WFSは、iOS/Android/PC（Steam）向けに配信している「アナザーエデン 時空を超える猫」の8周年に関する情報を発表する「『アナデンまつり2025春』8周年直前公開生放送」を、4月5日にシティホール＆ギャラリー五反田で開催した。
目次
イベント内では、作品にとっても大きな区切りとなるメインストーリー第3部最終編の最新情報が発表された。また、プロデューサーを務める平澤信之介氏への囲み取材も実施されたので、その模様もあわせてお届けする。
なお、当日の登壇者は以下の通り。
出演者
◆MC
・吉田尚記（ニッポン放送アナウンサー）
◆開発
・平澤信之介（プロデューサー）
・加藤正人（シナリオ・演出）
・竹嶋大輔（ディレクター）
・河村岳（リードアーティスト）
・井上幹（サウンドディレクター兼コンポーザー）
キャラクター人気投票の第1位はやっぱりあの人！
出演者たちが会場に現れると、鳴りやまない歓声と拍手が巻き起こった。会場には約350人が集まっていたそうだが、開発スタッフだけでこれだけの人数が集まることに8周年を経てなお変わらぬ本作の人気を窺わせた。
平澤氏、加藤氏と順番に自己紹介を済ませ、SNSでのキャンペーンやBacky氏による会場内のレポートをお届けしたところで、8周年のキービジュアルを見ていくことに。朝になってフィーネに起床を促されたアルドが、自宅のリビングに降りると仲間たちが待っており……！？ といったエモーショナルなシチュエーションを描いたイラストとなっていた。
このイラストを担当したももぢる氏氏からのコメントも届いており、2階から降りて来たアルドたちと迎える仲間たち、そのどちらにもフォーカスを当てるべく少しトリッキーな構図を選んだとのことなので、これから見る際はそのあたりに注目してみてはいかがだろうか。
続いて8周年を記念したPVを上映。平澤氏が語るところによると、この映像には色々なメッセージが込められているそう。これまでの冒険を振り返るかのようなアルドの語りが特徴的だが、同時にこれから先の新たな物語への期待も高めてくれる映像に仕上がっていた。
イベント最序盤から感慨深さを抱かせるような映像だったが、平澤氏からはこれから先もアルドの冒険は続くとの言葉が。第3部最終編で大きな区切りにはなるが、まだまだ本作は続いていくことだろう。
続いて「キャラクター人気投票」のコーナーが実施。今回は放送のボリュームが膨大になるとのことで、総合順位と出逢いたいキャラクターの2部門の発表となった。総合TOP10は以下のとおり。
キャラクター人気投票総合TOP10
1位：アルド
2位：チルリル
3位：セスタ
4位：フィーネ
5位：シュゼット
6位：シェンファ
7位：モケ
8位：エニ
9位：エイミ
10位：ヤクモ
この結果を受けて加藤氏は、主人公のアルドがこれだけ愛されるゲームは普通は無いのではないかとコメント。MCの吉田氏から作られた方だからこそ充実感があるのではないかと問われると、「最近、自分が書くアルドはやさぐれていると言われる」と明かし、自分が書くアルドと人気を得ているアルドは別の存在になっているかもしれないと話してくれた。
そんな加藤氏をすかさず竹嶋氏が、そういった色々な意見を加藤氏へ届けられるのは良いことだとフォロー。続いて公開された出逢いたいキャラクターTOP10は以下の通り。
出逢いたいキャラクターTOP10
1位：セスタAS
2位：“氷塵の歌姫”ユキノ
3位：“墨染の軍師”シオンAS
4位：カグラメ
5位：エニ
6位：ねここES
同率7位：チルリルES
同率7位：イヅナ
9位：イド
10位：シェンファ
強力なキャラクターたちが揃っていたということで、平澤氏からユーザーのみなさんに毎度のことだがこの10名でお間違えないだろうかと確認が入っていた。今後、この10キャラクターに関して何かがあるはずなので続報に期待しておこう。
その後は第6回アートコンテストの結果発表が実施。なお、大賞の受賞者のふたりには、スタッフによるサイン入りの直筆色紙がプレゼントされた。ノミネートされた作品も含めて毎年レベルが高いそうだが、今回は特別賞10作品と平澤P賞とグローバル版のプロデューサーの小池P賞、そして大賞2つが発表になった。
平澤P賞を受賞したのは杠葉さん、小池P賞は모연さん。大賞はすずくろさんと海豹さんという結果になった。受賞作品や審査員によるコメントは特設サイトからチェックできるので、気になる方はぜひアクセスしてみてほしい。
第6回アートコンテスト特設サイト
https://another-eden.jp/art-contest_6/
メインストーリー第3部最終編は大きな区切りに
ゲーム内最新情報のコーナーへ移ると、まずは新たに実装されるキャラクターのPVを上映。なんと櫻井孝宏さんが演じるキャラクター・シオンのエクストラスタイルとなっており、会場からは興奮した様子の歓声が轟いていた。
デザイン担当の佐藤由佳さんからのコメントも届いており、シグレと遂になるよう対照的な意味合いで華やかさとは真逆の色使いとデザインになっているとのこと。河村さんによるとクールさとワイルドさを両立させており、傘部分の模様などに龍のモチーフが用いられているそうなのでそういった部分もチェックしておきたいところ。
続いて本題となるメインストーリー第3部最終編の最新情報を告知。今回でエデンを巡るクロノス一家の物語が佳境を迎えることから、加藤氏は感慨深げな様子で「遂にこの日が来たか」と語っていた。
ここから先の情報はメインストーリーのネタバレ全開になるとの注意があったところで、いよいよ様々な情報が明かされていく。
第3部後編までのあらすじや最終編のPV見ていく場面もあった。最終編のPVにはなんとアルドのアナザースタイルが登場しており、その姿が明らかになった瞬間の喜びは会場の空気を震わす程だった。
キービジュアルも既に完成していたが、こちらは幸田和磨氏とチェー氏の合作だそう。あらすじも公開されており、今回の舞台が触時領域という誰も足を踏み入れたことのない未知の時空であることや、南央美さん演じるニルヤと上別府仁資さん演じるジルヤといった新キャラクターの存在も明らかに。
もちろんアルドのアナザースタイルについての話題も。キャラクターデザインをチェー氏が担当したことや、主人公という軸をブラさずアルドの既存の服装のパーツやシルエットを取り入れることで、ユーザーに受け入れてもらえる要素を盛り込んだとの話が出ていた。
そして、変容戦艦、触時の闇の底、？？？など今回の第3部最終編で赴くことになるであろうエリア、合成鬼龍を操艦して世界探索ができる新要素、ストーリーの中断機能や今回新たに追加される楽曲たちの紹介と盛りだくさんの新情報が次々と飛び出していった。
そんな第3部最終編の開始条件はメインストーリー114章クリアとなる。アップデート日時は4月12日からとのことなので、まだクリアできていない方は12日を目指してプレイを進めてみてはいかがだろうか。
このコーナー最後に加藤氏から、これでようやくひとつの終わりを迎えるとの話があった。また、同時に竹嶋氏からは、メインストーリーはこれで終わりではないが、クロノスの物語のひとつの区切りになっているとの話も。この結末を見届けないという手はないだろう。
4月6日まで実施されたアルドのアナザースタイル実装を記念したキャンペーンの告知なども行い、続いてVer3.11.0の情報も明かされていった。まずは先ほど登場が明かされた新キャラクターのニルヤとジルヤについて。
こちらのキャラクタークエストは加藤氏が執筆しており、これはリヴァイア以来のことなのだとか。ただ、そんなリヴァイアほど大きいお話ではないそうで、加藤氏はサクッと遊んでもらえる、普通のキャラクタークエストのようにさりげなく書いていると話していた。
シオンに関してはここでキャラクター性能が公表され、ZONEアビリティ＜連閃＞を持つ斬サポ－ターとして活躍できることが判明。
紹介された新キャラクターに関する出逢い（ガチャ）についての詳細を発表したところで、次は8周年キャンペーンを告知。ログインだけで1000個、本日の1品が100個増量など全てをあわせることで8000個ものクロノスの石を獲得できるので、欠かさずログインして遊んでみよう。
また、「友達招待＆カムバックキャンペーン」や「カムバックキャンペーン」も実施されるので、これから本作を遊ぶ方や久々に復帰する方もこの機会をお見逃しなく。
そして、これまでも本作はまだまだ続くとの話が出ていたが、第3部最終編以降の展開を少しだけ見せてくれるコーナーもあった。これまで描かれてこなかった深淵に至る物語
として、新連載型外伝が今夏から開幕するとのこと。ぜひ楽しみにしておこう。
後日星導覚醒が実施されるミュルスやヴェレット＆ガンスのアナザースタイルなど、今後登場するキャラクターも判明。他にはステラボードの一括解放や8年を経て解読するのが難しくなっていたスキル説明文の改修、ダメージ上限の解放といった嬉しいアップデートの情報も公表されると、集まったユーザーたちを喜ばせていた。
井上幹氏、山上毅氏、林茂樹氏によるバンド名は「EDEN's CLINE」
ここまで2時間以上にかけて作品に関する最新情報が明らかになっていったが、ラストはゲーム外情報について。まずは井上氏、山上毅氏、林茂樹氏によるバンドプロジェクトの最新情報としてバンド名とロゴが発表に。
バンド名は「EDEN's CLINE」で加藤氏がいくつか考えたものの中から選ばれたそう。一番この名前を推したのは林氏だったのだとか。また、既に撮影されたアーティスト写真も公開され、井上氏から撮られ慣れていないことから色々あったと撮影時のエピソードが飛び出す場面もあった。
そんな「EDEN's CLINE」だが、既に初のライブとアルバムの制作が決定している。今後の続報や活躍に期待しておこう。
8周年記念オフィシャルグッズの事後通販についても話題に上った。WRIGHT FLYER STOREでは現在も販売グッズの詳細をチェックできるので、当日会場に足を運べなかった人や購入しそびれた人はこちらをお見逃しなく。
WRIGHT FLYER STORE
https://wfstore.net/
また、ゲーム内のいくつかの歌唱曲がカラオケに追加されることや、プロフィールメーカーの更新なども発表していき、最後に今回の「『アナデンまつり2025春』アナザーエデン8周年直前公開生放送」の開催を記念した双命の出逢い、英明の出逢いの開催告知があった。
いよいよ放送終了の時間が近づいたところで、出演者が順番にメッセージを述べた。最後に平澤氏は、毎回みなさんの拍手と応援の声に押されて前に進めると感謝を述べると、まずは第3部最終編を楽しんで欲しいと一言。そして、アルドたちの冒険は続いていくと今後も作品への変わらぬ応援を求めていた。
イベント終了時にはエンディング映像が流され、イベントキービジュアルを用いたショートシナリオを見ることができた。
いよいよ8周年を迎えた本作。まずは第3部最終編を楽しみつつ、今後のアルドたちの冒険にも期待しておこう。
公開生放送アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=tdRKU9N0oC0
なお、本イベントの開催前に平澤氏への囲み取材が実施された。以下よりその模様をお届けする。
平澤氏への囲み取材の模様をお届け
――まずは8周年を迎えた率直な感想をお願いします。
平澤氏：こういった運用のタイトルで8年続けるなんて中々難しい中で、実際にこの日を迎えることができました。今日も会場にたくさんのお客さんが来てくださっているのですが、そんなみなさんに支えられてここまでやってこられたと思うと、感謝の気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです。
――7周年の際に未来というお話がありました。8周年のテーマについても可能な範囲でお聞かせください。
平澤氏：去年は発表する内容が未来というテーマに紐づいたものだったので、発表会や会場もそれをテーマにやっていました。今年はメインストーリーが大きな区切りを迎えますので、その意味でも大きな終わりと始まりをテーマにして作っています。
――7年目を振り返って思い出に残っている出来事もお教えください。
平澤氏：昨年はずっと望まれていたガリアードの外伝を制作したのですが、それを踏まえるとずっとフォーカスが当たっていなかったキャラクターに光を当てることができたので、長く遊んでくださっている方に喜んでいただける1年だったのかなと思っています。後は全国を巡ってファンミーティングをやらせてもらったり、お客さんと触れあう機会も増えたので凄くいい1年だったかなと。
――他の作品やコンテンツとのコラボレーションが増えた印象もあります。
平澤氏：夏に「THE KING OF FIGHTERS」とのコラボをやらせてもらいました。「アナデン」はいつも1年に1回、冬にコラボをやらせてもらっていた中で、あれに関してはとてもいいご縁があったので特別にやらせてもらえたという形だったんです。なので増やそうと思っていた訳ではないのですが、いいご縁があればぜひ取り組みたいなとは思っています。
――8周年のアップデートで一番注目してほしいものは？
平澤氏：今回は事前に第3部最終編を出すと告知していますが、やはりシナリオの加藤さんが10年前から構想してきたひとつの区切りをチームとして描いていることでしょうか。やっぱりそこを一番に見ていただきたいですね。終わり方は最初から結構考えていたところがあるので、それを10年越しに我々が実現したところを楽しんでもらいたいです。後は、そこから色々と先を感じてもらえるようなものがゲームの中にも発表にもあると思うので、伝わるといいなと。
――プロデューサーに就任してから2年になったかと思います。この間に印象にのこった出来事もお聞かせください。
平澤氏：自分がバトンを引き継いだのは6周年でした。やっぱり運用のゲームは5、6年も経過すると少しずつ色々なところにガタがくるのは必然かなと思っています。なので、そこに対してちゃんとコストを割いてテコ入れしていく。それを普通の運用とあわせてやってきた2年間だったなと思っています。今日も色々な発表がありますが、よりお客さんに遊んでもらいやすくしようというところが、そろそろちゃんと形になってきたのかなと。1・2年経って、よりいい形で続けていける準備が整った2年間だったかなとも思いますね。
――この2年で一番印象に残っている出来事は？
平澤氏：8年続けて来たメインストーリーの大きな区切りを迎えるタイミングで私がチームを率いさせてもらえたこと、そしてそんなタイミングを今のメンバーで一緒に迎えられたことが幸せです。それを形にできたのがこのメンバーで良かったです。この2年間の間に色々なテコ入れをしましたが、当然厳しいご意見をいただくこともありました。そういうものをチームで乗り越えながらやってきたことで、態勢が盤石になったなと思っています。少し先送りにしてきたものも含めて、運用ならではの苦しみみたいなところと戦った2年間ではあったので、そういうところは苦しかった思い出があります。
――8年間サービスを続ける秘訣みたいなものはありますか？
平澤氏：私自身は引き継いだプロデューサーですが、初代や2代目も「アナザーエデン」らしさは大切にしていたと思います。「ソシャゲやめてみた」と初代プロデューサーが言ったところから始まっているのですが、どこまで行っても、数字とかが色々な形で変わったとしても、スタンスとしてそこは絶対に曲げない。このやり方でお客さんに楽しんでもらう。いいスト－リー、面白いRPGを届けるんだみたいなところを歯を食いしばってやってきたのが8年と言う数字に繋がったと思っています。
――話せる範囲で今後の展望も教えてください。
平澤氏：今回のイベントも8年目にして公開生放送などのお客さんを入れるものとしては最大規模だったりします。これだけの年数を重ねて大きくなっていけるタイトルは中々ありません。せっかくそんなチャンスをもらったのであれば、「アナザーエデン」がより色々な形で広がっていくような取り組みをやっていきたいと思っています！
――2年後は10周年というキリのいい年になるかと思います。そこへ向けた意気込みもお願いします。
平澤氏：メインストーリーが大きな区切りを迎え、次は何を楽しみにすればいいのだろうと気になっている方もおられると思います。今日もこれから、少しだけ未来の話をさせてもらいます。きっと大きな区切りを迎えたがゆえのワクワクがまだ待っているよねっていうのを色々な形で出していきます。先ほどの作品を広げていくみたいなところにも挑戦していきたい、増やしていきたいですし、10周年以降も続けられるような改善もしっかり続けていきたいなと思っています。
――最後にファンのみなさんへひとことお願いします。
平澤氏：長く応援してくださっているみなさんのおかげで8周年を迎えることができました。本当にありがとうございます。メインストーリーは大きな区切りを迎えますが、まだまだたくさんの冒険の旅が待っています。これからも遊んでもらいたいですし、情報もたくさん出していきます。なので、引き続き応援のほどよろしくお願いします！
キャラクターたちのスタンドパネルや全419種のアクリルスタンドは圧巻
また、以下より当日の展示物など会場のフォトレポートもお届けする。全419種のアクリルスタンドは圧巻の光景だったので、ぜひ当日の雰囲気だけでもチェックしてみてほしい。
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