カプコンが2025年2月28日に発売を予定しているPS5/Xbox Series X|S/Steam向けタイトル「モンスターハンターワイルズ」のプレイレポートをお届けする。

目次
  1. キャラクタークリエイトは妥協しないこと!
  2. 物語はかなりシームレスに進んで行く
  3. モンスターとの出会いの一部を紹介
  4. フィールドを探索するだけでも楽しい
歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像

人気ハンティングアクション「モンスターハンター」シリーズの最新作「モンスターハンターワイルズ」。

本作を楽しみにしているファンは、先行して開催されたオープンβテストでプレイした、という人も数多くいるだろう。今回は、製品版を先行してプレイさせてもらうことができ、オープンβテストでは冒頭しかプレイできなかったメインストーリーなどをしっかりと遊ぶことができた。

本稿では、オープンβテストとの違いなどについても触れていく。

キャラクタークリエイトは妥協しないこと!

もはや「今更」という気もするのだが、本作を楽しみにしている人の多くはオープンβテストでキャラクタークリエイトを楽しんだことだろう。

キャラクタークリエイトにこだわればこだわるほど、作成に3~5時間ほどかかるのは当たり前、中には10時間以上かけて、こだわりのキャラクターを作った人もいるはずだ。

そんな努力は、製品版で報われる。製品版では、オープンβテストで作ったキャラクターがそのまま使用できるのだ。

とはいえ、ゲームを起動しても「セーブデータがない」と言われ、戸惑うハンターも多いと思うので、ここでオープンβテストでのキャラクター引き継ぎについて説明する。

まずゲームを開始して、一部の設定をひと通りこなし、「Game Start」を選んでゲームを開始する。物語のプロローグを経て、キャラクタークリエイト画面まで進んだら、エディット欄の一番下に「ベータテストデータ」という項目があるので、そこを選べば、オープンβテストで作成したキャラクターが読み込める。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像

ただし、ここで注意がある。

オープンβテストではマイテントにて何回でもキャラクタークリエイトができていたが、製品版では細部をいじれるのはこれが最後である(別途、キャラクターを再クリエイトするようなダウンロードコンテンツが販売される可能性もあるが、2025年2月25日現在は不明である)。くれぐれも思い残しのないように、ここで最後の調整をしておいてほしい。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像

今後マイテントにていじれるのは、主に髪型や、髪・眉・眼などのカラーリングや化粧及びペイント、音声や立ちふるまい、インナー、アンダーウェアのみである。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像
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エディット画面では360度問題なく見えていても、実際のゲーム画面で見ると「おや?」ということもあるので、その場合は面倒でもリスタートして調整し直したほうが良い。

オープンβテストをプレイした人ならば物語の一部も体験できていると思うので、本作がいかにストーリーに力をいれているかも体感しているはずだが、本作は想像以上にプレイヤー(ハンター)が中心になってストーリーが進んでいく。

イベントシーンなどでもハンターがクローズアップされるシーンが多々あり、ここで妥協してしまうと、いつまでも「ああ……」と残念な気持ちになってしまうだろう。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像

これこそが最後、という気持ちでもって、存分にこだわったキャラクターを作成してほしい。

物語はかなりシームレスに進んで行く

さて、それではオープンβテストではほんのさわりだけ知ることができた、本作の物語について語ろう。

これまでの「モンスターハンター」シリーズといえば、基本的にクエストを受けて、モンスターを倒して、クエストが終了すると拠点(ベースキャンプ)に戻ってきてストーリーが進む、というパターンが多かったが、本作は物語とクエストがかなりシームレスになっていると感じた。

それはオープンβテストをプレイした人も感じただろうが、例えば冒頭部分では少女(ノノ)がバーラハーラに追われているところを発見し、カットシーンからそのままハンターはノノを助けるべくバーラハーラを退け、そしてノノの兄であるイサイを探しにいき、簡易キャンプを経て、イサイを襲っているチャタカブラを討伐する、という流れになっている。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像
歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像

この冒頭部分と同様に、本作は「クエストを受けてからストーリーが進む」のではなく、「ストーリーの過程でクエストが発生し、終了すると同時にまたストーリーが進んでいく」のである。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像
歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像

このストーリー進行の良いところといえば、間違いなく「物語への没入感」である。

こう書くと、「すぐ没入感とか言うんだから」と思われてしまいそうだが、本作の物語はまさに主人公であるハンターが現実の世界に生きていて、ハンターが描く物語に集中し、本作の世界にすんなりと入り込むことができる。しかも、物語のテンポもめちゃくちゃ良いときた。

だからこそ、止め時がわからなくなる。もっともっと、先を知りたくなる。ハンターと一緒に、嬉しくなったり、時にはやるせない思いを抱えたり、それでも前に進みたくなる。そんな気持ちにさせてくれる、素晴らしい物語だと感じた。

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こういってはなんだが、筆者はこれまで「モンスターハンター」シリーズに物語というものを期待していなかった。物語は添え物程度で、家族やフレンドたちと楽しい狩りができれば、それで良かったのである。

実際、「モンスターハンター」シリーズのストーリーで主人公が比較的しっかり絡んでくるものといえば、「モンスターハンター3」や「モンスターハンター4」が挙げられると思うが、それでも筆者にとってはまだまだ”とってつけた感”の強いストーリーだった。マルチを最大限楽しむために、やっつけでメインストーリーをやっていたというハンター諸君も多いはずだ。

だが、「モンスターハンター」はここにきて、すさまじい進化を遂げた。ほぼ全てシームレスに進めていくことで、物語に必然性を持たせた。

もちろん、今回も当面の目標として眼前に立つモンスターはいる。本作のメインモンスターとなる、アルシュベルドだ。オープンβテストでも高難度クエストとして我々の前に立ちはだかったが、メインストーリーではプロローグから登場する少年ナタが見たという、「白の孤影」ことアルシュベルドの影をしばらく追っていくこととなる。

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その過程で、様々な地で問題や混乱に遭遇し、ハンターはその武器を振るいながら、少しずつ真実へと迫っていく。

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楽しい狩りに面白い物語が加われば、それはすなわち最高傑作である。本作は、シリーズが長らく抱えていたひとつの問題を、見事に昇華したのだ。

しかし、シームレスに物語が進んでいくことに、ひとつだけ難がある。それはあまりにも継ぎ目なく物語が進んでいくため、どのタイミングでモンスターと戦うことになるのかわからない、という点だ。

本作では食事をすると30分~50分その効果が続くが、だからこそ迂闊にストーリーを進めてしまうと、そのままモンスターとの戦いに入ってしまい、そして食事の効果時間が切れてしまう、ということが数回あった。

マメに食事を摂りなおしていない筆者が悪いと言われればそれまでなのだが、物語があまりに自然と続いていくので、こういうできごとは他のハンターたちにも起こり得るだろう。手軽に食事効果を得られるこんがり肉は、いつでもかならず持ち歩いていたい。

なので、メインストーリーを進める上で、この食事の効果時間についてだけは、唯一苦言を呈したい部分だ。画面上に食事の効果時間がわかるようなメーターなどがあれば「そろそろ摂りなおしておこうかな」と思えるので、今後アップデートなどで対応してもらえると嬉しいところである。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像

なお、メインストーリーと直接関係する要素ではないのだが、オープンβテストではカスタマイズできなかった乗り物・セクレトは、メインストーリーを進めることで名前をつけたり、カラーリングを変えたり、装甲を変えたりすることができるようになる。こちらも楽しみにしていてほしい。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像
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モンスターとの出会いの一部を紹介

本作のバトルについては、オープンβテストで既に触った人も多いことが予想できることや、記事もこれまでに多数出ていることから、どちらかというとメインストーリーで出会ったモンスターなどについて紹介していこうと思う。

ちなみに筆者のメイン武器は太刀、サブ武器はランスである。オープンβテストでは最初からメイン武器とサブ武器を持てるようになっていたが、実際にはメインストーリーを少し進めるとメイン武器とサブ武器の2本を持てるようになる。

このように「オープンβテストでできていたことができない!?」となる場面はいくつかあるのだが、とりあえずは落ち着いてメインストーリーを進めていってほしい。

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メインストーリー上で現れる炎尾竜ケマトリスは、その名の通り火属性の攻撃をしかけてくる敵だ。火属性やられになりやすく、火属性やられになると徐々に体力が減少していくので、非常に危険なモンスターである。

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刺花蜘蛛(しかくも)ラバラ・バリナは、赤い綿毛に覆われている蜘蛛状の敵。その綿毛には麻痺毒が含まれている。その綿毛が紅いこともあってか、モンスターながら妖艶な雰囲気を纏っている。長くて細い脚にしか攻撃を当て辛く、近接武器では胴体に傷口ができても少々狙いにくい。

ラバラ・バリナの素材からは麻痺属性の太刀が作れるが、序盤のうちは制限によって麻痺属性武器が開放されないので、しばらくはメインストーリー以外では戦わないことになるだろう。

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桃毛獣ババコンガは、これまでシリーズをプレイしてきた人ならばお馴染みだろう。とはいえ最後に登場したのは「モンスターハンターダブルクロス」なので、しばらくぶりの登場となる。

ババコンガといえば、「リアルう○こ」モンスター。本作でも相変わらず自身の糞を投げてきたり、くさい放屁をしたりと、なまじリアルになっただけに色々と嫌なモンスターである。これらの攻撃を食らうと、しばらくの間飲食系のアイテムが全て使えなくなる(というくらいに、悪臭に包まれるのだと思われる)。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像
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波衣竜(はごろもりゅう)ウズ・トゥナは、「緋の森」エリアの生態系の頂点に君臨するモンスター。かなりの巨体で、「はごろも」という名の通り、ヴェールのような6枚の翼が特徴だ。水流を起こしてハンターを押し流してくるので、接近戦がしにくいモンスターである。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像
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沼噴竜(しょうふんりゅう)ププロポルは、名前からちょっと可愛いモンスターを想像しそうだが、その実態は毒攻撃を得意とした、紅く光るまん丸な瞳が不気味感を醸し出す、グロテスクな見た目だ。

ちなみに、ププロポルを倒したら毒属性の太刀が作れるようになったので、手数の多さで戦う武器を選択した人は、メインストーリー以外でも積極的に戦っていきたい。

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そして、みんな(きっと)大好き、煌雷竜レ・ダウ。オープンβテストでも、レ・ダウとの戦いに勝利することを当面の目標にしていた人も、多いのではないだろうか。

その見た目通り、放電系の攻撃を得意とする種で、レ・ダウの繰り出す攻撃はいずれも非常に強力。かくいう筆者も、オープンβテスト時は、レ・ダウの攻撃を真正面から食らって即死したことが何回もあった。

一方で、比較的読みやすい攻撃も多く、うまくかわせればこちらの攻撃チャンスにもなる。何回か戦えば、どちらかというとやりやすい部類に入るモンスターだろう。新しい武器にチャレンジする時に、とりあえずその武器でレ・ダウを倒せるようになるかどうかなど、ひとつの目安にしやすい。

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影蜘蛛ネルスキュラは、「モンスターハンターダブルクロス」以来の再登場モンスター。「氷霧の断崖」と呼ばれる寒冷地に現れる。睡眠攻撃をしてくる他、蜘蛛の糸を使った機動力の高さが厄介だ。

また、ネルスキュラの周囲にはネルスキュラベビーなる小蜘蛛が大量に発生。このうじゃうじゃした小蜘蛛はぶっちゃけ激弱なのだが、数が多いため、かなり不気味。ちなみに、蜘蛛恐怖症モードをオンにしていると、ネルスキュラベビーはスライム状の敵になるので、「ちょっとだめかも……」と思ったらオプションから切り替えよう。

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赫猿獣(かくえんじゅう)アジャラカンは、「油涌き谷」に生息する牙獣種。小柄ではあるが、メインストーリーでは2体を同時に相手にすることになり、かなり厄介だ。溶けた金属を付着させて赤熱化することもあり、生息地的にも溶岩上で戦うことが頻繁に発生。否でもじわじわと体力を削られていくことになる。

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獄焔蛸(ごくえんしょう)ヌ・エグドラは、通称「黒い炎」の名で呼ばれている。炎を纏い、その体躯は真っ黒で、禍々しく、まさに黒い炎という名に相応しい。全体的にタコのような風貌をしているが、油涌き谷の生態系の頂点として君臨している強力なモンスターだ。6本ある足で、ハンターを掴んでくることもある。

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と、ここまで様々なモンスターを紹介してきたが、これはほんの一部でしかない。看板モンスターのアルシュベルドを始めとした様々なモンスターがハンターを待ち受けているので、楽しみにしていてほしい。

なお、今回筆者はオフラインでの4人プレイ(プレイヤー+NPC3名)を中心に行ってきたが、今回NPCのAIが非常に優秀で、モンスターの背中に乗ってダウンを取ってくれたり、傷口を破壊してくれたり、ガンナーのNPCは回復弾を撃ってくれたりと、非常に心強い。1人プレイはちょっと心細い、でも知らない人とマルチプレイをするのには抵抗がある、という人はNPCをぜひ活用してほしい。

1~2人プレイの時についてきれくれるオトモアイルーも大活躍だ。筆者が驚いたのは、オトモがシビレ罠を張ってくれたあと、そのシビレ罠にモンスターがかからずにエリア移動をしてしまうと、使わなかったシビレ罠を回収して、また次のエリアで使ってくれること。実に、頭が良い。今回は本当にオトモが「頼れる相棒」という立ち位置になってくれたのが、嬉しい。

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フィールドを探索するだけでも楽しい

オープンβテストでは、どうせアイテムを製品版に持ち越せないし、と探索よりも狩猟に力を入れていたハンターも多かったと思うが、いよいよ本番となるとアイテム探索にも力が入るし、そしてフィールドを移動していると様々なモンスターに出会うのも楽しい。

特にモンスター同士の縄張り争いなどが発生すると、「え? このモンスターよりもこっちのモンスターのほうが強いの!?」なんてことも発生するので、その様子を眺めているだけでも楽しめてしまう。

広いフィールドを冒険するにあたって、フックスリンガーで遠距離からアイテムをシュパっと取得できるのも嬉しいし、セクレトはオートで移動してくれるので操作がラクチンだし、様々な場所に簡易キャンプを設営して拠点にすることもできる。

ただし、1エリアで設置できる簡易キャンプ数は決まっているので、よく考えて設置してほしい。かくいう筆者も、ひとつ散々迷ったエリアがあり、1時間ほど同じ場所を彷徨い続け、食事の効果も切れ、半泣き状態のなかでようやくエリアの奥に進めた、といった出来事があったのだが、エリアの奥で簡易キャンプ設置場所を見つけたのに設営の上限に達していた。そのため、結局道を覚えておいて別のキャンプにファストトラベルし、食事を摂りなおして再び戻ってきたのだった。

……まあまあ、こんな出来事はなかなかにないとは思うのだが、筆者は3Dのマップを覚えるのがかなり苦手で、自分のいる位置を地図を見ながらですら見失いがちなので、そんなことも有り得るという程度のひとつの話として頭の片隅にでもいれておいてほしい。ちなみに基本的にクエストには丁寧なナビがあるので、よほどでなければ迷うことはないようになっている。筆者が迷ったのはナビのない箇所だったため、あくまでたまたまだ。

そして「モンスターハンター」といえば、やはり装備作りだ。どのモンスターの素材から、どんな武器が作れるのか? どんな防具が作れるのか? どんなスキルが出せるのか? 派生図を見ながら、唸ってほしい。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像
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ちなみに、一度メインストーリーで戦ったモンスターとは、フリークエストから戦うことができるようになるので、素材集めも比較的簡単にできると感じた。クエスト一覧から、そのクエストをクリアした時にどのような報酬がもらえるのか、わかるようになっているのも嬉しい。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像

フィールドの環境が、ダイナミックに変化していくのも見どころ。特に晴れた時の青空は、非常に気持ちが良くて、どこまでも翔けて回りたくなる。セクレトは地面から飛び立つことはできないが、高いところから地面に向けて滑空することはできるので、青空の中をセクレトで飛んでみることを、ぜひおすすめしたい。

歴代「モンハン」の中でも群を抜いてストーリーが面白すぎてのめりこんでしまう、「モンスターハンターワイルズ」プレイレビューの画像

最後に、本稿を書くにあたっては通常のPS5でプレイをしたのだが、最後の最後でPS5 Proを設置したので、一応両方ともグラフィックモードを選択した時の画像を置いておこう。

まったく同じ環境下ではないが、水のシーンを撮影してきた。まだアップデートがされていないため、そこまでグラフィックの差は感じられない。どちらかというと、PS5Proだと安定してアクションができるように感じられた、といったところが正しいところだ。

PS5
PS5
PS5 Pro
PS5 Pro

繰り返すが、ストーリーが最高におもしろいので、ぜひ期待しておいてほしい。

人生のうちの40年以上をゲームと共に生きる、人生の大半をゲームに捧げた、北の大地に住むライター。JRPGが主食。スクウェア・エニックス、トライエース、フロム・ソフトウェア、カプコン、アトラス、任天堂、ファルコム、タイプムーンあたりに目がない、ソシャゲも山のように嗜む雑食ゲーマー。ゲーム音楽やコラボカフェ、2.5次元なども大好物。北の大地に移り住む前は数多くのイベントに通い詰めた、イベント大好き人間です。

note:https://note.com/rinaasami/n/nb31a2e54c31f

※画面は開発中のものです。

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