Sensor Towerは、2024年下半期における日本のモバイルゲーム市場レポートを公開した。

目次
  1. 収益トップはモンストがキープで2位にはラストウォーが躍進、DL数では多彩なジャンルのタイトルがランクイン
  2. 収益・DL数成長量の両指標でポケポケがトップ、既存の日本タイトルのFGOとプロスピも収益成長量が上昇
  3. 2024年下半期日本のモバイルゲームパブリッシャー別収益では学マスのヒットでBNEがトップ、トップ3の一角にスタレのmiHoYoがランクイン

今回のレポートによると2024年下半期の日本モバイルゲーム市場では、「モンスターストライク」「ラストウォー:サバイバル」「Fate Grand/Order」の3タイトルが収益上位を占めている。

また、2024年下半期の収益・ダウンロード数成長量では、日本パブリッシャーの「Pokémon TCG Pocket」、海外パブリッシャーの「ゼンレスゾーンゼロ」が際立った結果を残したことがうかがえる。

こうした結果を受けてのパブリッシャー別の収益比較なども紹介されているので、詳細が気になる人は以下もチェックしてほしい。

以下、発表情報をもとに掲載しています

収益トップはモンストがキープで2位にはラストウォーが躍進、DL数では多彩なジャンルのタイトルがランクイン

Sensor Towerのデータによると、2024年下半期日本のモバイルゲームの収益では、「モンスターストライク」(MIXI)がトップとなりました。同作は2023年下半期日本のモバイルゲーム収益においてもトップで、今期は2.5億ドル以上の収益を日本で記録しました。

2024年下半期の日本モバイル市場では「モンスト」「ラストウォー」「FGO」が収益上位に――収益・DL数成長量では「ポケポケ」がトップの画像

2024年下半期日本のモバイルゲーム収益では、「ラストウォー:サバイバル」(FirstFun)が躍進し、2位にランクインしています。2023年8月リリースの4Xストラテジーの同作は、FacebookやTikTok上での広告展開が功を奏し、2024年初頭から日本における収益が急増しました。2024年下半期の日本における収益は、約2億ドルを記録しています。

新規タイトルとしては4位に「Pokémon TCG Pocket」(The Pokémon Company)、9位に「学園アイドルマスター」(Bandai Namco Entertainment)が収益ランキングにランクインしました。この2つの新作はいずれもIPタイトルで、前者は「ポケモン」IPを活用したカードバトル、後者は「アイドルマスター」のIPを活用した学園アイドル育成シミュレーションです。

2024年下半期日本のモバイルゲームダウンロード数では、2024年10月30日に世界でリリースされた「Pokémon TCG Pocket」がトップとなりました。集計対象期間が約2ヵ月にも関わらず日本でのダウンロード数トップとなった本作は、市場別ダウンロード数シェアではアメリカがトップ(17%)、2位がブラジル(11%)、3位がフランス(10%)で、世界の市場で人気となっていることがわかります(日本は4位)。

ダウンロード数ランキングの新規タイトルを見ると、今期はカードバトル、ハックアンドスラッシュ、アイテム探し、リアリスティックレーシング、ソート、スクワッドRPGと多彩なジャンルのゲームがランクインしていることがわかります。

また、「ラストウォー:サバイバル」は前期比で収益・ダウンロード数ともに上昇した唯一のモバイルゲームで、日本での好調ぶりが確認できます。

収益・DL数成長量の両指標でポケポケがトップ、既存の日本タイトルのFGOとプロスピも収益成長量が上昇

Sensor Towerのデータによると、2024年下半期日本のモバイルゲームの収益成長量およびダウンロード数成長量ランキングで「Pokémon TCG Pocket」がトップとなりました。収益成長量トップ10内の5つが日本のパブリッシャーによるもので、このうち3タイトルが新規タイトルです。

2024年下半期の日本モバイル市場では「モンスト」「ラストウォー」「FGO」が収益上位に――収益・DL数成長量では「ポケポケ」がトップの画像

一方、ダウンロード数成長量ランキングでは、トップ10内のすべてのゲームが新規タイトルで、3タイトルが日本のパブリッシャーによるものです。

収益・ダウンロード数の両方の成長量ランキングに入っているタイトルは、2024年10月リリースの「Pokémon TCG Pocket」、2024年7月リリースの「ゼンレスゾーンゼロ」(miHoYo)、2024年8月リリースの「レーシングマスター」(NetEase)の3タイトルです。後者2つはいずれも中国パブリッシャーによるもので、日本でのリリース直後から同市場のモバイルゲーマーに受け入れられていることがわかります。

また、ダウンロード数成長量トップ10内のうち、6タイトルがパズルゲームとなっており、このうち5タイトルは海外パブリッシャーによるものです。

2024年下半期日本のモバイルゲームパブリッシャー別収益では学マスのヒットでBNEがトップ、トップ3の一角にスタレのmiHoYoがランクイン

Sensor Towerのデータによると、2024年下半期日本のモバイルゲームパブリッシャー別収益において、Bandai Namco Entertainmentがトップとなりました。前年同期比では、同社とKONAMIが入れ替わる形です。

2024年下半期の日本モバイル市場では「モンスト」「ラストウォー」「FGO」が収益上位に――収益・DL数成長量では「ポケポケ」がトップの画像

2023年下半期のランキングでは、トップ5まではいずれも日本パブリッシャーでした。しかし、2024年下半期では3位にmiHoYoが入っています。前年同期に6位だったmiHoYoは、日本で「崩壊:スターレイル」が好調に推移し、2024年下半期の同作の市場別収益シェアでは中国を抜いて日本が世界最大の市場(38%)となっています。

Sensor Towerのモバイルアプリインサイトのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。

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出典:Sensor Tower

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