CygamesがiOS/Android/PC向けに配信中のアニメRPG「プリンセスコネクト!Re:Dive」。7周年に併せてアメス/フィオ/ネビア役・相坂優歌さんにインタビューを実施した。
目次
「プリンセスコネクト!Re:Dive(以下、プリコネR)」では、2025年2月15日に7周年を迎える。1月31日よりスタートした7周年ストーリーイベント「ダイブ・アストルム 七つの願いと創世の残響(以下、ダイブ・アストルム)」では、前作「プリンセスコネクト!(以下、プリコネ)」のガイド妖精であるフィオと主人公、そしてラビリスタを中心とした七冠(セブンクラウンズ)の面々が活躍する。また、2月8日・9日の生配信イベント「プリコネフェス2025」DAY2では、フィオを中心とした物語を描く完全新作オリジナルアニメーションが公開となった。
そのタイミングに併せて、前作からフィオ役を演じ、そして「プリコネR」においても主人公をサポートするアメス、フィオと同じガイド妖精であるネビアを演じる相坂優歌さんにインタビューを実施。2024年のトピックス、そして7周年ストーリーイベントや完全新作アニメを通して、作品や自身が演じるキャラクターの魅力を聞いた。

※インタビューは2025年1月下旬に実施しました。
※開催中のイベント「ダイブ・アストルム」に関する言及もございますので、ご注意ください。
「プリコネR」の中にも「プリコネ」の歴史があることに感謝
――「プリコネR」が7周年、前作を含めると「プリコネ」に約10年関わられていますが、これだけ長く続くタイトルに関わられていることへの率直な感想をお聞かせください。
相坂さん:「プリンセスコネクト!」ではフィオとして、そして「プリコネR」ではアメスとネビアを演じさせていただいていますが、フィオを演じていた当時はまさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。「プリコネR」が出るというというタイミングでまず私の中ですごく驚きがあって、私がどうやって関わっていけるんだろうという楽しみも不安もあったんですが、「プリコネR」が始まってからプリコネの世界が大きく広がって、みなさんに愛されるゲームになっているのを、アメスとして見ていてすごく嬉しく思っています。
(「Re:Dive」になることで)今までの「プリコネ」とは別のものになってしまうのかなと思っていたところが最初の段階ではありましたが、「プリコネR」の世界にもちゃんと「プリコネ」というものが歴史としてあって、そこから新たな世界として広がっていくものにしていただいていたので、すごく感謝しています。



――そんな「プリコネR」の魅力はどこにあると思いますか?
相坂さん:登場人物がみんな真っすぐだし応援したくなるような子ばかりで、どんな立ち位置で出てきてもそこにはちゃんと理由があって。アメスは騎士くん(※作中における主人公の呼称)に対して、「この子はこういうところもある」というのを夢の中で伝えたりもしていくので、収録の度に女の子たちを深堀りできるのですが、描かれている物語には本当に隙がなくて、知っていけば知っていくほどみんなを好きになれる、愛溢れているコンテンツだなと思います。ちょっと覇瞳皇帝(カイザーインサイト)様にはいまだに恐縮してしまいますが(笑)。
――最初は敵側のポジションで登場するキャラクターでも後々になって実は…みたいなところがありますよね。
相坂さん:そこの深堀りもシナリオライターさんたちがすごく丁寧に描いてくださっていますし、「プリコネR」は知れば知るほど嵌まってゆく沼だなと思っています(笑)。
――今お話されていたように、「プリコネR」ではアメスは主人公を導いていくとともに、物語全体を見ても重要な立ち位置のキャラクターだと思いますが、ご自身の中で印象に残っているエピソードやシーンなどはありますか?
相坂さん:ストーリー中での緊急事態では夢の中で関わらせていただくことが多いですが、騎士くんのことをそれでも信じているというアメスの姿勢がよく描かれているなと思っていて、いつもそのたびに感動しています。
一方で、割と幼い女の子のお話になると騎士くんに「キョウカちゃんいくつか知ってる!?」とかツッコミに回ることも多いですね。そういうところもユーザーさんに面白く見ていただけている体感です。騎士くんに「喜んでんじゃないわよ」みたいに窘めるときなども、楽しく演じさせていただいています。

アメスとネビアが活躍したストーリーイベント「幻惑の妖精 -真夏の園で舞踊る影-」を振り返り
――ここからはよりアメスに関するお話をお聞きできればと思います。まずはアメスが初めてプレイアブルキャラクターとして登場(※2022年8月31日のプリンセスフェス プライズガチャで初登場)した際のキャラクターストーリーなどについてお聞かせください。
相坂さん:アメスはいつも夢の中でしか騎士くんとコミュニケーションが取れなくてもどかしい部分もあったと思うんですけど、やっとこの実装のタイミングで騎士くんと仮想空間内の街を巡ったり、制服姿になって教室でお話したりとか、騎士くんとのちゃんとした思い出を作ることができて。そのうえで「これからもそばにいるわよ」というセリフもあって、あのストーリーは本当にアメスにとってすごく大きな出来事ですし、絶対に語らないといけない大事なイベントだったなと思っています。

――2024年にはアメス・ネビアが活躍するストーリーイベント「幻惑の妖精 -真夏の園で舞踊る影-(以下、幻惑の妖精)」もありましたが、イベント内では初のアメスの新衣装として水着姿が登場しました。
相坂さん:新衣装として登場するというのは私の中では「そんな贅沢は言えない!」という気持ちだったので、水着姿という、ユーザーさんにとってもすごく熱いかたちで出させていただいたのは本当に嬉しかったですし、そのタイミングでネビアも登場させていただいて、とにかくフル稼働させていただきました(笑)アメスとして喋ったと思ったら、その掛け合いですぐにネビアが登場してという感じで、やり取りをずっと自分でしていくというなかなか面白い機会に恵まれて。実際はアメスとして先に収録して、その後それに合わせてネビアを収録するという流れで、演じ分けをするという大変さもありましたが、声優としてはすごくありがたく、奇跡的な機会でした。


――メインストーリーでは全体の流れがあるのでアメス自身について語られる情報量は多くはないですが、ストーリーイベントではアメスのことがしっかりと描かれる部分が多かったと思います。
相坂さん:確かにここまでしっかりとアメスにまつわることをストーリーとして描いてくださることはなかなかないことですし、普段から優しく見守る立場だったりする中で、ネビアという妹的な存在が周りを引っ掻き回すことでアメスの可愛らしい部分やカッコいい部分だったり、姉としてネビアをちゃんと叱りつけるというシーンもあって、いろんなアメスを今回は見ていただけたのかなと思いますし、アメスファンの方がもしいらっしゃるのであれば見逃せないイベントだったのかなと思います。

――アメスとして歌われている同イベント楽曲の「Re:collection」について、楽曲の印象やレコーディングのエピソードなどあればお聞かせください。
相坂さん:夏の曲なので割とチルな雰囲気といいますか、例えば海に行った帰りの車の中で聴いていただいたりとかしたら、すごく癒やされるし素敵かなと思います。
アメスとして歌うのは今回が初めてだし、アメスが歌うってどんな感じなんだろうと思いながら挑戦したのですが、アメスの中でも甘い空気を出して歌ってほしいというディレクションがあり、騎士くんに対する温度感をどのくらい表出したらいいかという部分ですごく悩みつつもレコーディングに臨みました。アメスガチ勢の方にはぜひイヤホンで耳元で聴いていただけたら甘々な感じを味わっていただけるかなと思いますし、普段は「好き♡」みたいな表現がない分、歌でときめいていただけたらと勝手に思って歌っていました(笑)。歌詞も「微熱」など、ちょっとドキッとするワードが並んでいたりもして個人的にもすごくお気に入りなんですけど、そういったギリを攻めているところも夏っぽさがあって、可愛らしい曲になっています。

――6.5周年直前生放送ではネビアがエクストラキャラとして登場することが発表され、大きな反響がありました。発表された際の心境はいかがでしたか?
相坂さん:ネビアはスパイス的な立ち位置だと私は捉えていて、登場しても、さっと出てきて引っ掻き回しては去っていく、という印象だったので、ここまでフィーチャーして描いていただけることがすごく嬉しかったです。【美食殿】との関わりが結構あるのでもちろん知ってくれてはいたと思うんですけど、どういう子なんだろうと思っている方もいっぱいいたかもしれないなと思ったので、ネビアというキャラクターを改めて知っていただく機会になったのかなと思います。私自身も、しっかりとネビアを演じるという機会に恵まれて、「プリコネ」の時代のことを思い出したり、懐かしさもあって新しさもあるみたいな、面白い機会でした。

――キャラクターストーリーは普段描かれないネビアの内面もすごく感じられる内容だったと思います。
相坂さん:いたずらというものがネビアの根幹にあるものなので、そこは切っても切り離せないと思うんですが、それでもこう…憎めない愛らしさみたいなものもあって。こんちくしょうと思うところもあるかもしれないですが(笑)、姉のアメスにもっと生き生きと自由に振る舞ってほしいという良い子な部分もあるので、そこを知ってもらえてたら嬉しいです。

7周年ストーリーイベント&アニメで描かれるフィオ、アメスの関係は?
――ゲーム内の7周年ストーリーイベント「ダイブ・アストルム」では、「プリコネ」、そして「プリコネR」の舞台である「アストルム」が誕生するまでの前日譚が描かれました。フィオもキーキャラクターとして活躍しましたが、イベントの内容はいかがでしたか?

相坂さん:冒頭でも「プリコネ」の時代の歴史をちゃんと汲んで、「プリコネR」として展開してくれているというお話をしたんですが、ここでついに前日譚が描かれるというのは、「プリコネR」にとっても大事な節目なのかなと思って、「プリコネ」から関わっている者としてはとてもありがたく思っています。
そんな大切な機会に関わらせていただけて非常に感謝という感じなんですけど、フィオは「プリコネR」から入った方にとってはまだよくわからないキャラクターだったと思います。明かされていないことがたくさんあるまま物語が進んでいくため、「アメスとフィオって結局何者なんだ?」みたいに感じていた方もいたかなと思うので、新たに「プリコネR」から入ってくれた方が「プリコネ」の歴史に触れる瞬間がここで訪れたんだなと思うと嬉しいですし、前作から知ってくださっていた方にとっても、彼女のバックボーン的な部分において今回初めて知ることが色々とあるはずなので、なんだかそわそわしています。

――7周年イベントでそのような「アストルム誕生の物語」が描かれたうえで、「プリコネフェス2025」で公開されたアニメではアストルムでのフィオと主人公の出会いの物語が描かれました。その内容についてどのように感じられましたか?
相坂さん:このアニメを見たら、フィオとアメスについてしっかりと理解していただけて、アメスがなんとも儚くも切ないキャラクターであることがわかっていただけるかなと思います。見た目もボロボロだったりするので訳アリだというのは感じていただけていたと思いますし、ゲーム内では私は壊れている存在だからというセリフもちょこちょこ出てきますが、主人公との笑顔あふれる歴史があってこそのアメスというのが、本当に涙なしでは見られないストーリーになっているので、そこを知って、触れていただけるというのが嬉しいです。

――アメスのキャラクターストーリーがまさにアメスの体で目覚めるところからなので、アニメから通して見てもらうとまた感動もひとしおかもしれませんね。
相坂さん:なんとなくは知っていただけていた方も、こんなに切なくて感動的な物語を見せつけられたらさすがに頭を抱えてしまうんじゃないかと思うんですけど、やっぱり頑張り屋さんで、騎士くんのことを心から大事に想っていたフィオがいて、今のアメスがいるというところは絶対に知っていただきたいです。
収録のときにところどころ出来上がっている映像も見せていただけたのですが、すごく絵も綺麗で素晴らしいアニメとして作っていただけたので、このクオリティで30分間見ていただけるなら、しっかり伝わるだろうなと思いますし、私自身、完成版を早く見て泣きたいです!

――ちなみに、今回のストーリーイベントやアニメで語られる設定というのは以前から知っていたのでしょうか?
相坂さん:アストルムの前日譚やプロトアメスについてちゃんと知ったのは今回からですし、幸雨澄花ちゃんというキャラクターにおいては完全に初耳でした。

――アメスの元となったプレイヤーがいたというのは驚きですよね。
相坂さん:澄花ちゃんがいなかったらアメスというキャラクターは存在していないので、フィオやアメスを演じている私からしたら、本当に感謝の気持ちでイベントを録らせていただきました。アメスのキャラクターストーリーで、コッコロたんが「アメス様…」と祈っているを見て、自分が“アメス”の中にいるとアメス(フィオ)自身が認識したシーンがあるのですが、そういったシーンによってアメス自体の本体が過去(「プリコネ」時代)に存在していたというのはユーザーさんも2年前の段階でなんとなく察することが出来たのではと思います。とはいえ、澄花ちゃんの存在や、今回明かされた数々の事実には皆さんもとても驚かれたと思います。

――ちなみに、フィオとアメスに関しては演じられる部分の違いとして意識されている部分はありましたか?
相坂さん:フィオとアメスの声は割とはっきり差をつけたいという思いはあります。姿かたちが変わりアメスとして生活してゆく中で、以前のような明るい振る舞いを恥ずかしいと感じてしまうくらい、本人的には明確にアメスとして今は存在していると思うので、フィオとはやはり完全に分けて声を出そうという意識があります。「幻惑の妖精」の時にもどこまでお互いに寄せるのかというのはスタッフさんとも話し合いながらこだわって収録しました。


――7周年ストーリーイベントのエンディング曲についても歌われていると伺いましたが、楽曲の印象やレコーディングのエピソードなどあればお聞かせください。
相坂さん:まず本当に曲がめちゃくちゃ良くて、私も大好きなので早く聴いていただきたいです。
Aメロがすごーーく低いところから入るんですけど、それがかなりフィオのキーからは外れているんです。フィオがこのキーから始まる曲を歌うというイメージを掴むのが大変で、マイク前に立つまで悩んだ部分です。
Bメロから段々と上がっていって、サビはすごく高いんですけど、Cygamesさんから「フィオの感情の動きを音楽でもしっかり表現できるようなメロを目指しました」というお話があったので、その意図を汲んで最大限お届けできるよう尽力しました。
フィオとして歌うというのが難しい曲ではあったのですが、もしかしたらフィオの心により近い声として聴いていただける、いつものトーンじゃない、本当の核の部分みたいなものをこの曲を通して感じてもらえるかもしれないなと思いました。
――こちらの楽曲ですが、1番が7周年ストーリーイベントのエンディング、2番がフェスでのアニメのエンディングとして流れるということで、歌詞もそれぞれの内容に沿ったものになっているとお聞きしています。その印象についてもお聞かせください。
相坂さん:歌詞はとにかく騎士くんに対する想いを語りかけている内容でして、特に2番は曲の構成的にもグッと来る内容になっていて、もう本当に感動的です。
また、フルバージョンだと聞ける部分にはなってしまうのですが、歌詞の中に「会えない 会いたい…届いて」という歌詞があって、アニメを演じながらこの部分がすごくリンクして、泣きそうになりました。その歌詞に追いつけるように私も頑張って歌ったので、アニメと合わせて楽曲も聴いていただきたいです。

「ずっと騎士くんの側に居続けることがアメスにとっての幸せ」
――今回の「プリコネフェス2025」にも出演されますが、バラエティ豊かな「プリコネR」の生放送についての印象などをお聞かせください。
相坂さん:確かにいつも面白い試みをしていますよね。「プリコネフェス」ではキャラクターにまつわるアトラクションがあったり、生放送ではネビアが実装されるタイミングで私がものすごく大きなボタンを押したのですが、あれもこのために作ったものということで、毎回本当に作っていただくもののクオリティがすごいなと思って本気度を感じています。
この前の生放送ではスーパーを貸し切ってカレーの具材を選んだりする企画も面白かったですし、今(インタビュー実施時)はまだ出演してませんけれども、今回の「プリコネフェス」も絶対面白いものになるなと思って、楽しみにしています。

――この先の「プリコネR」の展開やアメスの活躍について、期待することがあればお聞かせください。
相坂さん:変わらないことの尊さみたいなものがあると思っていて。アメスは、今は主に夢の中で騎士くんに関わっている存在ですが、フィオという歴史の中で大きな喜びや悲しみがあって、これまでいろんな思いをしてきたキャラクターなんです。複雑な想いを抱えたまま存在しているアメスが、今の自分を否定しそうになったとき「そのままでいいよ」と受け入れてくれる騎士くんとのシーンが以前あって、そんな騎士くんの側にずっと居続けることがアメスにとっての幸せなんじゃないかなと。多分「プリコネR」の中ではいろんなことが今後も起こると思いますが、それでも騎士くんに寄り添える存在であることが変わらなければ私は満足です。もちろん、また新衣装が登場しても相坂優歌としてはとっても嬉しいです(笑)。
――最後に「プリコネR」を応援している方々へのメッセージをお願いします。
相坂さん:いつも「プリコネR」を愛していただきありがとうございます。そして、アメスというキャラクターを受け入れていただいてありがとうございます。
7周年ストーリーイベントとアニメを通して、アメスへの印象がいろいろと変わったり、深堀りしていただけた部分もあると思いますが、これまでと変わらずに引き続き愛していただけたらほかに言うことはありませんし、いろんな女の子と濃厚に触れていただいてももちろん構いませんので(笑)、最終的にはまた夢の中で会いましょう。
――ありがとうございました。
(C) Cygames, Inc.
コメントを投稿する
この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー