声優の三宅麻理恵さんが気になるゲームを実際にプレイして紹介する「マリエッティのゲーム探訪」。第32回はPLAYISMより発売中のPC(Steam)用アイドル育成・事務所経営シミュレーションゲーム「アイドルマネージャー」を紹介します。

目次
  1. 「Idol Manager(アイドルマネージャー)」とは?
  2. 三宅麻理恵さんプロフィール

他人と他愛のない雑談をするときの話題…。みなさんはどんな話題を相手に振りますか?

定番なのは天気の話題かと思いますが、今日これまでにあったおかしな出来事や最近あった面白い出来事など、実際にそういう場面に出くわすと何も話せないのに冷静に考えると色々な話題があると思います。

私自身、同世代や出身地が近い方と話すときに特に盛り上がる話題といえばテレビ番組! 大阪府出身なのですが、関西テレビ、読売テレビなどのCMのジングルや土曜日の昼間にはいつも「シティハンター」のアニメを見ていたという話題は定期的に盛り上がります(時に1980年代生まれの人)。世代が違っても地域の番組の変遷を感じられてご当地番組の話題は聞いていても面白いです。

そしてもう一つ、盛り上がるなあと感じているのがアイドルの話題!!! 楽曲やパフォーマンス、アイドル性と360度様々な切り口から時代を問わず夢中になってしまうものといえばアイドルしかない! アイドルの番組やオーディション番組はいつの時代にもドキドキハラハラさせられますね。私の場合ですとモーニング娘。などが生まれた「ASAYAN」を毎週家族で楽しみにみていました。

とはいえ、アイドルについて語れるほどの知識もなく、テレビで楽しむレベルのにわかファン。実際はどれだけの活動をしていてどんなスタッフさんに支えられているのかなんて全く知らない三宅です。

周りがアイドルちゃんの話やパフォーマンスについて語っていても話している用語がわからない…。興味があるのにどう混ざればいいかわからない…。

そんな時はそう! 私にはゲームがある。みなさまにもゲームがある! ゲームの話題と実在のアイドルの話題を交えて話せばきっと盛り上がるに違いない…!!

私のような気になるけれど気後れしちゃうアイドルファンの方にも、もちろんアイドルファンの方にも、経営シミュレーションゲーム好きの方にも遊んでいただきたい! 今回は「Idol Manager」を探訪させていただきます。

「Idol Manager(アイドルマネージャー)」とは?

「Idol Manager」は、ロシアのインディーゲームデベロッパーGlitch Pitchが開発した、日本のエンターテインメント業界をどんな手を使ってでも制覇する、アイドル育成・事務所経営シミュレーションゲーム。

プレイヤーは、アイドル事務所を経営するプロデューサーとなり、アイドル育成・握手券付きCD製作・総選挙・直営カフェ経営などを行っていく。アイドル同士のいさかいは日常茶飯事で、ランダムに発生するイベントでは所属アイドルにスキャンダルが発覚することも…。さまざまな試練を乗り越え、日本一のアイドル事務所を作り上げよう。

ゲームモードはストーリーモードとフリープレイの二種。最初はストーリーモードでチュートリアルを交えつつアイドル事務所経営をある程度学んでから、フリープレイで自由に経営していくのがおススメです。難易度は3種類あり、難易度の変更はゲームの途中でもできるのが有難いですね。

初めにプレイヤーであるプロデューサーの名前・性別やグループ名(ストーリーモードだとライバルの性別も)を決めます。そして事務所に所属するアイドルについての取り決めを行います。

衣装や恋愛・SNSの使用についての扱いは今後のファンやスキャンダルに大きく影響を与えるので慎重に…。

「Idol Manager」、ロシア出身のアイドルファンの方が制作されたゲームという事なのですが、この段階でここまで細かく日本のアイドルについて研究されているのかと驚かされます。

事務所経営の最初はメンバー集め。オーディションを開催して原石を探します。年齢や素質をチェックして慎重に選びます。それぞれの持つスキルはデメリットを持つものもあるので慎重に選びます。自分の経営していきたい事務所の特色を考慮していると選考にも時間がかかりますね。

アイドルだって一人の人間です。雑談をしてコミュニケーションをとって彼女たちの現状を知っておくのもプロデューサーの仕事です。アイドル活動の希望や卒業、グループ内でいじめが起きていないか心配で気が気でない! 手のかかる子ほどかわいいと言いますし、ちょっとだけアイドルにアタック…するかどうかは各プロデューサーの判断に委ねます。

彼氏がいると分かれば付き合いに口をはさむかどうかの判断や問題児の解雇判断など、厳しい選択を迫られた時の葛藤はプロデューサーの数だけ生まれるはず。時にはメンバー同士で付き合うことだって…。

アイドル活動の最初はCDリリース。まずはそこからです。曲名を考えてどのユーザーに希求するか考慮して作り上げます。生産枚数を決めるのもプロデューサーの役目なので需要と供給を見極めて制作しましょう。目指すはランキングチャート1位!

CDをある程度発売したらコンサート、全国ツアー、総選挙…。商機を逃さず挑戦して事務所を大きくしていきましょう。

アイドル達が稼働し過ぎでオーバーワークになったら休暇をとらせつつ、オーディションで新たなアイドルを見つけ出して新たなグループを作って、マンネリの番組は終わらせて…ここからが「Idol Manager」の真価を発揮するプレイの始まりです。

SNSや動画配信を許可していると思わぬタイミングで炎上や批判が来ることも。対応について意見を求められたときにプロデューサーとしてどう振舞うのかはプレイヤー次第。対応後も連動があるのが細かなこだわりを感じられて面白いです。

賞レースでのアイドルのスピーチの指導もプロデューサーの仕事です。自分への感謝を言わせるのか、メンバーか、スタッフか、アイドル本人に任せるのか、後々の影響を考えてアドバイスしましょう。

「Idol Manager」の魅力の一つはSteamの紹介にも書かれている「どんな手を使ってでもエンターテインメント業界でのし上がることを目指すビジネス・シミュレーションゲームである。」というところ。

どんな手を使っても…。資金がないからタダ同然でアイドルを働かせたり銀行から大金を借りてイチかバチかのコンサートを開催したり…。ビジネス・シミュレーションゲームですからね!

プロデューサーだって一人の人間です。疲れる時だってあるし、誰かと親しく仲良くなっちゃうことだってある。しかしその相手が事務所のアイドルだとすると、周りから忠告や探りが入ります。

あんなに恐れていたはずのスキャンダルの渦中に自分がいるなんて、経営初期には想像もしていませんでした…。

今まで数々の女の子と仲良くするゲームを探訪してきましたこのコラムですが、「Idol Manager」のアイドルとの親密なイベントも中々のボリュームだという事をお伝えさせてください。

のめり込めばのめり込むほど【このアイドル】と恋愛している、【このアイドルグループ】を育てているという気持ちが強くなり愛着がわきます。アイドルとの関係を断ち切るのか、どちらかが辞めるのか、今後の進路についての決断は突然迫られます。自分の決断は正しかったのか…後悔先に立たずです。

プロデューサーの数だけドラマが生まれる。アイドル事務所の経営はちょっとビターでリアルを感じられる、私だけの体験が得られました。

三宅麻理恵さんプロフィール

生年月日:1985年6月7日
出身:大阪府
趣味:読書・落語・ゲーム
主な出演作品:「輪るピングドラム」萩野目苹果 役、「銀の匙」御影アキ 役、「緋色の欠片」春日珠紀 役、「アイドルマスターシンデレラガールズ」安部菜々 役

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