セガは、「PSO2 ニュージェネシス ver.2」のコミュニティイベント「アークスフレンドシップキャラバン」(東京会場)を、2月2日に開催した。
東京での開催場所となったのは「esports Style UENO」。会場では2人パーティーのチーム戦によるタイムアタック「特別演習:短時エネミー殲滅訓練」&カードゲーム「ラインストライク」の個人戦の公式大会が行われたほか、参加者によるコミュニケーションエリア、オリジナルグッズ販売などが実施された。
また、記事の最後ではイベント終了後に行われたシリーズディレクター・濱崎大輝氏への囲み取材の模様も掲載。今後の「PSO2 ニュージェネシス(以下、NGS)」の展開について伺っている場面もあるので、ぜひ注目してほしい。

タイムアタックもラインストライクも白熱の試合展開で会場を熱くさせた
筆者が会場を訪れることが出来たのは、ちょうどタイムアタックの準決勝が行われているタイミングだった。準決勝を制したヴァルヴィランブラザーズvs怪物兵団による決勝戦は、互いの実力に殆ど差がないのかほぼ変わらないタイミングで敵の体力を減らしていき、会場も大きな盛り上がりを見せていた。最終的な勝者はヴァルヴィランブラザーズとなった。

ラインストライクの決勝の舞台に上がってきたのは、むんたん。選手とyuuhi選手。ふたりは友人同士だそうだが、2本先取の試合ながら3試合目までもつれ込む白熱した戦いを見せてくれた。優勝の栄誉に輝いたのはyuuhi選手でこの結果によって二冠を達成したそうだ。ただし、むんたん。選手はこれで3回目の準優勝だったそうで、決勝の舞台に3度も登れる実力は間違いないものがある。きっと次の機会には優勝を掴み取ってくれることだろう。

会場内には試合以外のみどころも
以下より、会場内で展開されていた展示やコミュニケーションエリア、物販の写真をお届けする。メイン会場の脇で繰り広げられていたのだが、キャラクターたちや武器の設定資料は、ふと目を送るとじっくり眺めてしまうくらいだった。
シリーズディレクター・濱崎大輝氏への囲み取材の模様をお届け

――各地で行われたオフラインイベントを通しての感想をお願いします。
濱崎氏:本日開催した東京会場は応募者が最も多く、配信やエキシビション形式の催し物など今回が初めての取り組みがあったので、それも含めて無事に盛り上がって終われたことにホッとしています。久しぶりのオフラインイベントでしたが、今まで以上に楽しんでもらえたと感じたので、そういった点でも開催した意味があったなと思っております。
各会場の思い出としては、大阪会場のタイムアタック競技では、レンジャーテクターのチーム「THE・サポーターズ」が好タイムで優勝しました。「いつもはみんなをサポートしてるけど、僕らはメインにもなれるんだぜ」というコンセプトでしたが、そんな彼らが選んだ二つのクラスがずっと主役だった大会でした。もう少し食い込んでくるかなと思っていたフォースも2分強という好タイムが出せていたので、大会全体としては盛り上がりが生まれたのではないかと思っています。
ラインストライクについては、12月はバリア環境でしたが、1月からは機能する部分は残しつつ、他のカードを上手く使ってデッキを組んでいくのが強いという環境に変化した点は見ていて面白かったです。これはラインストライクチームのバランス設計やグランドデザインが活きた形であるとともに、ユーザーの皆さんが研究してくれたおかげであると考えています。
競技以外の部分では、前にお会いした方が声をかけてくれることがありました。これは長期にわたって運営しているタイトルならではの出来事だなと。
後は次のオフラインイベントを早くやってほしいと要望を受けたり。仙台会場では10年ぶりの開催だったこともあり、次をすぐやって欲しいという要望をいただくこともありました。
とても長く作品を愛していただいていますし、楽しみにしてくれていると改めて肌で感じられたので、そういった意味でもしっかり続けていかなければと身の引き締まる思いでした。

――今後もオフラインでなにか企画を考えたりしていますか?
濱崎氏:明言しづらいところではありますが、今回は夏からの流れでアークスのみなさんが集まれる機会や場所を提供することが非常に重要だと感じましたし、長く作品を愛していただいているユーザーさんほど楽しんでいただいていることが見えてきました。オフラインイベントなのかコラボカフェなのか、それとも別の催し物なのかというところにはよらず、引き続き取り組んで行きたいと考えています。
――感謝祭的な大きい規模のイベントについては検討されていますか?
濱崎氏:準備やオペレーションの規模感を考えると、大規模イベントは今回のような小規模、中規模の催しをコンスタントに続けていった先にあるものだと現状は考えています。大きなところで間を空けて開催するよりは、確実にできるスケジュールで夏と冬に開催するほうが良いのではないかと考えています。
――アークスキャラバンシップはどのくらいの時期に計画が進んでいたのでしょうか。
濱崎氏:話自体はその少し前から出ていましたが、規模感や建付けが具体的になったのは「アークスサマーパーティー2024」の反響を受けてからです。このイベントでユーザーさんがどんなコンテンツを求めているのかの反応が見えてきました。提供しているイベントの中でも、ユーザーのみなさんが好きなコンテンツをずっと続けられるようにするべきと考え、イベント内容を詰めていきました。
最初はコンテンツを僕らが提供するというよりも、ユーザーのみなさんが交流する機会や場所を提供するという意図を主にしてまずは大阪会場で実施しました。イベントの意図自体は大きく変えていないのですが、やや空いている時間が気になるところもありましたので、急遽名古屋からは「アークス調査報告書」の特別編を差し込みました。
そのため、今回のイベントは走らせながら作っていった、完成に向かっていったというプロセスを踏んでいるんです。準備期間中より、実際に走り始めてからコンテンツの最適化までがタイトでしたね。開発メンバーや運営の方、宣伝、コミュニティに関わるみなさんのご協力があったからこそ走りきれたと思います。
――今年はゲーム内のストーリーの更新が定期的にあるのでしょうか?
濱崎氏:今年はショートエピソード的なお話を6月以降に開始する予定です。ある程度のショートエピソードの配信を経てもう少し動きがあったり、新しい敵の登場や、新たなフィールドが一体何なのかがわかるストーリーの配信を考えています。楽しみにしているユーザーさんは多いと思いますし、今配信に向けて準備を進めているところです。
――ラインストライクへのカード追加以外のアップデートは予定されていますか?
濱崎氏:現状は予定していません。ただ、本大会でも大きな盛り上がりを見せてくれたように、好きな方にはかなり詰めて遊んでいただいています。なので、カード追加の頻度を今までより上げられないかとチームで検討していたり、もう少し環境が変わるような効果を持ったカードを追加するアップデートも予定していたりします。
ただ、やはりメインのアクションやクエストの方を優先してほしいという声も多くいただいているので、ユーザーが交流するきっかけやミニゲーム的な位置付けは変えず、より楽しくなる、変化するようなアップデートを行いたいと考えています。
――最後にファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
濱崎氏:僕がシリーズディレクターになってから全国を回るのは初めてでしたので、みなさんに楽しんでいただけたこと、そして無事完走できたことにホッとしています。会場へ足を運んでくださったみなさんにも、配信を視聴してくださったみなさんにも感謝でいっぱいです。ありがとうございます。
今年は「ファンタシースターオンライン」の25周年ですが、来年には「NGS」が5周年、その次には「ファンタシースターオンライン2」の15周年が待っています。シリーズのメモリアルイヤーが続いていきますので、そこに向けてしっかりユーザーのみなさんに楽しんでいただけるアップデートを長く続けていきます。そんな運営を引き続き意識して取り組んでいきますので、これからも応援をよろしくお願いします!
(C)SEGA
※画面は開発中のものです。
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