サムザップが、今冬に配信を予定している新作アプリ「ロンドン迷宮譚」。ここでは、一足早く本作を遊んだ先行プレイのレポートをお届けしよう。
19世紀ロンドンの闇を描く本格ミステリー
本作では19世紀のロンドンを舞台に、日本人の青年「不破拓真」を中心とした完全オリジナルストーリーが展開する。この時代設定とミステリーという点でピンとくるプレイヤーもいるかもしれないが、この物語には有名な探偵であるシャーロック・ホームズも登場。シナリオを手掛けるのはアニメやドラマなど多方面で人気を集めたコミック「金田一少年の事件簿」のシナリオを手掛けた金成陽三郎氏という、ミステリー好きにはたまらない布陣となっている。
ホームズといえば卓越した観察力や洞察力で事件を解決に導く人物だが、本作の主人公である拓真は臨床心理技術……人のクセや言動といったわずかな機微から隠された真実を見抜く力を備えている。異なるアプローチで事件に立ち向かう2人が、やがてロンドンで暗躍する大きな犯罪に迫っていくというのがストーリーのあらましだ。
一章では、ロンドンを訪れたばかりの拓真がとある事件に巻き込まれてしまう。そこでエレナという女性に助けられつつ、ホームズやアバーライン刑事たちとも知り合うことになる。おそらく多くの人が「犯人は絶対この人だ!」とすぐ分かると思うので、ストーリーの途中で怪しい証言や証拠について自分なりに推理してみるのもいいかもしれない。
二章ではホームズに代わり、拓真が貴族の下で働くメイドの失踪事件の解明に挑むこととなる。ここで登場する顔立ちの整った貴族の青年・グロブリーは、貴族らしい排他的な行動を取って拓真に立ち塞がる。一方、新聞社で働く美女・イザベルは個人的な事情もあって貴族へ反発しており、拓真に協力的な姿勢もみせる。
とくにオリジナルのホームズを読んだ人であれば、こうした強い権力をもつ貴族の傲慢さ、貧困にあえぐ一般市民などの描写に深く頷いてしまうだろう。そうした中、拓真は自身のある目的のために行動しており、それがどのようにロンドンの犯罪と結びついていくのか……非常に先の気になる展開が待っている。
こうしたストーリーを盛り上げてくれるのが、美麗なスチルやキャスト陣だ。拓真は古谷徹さん、エレナは早見沙織さん、ホームズは松岡禎丞さん、グロブリーは梅原裕一郎さんが担当し、イザベルはフリーアナウンサーの宇垣美里さんが声優に初挑戦している。ストーリー内のパートボイスだけでなく、ゲーム中でもさまざまなボイスを堪能できるのでお楽しみに。
テンポよく楽しめるアイテム探しゲーム
ストーリーを進めていく上で挑戦するのがメインクエストで、ここではイラストの中から特定のアイテムを探すゲームをクリアする必要がある。ルールはごくシンプルで、イラストを上下に動かしたり、拡大・縮小したりしながら制限時間内に指定のアイテムをすべて発見すればいい。ゲームに不慣れな人でも、序盤は簡単にサクサクと進むはずだ。
逆に、ゲームに慣れた人は「そんなに簡単なら、手ごたえがないのでは?」と思うかもしれないが、一度に探すアイテムの総数が増えたり、種類が豊富になったりと少しずつ難易度が高まっていくので安心してほしい。また、例えば「バイオリン」と言われたら誰もが同じものを考えるだろうが、これが「ぼうし」「くつ」「オルゴール」などになると、単語の意味は分かっても思い浮かべるビジュアルは個人でかなり変わってくるはずだ。同じ名前でもクエストによって絵柄が変わるものも多くあるので、一筋縄ではいかない。
登場するアイテムはほぼ誰もが知っているような一般的なものだが、咄嗟に「何となく聞いたことあるけど、これ何だっけ?!」となる場合もある。筆者は「ゴブレット」や「シューキーパー」で少々戸惑ったが、まったく実物を見たことがない人は「水タバコ」あたりも難しいかもしれない。誤った場所を連続タップすると制限時間がどんどん短縮されてしまうので、焦らずによく考えてからタップしよう。
さらに、クエストに特別なルールが設けられる場合もある。探すアイテムの名前が入れ替わったり、時間の経過でアイテム名が読めなくなっていったり、画面がセピア色や霧、雨に包まれて見えにくくなったりするという具合だ。こうした場面では、各キャラクターが所持しているスキルを活用しよう。
キャラクターはそれぞれ特別なルールに合わせて登場し、制限時間の延長に加えて一定時間ルールを無視して探せるようになる。スキルを発動したい場合は画面左下のアイコンをタップすればいいので、困ったら積極的に使うといい。スキルはキャラクターごとに「メモリー」というアイテムと通貨を消費してレベルアップできる。主人公の拓真はクエストすべてに参加状態となっていて、探すアイテムの範囲を特定できる能力が備わっている。どうしても見つけられない、残り1~2つくらいで使うと効果的だ。
クリアが難しいプレイヤーのために、制限時間を大きく延長させたり、探したいアイテムをピンポイントで発見できたりするお助けアイテムも用意されている。これらはログインボーナスや課金、広告の閲覧などで手に入るので、困った時は思い切って使ってしまおう。
本作にはメインクエストのほか、後述する家具を揃えるための素材やメモリーを入手するためのフリークエストもある。メインクエストは挑戦する際に消費するAPもそう多くなく、難易度もほどほどなのでサクサク進むが、フリークエストはクリアを重ねるとレベルが上がり、難易度や消費APが高まっていく。まずはメインクエストをしっかり進めて操作やルールに十分慣れ、余裕ができてからフリークエストに挑戦するとよさそうだ。
屋敷を自分好みの家具で彩ろう!
メインクエストを進めていくと、トップ画面に表示されている屋敷の家具を好みのものに変えられる箱庭要素も楽しめるようになる。メインクエストのクリアで手に入る「しおり」というアイテムを使用すると「ダイアリー」が解放されていき、拓真が住むことになった屋敷を少しずつ片づけていく様子が描かれる。ここではキャラクター同士のやり取りを楽しめるだけでなく、片付けが完了した部分から家具を変更できるようになる。
家具を交換するための素材は、いくつかのピースに分かれている。入手できる素材はクエスト画面で確認でき、欲しい素材からクエストを選ぶこともできる。家具はシリーズごとにトーンが統一されており、一通り揃えると箱庭がぐっと華やかになるので色々な種類を集めてみよう。必要数を超えたものは「コレクトメダル」に変換され、ショップでキャラクターのメモリーと交換できるので無駄になることはない。
ダイアリーを完了すると各キャラクターのメモリーをはじめ、屋敷を歩き回るキャラクターの新しい衣装なども手に入る。屋敷を歩き回るキャラクターも増えていくし、キャラクターの日常が垣間見えるミニイベントも用意されている。メインのストーリーをはじめ、こうした各イベントは後からでもすぐ見返せるようになっている。
「ロンドン迷宮譚」を一通りプレイしてみたが、最初はストーリーの続きが気になってメインクエストを進めていたものの、ほどよく頭を使うアイテム探しのテンポのよさにすっかりハマってしまい、延々クエストを周回してしまった。ルールこそシンプルだがほどよく挟まる特別ルールにより単調な作業にならず、かといって複雑すぎないバランスとなっている。ミステリー好きはもちろん、じっくりコツコツ楽しめるミニゲーム系が好きな人にもぜひプレイしてほしいタイトルだ。
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