ユービーアイソフトから配信中の2D対戦ゲーム「ブロウルハラ」をレビュー。既にPCや家庭用ゲーム機向けにリリースされている本作が、ついにモバイル向けにも配信。その内容を紹介する。
「ブロウルハラ(BrawlHalla)」はユービーアイソフトから配信されている2D対戦ゲーム。Windows PCをはじめ、Nintendo SwitchやPS4、Xbox Oneなど幅広いハード向けにリリースされている本作が、iOS/Androidでも配信された。本作はクロスプレイに対応しており、ハードウェアの壁を超えた対戦を楽しむことができる。なので、対応ハードが増えた今、さらに盛り上がっていくことが期待されるタイトルだ。そこで今回は、モバイル版を中心に本作の内容を詳しく紹介していきたい。
ダメージを与えて吹っ飛ばせ!最大8人で戦う対戦アクション
本作のゲームシステムを、一言で表すなら「大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)」タイプの対戦アクション。最大8人のプレイヤーで対戦。攻撃によって吹っ飛ばされ、ステージに復帰できなければ敗北。ダメージをどれだけ受けても敗北することはないが、ダメージが大きくなればなるほど吹っ飛ばされる距離がアップし、復帰が難しくなる。
また、様々なキャラクターが登場するというところも「スマブラ」ライクな点。本作でプレイヤーが操るキャラクター「レジェンド」はオリジナル以外に「レイマン」シリーズのレイマンや、アメコミ「ヘルボーイ」のヘルボーイ、さらに、アニメ「アドベンチャー・タイム」のフィンやジェイク、「ベン10」のダイアモンドヘッドやフォーアームズなどなど、ゲームに限らず、メディアの枠を超えたキャラクターが登場している。
ここまで読んで「キャラだけ違うスマブラ?」と感じた人もいるかもしれない。しかし、本作はそんな安直な作品ではない。本作ならではの要素が、武器の存在だ。「スマブラ」にもアイテムが登場するが、本作の武器はそれとも異なる。各キャラはそれぞれ2種類の武器を持っており、武器によって攻撃性能が変化。たとえば、レジェンドの一人「EMBER」であれば、遠距離攻撃可能な弓と、スピーディーな接近戦が行える剣といった具合だ。
なお、武器は最初から持っているわけではなく、ステージに出現した武器をゲットすることで装備する。それまでは素手の状態。素手だと、当然ながら武器装備状態と比べてリーチも攻撃力もガクンと落ちる。なので、いち早く武器を獲得し、獲得した武器に応じた立ち回りを行うことが重要だ。
また、ガードが緊急回避的なモーションになっている点も特徴といえるだろう。細かい点に思えるかもしれないが、武器と回避の存在によって本作は、ステージ内を動き回るハイスピーディーなバトルが持ち味となっている。
物理ゲームパッド推奨!仮想パッドも悪くはないが…
ところで、「スマブラ」をプレイする際にこだわりたいポイントに、コントローラーがある。Nintendo Switchで「スマブラ」をプレイするなら、好みの差はあるだろうが、Joy-conよりプロコンやゲームキューブコントローラーの方がプレイしやすいと感じるハズ。これは、「スマブラ」に限らず、激しい操作を要求されるゲームであれば当然のこと。もちろん、本作もゲームパッドの選択が重要な作品だ。
本作のモバイル版では、当然、操作をタッチパネルで行うことになる。いわゆる、仮想ゲームパッドと呼ばれる形式だ。筆者がプレイした印象だと、本作の仮想ゲームパッドはよくできているように感じた。頻繁に利用する左右の移動ボタンが大きくレイアウトされているなど、快適にプレイできるよう工夫を凝らされている。…ただ、これはあくまでソロプレイの時の印象。本作のメインである対人対戦モードをプレイすると、「勝ちたい!」「負けたくない!」とヒートアップしてしまうあまり、誤操作が増えてしまった。やはり、タッチパネルだとレバーやボタンを触っている感覚がないため、興奮すると間違った位置をタッチしてしまうのだ。
そこで、物理ゲームパッドでプレイしてみたところ、段違いの快適さ!誤操作の発生確率は目に見えて減り、興奮しても思うがままにキャラを操作できる。タッチパネルの仮想ゲームパッドと物理ゲームパッドを比べているのだから当たり前といえば当たり前なのだけど、対戦ゲームでこの差は大きい。筆者のように対戦ゲームに熱くなってしまう性格のプレイヤーは、是非とも物理ゲームパッドでプレイした方がイイ。現在はiPhoneもAndroidもPS4やXbox Oneのゲームパッドが使用可能だ。ただし、お使いのスマホの状況によっては最新版OSへのアップデートが必要になるぞ。
最初に何をすればいい?情報の見にくさはちょっと残念
本作モバイル版で残念に感じた点にも触れておきたい。それは、情報の表示に関する部分。本作はもともとPCや家庭用ゲーム機など、大画面でのプレイを前提に作られているためか、スマートフォンの画面だと文字のサイズが小さく、読みづらいように感じた。
また、ゲームを初めてプレイする時であっても、沢山のメニューが一気に表示されてしまうというのも残念ポイントだろう。ゲームの内容を理解してしまえばまったく問題ないのだが、初プレイ時はどのどのメニューを最初に遊べばいいのかわからない。初プレイ時は強制的にチュートリアルに入り、徐々にゲームモードがアンロックされていく…的な演出が欲しかった。ちなみに、チュートリアルは「オフラインプレイ」から「チュートリアル」を選ぶことでプレイできる。本作を初めてプレイする際は最初にプレイしよう。
もっとも、この2点の残念ポイントについては、既に他機種版をプレイ済みという前提に立てば、さほど問題にならない。ただ、モバイル版がリリースされたことで初めて触れるプレイヤーも間違いなく存在するので、やはり何らかのガイドが欲しかったように思う。
スマブラとは異なる楽しさを持った作品!対戦アクションファンはプレイする価値アリ
本作の持つ2つの残念ポイントはいずれもゲーム性そのものに関わる部分ではない。本作のゲーム性については非常によくできている。「スマブラ」と同系ゲームでありながら、「スマブラ」にない本作ならではの魅力を確立している点も素晴らしい。
特に「いや自分はスマブラが苦手で…」という人こそ、本作に触れてみてほしい。実は筆者も、以前は「スマブラ」が苦手だった。というのも、技を思い通りに出せなかったからだ。ご存知の通り、「スマブラ」は一般的な対戦格闘ゲームが持つコマンド技のような複雑な操作ではなく、方向レバーとボタン操作だけで技が繰り出せる。つまり、カジュアルな操作のゲームだ。しかし、方向レバーに加える力の強さによって出る技が変化するため、実際に動かしてみると、意図通りの技を出すのに苦労する。方向レバーをゆっくり動かしているつもりでも、白熱してくるとどうしても強く弾いてしまう…なんてことが起こるからだ。しかし本作は、方向レバーに加える力の強さで技が変わるという要素がないため、技の暴発が少ない。キャラを思い通りに動かすのに、あまり苦労しないハズだ。
ここまでよくできた対戦アクションが、モバイルで時間・場所を問わずプレイできるのは単純に喜ばしい。マッチング時間もそれほどかからないので、ちょっとしたヒマ時間にプレイできるのも助かる。対戦アクションファンなら、一度はプレイする価値がある作品だ。
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※画面は開発中のものです。
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