Behaviour Interactiveは、日本時間の5月20日早朝に非対称対戦型マルチプレイヤーホラーゲーム「Dead by Daylight」(以下、DbD)の7周年を記念するイベントを全世界に向けて配信した。
今回のイベントでは、8周年に向けて行われるさまざまなイベントや新チャプターや新キラー、新サバイバーなどの紹介のほか、ハリウッド俳優や有名メタルバンドとのコラボレーションなど、数多くの発表が行われた。こちらではその模様をレポートする。
ゲームの世界をさらに強化していく8年目のロードマップを発表
前回の6周年以降、「DbD」チームは多くのことを成し遂げてきた。2022年8月にはライセンスものとしては初の続編チャプターとなる「バイオハザード第二弾」も提供している。
8年目のロードマップでは、ゲームをエキサイティングなものにする新しいチャプターと学術書が用意されている。こちらでは新たなキラーも登場するほか、サバイバーのみが登場するチャプターも含まれているところが、いつもと異なっている点だ。新たなキラーはラインセスのキャラクターになるが、時期尚早ということで詳細は明かされていない。しかしながら、開発チームが楽しみにしているほどのキラーになっているそうだ。
8年目に向けたロードマップには、イベントの進化、信頼とセキュリティ、ゲームプレイのバランス調整、QOL(クォリティ・オブ・ライフ)といった4つの柱がある。
まずはイベントの進化から。「DbD」では、ことあるごとにお祝い事としてイベントを行ってきた。その中で目指していることは、プレイヤーがよりインタラクションを取ることができるようにするということだ。
さらに、ゲーム内でもしっかりと報酬が得られるような新たな方法を紹介していくことが重要だと考えている。今後は、頻繁に小規模なイベントを追加していく予定だ。その中には、ファンに好評だった復刻イベント「灼熱のサマーバーベキュー」といったものも含まれている。
今年から来年にかけて力を入れていくのが、信頼とセキュリティである。これから数週間の話として、セキュリティ上で脆弱な部分があるときは、速やかに特定していく。信頼という意味では、ユーザーとどのようにコミュニケーションをしていくかといったことや、そのクォリティも重要だ。そちらを強化するために、年間を通じて開発に焦点を当てたライブストリーミングを実施していく。
毎年のことではあるが、ゲームバランスの調整も重要な柱のひとつだ。こちらは今年と来年にかけて、主に3つのことを実施していく。ひとつは、パークのアップデートを継続的に行っていくことだ。ふたつ目はマップのバランス調整である。3つ目はキャンプ対策だ。悪質なキャンプ行為を、できるだけ防ぐようなシステムを入れていこうとしている。それにより、どのようなロールであってもすべてのプレイヤーがメリットを感じられるようなものにする予定である。
これらの計画は確定ではなく変更される可能性もある。しかし、可能な限り実装していきながら年内にフィードバックも集約していくとのこと。
4つ目の柱であるQOLでは、新しいローダーとサーチバーを活用できるようにしていきたいと考えている。ワード検索で、インベントリーからパークやスキンの検索を簡単に行えるようにする。また昨年から取り組んでいるボットサポートについても、今後も追求していく。こちらは、サバイバーが切断されたときにAIボットが代わりに操作を引き継ぐといったものだ。
最新チャプター「通信終了」新キラーのシンギュラリティと新サバイバーのガブリエル・ソーマが登場
6月24日から配信される、最新チャプターの「通信終了(End Transmission)」。こちらでは、SFホラーという新たなジャンルに挑戦している。本チャプターでは、どこか遠い惑星が舞台になっている。また、登場するキャラクターたちも、近未来の世界に出てきそうなものばかりだ。
本チャプターで新たに登場する新キラーの「シンギュラリティ(The Singularity)」は、元々この新しい惑星で人々が居住するためのサポートをするAIだった。危険なものがないか偵察を行っていたときに、古い地球外のテクノロジーと接触して新たな知識を得てしまう。その結果、人間を守る立場からすべてを抹殺するAIに変化してしまったのである。
シンギュラリティの見た目は、サイボーグを発展させたようなデザインが採用されている。こうした機械的な敵役が登場する場合、マシンで強化していくといったタイプのものが多いが、このキラーはそれとは真逆だ。ソフトウェアで様々なマシンを融合して、肉体をよりパワフルなものにしている。
シンギュラリティの目的は、その惑星に存在しているすべての有機物を吸収してDNAを同化し、完璧な体を作り上げることである。極めて知能が高く、なんの考えもなしに行動を起こして殺戮を繰り広げるマシンとは異なるのだ。
シンギュラリティの強さのひとつが、「バイオポッド(BioPod)」と呼ばれるものだ。こちらはマシンの塊で、マップ上のあらゆるところに設置でき、周囲を偵察することができる。サバイバーに対してスパイができるだけではなく、有機物を付けることもできるのだ。
もうひとつ、「スリップストリーム(Slipstream)」と呼ばれる能力も持っており、こちらはサバイバーのいる場所に自分の体を再構築して忍び寄ることができるというものである。つまり、シンギュラリティは全知全能でどこにでも存在することができるといった、怖い存在なのだ。
シンギュラリティとは、元々AIが進化したことによって人間の脳と同レベルになった言葉という意味で使われているものだが、めまぐるしく進化を遂げているAIを、ゲームの世界で具現化したような存在として登場するというわけである。
新たなサバイバーとして登場するのが、ガブリエル・ソーマだ。ガブリエルは有能な技術者であったが、ほかのクルーたちがシンギュラリティによって殺されてしまい、ただひとりの生き残りとなる人物である。開発陣によると、このガブリエルは遠い星にいる存在ではあるのだが、地に足が付いたようなキャラクターにしたいと考えているそうだ。
シンギュラリティと立ち向かっていくことになるプレイヤーたちは、EMPと呼ばれる新しいサバイバーツールをマップに設置されたチェストの中から見つけることができる。このEMPを使用することで、シンギュラリティの「バイオポッド」を一時的に無効化することが可能だ。また、他のサバイバーにたいして行われたスリップストリームを取り除くこともできる。
宇宙が舞台の新マップ「トーバ着陸地点」が登場
新たなマップとして「トーバ着陸地点」が登場する。こちらはカオスに満ちた世界で、そこに存在する生き物や構造物は、危険な雰囲気を漂わせている。また建造物自体も、地球上のものとはまったく異なっている。この「トーバ着陸地点」は、3つの異なる環境で構成されている。ハクスリー社のクルーたちが最初に作り上げた建物、不気味なジャングル、そして古代文明の遺跡といった感じだ。
開発陣がこの「トーバ着陸地点」で追求したテーマは3つある。ひとつ目は、明らかに異世界な感じを出すことだ。プレイヤーは自分の住んでいた故郷から遠く離れ、宇宙の中で迷子になってしまったかのような感覚を味わってもらいたかったからである。
ふたつ目は、人間のテクノロジーが不安定なものであることを表したかったという。居住のために建築したものであってもの、必ずしも安全ではないといったイメージをこの新マップでは出そうとしている。3つ目のテーマは、古代の文明である。どんなに強固な文明であっても消え去り、人々の記憶からも消えていく。そのイメージを出したかったという。
この「通信終了」は、5月24日よりPTB開始の予定だ。また、6月14日よりSteamやPS5とPS4、Xbox One、Xbox Series X/S、Switchなどで購入することができる。
中村育美氏がゲストアーティストで参加した「霧のアーティストコレクション」が今年の夏に登場
「DbD」では、世界中で多くのファンアートが作られている。これまでもこうしたアーティストたちのコンテストが行われてきたが、今年はそれをさらに高めていくという試みが行われている。こちらは「霧のアーティストコレクション」と呼ばれる取り組みだが、コミュニティに呼びかけて作品の募集を行ったところ大きな反響を呼び、何百もの作品が送られてきた。
そこから厳選した30作品の中からアートディレクターのチームによって、4人の作品が選ばれている。それぞれお気に入りのキャラクターからキラーが2名、サバイバーが2名という構成になっている。開発陣からもガイドラインを提供するなど、共同作業で新たな衣装が作り上げられていったそうだ。
「霧のアーティストコレクション」では5人のアーティストが参加している。そのうち4人は先ほどもふれた、カナダ、アメリカ、ポーランド、スペインから選ばれたウィナーだ。それに加えて、5人目のゲストアーティストとして日本人の中村育美氏にデザインを依頼している。
中村育美氏は「ベヨネッタ」や「サイコブレイク」シリーズ、「Ghostwire: Tokyo」などにも携わってきたアーティストだ。中村氏は「霧のアーティストコレクション」で登場する、鬼の「盲目の復讐」、リージョンの「スケバン」、木村結衣の「暗黒のレーサー」といった3つの衣装を手掛けている。
鬼の「盲目の復讐」は、キャラクターの生い立ちから着想を得ている。頭に付けた蝋燭の火が消えるまで、血への渇望を満たし続けるといったイメージだ。リージョンの「スケバン」は、日本の不良少女をイメージしたものである。木村結衣の「暗黒のレーサー」は、中村氏自身のバイク愛から着想を得たものだ。動きやすいさを最大限に確保しつつ、殺人鬼から逃げやすい理想的な生存者の衣装として作られている。
これら「霧のアーティストコレクション」に登場する7つの衣装は、今年の夏にストアで配信される予定である。
アイアン・メイデンとスリップノットがゲームに参戦!?
「DbD」は衣装だけではなくサウンドトラックも優れている。作品にどんな曲が合うのか常に模索しているのだ。そうした中で、新たなコラボレーションが進行中だ。現時点では具体的な内容は決定されていないのだが、あまりにも大きすぎるニュースであるため発表されることとなった。
通常は衣装にあったものから音楽が選ばれていくのだが、今回は音楽そのものからスタートしている。そのひとつが、人気メタルバンドであるアイアン・メイデンとのバートナーシップの発表だ。アイアン・メイデンのアルバムジャケットには、毎回ガイコツのようなマスコットキャラクターのエディが描かれているが、そちらが「DbD」に登場する。エディはキラーの衣装として登場し、アイアン・メイデンのアルバムカバーのアートワークからデザインが採用される予定だ。
それに加えて、スリップノットとのパートナーシップも発表された。9人のメンバーが異なるマスクを付けているが、そちらがゲーム内でも登場する予定だ。当然のことながら、いずれもキラー用となる。
「DbD」が世に出る前から、Behaviour Interactiveの一部のメンバーは「ノーティベア」の活動に関わってきた。ノーティベアはクマのキャラクターだが、他のクマがパーティに呼んでくれなかったことから殺戮に走ることになる。実は以前から「DbD」に登場させたいと考えていたキャラクターだが、ようやくそれが実現することになる。リリース時期はハロウィンで、トラッパーの新たな衣装として登場する。メメント・モリ発動時にも、オリジナルのアニメーションが付けられる予定だ。
ハリウッド俳優のニコラス・ケイジさんが本人役でゲームに登場
すでにニュースとして発表されているが、新たなサバイバーとしてハリウッド俳優のニコラス・ケイジさんが本人役でゲーム内に登場することが決定した。ニコラス・ケイジさんといえば、ホラーからアクション、ヒューマンドラマまで、さまざまな役柄を演じてきた名優だ。こちらのニコラス・ケイジさんは、新チャプター「通信終了」のあとに新サバイバーとして霧の森に登場する。
今年の3月に発表されたものだが、ハリウッド大手のAtomic MonsterとBlumhouseの2社とタッグを組み、「DbD」の映画化に取り組んでいる。現在は監督と脚本家を選出しているところだ。
また、「UNTIL DAWN -惨劇の山荘」や「he Dark Pictures Anthology」などを手掛けたことで知られるSupermassive Gamesとのコラボレーションも行っていくことが発表された。
Supermassive Gamesとは、まったく新しいひとりプレイ用インタラクティブストーリーゲームの開発に取り組んでいる。こちらは「DbD」の世界観に即した内容となっており、生きるか死ぬかの選択肢に溢れた作品となる。ゲームの詳しい内容については、今後さらなる情報が追加発表されていく予定だ。
昨年同社のファミリーに仲間入りしたゲーム開発会社 Midwinter Entertainmentでは、「DbD」の世界観を舞台にした新しいゲームを開発中である。こちらは1チームあたり最大4人で遊べるものとなっており、マルチプレイのPvEとなっている。こちらもまだ開発の初期段階にあるため、詳細は明らかにされなかった。
というわけで、かなり盛りだくさんの内容となっているが、ハリウッド俳優やヘヴィ・メタルバンドとのコラボなど、これまで以上に新たな取り組みにも挑戦し続けていることがわかった。ゲームをすでに楽しんでいる人はもちろんのこと、まだ本作を遊んだことがない人は、この機会に始めてみるのもいいのではないだろうか?
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※画面は開発中のものです。
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