリティなビジュアルと融合し、「これぞダークファンタジー」といえるレベルの体験に仕上がっていると感じた。

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今回の先行プレイを通じて筆者は、ハイクオリティなグラフィック、壮大なストーリー、爽快なアクションという本作の魅力を堪能することができた。ダークな世界観が好きな人にとって、期待する価値が大いにあるタイトルだと思う。ホラーをはじめとしたダークな世界観が大好きな筆者にとっても、リリースが楽しみな一作だ。

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※画面は開発中のものです。

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