Gamer編集長のTOKENが週末にかこつけて、ゲーム業界やメディアについてその時考えていることをいろいろと書いていく不定期連載コラムです。今回は個人的にずっと考えている、メディアのニュース発信におけるユーモアの是非です。
ゲームに限らず、ニュースメディアは極端な話、365日何らかの記事を出し続けている可能性がありますが、その記事の性質についてはメディアによってかなり幅があり、私も媒体のポリシーやPV獲得の手法として理解しつつも、個人的にもやっとすることも多々あります。
先にGamerとしてのスタンスをお伝えしてくと、基本的には情報を正しく伝えることをモットーとしております。もちろん捉え方によっては情報が不足していたり、ネタとしてちょっと物足りなかったりすることもあるとは思いますが、基本的にソースのない情報や真偽の定かでない情報は取り扱わないという感じです。
一方でメディアはいわゆるスクープを追い求めるもので、その性質を考えるといかに読まれる記事や公益性の高い記事を提供するかを考えるのは当たり前のことで、結果が伴えばそれで構わないというスタンスを取ったとしても理解はできるものです。特にウェブメディアはライフサイクルに合わせた記事の提供が求められることから、ある程度の効率化が必要になってきます。
そうした世の中の流れの一つとして、個人的に気になっているのがニュース記事に対するユーモアのバランスです。記事のタイトルは目を引くものに、というのは基本的なアプローチではあるものの、最近ではちょっと過剰というか、ニュースの本質から逸脱したり、言葉選びとしてやや恣意的なものが多くなっているような気がします。
記事の内容に面白さを追求するのはもはやニュースではなく、ブログとかコラムとかの性質に近しいものなので、表現としての攻撃性やそもそもそういうニュアンスを変に受け止められることも含めて、個人的にはあまり好まなかったりします。ただ、SNS時代のアプローチとしては当然理解はしているので、そこのせめぎ合いというのもメディアを運用する上では悩みどころになっています。
上記の意見はあくまで個人的なもので、例えば我々の中にもある程度迎合するべきだという考えの人もいますし、そこの議論を交わすこと自体は必要なことだと認識しています。
個人的にはまとめサイトや攻略サイトが隆盛だった頃を振り返っても永続的なものではないと考えていますし、時代の変化に合わせるべきものとそうでないものの、ポリシーを念頭に区分けはしていきたいなと思っています。
最後にちょっとだけ宣伝を。本日22時から個人のアカウントで上記の内容を踏まえたスペースをやろうと思っています。録音も残す予定なのでもしご興味あればぜひ。
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