TVアニメ「片田舎のおっさん、剣聖になる」について、3月30日に東京新宿・歌舞伎町シネシティ広場 KABUKICHO TOWER STAGEにて行われたレッドカーペットイベント、同日に東京・新宿ピカデリーシアター1で行われた先行上映会のオフィシャルイベントレポートが公開となった。
イベントには、平田広明さん、東山奈央さん、上田瞳さん、広瀬ゆうきさん、矢野妃菜喜さん、そして、OP主題歌「HEROES」を担当する西川貴教さん、ED主題歌「Alright!!!」を担当するFLOWのボーカル・KOHSHIさん、KEIGOさんが出演した。
以下、発表情報をもとに掲載しています
TVアニメ「片田舎のおっさん、剣聖になる」レッドカーペットイベントオフィシャルレポート
テレビ朝日系全国24局ネット「IMAnimation」枠にて現在好評放送中のTVアニメ「片田舎のおっさん、剣聖になる」が、2025年3月30日(日)に、東京新宿・歌舞伎町シネシティ広場 KABUKICHO TOWER STAGEにてレッドカーペットイベントを開催いたしました。

出演者はベリル・ガーデナント役の平田広明さん、アリューシア・シトラス役の東山奈央さん、スレナ・リサンデラ役の上田瞳さん、クルニ・クルーシエル役の広瀬ゆうきさん、フィッセル・ハーベラー役の矢野妃菜喜さん。そしてOP主題歌「HEROES」を担当する西川貴教さん、ED主題歌「Alright!!!」を担当するFLOWのボーカルKOHSHIさんとKEIGOさん。MCは天津飯大郎さんが担当します。
当日、歌舞伎町シネシティ広場には応募者の中から当選した200名以上のお客さんがレッドカーペット横の観覧ゾーンに駆けつけたほか、周囲にもたくさんの人だかりが!風が強い中で、多くのファンが注目しながら待っています。「片田舎のおっさん」が東京の都会のど真ん中に降り立つというのは何とも痛快です。
日が暮れかけた夕方5時半頃、ステージに天津さんと着ぐるみのベリルくん(初お披露目!)が登場。EDを担当するFLOWのお二人は沖縄から駆けつけている最中で到着が遅れるかもという説明もありました。
そして車が3台、ステージ後方の広場前に到着。ドアが開くと矢野さん、広瀬さん、上田さん、東山さん、平田さんという順番で1人ずつ、MCに紹介され、大きな拍手の中、レッドカーペットを歩いていきます。左右のお客さんに手を振りながら階段を上がって特設ステージへ。観覧エリアからは「かわいい!」「カッコいい!」などの声が届いたり、ライブでよく見る応援うちわが振られたりと歓声が涌き上がります。階段を昇り終わった平田さんが、疲れたというリアクションを見せて笑いが起きました。


レッドカーペットの先にある特設ステージに5人のキャストがそろいました。皆さん、ドレッシーな衣装がお似合いです。「お寒い中、お集りいただきありがとうございます」と言う平田さんから始まり、他キャストの皆さんもお客さんを気遣いながらごあいさつ。多くのお客さんが来てくださった感想を聞かれた平田さんは「ありがとうございます」と言いつつも「見せもんじゃねえぞ!」とボケて、早速MCから「いえ、見せものです」と突っ込まれ「見せもんでした」。また「レッドカーペットが初めてなのですごく緊張しましたが楽しかったです。近い距離でみんなの顔が見られて」(平田)。
他の4人もレッドカーペットは初めてとのことで、「車から降りてすぐにイベントが始まるのは初めての経験で。そこにたくさんのお客さんと記者の方がいらっしゃって「あっ!?TVで見たやつだ!これだ!」って。自分がよく知る街の中にこんなに素敵なレッドカーペットがあるなんてと驚いていますし、素敵な経験をさせていただきました」(東山)。
上田さんは「めちゃめちゃ緊張して、運転手さんとしゃべって気を紛らわせていましたが、歩いてくる時に「かわいい!」と声が聴こえてきて、「私のことかも?」と思ったら元気よく歩いてこられました」。すると平田さんからお客さんへ「かわいい」と言ってあげてというリクエストに応えて再び「かわいい!」コールが飛ぶと、「ありがとうございます」と嬉しそうにお礼する上田さん。


広瀬さんは「好きな新宿の街で、このレッドカーペットを楽しみにしてくださった皆さんとお会いできて心から嬉しかったです」と喜びを隠せません。最初に車から降りてきてレッドカーペットを歩いた矢野さんは「トップバッターだったので一層緊張しましたが、皆さんが温かく迎えてくださったので、笑顔で手を振れました。平田さんほどではありませんでしたけど」と話すと「そうかい?初めてだよ」と平田さん。「いえ、初めてには見えないくらいカッコよかったです!」とほめる矢野さんに、平田さんは「じゃあもう一回、車からの登場やる?」とご機嫌な様子。
着ぐるみのベリルくんと初対面した平田さんの感想は「見た感じ全然強そうじゃなくて。こんなにかわいいとは思わなかった。イベント台本を最初に見た時、ベリルくんと書いてあったので「誰?」と思ったけど素敵なビジュアルで。これからあちこちで頑張っていただきたいです」。他の登壇者からも「落ち着いている」「渋い」の声が上がると「ゆるキャラのコンテストに出てほしい」とリクエストする平田さん、「短めなおててで腕を組んでいる感じがかわいい」と東山さん。
ここで作品にちなんだテーマトークコーナーへ。出演キャストの皆さんが他の人と比べてこれだけは負けないという「自称●●」を伺いました。
「『自称 晴れ女』です。今日の天気は私が晴れにしました」(上田)。「『自称 遅寝・夜型』です。今日も朝7時に寝て、12時に起きました」(広瀬)。「『自称 最強のつま先立ち』です。私は背が低いので、アフレコで高くセットされているマイクに入らなければいけない時も安定したつま先立ちでお芝居することができます。今日もヒールが高めでしたが安定感バツグンで歩くことができました」(東山)。「『自称 まゆげを整えなくてもきれいな女』です。いつもヘアメイクさんにまゆげをほめられます」(矢野)。
「自慢できるものはありませんが、スタジオで誰よりも心の声が漏れているというのはあります。『かったりい』とか『このセリフ、めんどくせえ』とか心の中で言っているつもりが、『平田さん、心の声が漏れてます』と仲間内でよく言われます。『ということはみんなも言わないだけで、そう思っているんだろ?』と。人の良いキャラを演じながらも腹の中では『平田より俺のほうがめんどうくせえよ』と思っているんだろうなと思うことはたびたびあります」(平田)。


今度は女性陣への質問で、「自分が極めたいことを学ぶならどんなおっさんに学びたいですか?」。「ベリル先生とアリューシアは年齢が離れていますが、一人の人間として見てくれて、尊重してくれて、謙虚に向き合ってくれて、上からではなく対等の目線で見てくれるのが嬉しいので、そんな人に教えてほしいです」(東山)。「私が失敗した時に「あ~」って言わない師匠がいいです。「お前、できてねえじゃん。わっはっはっ」
と笑ってくれたほうがいいです」(上田)。
「果物が好きなので、果物を毎日くれる人、「今日はイチゴだよ」みたいな(笑)。というのは冗談で、今日平田さんと移動が一緒で、お話をさせていただく機会が多かったんですけど、平田さんのような方に教えていただきたいです。生き方を教えていただきたいです。」(広瀬)。「ベリル先生もそうですが、ほめ上手な方がいいです。「そうじゃなくて!」と言われるよりは「ここはうまくいったね」とほめてくれるほうがやる気になるかなと。もちろん私もベリル先生にほめられるように頑張ります!」(矢野)。

作品説明に続いて、キャラ紹介。まず平田さんからベリルの紹介。「とにかく謙虚で優しい、片田舎の道場の師範です。剣士の家柄で、本人も剣の道を究めようとしましたが、自分の剣で身を立てるのはあきらめて、後進の指導にあたっています。ただ教え子がみんな出世しているので教えるほうがあっているのかなと。ところが弟子たちが放っておいてはくれなくて、神輿に担ぎ上げられて都会に来てあたふたしています」。

女性陣が感じるベリルの魅力は「ほめ上手で謙虚。あと包容力が素晴らしくて好きです」(矢野)、「すごい方なのにその感じを出さないところ、それでいて剣を構えるとシュッとするところが素敵です」(広瀬)、「ギャップじゃないでしょうか?謙遜したり、謙虚なふるまいをしながらも戦闘になると目付きが変わって。そんなギャップに女子はキュンときちゃいます」(上田)、「剣の道に対して純粋に向き合っているので、「自分はまだまだ」と心の底から思っています。アニメの主人公は鈍感なタイプの描かれ方が多く、ベリル先生も鈍感なところがあるけど、それ以上に謙虚に自分が未熟なところと精一杯向き合っているからこそ、弟子たちに愛されているのかなと。そこが魅力かなと思います」(東山)。
アリューシアについて東山さんは「まだ若いけど騎士団の団長を務めあげるほどの実力を持っている騎士です。ベリル先生が街に出て出世をしていく足がかりになるキャラでもあります。弟子たちはベリル先生といろいろな出会いをしていますが、アリューシアは特に先生への想いが深くて。人生を変えてくれたベリル先生に恩を感じていて、「この人を何とか盛り立てていかなくては」という愛だけで自分の半生をささげる、とても愛が深い女性だと思います」。
スレナについて上田さんは「最強のブラックランクですが、スレナもベリル先生にとても恩義を感じています。先生とは結構昔に出会っていて、そのエピソードも今後語られるので注目して観ていただけたらと思っています」。クルニについて広瀬さんは「アリューシアが団長を務めている騎士団の団員の子です。先生を尊敬していながらも、どちらかといえば一番「懐いている」印象があります。ワンワンワンと懐きに行くかわいらしい一面がありつつも、ウソみたいに力が強いところも今後出てくると思いますので、彼女の筋肉量を感じていただけたら(その瞬間、他のキャスト陣はそろって筋肉ポーズ)」。
フィッセルについて矢野さんは「王国魔法師団のエースとして注目されている子です。幼いころベリル先生から剣術を教わっていて、剣と魔法を同時に使いこなします。本人は淡々としているつもりでも表情豊かでかわいい子なので、そのあたりも注目してください」。
ここでベリルくんが出演者に見送られながら一旦退場したところで、座長(主役)の平田さんについて3人からコメント。「子供の頃から観ていた作品に出演されていた大先輩なので、オーラが尋常ではなくて……(平田さんがおどけたポーズを見せると)今もオーラを放たれていますけど(笑)。お話ししているとすごくおちゃめでとても楽しい先輩なので、ご一緒できて良かったなと思っています」(上田)。
「私は後輩なので誰よりも早く現場に入ろうと思って初回の現場に入ったら、誰よりも早く平田さんが座っていらして。自分ではすごく早く行ったはずなのに。私は平田さんに一生かけても追いつけないんじゃないかと入り時間からも感じました。(平田さんいわく「あまり練習をしていないからスタジオに入って読むんです」)そんなこと言って、すごく謙虚なんです。(平田さんは照れ臭そうに「やめて……本当にそうなんだから!」)」(広瀬)。
「いつもお菓子など差し入れをしてくださって、今日はお守りを一人ひとりに買ってきてくれました。そういう気遣いは本当なら後輩の私たちがしないといけないのに。毎回目をかけていただいてありがたいなと思います。(平田さんは冗談っぽく「こんなところで言うなよ」)」(矢野)。
「平田さんはすごく愛がある方ですが、わかりやすく見せるのではなく、ふとした瞬間に『今心配してくださったんだ』と思える言葉をかけてくださったり、ボヤいて気持ちを和らげてくださったりする、さりげない優しさがすごく素敵で。私はこんなにがっつりご一緒するのは初めてだったので、ぜひともいろいろお話して吸収できるところはしたいなと思っています。現場では一番近いところに座らせていただいていますが、「何からお話したらいいんだろう?」とドキドキしていたつもりが、いつの間にか他愛ないお話もできるようになって。そんな話しやすい雰囲気を作ってくださるところもありがたかったです。(平田さんが「僕も東山ちゃんがこんなにお腹が鳴るなんて初めて知りました」)やめて~!」(東山)。

作品の注目ポイントもご紹介。「フィッセル的には表情豊かなところを観てほしいです。あと初回から見られるベリル先生の包容力とアリューシアのかわいさがすごく好きなので、そのあたりを注目していただきたいです」(矢野)。
「片田舎で実直に一生懸命、ただただ目の前のことを研ぎ澄ませてきたベリル先生が都会に出て脚光を浴びる物語が1話からすぐスタートするので、観てワクワクしていただきたいです。クルニ的には「キキ~ッ」って止まるところを観てください(笑)」(広瀬)。
「全話通して観るとしっかりしているスレナが1話でアリューシアと会話しているシーンは、今思うとギャップがあってかわいいところがあるんだなと。そのシーンを楽しみにしていただけたらと思っています」(上田)。
「アニメになって一番驚いたのは絵の美しさです。キャラクターだけでなく、背景の田園風景なども素敵で、世界観にぐっと引き込まれる感じがありました。あと皆さんは楽しみにされているバトルシーンも最新の技術を駆使しつつ、各キャラごとに戦い方も違っています。それぞれの個性も絵に入れ込まれていますので、ぜひ楽しみにしてください」(東山)。
「見どころは、(会場が)だいぶ寒くなってきたので出かかっている僕の鼻水でしょうか。アニメ自体の見どころは皆さんが感じることだと思うのでいつもあまり言いませんが、皆さんがそれぞれ推しのキャラを見つけていただけたら、それぞれ素晴らしい活躍をすると思うので、それを観ていただきたいです。今の僕の推しは発表されたOPです。まだ絵がない段階でも、西川さんの曲を聴いたら壮大で良い曲だなと思ったので、OP映像がどんな絵になるのかが今一番の楽しみです。あの曲に絵がついたらすごくアガると思います」(平田)。
ここでED曲を担当するFLOWのKOHSHIさんとKEIGOさんが無事に到着したという報告が!キャスト陣が退場するのと入れ替わりでFLOWがステージに登場。早速、ED曲「Alright!!!」を披露。フォークギターを中心にした民族音楽っぽいキャラバン感漂うオケにのって、雄大に歌うお二人。客席から響く手拍子に合わせて、気持ちよさそうにつま先でリズムをとったり、揺れたりしています。夕暮れの雰囲気にピッタリの曲と歌声に浸って、心地よい空気感に抱かれるような気分になりました。歌い終わったKEIGOさんは「間に合ってよかった!ありがとうございます!」と言って、二人そろって手を振りながらステージを去っていきました。


そしてMCが「OP曲も聴きたいんじゃないですか?」とお客さんに問いかけると会場から大きな拍手が。その後、キャスト陣と同様に車が広場前に到着。車から西川さんが現れるとすごい歓声が!そのままレッドカーペットをゆっくり歩きながら笑顔で手を振りながら特設ステージへ。「HEROES」の歌い出しからすぐにシンガロングが会場に響き渡り、たくさんの手拍子がリズムを刻む中、西川さんがパワフルに歌い上げます。サビに入るとこぶしを握る熱唱。後半でいったんしっとり聴かせた後、ラスサビで一気に再上昇。歌舞伎町一体を包み込むような熱いパフォーマンスは感動的!


熱気が漂っている中、イベントもエンディングのお時間となって全出演者が集合。「このKABUKICHO TOWERの開業イベントでも登壇させていただきましたが、今回気持ちを新たに、新曲も披露できて嬉しかったです」(西川)。また西川さんは、「HEROES」を作曲した、Novelbrightの沖聡次郎さんが、西川さん主催の音楽フェス「イナズマロック フェス」を中学時代に観てから音楽の道を志したこと、今回やっとコラボが実現したことを明かした後「最初のタイトルは『HERO』でしたが、みんなそれぞれがヒーローなんだという想いを込めて『HEROES』にしました。この作品もいろいろなヒーローが出てくるのでその素晴らしさも歌詞に込めました」と楽曲タイトルの秘話も明かしてくれました。
「ここが初披露の場だったので、皆さんの前で歌えて良かったです。『Alright!!!』と共に皆さんとこの作品を盛り上げていけたらと思っています」アニメの放送に合わせて4/6に先行配信が、5/28にはFLOW41枚目のシングルとしてもリリースするので、こちらも是非チェックしてください」(FLOW KEIGO)。
「西川さんがレッドカーペットを歩いてくるところをモニターで観ていたら女性キャスト陣が「キャー!」って喜んでいて。後でレッドカーペットの歩き方を教えてください。すごくカッコよかった。改めて壮大な歌をありがとうございます」(平田)。
ここで全員そろってフォトセッションに入ります。西川さんの横にいる平田さんは「(西川さんが)今、ネクタイを直しました」と実況したり、重なるようにピースしたり、大はしゃぎして笑わせます。その様子は片田舎感に加えて、子供感もあるかも?(笑)。
最後は平田さんが寒い中見守ってくださった皆さんに「大丈夫ですか?」と気遣いながら「もうすぐです!この後の先行上映会に来てくださる方は4月5日の放送日は暇になりますね」とコメントした瞬間に「そんなことありません!」とMCからツッコミ。そのまま「ぜひ応援よろしくお願いします!」と
言って頭を下げるとキャスト陣も一緒に最後のごあいさつ。MCが名前を呼びあげると一人ずつ、客席に笑顔で大きく手を振りながらステージ袖へ。最後は平田さんとベリルくんが仲良く去っていきました。こうして、約1時間にわたるレッドカーペットイベントは大盛況のうちに終了しました。

TVアニメ「片田舎のおっさん、剣聖になる」先行上映会オフィシャルレポート
レビ朝日系全国24局ネット「IMAnimation」枠にて現在好評放送中のTVアニメ「片田舎のおっさん、剣聖になる」が、2025年3月30日(日)に、東京・新宿ピカデリーシアター1にて先行上映会が行われました。
レッドカーペットイベントの興奮もまだ冷めやらない空気感の中で、東京・新宿ピカデリーシアター1に場所を移して今度は1話と2話の先行上映会が開催。なお来場された皆さんにはベリルのロングソードを模したスティックバルーンが配布されました。
レッドカーペットで平田さんが西川貴教さんのOP曲「HEROES」を聴いて、曲と映像が一緒になったOP映像を観たくなったと語っていたため、まず関心はそのOP映像に。1話の上映が始まり、ベリルが装備を確認しながら身支度が整うシーンから始まるOP映像1と、「オオオ」と多くの声が重なり合うシンガロングがスピーカーから流れ、その大迫力にお客さんも息をのんでいます。少しノイズの入ったような加工と美しい田園風景、キャラクターたちの躍動感など、映像からもスタッフ陣の本作にかける意気込みも伝わってきました。

そのまま本編になると、朴とつとした優しい語り口調のベリルのモノローグに癒されます。道場でかつて教えていた愛弟子のアリューシアとの再会に戸惑いつつも、ひとたび剣を手にした時に鋭さを見せるベリルや、ベリルに凛々しく接しながらもところどころで想いが口からダダ洩れしてしまうアリューシアのギャップにお客さんの笑みもこぼれます。その後もベリルは次々とかつての愛弟子と次々と再会していきますが、そんなベリルに降りかかるトラブル……2話のラストはベリルの本気が見られる直前で終わり、早く次が観たいという期待感が膨らんだのでは?上映後には大きな拍手が会場に響きました。
2話の上映が終わるとキャストによるトークコーナーへ。出演はベリル・ガーデナント役の平田広明さん、アリューシア・シトラス役の東山奈央さん、スレナ・リサンデラ役の上田瞳さん、クルニ・クルーシエル役の広瀬ゆうきさん、フィッセル・ハーベラー役の矢野妃菜喜さん。MCはレッドカーペットと同じく天津飯大郎さんが務めます。

MCの呼び込みでキャスト陣がレッドカーペットと同じ華やかで衣装で登場すると、お客さんは開演前に膨らませたスティックバルーンをたくさん振ってお出迎え。ごあいさつは平田さんからで「おっさん役の平田広明です」と自身を紹介。ベリルではなく、「おっさん」にしたのは、レッドカーペットの時にベリルという役名を寒さで唇がかじかんだあまり、噛んでしまった矢野さんへの気遣いから。「すみません」と謝る矢野さんに笑顔で応える平田さん。東山さんは「レッドカーペットに引き続き、作品のお話をできるのがすごく嬉しいです」。上田さんは「皆さん、1話と2話を観てどうでしたか?」とお客さんに尋ねると会場から賞賛の拍手。「よかった!」と喜んだのは上田さんだけではなく、他の4人も。広瀬さんは「皆さんに大画面で観ていただけて、とても嬉しいです」。矢野さんも笑顔で「レッドカーペットに引き続きよろしくお願いし
ます」。
MCから「レッドカーペットも観覧した方はいますか?」と尋ねるとたくさんの手が挙がり、「ありがとうございます!」とビックリした表情の東山さん。平田さんは「寒かったね」とお客さんを思いやる様子も。
平田さんが初めてのレッドカーペットの感想を聞かれ「緊張しました」と答えると、そうは見えなかったとMCがツッコミ。「カッコよかった!」(上田)、「おちゃめさもありましたし」(東山)と女性陣からも好印象。更に「西川さんは歩き方もカッコよかった。勉強になりました。もう一回、やり直したい」とレッドカーペットの壇上と同じく後悔を口にしながらも「皆さんと近い距離ですし、寒い中、来ていただいたので盛り上げなきゃなと思いました。短い距離でしたが楽しかったです」。東山さんは「皆さんが近くて、楽しみにしてくださっていることも伝わってきて、嬉しかったです」。
また先行上映会でお客さんの生の反応が見られることについて尋ねられた上田さんは「皆さん、めちゃめちゃ笑顔ですよ。その笑顔が見たかったんです」と話すと、お客さんたちを見て「(スティックバルーンの)ベリル先生をたくさん振ってくださって」と感動。その光景を見て「シュールですね」と言う上田さんに、「先生、こんなに細くなられて」とかぶせる東山さん。広瀬さんいわく先行上映会中もキャスト陣は後方で観ていたそうで、「作品をやっと、しかも大画面で観られて感動しましたし、ここにいる皆さんと同じ時間を過ごせているのだなと感じて嬉しかったです」。矢野さんは「私たちは後方で観ていましたが、全編観られたわけではないので、皆さんがうらやましいです。この作品は絵がめちゃめちゃきれいなので、大画面で観ることで発見があったり、感じた部分もあって。うらやましかったです」。
MCから簡単に作品紹介すると、キャスト陣から再び自身が演じるキャラを紹介。矢野さんが演じるフィッセルは「この4人の女性キャラの中では唯一の黒髪です。落ち着いた髪色ですし、淡々とした口調でのキャラ説明通りなのかなと思っていたら割とおちゃめなところも多かった気がします。アニメになっておちゃめな部分がより一層観られたんじゃないかなと思います」。アニメ本編でフィッセルが口を尖らすシーンがかわいいとMCから振られると、矢野さんは「私もあのシーンが大好きです!アニメーターさん、ありがとうございます!」。
広瀬さんが演じるクルニは「(キャラ表などを見て)天真爛漫できっと元気な子なんだろうな……と思って、台本のセリフを読んでみたらやっぱりすごく元気でした(笑)」。「あとクルニのお口が好きであの……」とどう表現していいかわからなさそうな広瀬さんに「ω(オメガ)口?」とフォローする上田さん。
その上田さんが演じるスレナは「強くてカッコいい女性かなと思いましたが、頭にリボンがついているので、女の子らしさも忘れていない子なのかなって。またオーディションの時にアリューシアに対してのセリフとベリルに対してのセリフで口調の違いがあったので、そのオン・オフのところはしっかりしている子なのかなという印象を持ちました」。

アリューシアを演じる東山さんは「2話で彼女とベリル先生との出会いが描かれていましたが、3話がスレナの過去のお話なので楽しみにしていてください。彼女たち一人ひとりには事情があって、ベリル先生に出会っていきます。アリューシアは両親に護身用にと勧められて、剣術とベリル先生に出会って。剣も好きですが、ベリル先生のことがとても好きなんです。だから道場を出てからも彼女が頑張る原動力はベリル先生で、愛に生きている女性だと思います。口調はクールですけど、その中には熱くて温かいものがあって、ときたま出るデレの部分もかわいいので、これからも注目していただきたいです」。

平田さんが演じるベリルの第一印象はあまり「モノローグが多いな」と嘆きつつ、「一番最初はコミックス2巻の発売告知PVで声を演じさせていただいて。スタッフさんに「アニメ化されたらいいですね。その時はよろしくね」と言って帰ってきたことは覚えています。その時は朴とつとした無口そうな感じでしたが、アニメの現場に入って裏切られました。本人はそれほどしゃべっていないけど、モノローグがとても多くて」。MCから「考えることが多いんですよ」というフォローが入ると、平田さんは客席に向かって、「今日いらっしゃるおっさんの皆さん!あんなに考え事しますか?」と問いかけ。客席をキョロキョロ見渡す女性陣。手を挙げたお客さんに笑顔で手を振っています。うなずくお客さんを見つけて「いるみたいです」と上田さんが報告。平田さんは更に「早口で考え事する?でも口パクを合わせるのが大変だから口に出さなくてよかったかも。いろいろなことを考えながら生きているまじめなおっさんなんだなという印象を植え付けられました」。

MCも「ベリル先生は平田さんじゃなきゃと思いました。優しさの中にも強さも入っていることを感じさせるベリル先生の声だなって」と絶賛。女性陣も大きくうなずき、客席からも同意の大きな拍手が起きて、平田さんは照れ臭そうにしながら「ありがとうございます」。東山さんもレッドカーペットから先行上映会の会場への移動中の車中で、女性陣で「ベリルさんって平田さんそのままだよね」と話していたことを明かしてくれました。「ベリル先生は長年蓄積されたものがあるにも関わらず、「自分はまだまだ」と本気で思ってらっしゃって。平田さんからもレッドカーペットで「自分はまだまだ」という発言を聴いていたので」と上田さんも続けます。
そこで平田さんから「みんな、「私、芝居うまい」って思ってやってる?」と逆質問された女性陣は大きなジェスチャーで否定。その様子を見て、「いくつになったら「私はうまい」となる予定?」と尋ねた平田さんに、「その予定はまだ立っていないんですけど……」という上田さんをはじめ困惑。「年輪を重ねるともっと欲が出て、「この年齢でこの実力なのか?」と焦りが出てくるから」と話す平田さんに、「ヤバい!」(広瀬、矢野)、「今でも焦ってます」(上田)、「ベリル先生のセリフみたいです」(東山)とそれぞれ反応。するとMCが「片田舎のおっさん、声優になる」とうまく例えて、客席から大きな拍手が。それでも「死ぬまでにゴールが見えてくるから、もうちょっとうまくなりたいと思う。でも「俺、うまいだろ?」ってやってる声優を見ると「ああ、幸せそうでいいな」と。みんなうまくなりたいと謙虚になりながらやっていくんじゃないですか」というありがたい言葉にうなずく4人。「ついて行きます!先生!」と東山さんは羨望のまなざしに。
この日初めてOPとED映像を観たキャスト陣は「3話まで資料用の映像をいただいていましたが、OPは曲(西川さんの歌う「HEROES」)だけ入っていたけど映像はまだなくて。線画の状態でベリルがどう動くのかはかろうじてわかる程度でした。絵がついたらすごいOPになるなと思っていたけど、今日見せてもらったら、曲はもちろん、映像も想像の3つ上のクオリティだった」(平田)、「私もOPでタイトルロゴが出た瞬間、鳥肌がすごく立って、感動しちゃいました」(上田)、「オオオ♪のところは魂が震えました」(東山)、「私もそこを一緒に歌いたかった」(上田)とシンガロングの部分の歌唱を希望する4人の反応を見て、「いつカラオケに入るんですか?」と平田さんも待ちきれない様子。そしてお客さんに「これ、歌いたくなるよね?」と問いかけると賛同の拍手。もしカラオケ化したらネットの「歌ってみた」にアップしてほしいと希望する平田さん。でも「俺は上げないけどね。ヘタだから」と言うと4人から「え~!」とこの日初めて不満そうな表情に。でも「歌ってみたくなるね」と口にする平田さんに、「ぜひ、ぜひ!」と上田さん。今度イベントなどで平田さんやキャストの皆さん、お客さんのシンガロングも聴いてみたいですね。
ここで作品にちなんだコーナー「おっさんあるある」に。スタッフが考えたあるあるに、平田さんは当てはまるかどうかを〇×の札で、女性陣はそういうおじさんを見たことがあるかどうかで〇×の札を出します。

最初の「休みの日は午前中からお酒を飲む」では、客席からちらほら拍手が起きて、東山さんが「そうなの!?」。キャスト5人の中で上田さんだけ〇だったため、「私、おっさんじゃありません!」と必死に否定。ここで自分だけが当てはまるかを問われていると気付いた平田さんは「なぜ俺だけ個人情報を出さなきゃいけないの!?」と猛抗議。「昼間から飲んだことがありますけど、60歳になるとお酒が飲めなくなるの。休みの日は前の日に飲んじゃうからは休みの日は飲めないの」と説明する平田さんに、「おっさんのその先ですね」(東山)、「リアル!」(上田)。MCから「そんなおっさんは見たことないんですか?」と尋ねられた矢野さんは「周りにはいないです」と答えると、「よかった」と胸をなでおろす東山さん。その様子を見て、「よかったって何ですか!?私の周りにいるのがろくでもない人ばかりみたいじゃないですか!?」と今度は上田さんが猛抗議(笑)。「ファミレスに行くと昼間からお酒を飲んでいる光景を見ますね」(東山)、「私、ファミレスでバイトしてましたが、見たことがあります」(広瀬)と援軍が出て、「いるじゃないかよ~!」と一転してドヤ顔になる上田さん。
2つめの「腕時計をしているが文字盤が読めない」には平田さん、東山さん、広瀬さんが〇を出しました。「男性のほうが仕事柄、時計をされている方が多い気がして。ある程度、年齢を重ねると立派な時計を着けるのがファッションみたいになって、もはや時間を見るアイテムではなくなっているので、文字盤は関係ないのでは?」と話した東山さんは「今はスマホで時間を見ませんか?」。それを聴いたMCはスマホと目の間隔を50センチくらい話した仕草をして、「スマホをこう見る時があるんです」と話し、大きくうなずく平田さん。「おじさんが文字盤を見づらそうにしている仕草をよく見かけることがあったのを思い出しました」(広瀬)。平田さんは「最近、文字盤が明るくて見やすい時計をいただいて、それを使っています」。
3つめの「スマホの待ち受け画像が初期設定のまま」は、広瀬さんと矢野さんが〇。二人とも「最初のグラデーションの画面のままです」。平田さんは「最初は試しにいろいろいじっているうちに戻せなくなって」という理由で×の札をあげ、「この中で初期設定のままのおっさんはいますか?」とお客さんに尋ねたところ、たくさんの手が挙がりました。それに対し平田さんは「お客さんのみんなこの後、時間ある?飲みに行こう!」と嬉しそう。

最後の質問は「いつまでも心は少年のまま」。これにはもちろん5人全員が〇をあげました。大団円……かと思いきや「〇を出せという圧がすごかったから」と言う平田さんに「やめなさいよ!」と突っ込むMC。更に「自覚はあります。思考回路とかがずっと小学三年生で、何年か前に昇級して四年生になったけど、五年生レベルにはなってないという感じがして。でも四年がピークで、また三年になっていくんじゃないかな?」と話す平田さんに、「義務教育でそんなことはありません!」と突っ込むMC。この丁々発止の掛け合いがおもしろいです。
この「おっさんあるある」は平田さんがパーソナリティを務めるWEBラジオ「片田舎のおっさん、進行役(パーソナリティ)になる」(4月5日土曜日21時からYouTube「NBCUniversal Anime/Music」チャンネルにて隔週生配信予定)でもコーナーになっているそうで、ここでも「なぜ俺の個人情報がダダ漏れになるの!?何で自分のラジオで恥をかかなきゃいけないの?」とスネる平田さん。
続いてプレゼント抽選会では登壇キャスト5名のサイン入りポスターが5名にプレゼントされました。抽選箱から入場券の半券を引きますが、半券の文字が小さかったため、平田さんは徐に懐からメガネを出し、それを装着して備えます。こんなところにもおっさん現象の一部が。座席番号を読み上げるところ、「3,300円」とチケット代を読み上げる平田さんに対し、東山さんも「3月30日」とイベント開催日を読み上げるボケを重ね、「さすが愛弟子!打合せなしですよ。よく育ったね」とほめる平田さん。笑いでも師弟ぶりを発揮。ちなみに5枚のうち1枚だけ平田さんは自身の役名をベリルではなく「おっさん」と書いたものがあり、それが当たりとのこと。(ちなみに終演後にサイン入りポスターが当選したお客さんがポスターを開くと「おっさん」の文字が。喜ぶお客さんに、周りのお客さんが「おめでとう!」と祝福。みんなで撮影会をしていました)
楽しい先行上映会もいよいよエンディングに。キャスト陣から皆さんへごあいさつ。「先行上映会とレッドカーペットもあっという間でしたが、皆さんに1話、2話を観ていただいて嬉しかったです。2話は気になるところで終わっていますので、3話の放送もぜひ観てください。私はルーシーさんが大好きなので、活躍を観ていただけたら。引き続きよろしくお願いします」(矢野)。
「1話と2話を大画面で、どこよりも早く私たちと観ていただけて、本当に幸せな気持ちでいっぱいです。私も後ろで観ていましたが、スタッフさんやキャストさんの愛情をキャラクターの表情や一挙手一投足から感じて、素敵な作品に関わらせていただけて光栄です。元気でかわいいクルニに出会って、生命力あふれる子なので、私も元気になった感覚があります。これからもクルニと一緒に作品を楽しんでいけたらと思っていますので、皆さんもおうちでも最終回まで観て、SNS等で感想などポストしていただけたら励みになりますので、よろしくお願いします」(広瀬)。
「3話はスレナの過去の話や先生との……みたいなシーンもある素敵な回になっています。ぜひ観ていただきたいです。そして今日先行上映を観てくださった方はベリル先生の門下生仲間だと思っています。皆さん、盛り上げてくれますか?(大きな拍手が起きて)ありがとうございます。ぜひハッシュタグをつけてつぶやいてください」(上田)。
「めっちゃ良かった、本当に!アフレコしている時から素敵な作品だなと思っていました。スタッフさんの気合がいつも伝わっていたので、どんなアニメになるのか楽しみにしていましたが、完成した映像を観てみると絵も風景も美しくて、音楽も素晴らしくて、『めっちゃ良かった!』の言葉に尽きます。OPを皆さんと一緒に観させていただいて、西川さんの『HEROES』という曲も元々大好きでしたが、OPのアニメも素敵で。最初にベリル先生が表情を引き締めたアップから始まって、素振りをしているシーンなど観ていると、アリューシアを通しているからだと思いますが、ベリル先生のすべてが好きという気持ちで胸がいっぱいになりました。OP映像でタイトルロゴが出た時、私は『片田舎のおっさんを剣聖に“する”』という気持ちがより強くなりました。1クールと言わず、『その先へ』皆さんと一緒に行きたいと思っていますので、温かい応援をよろしくお願いします」(東山)。
「自分が関わらせていただいた作品、特にメインの役で関わらせていただいたのですごく愛情がありますが、皆さんの反応がどうなのかが不安で。今日2話まで観ていただいて、3話以降も視聴決定ということでよろしいですか?(客席から大きな拍手)ありがとうございます。12話ありますので、ゆっくり楽しんでください。個人的には6話で特に好きなシーンがあります。視聴決定ではない人も6話までは我慢して観るように。3話以降どんどん物語が転がっていきますのでご期待ください」(平田)。

そして5人で客席に深く頭を下げると、5人とも、笑顔で手を振りながらステージを後にしました。
レッドカーペットから始まって先行上映会まで、目まぐるしい1日となりましたが、「片田舎のおっさん、剣聖になる」にどっぷり浸れたのでは?そして気が付けば記念すべき1話の放送まで1週間を切りました。ぜひ放送や配信で、ベリルとかわいい弟子たちの奮闘を見届けましょう!
アニメ公式サイト:https://ossan-kensei.com/
アニメ公式X:https://x.com/ossan_kensei
(C)佐賀崎しげる・鍋島テツヒロ/SQUARE ENIX・「片田舎のおっさん、剣聖になる」製作委員会
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