声優の三宅麻理恵さんが気になるゲームを実際にプレイして紹介する「マリエッティのゲーム探訪」。第29回は日本一ソフトウェアより発売中のPS4/PS Vita用ダンジョンRPG「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」を紹介します。

あっという間に2021年。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
昨年は変動の一年で、暮らしの中での過ごし方に変化がある方も多かったのではないでしょうか。まわりを見てみると、今までテレビゲームをそんなにプレイしなかった人や、時間が無くて腰を据えてテレビゲームが出来なかった方々がこの機会にと、のどかに自分らしい島作りをしていたり貧乏神に取りつかれつつ電車で日本中を走り回ったりと、テレビゲームがより生活に寄り添ってくれるような存在になってきたなあと感じた年でした。
そんなテレビゲームですが、去年からの流れでハマりつつも、一人でのんびり誰かと歩幅を合わせずマイペースにプレイしたい…!!そろそろそう思える時期がきているのではないかと三宅は予測します!!言わずもがなテレビゲーム玄人のみなさま、特にストーリーを重視する方にもおすすめしたい今回の探訪先は「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」です。
「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」とは?
「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」は、前人未到の未知なる地下迷宮を舞台に、1人称視点で進んでいく探索型のRPG。特異な集団“魔女ノ旅団”が地下迷宮に挑むとき、摩訶不思議な冒険が幕を開ける。
ゲームを起動すると、プレイヤーであるあなたの名前を入力する所からはじまります。
プレイヤーの分身である降霊灯(コウレイトウ)。さまよえる魂であり、現代・現在のプレイヤーが「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」の世界に介入する形になります。
そして、ガレリア宮の探索助手としてやってきたユリィカを憑代として、行動を共にすることになります。
このコウレイトウがかわいい!!!会話画面でユリィカの頭の上に乗っかり、緑色の体がふよふよと揺れ続け、目をパチパチさせたりしているさまが愛おしいです。私も頭に乗せてみたい。
言葉は話せませんが、会話の途中で肯定・否定・沈黙の選択肢でコミュニケーションが取れて選択次第でプレイヤーの数だけコウレイトウのキャラクター性が存在していることでしょう。
ゲームの目的はガレリア宮の地下迷宮に眠る数多の奇品を見つけだし持ち帰ること。生きた人間は入れない迷宮なのでコウレイトウ(プレイヤー)が指揮して制作した人形兵で探索していくことになります。迷宮探索でイベントor奇品を見つける→ストーリー進行をテンポよく繰り返してゆきます。
ゲームジャンルが迷宮探索RPGという事で、ゲームシステムについては後述させていただくとして、注目していただきたいのがストーリー。これだけでも想像以上のボリュームがあるのですが、一つ一つのセンテンスは長くないのでサクサク進められます。
童話ファンタジーのような世界観の中に所々に出てくるゴア表現やセクシーな表現。ユリィカに降りかかる衝撃の展開にコウレイトウとしての立場で感情移入できるストーリーや演出を、ぜひ前情報を入れずに体験していただきたいです。
沢山の種別から選んで自分だけの最強の旅団を作り上げましょう。性格によってパラメーターが変化し、自由に記載できるフレーバーテキストやフェイバリット(好きな食べ物や動物などを記載できます)を考えているだけで恐ろしいくらい時間が経ってゆきます。ちなみにランダムで振り分けてくれる機能もあるので迷ったらお任せするのもあり。
レベルを99まで上げては違う種別に変更してスキルを増やして、最大40体の人形兵を率いて奇品を集めましょう。
コウレイトウの主戦場である地下迷宮。本作は探索型RPGなので、自動マッピングと必要ならばマップにメモを書き込んで探索します。
敵はシンボルで表示されるので罠にはめて戦うもよし、逃げるもよし上手に立ち回りましょう。ランダムで配置される宝箱もあるので回収して武器を強化・換金・合成するためのマナに換えられるなどの用途があるため、自分が満足するまで際限なく迷宮を探索できます。気づけば時間が恐ろしいくらい経ってゆきます。
「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」の特色の一つとして挙げられるのが壁壊し。言葉の通り、迷宮の壁を壊せるというもの。マッピングしたマップに不自然な空きがある…そこを壊したときに宝箱があった時の興奮はガレリアならでは。迷宮移動の近道にも使えて便利です。しかし、時には壁を壊したときに強敵が潜んでいる時もあるのでご注意。キャリーオーバー(戦闘勝利後、経験値を次に持ち越して増やしていくシステム)中に強敵と出会って全滅すると貯めた経験値が0になるのでその時に味わう絶望もガレリアならでは。外にいるのに「あああああああ」と声が思わず出てしまうくらいです。
登場する敵も個性豊かで目で見て楽しい。耐性や弱点に合わせて人形兵を編成し、キャリーオーバーで一気にレベル上げするのが気持ちいい。この快感がたまらなくて時間が恐ろしいくらい経ってゆきます。
ロードしてゲームを再開するときも、ガレリアの世界へナビゲーションしてくれるようなナレーションが入り、コウレイトウとしての没入感を高めてくれるのも印象的。
「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」はPS4版とPS Vita版が発売されています。両方の機種の本作を持っているとセーブデータを共有できる「クロスセーブ」が行えます。
同じタイトルのゲームソフトを2本購入することになりますが、家でのプレイやじっくり物語に浸りたいシーンではPS4版。寝る前や移動の合間・続きが気になってしょうがないときにPS Vita版と持ち替えながら進めるのもおすすめです。クロスセーブのやり方も、通常のセーブ・ロードと同じ感覚でできるので戸惑うことはないでしょう。
個人的にフルプライスのゲームは25時間くらい遊べるのが理想だと考えていて、今作はプレイ時間が長めということで人生初のクロスセーブを利用してプレイさせていただきましたが、2本分以上の満足度がありました。
今回の探訪では、プレイしているうちにとんでもなく時間が経っていたという記述が多々見受けられますが、これは、[夢中になってプレイした結果、とんでもないプレイ時間になった]という【結果論】としてのプレイ時間として受け止めていただければ幸いです。
続きが気になり寝る間を惜しんで、探索のし過ぎで人差し指と親指の付け根が悲鳴を上げても止め時を失う「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」。とんでもない奇品ゲームであることをご報告させていただきます。
三宅麻理恵さんプロフィール

生年月日:1985年6月7日
出身:大阪府
趣味:読書・落語・ゲーム
主な出演作品:「輪るピングドラム」萩野目苹果 役、「銀の匙」御影アキ 役、「緋色の欠片」春日珠紀 役、「アイドルマスターシンデレラガールズ」安部菜々 役
(C)2020 Nippon Ichi Software, Inc.
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