アニプレックスが3月27日にiOS/Android版をリリースする「魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra」。本作のレビューをお届けする。
「魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra」は、「魔法少女まどか☆マギカ」(以下、「まどマギ」)の世界を3Dで再現したRPG。同作品シリーズ歴代の魔法少女が登場し、TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」やアプリ「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」(以下、「マギレコ」)などの様々なシナリオをADVで追体験することができる。
筆者は、「まどマギ」を視聴したのはもちろん、「マギレコ」もプレイ経験がある。一ファンとしても配信を楽しみに待つ本作の概要を改めて紹介しつつ、メインのクエストや肝となるバトルのシステムなどを中心に紹介していく。
なおプレイしたものは開発中であるため、サ―ビス開始後のものとは一部異なるものがあるかもしれないという点はご了承いただきたい。

ゲーム開始とともに、アニメーション制作を手掛けたシャフト感、そして「まどマギ」味溢れるカウントダウンからスタートすると、舞台装置の魔女・通称ワルプルギスの夜と対峙する暁美ほむらの姿が。そして、視点は鹿目まどかへと移り、暁美ほむらの元へと向かうことになる。
まどかがたどり着くころには、舞台装置の魔女と暁美ほむらによる戦闘がスタート。BGMには「Magia」も流れており、冒頭からアニメ1話をなぞりつつ、あたかもクライマックスかのような演出にはいきなりテンションもMAXに。今回の記事では詳細まで触れられないものの、本作には随所に「まどマギ」シリーズのファンなら喜ぶ演出もたっぷりなので期待してほしい。
この流れのまま、そして「Magia」をBGMにしつつ、チュートリアルのバトルに移るセンスには思わず脱帽。ここでは導入のストーリーの流れを紹介するため、本作におけるバトルのシステムは後述する。





場面は一転し、魔法少女たちの記憶の光を灯す場所“灯台劇場”へと移る。そこに迷い込んだのはすべてを失った少女・ナマエ。自分がかつて魔法少女であったこと以外思い出せない彼女は、灯台で出会ったA-Qに導かれるまま、記憶の光を集めていくこととなるのであった。

本作のメインクエストでは「まどマギ」「マギレコ」といったシリーズの物語を追体験しつつ記憶の光を集めていくことが目的となる。記憶の光がある結界マップはポイントごとに区切られており、クリア条件を満たすことで次のポイントへ進むことができる。ポイントでは探索やバトルを行うものや、ストーリーの断片を垣間見られるものが存在する。
探索ポイントではゴール地点を目指し、結界内を探索することになる。道中アイテムや記憶の光を獲得できるほか、バトルが発生することも。各ポイントに入る前に表示される推奨戦力を目安にしつつ、挑む必要がある。
なお探索中は基本的にはオートで移動するが、任意でマニュアル移動に切り替えることも可能。道中にあるアイテムは、一回の探索では気が付きにくいものも存在するので、取り忘れがあった場合はマニュアルに切り替えて、じっくりと探索するのが良いだろう。


ステージ内にあるアイテムの回収、そして最深部で待ち受ける強敵を倒し、記憶の光を集めていくと、それによって復元されるのが“ピュエラピクトゥーラ”と呼ばれる絵画。魔法少女たちが描かれた物語の結晶となっており、ピースを集めるほど、そして完成させれば報酬を獲得できるので、プレイする上での目的の一つとなる。
今回のプレイでは「まどマギ」の物語の追体験にとどまったが、進めていけば「マギレコ」の物語も体験できるようになるだろう。また、先日の生放送でも明らかとなっていたが、本作ならではのオリジナルストーリーの展開も一ファンとしては気になるところ。既存のキャラで描かれる新ストーリーも楽しみであるのはもちろん、ナマエやA-Qの存在がどのようにかかわってくるのかも今後に期待したい。

ここからは先述していた本作におけるバトルのシステムについて紹介していく。バトルでは、ガチャから排出される“キオク”(キャラクター)を最大5体まで編成し、挑むことになる。バトルでは、キオクのスピードに応じてタイムライン(画面左にあるバー)に配置され、上から順に行動することになる。通常攻撃や戦闘スキル、必殺技などを駆使して出現したすべての敵のHPを0にすれば勝利、味方全員のHPが0になると敗北となる。
戦闘スキルは通常攻撃よりも強力なものとなっているが、使用するにはSPが必要になる。SPはパーティで共有され、戦闘スキルを使用すると消費、通常攻撃を行うことで回復できる。そのため、重要な場面で戦闘スキルが発動できないとならないよう、SPを管理していくことが戦闘におけるポイントの一つになる。



必殺技は、戦闘中に徐々に溜まっていくMPが満タンになると使用できる。一定以上のレアリティのキオクでなければ必殺技自体発動はできないが、バトルの状況を一変させる可能性すら持っている。状況を見て、ここぞという場面で効果的に使用していきたい。
また、敵にはHPとは別にブレイクゲージ(HP上の白いバー)と呼ばれるものも存在する。攻撃することで削ることができ、すべて削りきると行動順を遅延させ、ブレイクダメージを与えた上でブレイク状態にすることができる。次の敵の攻撃順まで継続するブレイク状態中は、よりダメージを与えやすくなっているので、基本的には敵のブレイクゲージを削ることを考えつつ、HPも減らしていくのがバトルの基本となる。
なおバトル中は倍速はもちろん、オート戦闘に切り替えることも可能。ただし、ボスといった強敵と相対する場面ではオート戦闘は不可となる点は注意してほしい。

次に、バトルの中心となり、活躍していくことになるキオク(キャラクター)について、より詳しく紹介していく。キオクは「まどマギ」「マギレコ」などから歴代の魔法少女たちが登場。それぞれレアリティや属性、個性のあるスキルを持っている他、ロールと呼ばれるバトルにおける強みや特徴をあらわしたものも設定されている。
ロールは、敵に効率よくダメージを与えられる“ATTACKER”、ブレイクに関する行動が得意な“BREAKER”、味方のステータスを強化することが得意な“BUFFER”、敵を弱体化させるのが得意な“DEBUFFER”、味方の受けるダメージを軽減させる“DEFENDER”、味方のHPを回復できる“HEALER”の6種が存在する。これらに加えて、敵との属性の相性などを考えていくと、かなり幅広い戦略性のバトルを楽しめる。
キオク自体は、レベルアップのほか、ステータスやスキルを強化する魔力解放、同一のキオクを入手した時に行う限界突破、必殺技の強化など育成要素も満載。メインクエストのクリアなどで獲得できるポートレイトを装備すれば、さらにステータスもアップできるものとなる。
自分の好きなキャラクターで編成するもよし、考え抜いた戦術を発揮できる編成など、プレイヤー好みにパーティを組み上げてほしい。


今回のプレイでは確認まで至らなかったが、プレイヤー同士のコミュニティ“ユニオン”やPvPのバトルを楽しめる“プレイヤーマッチ”といったコンテンツも存在。シリーズファンであれば楽しめること間違いなしの本作だが、「魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra」でシリーズに初めて触れるという人も、物語を追体験していくメインクエストや、魔法少女個人にスポットを当てたストーリーを楽しめる要素も用意されているので、安心してプレイしてみてほしい。
本作の配信は3月27日ともう間もなく。人数に応じて、ゲーム内アイテムなどがもらえる事前登録キャンペーンも実施中なので、ぜひ登録して、配信されるその日を楽しみに待とう。

(C)2024 Magica Quartet/Aniplex, Magia Exedra Project
※画面は開発中のものです。
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー