コーエーテクモゲームスが2025年3月27日に発売を予定しているPS5/PS4/PC(Steam、DMM GAMES)用ソフト「Venus Vacation PRISM - DEAD OR ALIVE Xtreme -」のプレイレビューをお届けする。
PC(Steam、DMM GAMES)向けに展開している「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation(以下、DOAXVV)」に登場する、みさき(CV:津田美波)をはじめとする6人の女の子たちとの恋愛を楽しめる本作。これまでにインタビューや試遊版のプレイレポートを通して、イマーシブ恋愛アドベンチャーゲームとしての輪郭が少しずつ見えてきたように思う。
そしていよいよ発売を迎えるタイミングで、製品版相当の内容をプレイできたので、本作のゲームサイクルや改めて気づいた点を中心に紹介する。
さらに、今回は推しの女の子(ヴィーナス)を一人選んでその魅力をお伝えする、ということで筆者はフィオナ(CV:本渡楓)を推していく。第一印象から実際のプレイを通して感じた魅力まで、包み隠さずお伝えしていくつもりだ。

オーナーとしてヴィーナスたちとの時間を過ごしていく
オーナーを任されたプレイヤーは、夏の楽園ヴィーナス諸島で開催されるヴィーナスフェスに向けて、“サポーター”としてプレイヤーを支えるアルバイトスタッフのみさき(CV:津田美波)とともに準備を進めていく。しかしながら、ゲーム開始時点ではヴィーナスはまだ誰もおらず、島にやってきた女の子たちをヴィーナスとしてスカウトすることがゲーム序盤の目的となっている。

ストーリーを通して、ほのか(CV:野中藍)、たまき(CV:大西沙織)、フィオナ、ななみ(CV:島袋美由利)、エリーゼ(CV:瀬戸麻沙美)と順に出会っていくことになるのだが、本作はいわゆるチャプター形式の進行となっており、少なくとも序盤の範疇では各話ごとにメインで描かれる女の子が決まってくる。いろんな女の子とのやり取りを重ねながら、それぞれの女の子の魅力を知っていくというわけだ。
チャプター単位でのゲーム進行はチャート式になっており、プレイヤーの選択によってその展開が変わっていくこととなる。とはいえ、ストーリー展開の大枠が変わるわけではないため、まずは心の赴くままに選択していくのがいいだろう。
基本的にはこの流れを続けていくことになるのだが、プレイヤーとしてはこの流れに身を委ねるだけでは女の子と仲良くなることも、ヴィーナスフェスに向けてファンを増やすこともできない。そこがゲームの肝にもなってくるため、次の段ではその点を中心に触れていく。
好感度&ファン数をしっかりと上げていこう
本作では女の子とのコミュニケーションが随所に発生するのだが、そこでのプレイヤー側の選択や写真の出来栄えによって好感度が目まぐるしく変化していく。いわゆるテキスト形式の恋愛アドベンチャーゲームとは違い、一つ一つの細かな行動が女の子との関係性にも影響してくるという点も、本作でいうところのイマーシブな要素といえそう。
また、好感度は選択肢だけではなく、随所に挿入されるミニゲームの結果や、メインストーリーの合間で楽しめるチャットなどでも変動していく。ゲーム本編で楽しんでほしい要素のためここでは割愛するが、好感度によって発生する個別のエピソードも用意されているので、気になる女の子の好感度には注意しておこう。
エピソードの終わりには女の子の写真を事務局に提出することになるのだが、良い写真であるほどその女の子のファンが増加する。チャプター内では撮影における注目ポイントが明示されており、評価の上でも重要になってくるため、そちらを踏まえつつ撮影していくのが基本線にはなってきそう。

なお、チャプター内に分かりやすい撮影シチュエーションのない場合も存在する点は、ひとつ注意してほしいところ。本作では一部を除いて会話中も任意のタイミングで撮影できるようになっているほか、ワンボタンで撮影できる簡易撮影機能も用意されているため、チャプターにつき50枚というストックはあるにせよ、シチュエーション単位でしっかりと撮影しておくのが良さそうだ。

ちなみに、ファン数は新コーデの解放にも必要な要素となっている。より幅広い撮影を楽しむのはもちろんのこと、ストーリー中でもコーデや髪型などは反映可能となっているので、お好みの姿で楽しむのもいいだろう。

フィオナはまっすぐに向けてくる愛情が大きい
ゲームに関する大まかな要素を紹介したところで、ここからが本題とでも言うべき、フィオナの魅力について紹介していこう。
前もって書いておくと、筆者は「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation」については未プレイのため、どの子を推したいかという話になった時、フィーリングに委ねるかたちでフィオナをチョイスした。

その可愛らしくも気品のある見た目もさることながら、筆者がまず印象に残ったのは彼女の紹介文だ。以下、公式サイトから引用する。
オーナーに会うために島を訪れた美少女。恋するプリンセス。 オーナーを慕っており、愛のために何事にもひたむきに健気に頑張る。 距離感が近すぎるなど、一緒にいるとドキドキしてしまうことも……!
とまあ、いきなりオーナーに会うために島を訪れて、しかも恋をしていてプリンセス……? という何重にも驚く要素が盛りだくさんなのだが、実際に彼女と会話をしていても、いかにプレイヤーであるオーナーのことを慕っているのかが分かるシーンばかりだ。女の子それぞれにヴィーナスとなる理由はあるものの、ここまで直球に好意を向けてくるというのはインパクトも抜群だ。

と同時に、彼女自身がプリンセスという身分で世間に疎いということもあるとは思うのだが、ほかのヴィーナスたちと交流している様子もどこか微笑ましい気持ちで見ている自分がいた。根が素直な子というのもあるだろうが、オーナーへの愛は持ちつつ、必ずしも一直線ではないというところが好印象だ。

今回のプレイ範囲で紹介できるのはこんなところだが、出会いのシーンからいきなり距離感が近かったり、チャットの終わりに毎回愛をこめてきたりと、筆者としては常にアタックされているような感覚でドキドキしっぱなしだった。そんな彼女との一幕や撮影シーンを動画にまとめたので、ぜひチェックしてみてほしい。


女の子と向き合うためのシステムや表現が秀逸
発売に合わせて改めてプレイしてみて驚かされたのが、本作における女の子たちのリップシンク。正直ここまでしっかりと喋りと口の開きに違和感がないタイトルをプレイできる機会はあまりないので、そうした意味でも本作が目指しているであろう没入感を生み出すことに一役買っているように思う。

また、本作ではどちらか一方の女の子との約束を選ばなければならない局面も存在されており、そのシーンでは画面が左右に分割されるのが重要な選択肢であることが感じられ、とても面白い仕掛けだった。

上記のような要素も含めて、とにかく女の子とのコミュニケーションを積み重ねれば積み重ねるほどしっかりと女の子と向き合わなければいけないと感じさせるあたり、イマーシブ恋愛アドベンチャーゲームという本作ならではの体験につながっていると感じられた。

オーナーを慕ってくれるヴィーナスたちのためにももっと頑張らないといけないと感じさせられたが、そのあたりは今後のプレイでオーナーとしての成長を見せつつ、女の子たちとの関係性の変化を楽しめればと思う。

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※画面は開発中のものです。
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