カプコンは、2025年2月28日に発売予定のPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)用ソフト「モンスターハンターワイルズ」のメディア発表会を先日2月15日に開催した。本稿ではその模様をレポートする。

目次
  1. CM撮影では少しでも「集中乱舞【廻天】」に近づけるべくこだわった
  2. 開発陣を対象とした囲み取材の模様をお届け!
  3. 会場内では様々な展示物も

今回の登壇者は本作のプロデューサーを務める辻本良三氏、アートディレクター兼エグゼクティブ・ディレクターの藤岡要氏、ディレクターの徳田優也氏。加えてシリーズのファンであることを公言している俳優・山田裕貴さんも参加して会場を大いに盛り上げてくれた。

「モンスターハンターワイルズ」メディア発表会レポート!山田裕貴さんが報道陣の前でアルシュベルドとヌ・エグドラの狩猟にチャレンジの画像

CM撮影では少しでも「集中乱舞【廻天】」に近づけるべくこだわった

イベントが始まるとまずは辻本氏、藤岡氏、徳田氏が登場し、発売が近づく今の心境を語ってくれた。その後、早速山田さんが会場入り。山田さんはシリーズのメインテーマ曲「英雄の証」で登場できたことに興奮した様子。

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山田裕貴さん
山田裕貴さん

続いて山田さんが本作のTVCMのイメージキャラクターに就任したことが発表され、その映像をすぐさま見ていくことに。映像は「オトモアイルーと一緒な山田裕貴」編と「仲間との狩りが止まらない山田裕貴」編のふたつ。

山田さんは「モンスターハンター ポータブル 2nd」から遊び続けている熟練ハンターだそうで、人生の半分を費やした「モンハン」シリーズにまた関われた喜びがあったと語ってくれた。

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そして、サプライズとしてアイルーが会場に姿を見せる場面も。あまりの可愛らしさに山田さんもメロメロになった様子で、アイルーについて「いつもお世話になっています」「いつも狩りに出ている友達みたいなもの」とコメント。そして、いつもエクシアという名前を付けていることも教えてくれた。

「モンスターハンターワイルズ」メディア発表会レポート!山田裕貴さんが報道陣の前でアルシュベルドとヌ・エグドラの狩猟にチャレンジの画像
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山田さんのCM出演は「モンスターハンターライズ:サンブレイク」に続き二度目。その時にシリーズに関われる機会はもう無いと思ったそうだが、二作続けて任せてもらえて嬉しかったと述べる場面も。辻本氏によると山田さんにお願いすることはかなり前から決まっていたそうで、それを前提にどんなCMを作るか決めていったのだとか。

続いてそんなCMの撮影風景をスクリーンで上映しつつ、それぞれの映像を掘り下げていくことに。「オトモアイルーと一緒な山田裕貴」編は山田さんがゲームに没入するあまりアイルーが現実世界にも現れたように見えるというものだが、実際にいないアイルーを想像しながら撮影に臨んでいたのだとか。

「仲間との狩りが止まらない山田裕貴」編は狩友たちと強大なモンスターと戦うものとなっており、途中で山田さんが「集中乱舞【廻天】」のモーションを真似する見せ場がある。その際にソファーから飛び降りて着地するのだが、そのまま着地する当初の絵コンテ通りではなく、「集中乱舞【廻天】」に近づけるために回転しながらの着地を再現したと熱く語ってくれた。

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その後は山田さんによる実機プレイに。まずはオープンベータでも戦うことができる鎖刃竜アルシュベルド。徳田氏によると現時点では成功率11%くらいの高難易度クエストなのだとか。山田さんはオープンベータもあわせて今回が3回目の挑戦だったそうだが、ソロで挑戦した時は時間切れ、パーティを組んで挑戦した時に1度クリアしたのみだった模様。

やはり難易度が高く時間切れにはなってしまったのだが、双剣を巧みに操って「集中乱舞【廻天】」をしっかり決めて見せ場を作ってくれたので、配信を見た人も印象に残ったことだろう。

「モンスターハンターワイルズ」メディア発表会レポート!山田裕貴さんが報道陣の前でアルシュベルドとヌ・エグドラの狩猟にチャレンジの画像
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続いてヌ・エグドラは、辻本氏、藤岡氏、徳田氏とパーティを組んで挑むことになった。このモンスターは炎を纏う蛸といった様相なのだが、4人で協力して着実にダメージを与えていく様は見事だった。

辻本良三氏
辻本良三氏
藤岡要氏
藤岡要氏
徳田優也氏
徳田優也氏

睡眠状態にした際には4人で大タル爆弾を設置して大ダメージを与える一幕が見られたり、フィールドのギミックを活かした攻略法の紹介だったりもあった。配信で見ていた方は覚えておくといいだろう。また、切り落とした部位から素材を剥ぎ取る際、時間が経つと鮮度が落ちてしまうといった気になる話も飛び出した。

「モンスターハンターワイルズ」メディア発表会レポート!山田裕貴さんが報道陣の前でアルシュベルドとヌ・エグドラの狩猟にチャレンジの画像
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最後に作品に関する最新情報を告知。サーティワンアイスクリームとのコラボレーションや「モンスターハンター20周年-大狩猟展-」などが紹介された。気になる人は、以下の記事をチェックしてみてほしい。

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開発陣を対象とした囲み取材の模様をお届け!

以下より、イベント終了後に行われた開発陣への囲み取材の模様をお届けする。

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――オープンベータテストの反応はいかがでしょうか?

辻本氏:基本はオープンベータテスト1と同じ中身になるのですが、その際にあのバージョンでのご意見は大体いただけたかなと思っています。それを踏まえて製品版のタイトルアップデートを色々検討しまして、細かいところは昨年(2024年)末にディレクターの徳田から説明させていただき、その内容はサイトの方に掲載しています。

藤岡氏:オープンベータテスト2で新たに発見された不具合やバグについても、すぐ直せるものをいくつか発見しました。今後はそのあたりに対応していく予定です。

徳田氏:ゲリョスというモンスターが久々に登場したのですが、あれくらいの期間が空くと海外の方を中心に初めて接する方も多いようでした。死んだふりをしているところに剥ぎ取りをすると攻撃されてしまうのですが、みなさんビックリしてくれましたね。かなり時間が経った経過、こういう反応もあるんだなと凄く微笑ましい気持ちになりました。

――ハードがPS5やPC、Xbox Series X|Sへと移りました。グラフィック表現ではどのような部分にこだわっていますか?

藤岡氏:イメージはしていたけれど、これまでは中々出来なかったことが実現できたと思っています。今日見ていただいたヌ・エグドラもそうなのですが、ああいったモンスターの表現はなかなかできませんでした。ちゃんと地面との設置を取るだとか、何本もの触手を動かすだとか、アイディアとしては出ても再現できなかった部分をやらせてもらっています。

後は環境の表現も今回は凝っていて、環境変化が目の前でシームレスに発生します。そういったマシンスペックがあるからこそ出来る表現をたくさんさせてもらっています。制作には苦労しましたが、デザイナーたちはそういうものがしっかり表現できて満足していると思います。みんな新しいモンスターが作れるということで、楽しくやっていましたね。

徳田氏:構想自体は「モンスターハンター 3(トライ)」くらいからあったのですが、技術の進歩が追いついて遂に実現できるようになったんです。

――タマミツネの登場など今後の展開も明らかになっています。それ以降の展開も話せる範囲でお願いします。

辻本氏:モンスターの追加だけだと遊びの広がりが欲しいと思われるので、今後も色々と予定しています。より遊びの幅が広がるようなところや、コミュニケーションの幅が広がるところは考えていきたいなと思っています。

――タマミツネを追加しようと考えた理由は?

藤岡氏:本作では海竜種の骨格に技術的に新しいものをかなり導入していて、それを使って表現したら旧来のファンも本作から始める方も喜んでもらえるのではないかと考えました。また、モンスターのバリエーションを見てもアップデート第1弾で登場させるのがバランス感がいいようなラインナップに感じられたので採用しました。

――今回は導きの地のようなやり込み要素はありますか?

藤岡氏:導きの地のように環境を自分好みに変化させていくようなエンドコンテンツにはなっていません。今回はそれぞれのフィールドにリアルタイムにモンスターが登場したり環境が変化したりするので、その中でやりたいことがたくさん出てくるような設計にしています。ただ、遊べるものがなかった場合は簡易キャンプで時間を飛ばす機能があるので、活用していただけたらと思います。

――ありがとうございました!

会場内では様々な展示物も

当日の会場には本作にまつわるグッズや展示物がいくつか飾られていた。以下よりそのフォトレポートをお届けする。

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アニメ・ゲーム系の媒体でお仕事をしているフリーのライター。Gamerさんでは2022年夏頃よりお仕事をいただいている。

主にプレイするのは大作RPGからFPS、18禁の美少女アドベンチャーゲームなど。ゲームセンターが好きで「BLAZBLUE」や「MELTY BLOOD」などのコンボ重視の対戦格闘ゲームや、「機動戦士ガンダム VS.(バーサス)」シリーズなどをよく遊んでいたが最近はちょっと年齢を感じて辛い。

最近は仕事のために始めたカメラにハマり、スナップ写真や動物写真を撮ることも。使用しているカメラのメーカーはNikon。

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