コーエーテクモゲームスは、ネオロマンス30周年を記念したイベント「ネオロマンス 30th Anniversary ~アンジェリーク&遙かなる時空の中で~」を2025年1月25日・26日にKT Zepp Yokohamaで開催した。ここでは1月26日の「アンジェリーク」昼の部の模様をお届けする。

出演者
速水奨さん(ジュリアス役)
堀内賢雄さん(オスカー役)
岩田光央さん(ゼフェル役)
関俊彦さん(ルヴァ役)
森川智之さん(エルンスト役)
立木文彦さん(ヴィクトール役)
声の出演
佐藤拓也さん
本イベントでは2024年9月23日に30周年を迎えた「アンジェリーク」シリーズと、2025年4月に25周年を迎える「遙かなる時空の中で」シリーズを日替わりでフィーチャー。開演前の諸注意アナウンスや、出演者紹介のナレーションはシリーズ最新作「アンジェリーク ルミナライズ」に参加している佐藤さんが担当した。
イベントが始まるとステージに花束を抱えた出演者が登場し、待ちわびた女王候補へ出迎えの言葉を投げかけていく。続いてドラマ「アンジェリーク」の「あのコにハートブレイク」ではルヴァ、エルンスト、ヴィクトールが和やかに挨拶をしていたところへ深刻な雰囲気のジュリアスとオスカーが現れる。ゼフェルが告白したものの失恋したらしく、ひどく落ち込んでいるようだとランディとマルセルから報告を受けていたのだ。
心配した面々がそれぞれのやり方でゼフェルを諭したり励まそうとしたりするが、かえってゼフェルは反発する。そこでエルンストが、せめて事情を聞かせてほしいと歩み寄ったところ、実は可愛らしい猫にそっけなくされてしまったのが原因だと判明。こうしてランディとマルセルの勘違いから始まった騒動は、一件落着となる。ドラマ中に速水さん、堀内さん、関さんがランディ、マルセル、ゼフェルのモノマネを披露して笑いを誘う場面もあった。

バラエティコーナー「ネオロマンス・アワード ~アンジェリーク~」では、これまで行われたイベントの中からファン投票で「ドラマ部門」「バラエティ部門」「ライブ部門」「愛のメッセージ部門」の大賞と、もっとも人気を集めたアワード大賞の結果を発表。昼の部ではバラエティ部門、ドラマ部門のノミネートと各部門の大賞が発表された。
バラエティ部門ではリメイク作品「アンジェリーク ルトゥール」も交えた「ネオロマンス・フェスタ アンジェリーク メモワール2015」で歴史を感じさせる軽快なトークを見せた岩田さん、「ネオロマンス スターライト・クリスマス2010」でステージ上で目薬をさす、マグロがぶつかったなど自由なトークを繰り広げた浪川大輔さん(ユーイ役)、ある野球チームの優勝を願った「アンジェリーク メモワール2001」での七夕トークがノミネートされた。
過去のイベントでの思い出を聞かれると、速水さんと堀内さんはバミリ(立ち位置を指示する目印)に「堀田」と書かれたことを挙げ、この場にはいない成田剣さん(アリオス役)の破天荒な振る舞いでも盛り上がっていく。部門賞に選ばれたのは、司会の岩田さんが活躍した「ネオロマンス・フェスタ アンジェリーク メモワール2015」だっため、少々気まずそうにしながらもファンへ感謝を伝える。

ドラマ部門は、2006年に開催された「ネオロマンス・フェスタ アンジェ舞踏会」でのオスカー、ゼフェル、ランディの3人が砂糖と塩を間違えた手作りクッキーについて繰り広げたドタバタ劇、「ネオロマンス ライヴ 2003 Autumn」でのスポーツの秋を題材としたコミカルなドラマ、「アンジェリーク メモワール2019」で披露された、ゼフェルのためにジュリアス、クラヴィス、オスカー、ランディが奮闘するミニドラマ「神鳥編 ~ある日の落としもの~」がノミネートされる。残念ながら諸般の事情や映像商品化されていないイベントもあり当時の映像は少なかったが、偶然にもすべてゼフェル絡みということで出演者たちから岩田さんへ疑惑の目が向けられる。
かなり攻めた内容のドラマもあったと思い出話に花が咲く中、どんどん台本にないアドリブが加わっていくと笑い合う出演者たち。ここでも成田さんの伝説的な一幕で会場が笑いに包まれたが、アドリブで盛り上がると時間が伸びてしまうため、スタッフからやんわり注意されたこともあったと振り返る。そんなこともあり、今回は司会の岩田さんがしっかり時間をチェックしている……かと思いきや、置かれていたタイムキーパーが作動していないというオチに会場は大爆笑。それでも時間がしっかり守られていたのは、さすがといったところ。部門賞は「ネオロマンス・フェスタ アンジェ舞踏会」のドラマが受賞し、代表して堀内さんがファンと喜びを分かち合っていた。
愛のメッセージでは、ジュリアス、ルヴァ、ゼフェル、エルンスト、ヴィクトール、オスカーが花束をキーワードとした多彩なシチュエーションで心に響く言葉を伝えていく。ライヴコーナーでは速水さんが「光のラプソディ~Rhapsody in Light~」、関さんが「市場にて」、森川さんが「H2O」、岩田さんが「視界ゼロからの脱出」、立木さんが「TOGETHER~道なき道を進め~」、堀内さんが「Resolution~ずっと離さない~」を想いを込めてファンへ届けていき、2HEARTS結成のきっかけとなったヴィクトール&エルンストのデュエット曲「夢のありか」を立木さんと森川さんが歌い上げた。
ここでイベントは一度幕を閉じるが、万雷の拍手を前に出演者たちが再びステージへ。「明日を拓く者たち~FRONTIER~」を熱唱した後は最後の挨拶となり、一言だけと念を押されたものの溢れる想いが止まらない出演者の姿も。こうして名残惜しくも、さまざまな愛に満ちたひと時はネオロマンス・イベントのテーマソング「Promised Rainbow」で締めくくられる。まだ次への確かな約束はないかもしれないが、きっとまた逢える――そう信じられるイベントだった。
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