Gamerで執筆しているライターに、2024年の最後、もしくは2025年のはじめに自由に書いてもらおうという企画。ここでは、年間約2800時間プレイした生粋のゲーマー・シューの記事をお届けします。
ゲーマーってのは1月1日から動き出している。ポジティブに取ればフットワークが軽いのだけど、年始くらい行事と雰囲気を楽しめよ、と思う部分もあったり。年末年始の僕は毎年のように友人の家にいて、みんなでダラダラと過ごしながらも食休みやボードゲーム後の合間に持ち込んだNintendo Switchで「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」を楽しんでいたのが始まり。というのも追加コンテンツ「藍の円盤」の配信が12月にあったので、ポケモン熱が高まっていた時期だ。


離れた地域の友人にDiscordを通して新年の挨拶をしながらも「藍の円盤」の話で大盛り上がり。勢いもあり、友人宅にいるにも関わらず通話しながらのマルチプレイが始まった。「ポケモン」にしては珍しいマルチプレイ要素が解禁されたので、広大なマップで写真を撮る、ポケモンを捕まえるといったフィールドワークしながら、ときには擬態しているメタモン探しに走ったりと年始から濃いゲームをしていた。


これに加えて、日課の「オーバーウォッチ2」にもログインしている。年始にだ。ポケモントレーナーの傍ら、ヒーロー業も行っている働きっぷり。現実世界ではまだ友人宅で呆けている最中だし、何なら夜に麻雀もやっていたハズ。年末年始にゲームしかしてないと言いたいが、これが自分の通常営業だったりする。

1~2月は騎空士をやっていた。アプリゲームは「ポケモンGO」と「ポケポケ」くらいしか遊んでいないが、ゲーマーとして面白そうな匂いをめちゃくちゃ感じたので「グランブルーファンタジー リリンク」で初めて空の世界に飛び込んだ。実際、アクションゲームとして爽快感のあるアクションや派手な演出にドハマりし、友人たちとほぼ毎日マルチプレイでコンテンツに没頭。とくに当時のエンドコンテンツだったプロトバハムート討伐時に確率で入手できる究極武器集めを楽しんでいた。友人のメインキャラの究極武器がなかなか出ず、結果自分は全キャラ分の究極武器を集め終わり別キャラを育てたりと、コンシューマーでアプリゲームっぽい動きをしていたのを覚えている。完凸したから次に行こう的な。


3月は某国の王子と覚者をしていた。前半は「ユニコーンオーバーロード」で王子をし、後半はアニメチックなファンタジー世界から一転してハードでシネマティックな「ドラゴンズドグマ2」の世界に入国。ゲーマーは究極のごっこ遊びだと思っているが、騎空士→王子→覚者となかなかの転身っぷり。とくにオープンワールドで行く先を自由に決められる「ドラゴンズドグマ2」には膨大な時間を費やした。行きたい所、倒したい敵、育てたいジョブがとにかくあり止めどない。好奇心と期待値をモチベーションにゲームを進めて、最後まで走り抜けた。走り抜けたあとはとてつもない満足感でいっぱいだったし、何よりこの3ヶ月間でRPG業はお腹いっぱいだったような記憶がある。というかあっちでもこっちでもドラゴン退治してたような月だなこりゃ。


シミュレーションとアクションRPGを食べすぎたので、しばらくは違うジャンルを食べたくなっていた。パズルか育成ゲーム辺りのじっくり遊べるものがいいなーと色々と吟味していた中、仕事で一足先にプレイをし始めたのが「モンスターハンターストーリーズ」と「モンスターハンターストーリーズ2」の2本立て。
結局またRPG食べてるじゃないか!ってツッコミ所しかないが、今回はターン制RPGだし、育成要素があるのでこれもまた美味しい。味変としては僕は文句がない。というか"またRPGじゃないか"なんて疑問すら思い浮かばずに"育成ゲームだ!"にテンション上がって2本ともガッツリ遊び尽くしている。僕は性能よりもロマンや自分の好みを育てて苦労したいタイプなので、そういう欲も含めて満たされていった。ゲーム的な充足感はかなりある。偏っているが!


そして6月は「ELDEN RING」の追加コンテンツ「SHADOW OF THE ERDTREE」の配信だ。そう、またRPGである。なんなら“あなたのPlayStation 2024”によれば今年の78%はRPGをプレイしているそうだ。まったく食べ飽きてない。食べ飽きていないどころか、好き好んで選んでいるし、大別すれば同じジャンルなことに違和感すら覚えていない。まぁ「ELDEN RING」に関しては純粋なアクションRPGというよりも、フロムソフトウェア産というブランド米、ブランド牛みたいなものだと思っているので、食べ続けられるのかもしれない。


上半期だけでもブルーベリー学園で生徒をしながら騎空士として空を守りつつドラゴンと戦い、某国で王子をしながら仲間とともに大陸横断をし、今度は覚者としてドラゴンに立ち向かう。かと思えば一転して今度はドラゴン(飛竜種)を育て、影の世界でドラゴンの死体を目標に歩みを進めたり、某青海岸でドラゴン討伐をしていたりもする。
改めて整理していくとRPGとドラゴンはここまでお約束だと感じてなかったし、自分でもこれだけのドラゴン退治をしている感覚はこれっぽっちもなかった。学生、ヒーロー、騎空士の自負は合ったが、今年はドラゴンバスターの異名を名乗っても良かったかもしれない。

下半期はガンプラビルダー兼カメラマンとして俺ガン作りとスクショ撮影に勤しみつつ、サイレントヒルの街に迷い込んだりもしていた。おまけに年末のブラックフライデーセールで、ホグワーツに入学もしている。おまけにインディ・ジョーンズとして遺跡巡りとバチカン探訪も。ちなみにドラゴンは出てきてない……と書きたかったが、つい今朝方ホグワーツでドラゴンの死体を発見したばかりだ。切っても切り離せないらしい。



自分のプレイスタイルが主人公になりきる没入型、自己投影型なので、そういう意味ではゲーマーとしての自分は役者みたいなもの。学生に王子、覚者にヒーロー、テンノにホグワーツ生。そして考古学者。しかも全部主演。とんでもない役の振り幅だ。さらに空の世界に影の世界。銀河を旅したこともあったし、魔法の世界を飛び回っている最中でもある。飽きることは一生ないだろう。

ゲームに携わっている限り、色んな景色と世界を見られる。パラレルワールドに行く術のない現代では唯一の時間旅行と言ってもいいかもしれない。そんな旅行記を記事として現代に残していく今の仕事は面白い。さーて2025年はどんな世界に旅行ができるかなぁ。
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