7年半ぶりに最高の“ごった煮”ライブ！「THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2」DAY1レポート歌唱メンバーの理由は深いものからダジャレまで！

前回の「HOTCHPOTCH FESTIV@L!!」（2017年10月7日・8日、日本武道館にて開催）から実に7年半、プロデューサー（「アイドルマスター」ファンの呼称）から待ち望まれていた「HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2」。

「HOTCHPOTCH」とは“ごちゃ混ぜ”を意味する単語で、765プロに所属する先輩たち「765PRO ALLSTARS」と、後輩にあたる「MILLIONSTARS」のメンバーが一堂に会する夢のライブだ。オリジナルメンバーによる歌唱はもちろん、意外な組み合わせやお互いの楽曲のカバーなど、なにが来るかわからないワクワク展開の連続で、まさにライブテーマである“ごった煮”を体現した時間を届けてくれた。前回も話題となった歌唱メンバーの理由や繋がりもMCで明かされていたので、それも合わせてレポートする。

なお、本公演の配信チケットは2025年4月7日18:00まで販売しており、配信の正式版アーカイブはDAY1・DAY2とも2025年3月31日18:00～4月7日23:59（予定）の期間に視聴することが可能となっている。正式版が公開されるまでは、最速版アーカイブを公開しているので、こちらもぜひご覧いただきたい。

アーカイブ配信情報ページ
https://idolmaster-official.jp/live_event/hpf2/streaming/

開演前の会場にはさまざまな楽曲がBGMとして流れており、中でも開演直前に流れた「紅白応援V（ビクトリー）」では、ライブ本編さながらにプロデューサーたちが応援合戦を始める。この曲の練習用動画にあるように、下手側が赤組、上手側が白組となってコンサートライトを振りながら叫び、開演前からみんなの気持ちが一段と高まっていった。

そんな準備OKな会場のスクリーンに登場したのは、765プロの高木順二朗社長。「元気にしているかね〜？」といつもの口調で呼びかけると、テーマが“ごった煮”であることや、アイドルが営むレストランで今夜限りの料理を振る舞うことなどを説明。さらに、料理の下準備として、765プロの事務員・音無小鳥さんと765プロライブ劇場（シアター）の事務員・青羽美咲さんが諸注意などを行い、「ひとつになって目一杯楽しみましょう！」の掛け声で「HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2」DAY1が開演した。

レストランの店内をほうふつとさせる心地いいピアノの演奏から、オープニングムービー内では「グランドメニュー」として出演者を紹介していく。そして、この日のために用意された特別な衣装を着た出演者たちがステージに登場。

彼女たちが着ていたのはアメリカンダイナー（レストラン）のウエイトレスをイメージした衣装。キャラカラーが用いられたとてもかわいい衣装は、それぞれの形の違いや、帽子、衣装さん手作りのイヤリングなど、ぜひ配信で細部までチェックしてもらいたい出来栄え。ステージセットもレストランがある街の雰囲気であり、そこでさまざまな料理（楽曲）が提供されていった。

オープニングナンバーとして最初に提供されたのは、アニメ「アイドルマスター ミリオンライブ！」（以下、「ミリアニ」）オープニングテーマ「Rat A Tat!!!」。イントロから大歓声があがり、プロデューサーたちのコールものっけから全開だ。想いを全身で受け取ったメンバーは、みんな笑顔を浮かべて躍動していた。

曲後、「ようこそ！」と声を揃えたメンバーが、改めて今回のライブテーマや衣装について説明。今回も「ハッチポッチルーレット（HOTCHPOTCH ROULETTE）」により、次に歌うメンバーが紹介され、驚きと感激の楽曲が次々と披露されていった。

ルーレットで選ばれた2曲目のメンバー（中村繪里子さん、大関さん、中村温姫さん、稲川さん、桐谷さん、浜崎さん）は、一見しただけでは共通点がわからない組み合わせ。一体どんな曲を歌うのかと思っているところに聴こえてきたのは……チャイム。どよめきとともに、曲がわかったプロデューサーたちは一斉に着席する。「起立！気をつけ！」の掛け声で立ち上がり、「チェリー」がスタート。スクリーンには桜の木が映し出されるなどこの季節にピッタリで、新たな生活の始まりや旅立ちを祝うかのように歌い上げた。

ちなみに、この曲はこれまでライブで披露される機会が少なく、MRライブではないキャストが出演したライブで披露されたのは2017年の「THE IDOLM@STER PRODUCER MEETING 2017 765PRO ALLSTARS -Fun to the new vision!!-」のみだが、それでもしっかり冒頭の「起立！」のために着席するプロデューサーはさすがだ。

気になる歌唱メンバーの共通点は、なんと誕生日。この6人が演じているのはいずれも“春生まれのアイドル”とのことで（天海春香：4月3日、佐竹美奈子：3月22日、ロコ：3月1日、大神 環：4月29日、宮尾美也：4月24日、福田のり子：3月30日）、まさに今回歌うメンバーとしてふさわしいといえるだろう。

続いては、夏川さん、木戸さん、南さんが「Funny Logic」を披露。振り付けが特徴的なこの曲は、サビでの「なん なん なんだかなぁ」の繰り返しも面白く、それこそが今回の歌唱メンバーの理由にもなっていた。南さん演じる白石 紬がよく口にする「なんなん」、夏川さん自身の愛称「ナンス」、木戸さん演じるアイドル矢吹「可奈」……ということなのだが、MCでは「理由がひどい」とも言われていた。

実は、前回の「HOTCHPOTCH FESTIV@L!!」でも話題となった歌唱メンバーの組み合わせがあった。それは、「ココロ☆エクササイズ」を披露した、藤井ゆきよさん（所 恵美 役）、田所あずささん、中村温姫さんの3人。曲名の「ココロ」にかけて「所、田所、ロコ」で選ばれたそうで、このときも1人だけアイドルではなく演じる人の名前が使われており、当事者である中村温姫さんはMCで前回もあったことだと笑っていた。

余談にはなるが、公式ラジオ「アイドルマスター ミリオンラジオ！」にて今回の歌唱メンバーの理由にも注目して欲しいとの話題が出た際、すごく考え込まれた組み合わせもあるし、“3秒で考えた（と思えるぐらいの）”ものもあるといった趣旨の話をしていた。実際に3秒だったかはともかく、組み合わせを考えMCで明かされるのを聞くのもこのライブの醍醐味のひとつとして楽しませてくれる。

4曲目は、おしゃれで可愛いイントロから中村温姫さん、郁原さん、平山さんが「Cut. Cut. Cut.」を披露。久しぶりの披露だと話していたように、この曲が周年ライブで歌われたのは2016年の3rdライブツアー以来。周年ライブ以外を含めても2017年以来であり、これまではいずれもオリジナルメンバーの2人（渡部恵子さん、阿部里果さん）が披露していただけに、新鮮な「Cut. Cut. Cut.」に。可愛さいっぱいに歌う3人はアイドルの個性もよく出ていて、プロデューサーたちの心を掴んでいった。

歌唱メンバーがこの3人だった理由は比較的簡単で、演じるアイドルはいずれも“2つ結び（ローツインテール）の髪型”。中村温姫さん、郁原さん、平山さんもその髪型をしており、ユニット感も抜群だった。

そして、中華のドラの音が響き、双海真美のソロ曲「WOW! I NEED!! ～シンギングモンキー 歌唱拳～」を下田さん、大関さん、浜崎さんが歌唱。スクリーンには中華の丼に描かれているマークや炎が浮かび上がり、3人とプロデューサーたちの「アチョ〜ッ！」の掛け声が会場に響く。そんな熱く気合満点のパフォーマンスな一方で、曲の内容自体は告白をテーマにしたものであり、大関さんはステージに登場する際は「乙女の気持ちで内股気味にはいった」という。

この3人もわかりやすく、オリジナルの下田さんに、中華と言えば佐竹飯店ということで佐竹美奈子役の大関さん、戦うスタイルが似合う福田のり子役の浜崎さんといった組み合わせだ。

このブロックラストは、2つのトロッコに乗った中村繪里子さん、釘宮さん、麻倉さん、小笠原さん、稲川さん、末柄さん、桐谷さんが「Starry Melody」を披露する。「アイドルマスター ミリオンライブ！ シアターデイズ」（以下、「ミリシタ」）での楽曲イベントシリーズ「MOVEMENT OF “STARS”」も記憶に新しい「天体公演」。そのベースとなった当時のMILLIONSTARSが「太陽」「月」「星」の3グループ(Sunshine Rhythm、BlueMoon Harmony、Starlight Melody)に分かれて歌唱した楽曲のひとつで、4thライブを思い出す人も多いことだろう。

そこからアイドルが増え、先輩たちも加えた、いわば完全体となった「Starlight Melody」による「Starry Melody」はとても感慨深い。メンバーは星が輝くように歌い、トロッコからプロデューサーたちに手を振ったり、お互いに楽しそうにじゃれ合ったりしながら、この時間をみんなで一緒に楽しんでいた。

MCでは、下田さん、浜崎さん、中村温姫さん、夏川さん、木戸さん、郁原さん、大関さんがここまでの楽曲を振り返り、「Starry Melody」が来たということは……？　と期待感をあおって次のブロックへ。

その言葉どおり、2つ目のブロックは会場後方から登場したトロッコに乗った今井さん、平田さん、沼倉さん、田所さん、平山さん、愛美さん、南さんさんが「brave HARMONY」を歌い上げる。「星」と「月」との色合いの差もはっきり出ていて、会場が青に染まる中、気合の入った歌声で格好良く決めていくメンバー。ロングトーンも強烈でみんなを圧倒していた。

続いてのルーレットで登場したのは、下田さんと稲川さん。「ジャングル☆パーティー」でもお馴染みの2人が、環のソロ曲「Play GO! Round」を披露。真美と一緒に遊び尽くす環の姿が目に浮かぶパフォーマンスで、2人はヒーローさながらにポーズも決めていく。そして、間奏でエアギターをしていると……「ジュリアー！！」との呼び声から、なんとギターを手にした愛美さんが登場。愛美さんのギター演奏をバックに、さらに楽しく格好いいパフォーマンスをみせてくれた。

ちなみに、この曲が唯一披露された9thライブはまだ声出しが出来ない時期であり、そのときに稲川さんはプロデューサーたちのコール付きで披露したいと言っていただけに、待望のステージでもあった。

雰囲気が変わり、今度はリズミカルなイントロから平田さん、釘宮さん、夏川さん、桐谷さんが「ラビットファー」を歌い上げる。原曲を歌うユニット「Xs」のメンバーである平田さんと釘宮さんに、普段の服装やゲーム内ネーム、「シークレットジュエル〜魅惑の金剛石〜」での月兎隊といった“ウサギ繋がり”で選ばれた夏川さんと桐谷さんを加えた4人は、ジャジーなメロディに乗せたウサギの振り付けも可愛く、みんなを魅了していった。

次にルーレットによって選ばれたのは、田所さん、角元さん、中村温姫さん、田村さん、末柄さん、浜崎さん。披露したのは、765PRO ALLSTARSの楽曲「ONLY MY NOTE」だ。爽やかに駆け抜けていくようなパフォーマンスをみせる6人は、3人ずつに分かれて大きなハートを作ったりラストにハートの決めポーズをしたりと、みんなに可愛さを振りまいていく。先輩たちの曲を彼女たちが歌うのも胸に来るものがある。ちなみに、合同ライブでこの曲が歌われたことはなく、765PRO ALLSTARS以外のメンバーがライブで披露したのは今回が初となった。

そして、「CHEER UP! HEARTS UP!」では、オリジナル歌唱メンバー（中村繪里子さん、夏川さん、木戸さん、愛美さん）がついに勢揃い。赤のコンサートライトが輝く会場で、チアらしい振り付けを交えて軽快に披露していくと、曲中には「せーの！」「応援ください！」と叫ぶアレンジも。これは、夏川さんの振り付けが望月杏奈の「応援ください！」の動きであることを知った中村繪里子さんが、やったほうがいいと提案して実現したという。そういったライブならではの新たな魅力を見せてくれるのも嬉しいところ。

メンバーの組み合わせや、なにをモチーフにするかは多種多様。MCで南さん、平田さん、今井さん、沼倉さん、愛美さん、稲川さん、桐谷さん、角元さん、中村繪里子さんが楽曲を振り返り、次のブロックが始まると、まずステージに登場したのは今井さんと田所さん。

今井さんと田所さんがステージに登場すると会場には大歓声が響き、コンサートライトはブルーに一変。そんな2人が歌い上げたのは「Snow White」。アニメ「ミリオンライブ！」第9話において、海岸で静香が歌っていた千早の楽曲だ。2人の美しくも力強い、芯のある歌声が会場を包み、それが重なって圧倒的な空間に。お互いに向かい合って歌い、ラストに深々と礼をすると大きな拍手が鳴り響いていた。

そして、天体公演より今度は「太陽」（Sunshine Rhythm）のメンバーである下田さん、角元さん、大関さん、夏川さん、中村温姫さん、郁原さん、田村さん、木戸さん、浜崎さんが「サンリズム・オーケストラ♪」を披露。軽快なリズムとクラップが鳴る中、トロッコに乗って登場し、陽気で楽しく笑顔いっぱいに歌っていく。MCで明かしていたが、田村さんは意外にもトロッコに乗って歌うのが初めてだったそうで、テンションがかなりあがったとの感想を口にしていた。

続いては、四条貴音のソロ曲「フラワーガール」を、名前に“花”がついているアイドル（星梨花、風花、麗花）を演じる麻倉さん、末柄さん、平山さんが歌唱。まさにフラワーガールなわけだが、これには麻倉さんもMCで「すぐ考えつく」と笑っていた。それに加えて星梨花はコミック「Blooming Clover」の特装版で「フラワーガール」をカバーしていることや、麻倉さんと四条貴音役の原 由実さんの関係性を考えると、この曲や組み合わせを予想していた人がいたのも頷ける。原さん自身もSNSで「フラワーガールが嬉しすぎて感無量」と嬉しさを語っていた。

そんな3人がスポットライトに照らされて登場し、キュートなハーモニーを響かせていくと、曲中の「あなたが好き！」は本人たちだけでなくプロデューサーたちも叫んで一緒に盛り上がっていた。

こちらも先輩たちの楽曲「Do-Dai」を歌ったのは、小笠原さん、田村さん、桐谷さん。1人ずつポーズを決めて登場し、可愛い振り付けをしながら楽しそうに歌っていく。プロデューサーたちのコールも完璧で、「茜ちゃんの良いとこ述べよ！」とのアレンジ、3人の掛け合いやセリフにも歓声があがっていた。

この3人の組み合わせを当てるのは結構難しく、田村さん曰く「中級編」。「ミリアニ」を見ていた人なら感づいたかもしれないが、第5話の原っぱライブで、りんご飴を販売していた木下ひなたと宮尾美也が「りんご飴どうだ〜い？」（ひなた）、「どうだ〜い」（美也）と言っていたシーンがあり、茜ちゃんはそれを「茜ちゃんねる★」で紹介していた。あと、“なでなで要員”でもあるらしい。

楽しいステージから、今度は優雅なティーパーティーが始まる。ステージでティーパーティーをしている釘宮さんと郁原さんのもとに、「トキメキの音符になって」を口ずさみながら登場したのは麻倉さん。3人は箱崎星梨花のソロ曲「Come on a Tea Party!」を披露。星梨花の可愛さに2人の魅力がプラスされて、より上品さや優雅さが溢れていた。言うまでもなく、この3人の組み合わせは“お茶会をしていそうなアイドル”。実際にお嬢様やイギリス出身であるわけで、本当によく似合う。

そして、賑やかさ全開だったのが「推しってほんと」。オリジナルメンバーである角元さん、大関さん、木戸さんに、中村繪里子さん、今井さん、平田さん、沼倉さんが加わった7人でライブ初披露となった。とにかく楽しい楽曲は「天才！」コールも響き渡り、歌唱しているメンバーに対して捧げる動きをするなど、ハチャメチャに楽しむメンバーたち。会場の壁にもハートがいっぱい映し出され、会場全体を使ったパフォーマンスで盛り上がった。曲による温度差もそうだが、このなんでもありな感じこそが「HOTCHPOTCH FESTIV@L!!」の特徴であり面白さだろう。

田所さん、田村さん、平山さん、末柄さん、小笠原さん、麻倉さん、釘宮さんによるMCを挟み、驚きと楽しさいっぱいのDAY1はあっという間に最終ブロックへ。

まずは、特徴的なイントロから釘宮さん、田村さん、平山さんが「パンとフィルム」を披露。原曲であるスリーピースユニット「≡君彩≡」とは、同じ3人でもまた違った趣なのが新鮮で、Dメロでの個性豊かなソロパートも聴きどころとなっていた。

ちなみに、この3人が歌唱メンバーだった理由はDAY1の中でも難易度が高く、いずれも「パン」や「フィルム」に関連するカードがあるアイドルを演じている。伊織は「プライヴェイト・ロードショウ」でのフィルム、ひなたは「笑顔でお届け！」でのパン、麗花は「パンの宴」でのパンといった感じだ。「パンの宴」には美也も一緒に描かれていただけに、MCでは桐谷さんがそのことに触れ、田村さんにたしなめられるといったやり取りでも楽しませてくれた。

そして、一気に熱い戦いの火蓋が切って落とされる。「アイドルヒーローズ ジェネシス」の楽曲「Justice OR Voice」を、「アイドルヒーローズ」に登場する“ジェネシス”のメンバーを演じる小笠原さん、愛美さん、南さんと、悪の組織“デストルドー”のメンバーを演じる平田さん、沼倉さん、郁原さんが熱唱。気合満点で歌う中、原曲でもインパクト抜群な平田さんのキスには大歓声があがる。“ジェネシス”と“デストルドー”がステージ上で対峙する場面など、劇中劇を思い起こさせる演出も熱い。ちなみに、郁原さんはデストルドーとして選ばれてから初歌唱だったそうで、MCで嬉しさを口にしていた。

余韻が残るステージに、「カッコよかった〜！環もあんなふうに戦いたい！」と稲川さんが登場。みんなも一緒にやろうとの呼びかけで現れた今井さん、下田さん、角元さん、麻倉さんとともに「Vertex Meister」へ。稲川さんの「環レッド」を筆頭に、ブルー、イエロー、グリーン、ピンクの「765ミリオン戦隊」となり、ビシッと決めていく5人。環の夢がまたひとつ叶ったと口にしていたように、まさに環がみんなと公演でヒーローごっこしているかのよう。プロデューサーたちのボルテージがさらにあがる中、稲川さんの見事なキックも炸裂し、楽しかった〜とみんなで帰る姿も微笑ましかった。

すると今度は、オリメン勢揃いとなった沼倉さん、小笠原さん、末柄さん、南さんが「KING of SPADE」で素敵な歌声を響かせていく。この曲を過去に披露したのは配信だったため、このようなライブでは初披露となる。沼倉さんは振り付けをこうした方が格好いい、などといろいろアドバイスしてくれたそうで、おしゃれさのある格好良さでみんなを魅了していった。

田所さんと愛美さんは、天海春香と如月千早による楽曲「CRIMSON LOVERS」をカバー。スタンドガイコツマイクを使い、ステージが赤と青にライティングされ、バシバシに決めていく2人。セットに映し出される2人のシルエットも格好いい。田所さんと愛美さんといえばユニット「D/Zeal」として抜群の格好良さを何度もみせてきたが、先輩たちの大切な楽曲を歌う2人も本当に格好良く、プロデューサーたちを惹き込んでいた。そんな2人だが、MCになると、話すのを全部田所さんに任せた愛美さんが相槌しかせず、最後に「ということです」と笑っていたのも面白かった。

そして、近未来的なイントロから中村繪里子さん、今井さん、平田さん、釘宮さん、下田さん、沼倉さんが披露したのは「DIAMOND JOKER」だ。会場にはレーザーが輝き、強さと格好良さ全開で歌う先輩たち。MCで語っていたが、先ほどの「ONLY MY NOTE」とこの「DIAMOND JOKER」は、先輩と後輩がお互いの楽曲を歌ってエールを送り合う意味合いがあるという。エールとともに、先輩たちのすごさや格好良さをこれでもかと見せつけると、プロデューサーたちの歓声も大きく広がっていた。

全員がステージに再集結して、本編ラストは「ミリオンライブ！」10周年記念楽曲「Crossing!」。10年を越え、現在は丸12年を越えた「ミリオンライブ！」のこれからに向けて、高らかに100万パワーの歌声を響かせていった。

アンコールでは、全員で「ミリシタ」1周年テーマソング「UNION!!」を披露。「ひとりも手放さない」「ダイスキは裏切らない」といった、「ミリオンライブ！」を体現した歌詞やメロディはいつ聴いても感動モノで、プロデューサーたちも一緒になって叫んで心を震わせる。

ラストのMCでは、DAY1の出演者を代表して3人から挨拶……だったのだが、その3人を決めるのはまたもやルーレット。選ばれた田所さん、平田さん、末柄さんが、それぞれの想いや成長を感じたこと、今後への意気込みを語る。田所さんが前回から成長したところとして、先輩たちに恐れおののくのではなく「仲間」だとより感じられるようになったと話すと、それならばと先輩たちが言葉どおり田所さんを「取り囲む」シーンもあり、やはり先輩たちは一枚上手だと思わせてくれた。でも、そんなやり取りやツッコミも仲間だからこそだろう。

そんな思いも感じさせながら、DAY1ラストは「ミリオンライブ！」の始まりの曲である「Thank You!」を感謝の気持ちいっぱい込めて披露する。ステージを自由に動き回り、素敵な笑顔を浮かべてこの瞬間を楽しむメンバー。歌詞に合わせて「後ろまでちゃんと見えているからねー！」と叫んだ中村繪里子さんが、最後にこれまでとこれからのプロデュースを改めてお願いし、DAY1は締めくくられた。

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