2024年5月16日のサービス開始から2024年11月16日でハーフアニバーサリーを迎える「学園アイドルマスター」。これまでの歩みをゲーム、音楽&ライブ、メディアミックスの3つから振り返っていく。
目次
「学園アイドルマスター(以下、学マス)」は、アイドル養成学校「初星学園」に入学したプロデューサーとして、アイドルの卵たちをプロデュースする育成シミュレーションゲーム。サービス開始以降、CD、グッズ、ライブイベントなどのさまざまな展開を行っており、2024年のモバイルゲーム市場において大きな存在感を放っている。
2024年11月16日にゲームのハーフアニバーサリーを迎えることとなるタイミングに合わせて、「学マス」の魅力をゲーム、音楽&ライブ、メディアミックスの3つのポイントから紐解いていく。
すでにプレイしているプロデューサー(※「アイドルマスター」シリーズのファンの呼称)にとっては振り返りに役立てていただき、「学マス」の名前は知っているけれど実際にどのような展開を行っているかを知らない人は、ぜひこの機会に「学マス」の取り組みを知ってもらえれば幸いだ。

プロデュースを軸に拡張していくゲーム「学マス」
まずはゲームについて触れていこう。基本的なゲーム内容についてはサービス開始時に公開した記事で紹介しているのでここでは割愛するが、改めて半年間のプレイを経て感じた点に言及していく。
本作はジャンル名を“歌とダンスが上手くなるアイドル育成シミュレーション”としている通り、プロデューサーの選択によってアイドルたちを育てていき、その成果を試験というかたちで示しながら、最終的にライブの出場を目指す。試験の順位などに応じた場所でライブパフォーマンスを披露することとなるが、より良い成果を残すほどにライブパフォーマンスが上達していく。

さらに、特定の条件を満たした上でTrue Endを達成すると、特別なステージでのライブパフォーマンスを披露してくれる。この瞬間が一つの到達点となっており、プロデューサーにとっては大きな壁になってくる要素でもある。サービス開始から半年ということで、すでにTrue Endを達成している人も増えてきているかとは思うが、自身の手でアイドルたちの晴れの舞台を見届けられた時だからこその喜びがそこにはある。

加えて、アイドルたちの親愛度をLv10まで上げることで楽しめるアイドルコミュ第10話はTrue Endのさらに先を描いた、アイドルたちの魅力を知る上では欠かせないものとなっている。エンディングクレジットともに聴くことができる「Campus mode!!」はこれまでの歩みとこれからの未来を感じさせる、まさにアイドルたちにとっての“始まり”を彩る楽曲となっている。

親愛度Lv10に達するためにはプロデュース評価でA+を目指す必要があるのだが、「学マス」の公式サイトでは“A+への道”と題した、A+達成のためのポイントをまとめたページが用意されている。もちろんA+自体を目指す上でも大事だし、プロデュースにおける基本的な考え方にもつながる要素なので、ぜひチェックしておこう。
公式サイト内“A+への道”
https://gakuen.idolmaster-official.jp/road-to-a-plus/
これまでに紹介したプロデュースをメインに、プロデュースで獲得したメモリーを用いて全国のプロデューサーと競う「コンテスト」、アイドルごとのメモリーを編成してさまざまなステージに挑む「アイドルへの道」といったコンテンツが用意されている。サービス開始後から徐々にコンテンツが追加されており、定期的に開催されるイベントと合わせて、飽きさせない作りになっている。

なお、プロデュースとは異なるストーリーを楽しめる「初星コミュ」については、過去のインタビューでも触れている通り、「学マス」の入門編にもオススメとなっている。YouTubeのアイドルマスターチャンネルでは第2章までをまとめて見ることができるので、合わせてチェックしてみてほしい。
プロデュースに「難易度マスター」が追加となったほか、プロデュース以外にもさまざまなロケーションでの撮影を楽しめる「アイドル撮影」など、新たな要素が続々と登場している「学マス」。今後はどのような仕掛けが用意されるのかにも注目だ。

豊かな楽曲のバリエーションとキャストによるライブが生み出す化学反応
「学マス」の魅力を語る上で欠かせないのが、アイドルたちが歌う楽曲の数々。本作ではバンダイナムコエンターテインメントの音楽レーベル「ASOBINOTES(アソビノオト)」がプロデュースを担当しており、レーベルの音楽プロデューサーである佐藤貴文氏、大澤めい氏に加え、原口沙輔さん、田淵智也さん、ナユタン星人さんといった気鋭のコンポーザーが楽曲を提供しており、バリエーション豊かな楽曲が揃っている。
筆者個人の感覚としては、そのラインナップは大きく2つに分類されると考えており、その1つは各アイドルが持つ個性やアイドル像を反映したソロ曲だ。コンポーザーの特徴が前面に押し出された楽曲そのものの魅力と、成長したアイドルによる自己表現や、内面を垣間見せるようなパフォーマンスとの融合は“個”を意識した「学マス」ならではのアプローチとなっている。
一方、「初」「Campus mode!!」などの全体曲曲や、「キミとセミブルー」「仮装狂騒曲」などシーズンイベント楽曲の数々は、そのテーマやモチーフが色濃く表現されたものとなっており、各アイドルのソロ曲とはまた異なる魅力を放っている。また、ゲーム内でこそソロでの披露となっているが、CDや配信などでは全員、もしくはゲーム内イベントで登場するアイドルの組み合わせで楽曲を楽しむことができ、また違った魅力に気づくことができるだろう。
これらの楽曲をより深く味わうという点ではゲーム内のPライブはもちろんのこと、キャストによるパフォーマンスを楽しめるライブイベントの存在にもぜひ注目してもらいたい。そこには、アイドル衣装を身にまとい、それぞれが演じているアイドルの歌唱やパフォーマンスをリアルならではの表現に落とし込むキャストの工夫があり、楽曲の魅力をさらにブーストさせてくれる。また、先ほどと重なる部分ではあるが、シーズンイベント楽曲などでの複数人だからこその振り付けや歌い分けは、ゲームにはない新たな魅力となっている。
デビューライブとなる「学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR」を初声、初心、初恋公演と実施し、来年2月に初陣公演を予定しているが、今後の可能性も感じさせるパフォーマンスをキャストが披露しているので、現地でに行けないという人もぜひ配信視聴などでチェックしてもらえれば幸いだ。
グッズ展開やコミカライズなどのメディアミックスのスピード感
3つ目のポイントはメディアミックス。「学マス」はサービス前の段階から数多くの仕掛けを用意していたが、中でもグッズ展開はサービスから半年のタイトルとしては驚きのボリュームとなっている。
加えて筆者が印象的だったのは、つい先日までゲーム内で開催されていた地方行脚イベント「#アニメイトを盛り上げ隊」も記憶に新しいアニメイトとの展開の数々だ。リリース前からさまざまな展開で連動しつつ、現在は「学園アイドルマスター 47都道府県制覇!アニメイト全国行脚!」と題したリアル施策も実施している。ここまでの規模感で取り組むのは異例と言えるだろう。

また、「週刊少年チャンピオン」でのコミカライズ企画「学園アイドルマスター GOLD RUSH」は、「アイドルマスター」シリーズとしても他に類を見ないスピード感で連載がスタート。脚本・構成を猪ノ谷言葉先生、作画を沖乃ゆう先生が手掛ける同作は、藤田ことねを主人公としたサクセスストーリーとなっており、プロデューサーとして登場する犬束静紅の存在により、また一味違う展開を楽しめる。
これだけでも半年間の展開としては十分過ぎるほどではあるが、今後も恐らく次の仕掛けを用意しているのではないかとワクワクさせられる取り組みの早さが「学マス」の魅力を生み出しているのは間違いないと感じられる。
筆者の思う「学マス」の魅力&小美野Pからのコメントを紹介
これまで「学マス」を半年間の展開の数々から紐解いていったが、締めくくりとして筆者が思う「学マス」の魅力について触れておこう。
「学マス」は仕掛けこそ幅広く、初星コミュ、サポートコミュ、イベントコミュなどを通した個性的なアイドル同士の掛け合いとそこから生み出されるドラマは面白いものとなっているが、本質的にはやはりアイドルとプロデューサーの関係を描くアイドルコミュにこそ、その魅力が凝縮されていると感じている。

表現の違いはあれど、そこで描かれるものはアイドルとしての個性を尊重することであり、それをさまざまな方法で支えるプロデューサー(=プレイヤー)の存在は欠かせない。そうして積み上げた信頼と成長があるからこそ、親愛度Lv10になって第10話を読み終えた時の感情は一言では言い表せないのだと思う。プロデューサーによって遊び方は多種多様かもしれないが、少なくとも筆者はそこで得た気持ちを胸にアイドルをさらに輝かせるべくプロデュースに励んでいる。

直近では11月16日より新プロデュースアイドルである十王星南、そしてセンス・ロジックに次ぐ新プラン「アノマリー」が登場するなど、まだまだ楽しませてくれるであろう「学マス」。さらにハーフアニバーサリー記念でジュエル2500個もプレゼント予定となっているので、この機会にぜひ触れてみてほしい。

最後に、本作のプロデューサーである小美野日出文氏にコメントをいただいたので紹介する。何らかのかたちで「学マス」に触れている人にこそ、目を通していただければ幸いだ。

――ハーフアニバーサリーを迎えての心境と印象的な出来事をお聞かせください。
本当に沢山のプロデューサーの皆さんから反響を頂き、身の引き締まる思いです。正直、半年がまるで一瞬に感じるくらいのスピード感で時間が過ぎていきました。
印象に残っている出来事でいうと、やはり初出の発表会、3月5日ですね。体調崩していたことと、緊張もかなりしていて、正直何をしゃべったかあまり記憶にないのですが、家で配信のコメント見ながら肯定、否定含めて様々な意見を頂いて2~3日は頭がパンクするぐらい今後どうするかについて色々考えてましたね。
正直にできること、できないことはありますが、プロデューサーの皆さんのご意見はどんなものであれ大切に受け止めさせていただいております。いつも本当にありがとうございます。
――ゲームをはじめとした「学マス」の今後の展望をお聞かせください。
今後の展開に関しては生配信でも発表させて頂いた通り、12月12日に1周年までのロードマップをかいつまんでご報告させて頂こうかと思っております。プロデューサーの皆さんが気になっているであろう情報を大量にお届けする予定となっておりまして、是非そちらをご覧いただければと思っております。
また展望としては、5年前にこのタイトルを立ち上げた時と変わらないです。「学園アイドルマスター」を1人でも多くのプロデューサーさんにお届けすること、そして1秒でも長くコンテンツが続いていくように我々が死力を尽くすこと。です。
――プロデューサーのみなさんに一言お願いします。
せっかくなので、ここは建前抜きに書きます。これまでチームのみんなにも、関係者の方にも一切見せないように頑張ってきましたが、本当は不安で、心配で、後ろに下がってしまいそうな時が何度となくありました。職業病ですかね。そんな時、咲季ならどうするだろう、あの子ならどうするだろう、そんな風に考える事が多かったです。
どれだけつらくても、悲しくても、くやしくても、それでも前に1歩踏み出す、そんな選択ができたのは彼女たちのおかげだと思っています。
学園アイドルマスターもアイドルたちも始まったばかりです。これからも常に前に1歩踏み出していく挑戦者でありたいと思っておりますので、学園アイドルマスターを、アイドルたちのプロデュースを今後ともよろしくお願いいたします。
THE IDOLM@STER(TM) & (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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